アジアウィークリーレポート - アストマックス投信投資顧問株式会社

ウィークリーレポート
インドネシア ベトナム
マレーシア 中国
タイ フィリピン シンガポール
2011年11月28日~2011年12月2日
ITCインベストメント・パートナーズ株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第387号
加入協会:(社)投資信託協会、(社)日本証券投資顧問業協会
<トピック>ASEANの新たな市場ミャンマー。
2014年のASEAN議長国にミャンマーが1997年の加盟以来初めて就任することが正式決定しました。ASEAN議長国は加盟国が1年ごとの輪番で務
めており、2014年は当初ラオスの予定でしたが、国際社会に民主化の進展をアピールすることを目的としてミャンマーが就任を希望していたもので
す。今後、ミャンマーは2015年のASEAN共同体発足を見据え、政府主導で海外からの投資を呼び込んでいきたい意向です。1996年には金融資本
市場開発を目的に、同国最大の国営銀行であるミャンマー経済銀行と日本の民間研究所のジョイントベンチャーによりミャンマー証券取引センター
を設立しています。数年前には同センターを中心として、金融政策当局内に「資本市場取引準備委員会」を設置し、ミャンマー証券取引所をはじめ
として株式や債券の市場開設に向けた本格調整を開始しているとも伝えられています。今後、経済成長の足かせとなっている経済制裁の緩和や
解除の進展次第で、ASEANの新たな市場として注目を集めるものと期待されます。
<経済指標トピック>(市場予想はブルームバーグデータ)
フィリピン
インドネシア
• 2011年第3四半期の実質GDP成長率は前年同期比+3.2%と
市場予想(同+4.1%)を下回りました。
• 11月の消費者物価指数は食品価格の上昇に落ち着きが見られたことから
前年同月比+4.15%と市場予想(同+4.20%)を若干下回りました。
• 10月の貿易収支は輸出が前年同期比+16.7%(市場予想は同+22.7%)、
輸入が同+29.1%(市場予想は同+27.1%)となり、11.5億米ドル(約896億
円)の貿易黒字となりました(1米ドル=77.9円で計算)。
中国
• 中央銀行は11月30日、預金準備率を12月5日より0.5%引き下げると発表し
ました。なお、同準備率の引き下げは2008年12月以来ほぼ3年ぶりで、引き
下げ後の準備率は大手行の標準で21.0%になった模様です。
タイ
• 中央銀行は11月30日の政策決定会合で、大規模洪水の被害の拡大や世
界経済の景気減速懸念を背景として、市場予想通り約2年7カ月ぶりに政策
金利を現行の3.50%から3.25%へと引き下げました。
• 中央銀行は12月1日の政策決定会合で市場予想通り政策金
利を現状維持の4.5%としました。
<来週の注目経済指標>
インドネシア
• 政策金利
ベトナム
• 国内自動車販売台数(11月)
マレーシア
• 鉱工業生産(10月)
• 貿易収支(10月)
中国
• 消費者物価指数(11月)
• 10月の貿易収支は輸出が前年同月比▲0.1%、輸入が同+20.6%となり、
約10.1億米ドル(約787億円)の貿易黒字となりました(1米ドル=77.9円で計
算)。
• 鉱工業生産(11月)
• 11月の消費者物価指数は大規模洪水による食品価格高騰の影響を受け前
年同月比+4.19%となったものの、市場予想(同+4.40%)は下回りました。
フィリピン
• 小売売上高(11月)
• 貿易収支(11月)
• 消費者物価指数(11月)
1
ウィークリーレポート<マーケット動向>
<株式市場>
<株式市場>
代表的株価指数(現地通貨ベース)
2011年12月2日時点
1週間
4週間
12週間
ジャカルタ総合指数
3.9%
▲0.1%
▲5.5%
ベトナムVN指数
0.1%
▲6.5%
▲16.5%
マレーシア総合指数
4.0%
0.8%
1.4%
MSCI China Small Cap指数
1.2%
▲6.9%
▲11.4%
タイSET指数
6.4%
7.5%
▲3.1%
フィリピン総合指数
0.7%
0.4%
▲1.3%
シンガポールST指数
4.9%
