している生徒もいるだろう。

平成25年度
第1回大阪府立吹田高等学校学校協議会
○日
時:平成 25 年 6 月 18 日(火)午後 7 時から午後 8 時 45 分
○場
所:大阪府立吹田高等学校
記録
本館 2F会議室
○主なテーマ
1.平成 25 年度学校経営計画の進捗状況
2.進学クラスの状況と平成 26 年度のクラス編成
○出席者(敬称略・委員は 50 音順)
会長
白井
孝雄(大阪薫英女学院中学校・高等学校
委員
井村
朗子(本校
後援会会長)
川辺
浩一(本校
PTA会長)
田中
英世(吹田市立第二中学校
校長
土井
実(鳳志会
村田
徹
校長)
校長)
副会長)
○事務局
大家
秀夫(教頭)、中埜
高彦(事務長)、大西
池田
延孝(生徒指導主事)、大島
英之(首席)、手島
肇(首席)、
直子(進路指導主事)
■委員から出された主な意見等
【平成 25 年度学校経営計画に関して】
○3年後の「めざす学校像」をプレゼンテーションし、約3.5倍の競争の中、その実現性と
実効性が評価された学校に配当されたという「学校経営推進費」(年間予算約 500 万円)に
ついての説明があった。教職員の熱意と頑張りを心から評価したい。
○生徒の自学自習力の向上・定着をめざしているとのことだが、吹田進路プログラム(SSP)
など、この間の学力向上に向けた様々な精力的な取組みと合わせて、この予算を最大限活用
して生徒たちの学力をさらに充実させ、その象徴としての目標である関関同立・産近甲龍へ
の進学者数を増加させてほしい。それは、単なる進学実績の向上にとどまらず、すべての吹
高生の自信につながると思う。
○規範意識や基本的生活習慣の向上は、やはり大切だ。とりわけ遅刻は、それまで築いた信頼
を一度で損ねてしまう行為であり、社会に出ても許されない。「遅刻撲滅」を掲げて学校を
あげて取り組んだ結果、遅刻が大幅に減少していることは高く評価したい。茶髪や携帯電話
の指導件数も非常に少なくなりつつあるということなので、今後も引き続き地道な指導を続
け、さらなる規範意識・基本的生活習慣の確立を図ってほしい。
○「授業アンケート」について、教員評価にも反映すると聞いている。生徒と教員が、真摯に
現状を見つめ、協力して授業改善に取り組むことが最も大切な目的であり、アンケート結果
をきっちりと教員にフィードバックし、教員自らが授業改善に取り組むことが肝要である。
そのためには、生徒に対してアンケートの意義と活用方法について正確に伝えることが不可
欠である。また、生徒の「授業アンケート」の結果も参考にしつつ、最終的には、教員評価
は校長が行うというシステムであることは、しっかり押さえておく必要がある。
○1年生の保護者に対する進路ガイダンスをはじめて実施して、「早い段階で進路関係の話を
聞けてよかった」という感想をいただいたという説明があった。成績は優秀だが、家庭事情
等で大学進学や進学クラスに入ることを断念している生徒もいるだろう。そのような生徒を
きちんと把握して、生徒本人が本当に望む進路希望を実現できるよう、奨学金等の制度説明
等、さらに丁寧な進路指導を行ってほしい。
○個人的な話だが、「何のために学ぶのか」という根源的な疑問をずっと引きずってきた。こ
の問いに一言で答えることは難しいが、「社会に出た時に、自分の頭で考えたことを自分の
意思で行動に移せる。社会はそんな人間を求めているのではないか」とおぼろげながら考え
ている。吹高の学校経営計画は、「人間力」の向上という言葉で、学校で行うすべての取組
みを結集して「自分で考え、自から動く」生徒の育成をめざしているものと解釈している。
引き続き、この精神を忘れずに取り組んでもらいたい。
【進学クラスの状況と平成 26 年度のクラス編成】
○1年生「進学クラス」で実施している「土曜講習」、全学年で実施している「外部講師によ
る講習」は、学力向上を図るうえで、とても有効だと思う。とりわけ土曜講習(年間 23 回
実施)については、教員の皆さんはいわゆる休日出勤となり大変だと思うが、中学生・保護
者にとっては大きな安心材料になる。他の公立高校ではあまり類を見ないこの意欲的な取組
みを、中学生はもとより、中学生の保護者、中学校に積極的にPRしてほしい。
○平成 26 年度以降の進学クラスの編成(人数・学級数)については、まず、2年次に「普通
クラス」から「進学クラス」に移ることができる、逆に「進学クラス」からも「普通クラス」
に移ることができるという柔軟な取扱い(制度)は、とても大切だ。
○しかし同時に、教室の広さなどの物理的な条件もあり、生徒・保護者の希望だけを尊重する
のは限界があるだろう。進学クラスの生徒数が他のクラスに比べて著しく偏らないなど、学
習環境についても考える必要がある。
○その際、学校として一定の基準を設定することが求められる。1年次の成績を判断材料にす
るのか、やる気を重視するのかなど、考慮すべき要素は色々あるだろうが、やはり担任と生
徒・保護者の話し合いを丁寧に行うことが何よりも大切である。
○一方で、1年次(新入生)については、希望する生徒・保護者と十分に話し合う時間が持て
ないことから、学習環境を著しく損なわないよう、40(±1)人×n倍のクラス編成を基本
とすることは妥当である。
○現実的な問題として、新入生の希望者数がこの枠に収まらなかった場合、どのように調整す
るか。例えば、入学者選抜試験の成績によるのか、抽選にするのか。様々な方法が考えられ
るが、それぞれに一長一短がある。いずれの調整基準を選ぶとしても、学校でしっかりと協
議したうえで判断・決定し、できるだけ早く中学生・保護者、中学校に説明・周知すること
で理解は得られるだろう。
【まとめ】
○吹田進路プログラムを基本に、「進学クラス」や「土曜講習」の取組みが学校の牽引力とな
り、加えて「学校経営推進費」事業を活用した自学自習の定着、ICTを活用した授業展開
など、3年後が非常に楽しみである。今後も、学校経営計画に基づき、ぶれることなくしっ
かりと取り組んでもらいたい。