平成25年12月 普及活動状況報告 - 岐阜県庁

飛騨農林事務所の普及活動状況
平成 25 年 12 月 27 日現在
今 月 の 重 点 活動
■飛騨トマト
飛騨トマト全体研修会を開催
12 月 5 日に、飛騨蔬菜出荷組合トマト部会員を対象と
した飛騨トマト全体研修会が開催された。
農業普及課からは、土壌病害対策の取り組みについて
今年の調査結果等を踏まえて発表を行った。また、地区
ごとの単収向上に向けた農家の研究活動(ローカルプロ
ジェクト)の発表もあり、農業普及課ではデータ収集や
資料作成等の支援を行った。
その他、東京農業大学の後藤教授による「見直そう!
トマト栽培のための土づくり」と題した講演があり、集
【 ト マ ト全 体 研修 会 の様子 】
まった部会員は、本年度取り組んだ土壌病害対策と照ら
し合わせながら、熱心に話に耳を傾けていた。
活 力 あ る 新 産地 づく り
■宿儺かぼちゃ
中山間農業研究所にて貯蔵かぼちゃの食味試験実施
中 山 間 農 業 研 究 所 に お い て 、 12月 11日 宿 儺 か ぼ ち ゃ 研
究会の役員会が開かれた。
役員会に際して、研究所にて貯蔵実験中の宿儺かぼち
ゃの食味試験を役員がモニターとなって行った。
また、役員会では、初めに研究所から宿儺かぼちゃの
栽 培 試 験 結 果 に つ い て 説 明 が あ り 、 そ の 後 25年 度 に 農 業
普及課が設計して現地で行った整枝管理の栽培実証圃の
結果とあわせ、来年の栽培暦が検討された。
【 か ぼ ちゃ の 食味 試 験 の様 子 】
■飛騨黄金(キク)
葉ボタンが順調に出荷
「飛騨黄金」の補完品目として導入を検討している切
花 用 の 葉 ボ タ ン が 12 月 17 日 ~ 年 末 に か け て 出 荷 さ れ た 。
葉ボタンは鉢花がメインであるが、最近は切花用の需
要も伸びている。
農業普及課では、これまで栽培方法や収益性などを検
討 し て お り 、栽 植 密 度 50 本 /m 2 で 単 価 60 円 /本 で あ れ ば 、
販売額はキャベツや白菜を上回ることがわかっている。
来年は、さらに飛騨黄金の収穫後定植が出来ないかな
ども検討する予定である。
【 切 り 花用 葉 ボタ ン 】
売 れ る 農 畜産 物づ く り
■第3品目検討会の開催
合同生産・販売情報交換会で情報共有
飛 騨 蔬 菜 出 荷 組 合 特 産 部 会 は 、12 月 2 日 J A ひ だ 飛 騨
農業管理センター2階大研修室にて、合同生産・販売情
報交換会を各支部合同で開催した。
パプリカ、なす、甘長ピーマンなど異なった品目が合
同で部会開催することは初めてで、特産部会傘下の7支
部から、各地域独自の取り組みとJA職員から耕作放棄
地対策の取り組み経過や、販売にかける思いについて発
表があった。
農業普及課からは、各品目をめぐる情勢について情報
【 生 産・販 売 情報 交 換の様 子 】
提供と今後の取り組みについて助言をおこなった。
■飛騨ほうれんそう
「キャラクター」最終選考会開催
飛騨ほうれんそう部会では、更なる知名度とブランド
力 の 向 上 、産 地 活 性 化 を 目 的 と し た「 飛 騨 ほ う れ ん そ う 」
の“顔”となるイメージキャラクターを 8 月から募集し
て お り 、 結 果 519 作 品 の 応 募 が あ っ た 。
1 次 、2 次 選 考 を 経 て 15 作 品 に 絞 り 込 み 、12 月 13 日
には最終選考会が行われ、農業普及課職員も審査員とし
て 2 名が参加した。
選考作品については、後日飛騨ほうれんそう部会から
【 最 終 選考 会 の様 子 】
公式に発表予定である。
■果樹
第16回
りんご「ふじ」品評会
開催!