▲2.6%
▲1.8%
為替相場(対円)
2011年12月2日時点
1週間
4週間
12週間
インドネシアルピア
2.4%
▲1.3%
▲4.5%
ベトナムドン
0.3%
▲0.3%
▲0.4%
マレーシアリンギ
2.6%
▲0.7%
▲3.5%
香港ドル
0.7%
▲0.3%
0.8%
タイバーツ
2.2%
▲1.0%
▲2.0%
フィリピンペソ
2.3%
▲1.1%
▲1.0%
シンガポールドル
2.4%
▲1.9%
▲4.0%
※騰落率がプラスの場合は現地通貨高、マイナスの場合は現地通貨安を表します。
ブルームバーグのデータを基にITCインベストメント・パートナーズ株式会社が作成。表中
の騰落率は小数点第2位以下を四捨五入しています。
米国の消費者信頼感指数が大幅に改善したことや、日・米・欧の主要
米国の消費者信頼感指数が大幅に改善したことや、日・米・欧の主要
中央銀行が市場への資金供給を拡充するための協調対応策を取りま
中央銀行が市場への資金供給を拡充するための協調対応策を取りま
とめたことなどが好感され、アジア各国の株式市場は全ての市場で前
とめたことなどが好感され、アジア各国の株式市場は全ての市場で前
週末比でプラスとなりました(現地通貨ベース)。
週末比でプラスとなりました(現地通貨ベース)。
欧州債務危機問題解決に向け、ユーロ圏首脳が新たな対策を示すと
欧州債務危機問題解決に向け、ユーロ圏首脳が新たな対策を示すと
の期待が市場に広がり、週初から多くの市場で上昇しました。29日に米
の期待が市場に広がり、週初から多くの市場で上昇しました。29日に米
コンファレンス・ボードが発表した11月の米消費者信頼感指数が市場
コンファレンス・ボードが発表した11月の米消費者信頼感指数が市場
予想を大きく上回り、4カ月ぶりに節目といわれる50を回復したことや、
予想を大きく上回り、4カ月ぶりに節目といわれる50を回復したことや、
年末商戦の好調さが伝えられたことなども相場を後押ししました。また、
年末商戦の好調さが伝えられたことなども相場を後押ししました。また、
30日には日・米・欧の6中央銀行が欧州の銀行の流動性逼迫状態を緩
30日には日・米・欧の6中央銀行が欧州の銀行の流動性逼迫状態を緩
和するために米ドル資金供給を拡充するための協調対応策を取りまと
和するために米ドル資金供給を拡充するための協調対応策を取りまと
めたことで、アジア各国の株式に対して積極的な買いが入りました。
めたことで、アジア各国の株式に対して積極的な買いが入りました。
個別銘柄では、インドネシアではたばこメーカーのグダン・ガラムや商
個別銘柄では、インドネシアではたばこメーカーのグダン・ガラムや商
業銀行のバンク・セントラル・アジア、また、2011年と同額の設備投資計
業銀行のバンク・セントラル・アジア、また、2011年と同額の設備投資計
画を発表した建設機械リース会社のユナイテッド・トラクターズなどが上
画を発表した建設機械リース会社のユナイテッド・トラクターズなどが上
昇しました。ベトナムでは不動産開発会社のビンコムやビンチャン建設
昇しました。ベトナムでは不動産開発会社のビンコムやビンチャン建設
投資などが買い進まれたほか、マレーシアでは土木建設工事会社のガ
投資などが買い進まれたほか、マレーシアでは土木建設工事会社のガ
ムーダや商業銀行のCIMBグループホールディングス、中国では紳士
ムーダや商業銀行のCIMBグループホールディングス、中国では紳士
服メーカーのチャイナ・リーランや携帯電話の新たな通信規格である
服メーカーのチャイナ・リーランや携帯電話の新たな通信規格である
LTEにおける市場シェアが拡大している無線ソリューション・プロバイ
LTEにおける市場シェアが拡大している無線ソリューション・プロバイ
ダーのコンバ・テレコム・システムズなどが堅調に推移しました。タイで
ダーのコンバ・テレコム・システムズなどが堅調に推移しました。タイで
は中小企業向け融資が好調な商業銀行のカシコーン銀行、フィリピン
は中小企業向け融資が好調な商業銀行のカシコーン銀行、フィリピン
では仮想移動体通信事業サービスの開発に向けマレーシアの通信会
では仮想移動体通信事業サービスの開発に向けマレーシアの通信会
