総務省統合型GIS実証実験の 総務省統合型GIS実証実験の 概要報告 概要報告 平成14年9月14日 岩手県情報システム課 情報システム主査 渋谷 1 GISに係る経緯 (1) 国の経緯(GISモデル地区実証実験事業の実施) ・H12年6月 GIS関係6省庁が共同して「GISモ デル地区実証実験」実施 ・全国7府県(岐阜県、静岡県、大阪府、高知県、福岡 県、大分県及び沖縄県)を指定 岩手県も実証試験に手を上げたが不採用 「岩手県について地域バランスなどを考慮し環境 整備の面で支援する。」とされた。 2 本県の経緯 H12年度 (旧)国土庁の「クリアリングハウス構築に係る基 礎調査」の調査フィールドに選定される ・産学官による「岩手クリアリングハウス研究会」 (委員長:渡邊慶和・県立大教授)を設置 ・ユーザーニーズ、コンテンツ、課題等の洗い出し クリアリングハウス 手形交換所、または情報センターを意味する 言葉で、GISの情報センター的な機能を担う組 織をさす。 総務省統合型GIS実証試験 ・総務省が平成12年度に策定した「統合 型GIS共用空間データ仕様書及び基本仕 様書」に基き、調査研究を実施 ・インターネットを利用したGIS(Web GIS)の環境(環境地元学、不法投棄対 策)と教育(環境教育)への活用を テー マとした実証事業を実施 事業の目的 「共用空間データ基本仕様書及び調達仕様書」 平成12年度総務省において、異なる部署間で共通に利用できる 共用空間データベースの仕様としてとりまとめた。 1 維持更新を含めた運用方法 2 データの利活用の促進 3 統合型GISのデータ整備・運用における都道府県の役割 (費用対効果を含めた効果の明確化) 13年度の総務省の事業概要 (所管:総務省自治行政局地域情報政策室) (1) 運用検討:豊中市、掛川市、横須賀市、岐阜県、岐阜市 費用対効果を意識した効率的な共用空間データの更新運用方法及 び情報提供の検討 (2) 活用検討:岩手県・盛岡市・陸前高田市、高知県・高知市、 千葉県・市川市・浦安市 統合型GIS共用空間データの様々な活用事例やその問題点を取 りまとめる。 ア 共用空間データの活用検討 環境、教育、福祉、街づくり、安全、観光の5分野での活用 を検討する。 イ 共用空間データの広域活用における効果の検討 上記(1)の実施にかかる効果の定性/定量的な検討 ウ 広域での共用空間データのあり方(項目、品質等)に関する 検討 13年度の総務省の事業概要 (所管:総務省自治行政局地域情報政策室) (3) 都道府県検討 以下の項目について、ヒヤリング等を行い、都道府 県の意見を集約 ①普及促進すべきGISの分野 ②共用化すべき空間データの内容 ③データの維持更新の方法 ④市町村・県民・民間との連携 本県での実施概要 本県ではGISの「活用検討」を中心テーマに次の内容の 実証事業を実施 1 テーマ インターネットを用いた「WebGISを利用した環境(環 境地元学)と教育(環境教育)への活用 2 実証事業の内容 ① 環境地元学 WebGIS上に、地域団体、市民、子供達が「地元学」 的手法により収集した環境分野の様々なデータを登録 ・展開することで、県(環境生活部)が推進している 「いわてデジタルエコミュージアム」との連携を図る。 ② 環境教育 小中学生が「モバイルGIS」を活用して、地元学的手 法により自然観察などを行い、調査結果をGIS上に展開 ・分析することにより環境教育を実践する。 ③ 環境汚染管理 携帯端末(PDA)や県の環境ホームページ(WebGIS) を用いて住民と地方公共団体が共通利用できる不法投棄 監視システムの有効性を検討した。また、不法投棄情報 の収集・蓄積及び分析における活用の観点から共用空間 データ項目の優先度についての検証も行った。 学校PC 学校 PC 県庁 情報ハイウェイ ○○市 モバイルGIS(貸与) 学校PC 学校 PC □□市 学校PC 学校 PC インターネット GPS モバイルGIS(貸与) △△町 外出先から 自宅から 行政と一般市民におけるコラボレー ションによる不法投棄監視等の環境 管理活発化とGISの普及・促進 PDAによる不法投棄情報の登録 インターネットによる 不法投棄情報の登録 インターネットによる不法投棄情報の検索 身近な環境情報 WebGISシステム環境の整備 不法投棄情報の管理 共用空間データ 行政主導による 共用空間データの提供 不法投棄の分析 他部門・関係機関 航空写真・衛星画像等 報告のURL http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/rdd/gis/to13.htm 統合型GIS推進へ向けた取り組み 現在の課題:今後電子自治体施策の中で統合型GISの必要性の認識を深める必要 フェーズ H9年度 H10年度 H11年度 基本構想 基礎検討 たたき台作成 統合型GISの い概念の整理 異なるGISソフ トの連結検討 共用空間デー タ構築の可能 性 H12年度 H13年度 H14年度 2002 H15年度 2003 H16年度 2004 統合型GISの普及 統合型GIS指針作成 共用空間デー タ仕様検証実 験 整備指針 調達仕様書 基本仕様書 本仕様書 統合型GISの本格的実現 指針の改定 助成措置 推進組織 全体指針 共用空間 データ基 H17年度 2005 一般市町村を想定した統合型GIS導入検討 (指針に従い,はじめからスタートし、必要となる 解説書等を整備) 検 討 内 住民基本台帳 との連携検討 運用実験 民間データの 活用検討 都道府県の役 割検討 運用指針 容 活用実験 広域ネット ワーク実験 活用指針 共用空間データの段階整備に 関する検討 (例 都市計画図⇒共用空間 データ) タイプ別都道府県統合型GIS 実証実験 (ASPによる窓口サービス等) 共用空間データを用いた住 民向けサービス (総合相談窓口等) 統合型GISを用いた市町村合併支援 普及ツール 統合型GISポータル 活用事例の拡充
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