看護部ニュースレター VOL.31 - 国立精神・神経センター

発行日 2013.12.1
平成25年度 第2号
発行責任者 看護部長 永田郁子
編集責任者 副看護部長 大草由美子
国立精神・神経医療研究センター
看護部ニュースレター
VOL.31
新たに認定看護師誕生!
みなさん、こんにちは。感染
管理認定看護師の小澤慎太郎で
す。
8月から2北病棟に配属になりました
花井亜紀子と申します。
私は国府台病院の出身でありますの
これから日に日に寒さが身に
で、NCNPは馴染み深く、またお世話に
沁みるようになって参ります
なった先輩や先生方がいて、すんなりと
が、冬場を迎えるこの時期は感
職場に溶け込めたとように思います。
染リスクの高まる季節でもあり
今年、緩和ケア認定看護師認定審査に
ます。寒さと乾燥からインフル
合格いたしました。緩和ケアというと、
エンザが流行し、ノロウイルス
がん患者や終末期といったキーワードが
による感染性胃腸炎もこの時期
思い浮かぶ方が多いのではないかと思い
からが流行期です。これらを乗り切るために大切なこと。
ます。しかし本来、緩和ケアとは生命に関わる病を患った人とその
なんといっても手指衛生です。インフルエンザに対しては
家族の苦痛を緩和し、QOLを改善するアプローチであります。近
アルコール製剤による手指消毒が有効です。一方の感染性
年、ようやく神経難病や認知症など非がん患者の緩和ケアの重要性
胃腸炎に対しては流水と石鹸での手洗いが推奨されます。
が語られるようになってきましたが、いまだ発展途上であります。
健康に冬を乗り切るために、職員だけでなく患者さんへの
私はNCNPで神経・筋、重心、精神疾患の緩和ケアを考え実践し、
手指衛生の促しをお願い致します。
発信していけたらと思っています。様々な苦痛(身体的・精神的・
また、今更ではございますが、平成25年7月に認定審
社会的・スピリチュアルペイン)の緩和や、心理的支援、臨死期の
査合格することができました。ご協力いただいた関係部署
ケア、今後の生活や療養生活の場所、胃瘻や人工呼吸器装着の意思
の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。感染対策に
決定支援、家族ケアなど、どんなことでも相談していただけたらと
関する疑問や勉強会のご依頼等がございましたら、お気軽
思います。患者一人ひとりの緩和ケアをみなさんと一緒に考えてい
にPHS8012までご連絡ください。
きたいと思います。ご遠慮なくPHS8135までご連絡ください。
今後ともよろしくお願い致します。
どうぞよろしくお願いいたします。
看護部長のあかさたな
2013年も残すところわずかになりました。今年は皆さんにとってどんな1年でしたか。
来年度の看護師採用も大詰めになりました。今年度程度の看護師確保ができる見込みですが、来年度は治験が拡大され看護
師力を更に充実させる必要があり、もうひと踏ん張りです。
当院は6校の看護実習を受け入れており、どの学校からも実習指導に関して、とてもよい評価を受けています。これは実習
指導者だけでなく、スタッフ全員で学生を受け入れているからだと思います。しかし、来年度の実習校からの就職者は今年に
比べ減少してしましました。原因は色々あると思いますが、精神科を希望する学生が例年に比べ少なかったとも聞いていま
す。当院は精神科だけではないことをアピールする必要があります。看護部のホームページや看護師募集のパンフレットの更
新やその他の方策について皆さんの、お知恵も拝借させてください。
また今年度も新しい精神看護専門看護師、感染管理・緩和ケア認定看護師が誕生しました。これらのスペシャリストの看護
師たちは当院の看護の質向上に貢献しています。それに加え看護職員一人一人の看護力を向上させることが本当の看護の質向
上になります。看護研究支援や研修を受ける体制など皆さんのスキルアップを応援しています。実際の看護を通し多くのこと
を学んでいると思いますが、もう一歩、自分の看護を深めてほしいと思います。
(看護部長
永田郁子)
看護部ニュースレター VOL.31
消防訓練実施
平成25年11月12日(火)
震度6強の地震発生後、2階北病棟より出火想定で自衛消防隊による消火訓練、布
担架を用いて傷病者の搬送、消火器取り扱い訓練、緩降機による降下訓練を全職員
「訓練は実践のごとく、実践は訓練のごとく」実施できるよう全職員が真剣な面持ち
で参加していました。
(副看護部長
大草由美子)
専門看護室出前講座のご案内
当院には日本看護協会の資格認定制度である専門看護師と認定看護師が複数所属しています。
これらの人材が組織横断的に各看護分野における調整、教育及び研究等において活躍するため
に、平成25年4月より、「専門看護室」を設置して、当院の医療の質の向上に貢献しています。
専門看護室の活動として、地域住民や地域の医療機関の方々を対象に、当院の専門看護師・認
定看護師がご指定の場所に伺い専門分野のお話をさせて頂く「出前講座」を始めました。講師
は、「皮膚・排泄ケア認定看護師:天池光」
「摂食嚥下障害看護認定看護師:臼井晴美」「慢性呼
吸器疾患看護認定看護師:大泉里香」「緩和ケア認定看護師:花井亜紀子」「感染管理認定看護
師:小澤慎太郎」「精神看護専門看護師:熊地美枝」です。
出前講座の内容や申し込み方法は当院看護部ホームページから詳しくご覧になれます。今後も
地域に貢献できるように様々な活動に取り組みたいと思います。
糸山病院長の奥様作
手作りクリスマス飾り
(専門看護室長
副看護部長
西村武彦)
臨床教育の研修がスタートします!!
今年度より「臨床教育」として、神経・筋疾患看護領域と精神看護領域に分けた、
*講師紹介*
精神看護専門看護師
慢性疾患専門看護師
感染管理認定看護師
摂食・嚥下障害看護認定看護師
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
皮膚・排泄ケア認定看護師
緩和ケア認定看護師
専門性を追求した教育体制を取り入れました。これは当院の看護部の理念に基づき、
先駆的な医療に対応できる看護実践能力を備えた看護師を育成するという教育目標の
もと計画されました。また看護師一人ひとりのキャリア発達を支援し、専門的知識・
技術を個々の目標に応じて学べるように、対象者は経験年数に限らず、どなたでも研
修を選択できる方法を取り入れました。
研修の内容については、専門看護師や認定看護師らが企画し、講師を務めてくれま
す。日々、臨床で専門的な視点で活動している彼らだからこそ、最新の知識や技術を
学ぶことが出来ます。所属している診療科にこだわらず、積極的な参加をお待ちして
います。
(教育担当看護師長
尾田葉枝子)