社との業務提携を発表した総合通信サービス会社のPLDT、シンガ
社との業務提携を発表した総合通信サービス会社のPLDT、シンガ
ポールでは証券会社による買い推奨を受け、多角経営企業のケッペル
ポールでは証券会社による買い推奨を受け、多角経営企業のケッペル
などが上昇しました。
などが上昇しました。
<為替動向>
<為替動向>
株式市場同様、日・米・欧の主要中央銀行による協調対応策により投
株式市場同様、日・米・欧の主要中央銀行による協調対応策により投
資家のリスク回避姿勢が緩和され、全ての通貨でアジア通貨高となり
資家のリスク回避姿勢が緩和され、全ての通貨でアジア通貨高となり
ました。
ました。
2
投資信託の主なリスク
投資信託は、主に国内外の株式や債券、その他の有価証券等を投資対象としますので、組入有価証券等の価格の下落や、組入有価
証券等の発行会社の倒産や財務状況の悪化、また外貨建資産に投資する場合には為替の変動等の影響により、基準価額が下落し、
損失を被ることがあります。したがって、ご投資家の皆様の投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を
被り、投資元本を割り込むことがあります。
又、投資信託は、投資対象資産の種類や投資制限、投資市場、投資対象国などが異なることから、リスクの内容や性質が異なります
ので、ご投資に当たっては目論見書や契約締結前交付書面等をよくご覧下さい。
お客様にご負担いただく主な費用
ご投資いただくお客様には以下の費用をご負担いただきます。
 申込時に直接ご負担いただく費用・・・・・申込手数料 上限3.675%
※お申込金額=(お申込価額×ご購入口数)+申込手数料(税込)
【ご注意ください】例えば、お申込金額が100万円の場合、お申込金額の中から申込手数料(税込)をご負担いただきますので、
100万円全額が当該投資信託のご購入金額となるものではありません。
 換金時に直接ご負担いただく費用・・・・・信託財産留保額 上限0.3%
 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用・・・・・信託報酬 上限1.9845%
 その他費用・・・・・上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。当該費用は運用状況等により変動しますので、
事前に料率、上限額等を示すことができません。
上記に記載しているリスクや費用項目は一般的な投資信託を想定しています。
費用の料率につきましては当社が運用するすべての投資信託のうち最高の料率を記載しています。手数料の合計額については、
投資家の皆様がファンドを保有される期間などに応じて異なりますので、表示することができません。投資信託に係るリスクや費用
は、各投資信託により異なりますので、ご投資に当たっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
当資料に関してご留意いただきたい事項
当資料はITCインベストメント・パートナーズ株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。当資料は、信頼
できると判断した情報に基づいて作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図
表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証す
るものではありません。
信託財産に生じた利益および損失は、すべて受益者の皆様に帰属します。投資信託の取得のお申込みに当たっては、販売会社から目論見書等
をお渡しいたしますので、必ず内容をご確認のうえ、お客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
投資信託は、預貯金や保険契約にはあたりませんので、預金保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
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