10 まとめ 本研究では、学校・教育の情報化を推し進めていくためには、どのような観点と力が必要かを 検討しその仕事内容についての事例をまとめた。 ここでは、学校情報化推進リーダーに必要とされる力と仕事には以下の項目があるとした。 コミュニケーション能力、情報収集・伝達能力、学習活動での情報通信機器の活用能力、学校業務 の仕事内容の把握、パソコン校内研修、情報モラル、学校での運用ポリシー これらの知識・技術又は能力を発揮して情報化を推進していく場面として、以下の項目について先進 的な学校の事例についての紹介を行った。 校内研修、情報通信機器を活用した授業の促進、校務の情報化、組織作りと予算案作り、情報モラ ルの普及とガイドライン作り、Webページ作成について、ハードウェアの拡張 本研究は、高等学校における情報化推進の在り方についてまとめたものであるが、小・中学校におい ても参考になるものと思われる。 11 おわりに 学校の情報化が進むにつれ、学校情報化推進リーダーの仕事はますます多岐にわたると予想される。 これらのことを個人で対応するのではなく組織として継続性をもって進めていただくために、本研究が 役に立てば幸いである。 最後に、本研究に協力していただいた研究協力委員に厚くお礼申し上げる。 [参考文献等] 文部省,「情報化の進展に対応した教育環境の実現に向けて(情報化の進展に対応した初等中等教育 における情報教育の進展等に関する調査研究協力者会議 最終報告)」,1998 文部省,「高等学校学習指導要領」,1999 文部省,「高等学校学習指導要領解説 文部科学省,『平成 13 年度 情報編」,2000,開隆堂出版 新教科「情報」現職教員等講習会 テキスト(1)』 「教育の情報化プロジェクト」,1999 内閣総理大臣「ミレニアム・プロジェクト(新しい千年紀プロジェクト)」の一部 情報処理振興事業協会,社団法人日本教育工学振興会,「情報化推進コーディネータ養成」,1999 日本教育工学振興会(JAPET)主催「情報化推進コーディネータ研修」用CD 「学校図書館情報化・活性化推進モデル地域事業」∼河口湖町立図書館∼,文部省指定 http://www.mfi.or.jp/kawato1/gakkoutosh.htm 中留武昭 編,「学校改善を促す校内研修」,1994,東洋館出版社 下村哲夫 監修,塚越紀久男 編集,「主任の仕事3 校内研修活性化のマニュアル」,1995, 明治図書 情報処理振興事業協会セキュリティセンター,「パソコンユーザのためのウィルス対策 http://www.ipa.go.jp/security/ 「日経パソコン 2002 年 1‐7 号」,2002,日経BP ‐50‐ 7箇条」 学校ネットワーク適正化委員会,「学校にLAN入しよう」 http://www.nes-k.gr.jp/manual/index.html 齋藤康江,「学校IT Success Story ネットデイのマニュアルのバイブル みんなで作る情報教室」,2001,オーム社 高校でのネットワーク運用の実践例紹介 [研究担当者] (平成 12 年度) 山本 雄一 美濃出 (以上コンピュータ研修室) 直人 *角谷 知彦 [*は主担者] (平成 13 年度) 山本 雄一 美濃出 (以上コンピュータ研修室) 直人 堂之本 篤弘 *角谷 知彦 [*は主担者] [研究協力委員] (平成 12、13 年度) 松平 繁幸(府立西淀川高等学校) 各務 晃司(府立大冠高等学校) 和気 康弘(府立枚方高等学校) 松井 孝史(府立布施北高等学校) 濱崎 年久(府立羽曳野高等学校) 古谷 俊哉(府立金剛高等学校) 高等学校における情報化推進リーダーの在り方について 平成14年3月 編 発 集 行 所 印刷発行 大阪府教育センター 〒558-0011 大阪市住吉区苅田4丁目13番23号 大阪府教育センター 電話 06(6692)1882 ‐51‐
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