12 月 6 日JAひだ果実出荷組合協議会主催の『第16回
りんご「ふじ」品評会』が開催され、農業普及課も審査員
として参加した。
当品評会は生産者の技術向上、産地のPRを目的に毎年
開催されている。
本年は 51 点出品があり、過去 10 年間の品評会の中でも
平均糖度 16.9 と最も高く、酸度も程良く濃厚な味わい であ
った。また、外観も優れ、甲乙付けがたい素晴らしいりん
ごが並んだ。
農業普及課では、審査結果を生かして飛騨の果樹の発展
につながるよう支援を進めてゆく。
【 高 品 質な り んご が 並ぶ】
■大豆
大豆の収量調査実施
飛騨市古川町では、古くから大豆栽培に取り組んでいる
が、近年は収量減少、品質低下などの問題が発生している。
そのため農業普及課では、大豆・麦生産体制緊急整備事
業で実施した品質向上資材の実証ほ場の生育調査を進めて
いる。
12 月 4 日には、中山間農業研究所の協力のもと 各実証ほ
場から収穫した大豆の収量・品質調査を実施し、収量や品
質分析を行った。
【大豆収量調査の様子】
これらの結果は、1月開催の反省会で報告し、次年度の作
付けに生かす予定である。
多 様 な 担 い手 の育 成 ・ 確 保
■指導農業士
来年の飛躍に向けて!古田知事へ花もち贈呈
指導農業士会飛騨支部では、仕事納めの 12 月 27 日に、
飛騨の冬の風物詩である花もちを、飛騨総合庁舎では飛騨
振興局長、飛騨農林事務所長に、その後岐阜県庁にて古田
知事、両副知事、農政部長に贈呈した。
指導農業士会のこの行事は、平成 14 年から毎年行われて
おり、古田知事と花もちや飛騨の農業等について歓談し、
知事からは「花もちを見るとリフレッシュしてまた頑張ろ
うと思える。この花もちを多くの人に見てもらえるよう飾
ります。」とのお言葉を頂いた。
【 知 事 への 贈 呈の 様 子】
農業普及課では、当日までの各調整や準備及び当日の支
援を行っている。
■担い手
高山4Hクラブ視察研修
高山4Hクラブ員18名が11月26~27日、兵庫県神戸市の
先進的農家「キャルファーム神戸」等を視察した。
キャルファーム神戸は、料理教室や収穫体験、婚活イベ
ントなどや新規就農者支援を行っており、クラブ員からは
人材育成にむけたノウハウや 6 次産業化、イベントでの大
人数の受け入れの際の工夫など活発に質問していた。
視察後、農業以外にほ場を使っていろいろな活動ができ
るという発想を得て、高山4Hクラブでもイベントをやっ
てみたいなど刺激を受けていた。
農業普及課では、充実した研修になるよう事前に視察先
の情報収集や質問事項の取りまとめなど準備段階からコー
ディネートを行った。
【 高 山 4H ク ラブ 視 察にて 】
県 民 み ん なで 育む 農 業 ・ 農 村
■鳥獣害対策
飛騨地域鳥獣被害対策フォーラム開催
12 月 18 日 JAひだ飛騨地域農業管理センターにおいて、
農業普及課も一員である飛騨地域鳥獣被害対策本部が主催
となり飛騨地域鳥獣被害対策フォーラムが開催され、生産
者や関係者約 140 名が参加した。
フォーラムでは、兵庫県立大学鈴木克哉助教から住民と
行政の役割、住民が地域の活性化につなげるため、一致団
結して鳥獣被害対策に取り組む必要性等が講演された。
他に、高山市の有害捕獲に関する取組事例や酒井鳥獣害
対策監から「猪鹿鳥無猿柵」や「退散鳥獣」、
「幸作シート」
【 フ ォ ーラ ム の様 子 】
の説明が行われた。
■集落営農
飛騨市南部営農組合で経営分析報告会
飛騨市古川町で水稲と大豆作を展開する古川町南部営農
組合は、平成 15 年に地域の機械利用組合が法人化した集団
である。
今後の経営方針を検討するにあたって、飛騨市を通じて
農業普及課に財務状況チェックの依頼があり、当課では財
務諸表を中心に経営分析をおこなった。
12 月 12 日には分析結果報告会が開催され、市担当者と
ともに出席し、経営診断結果の報告と今後の営農方針につ
いて助言を行った。併せて、農業普及課で国開発ソフトを
【農地利用分析ソフトの結果】
使った農地利用分析を試み、田畑輪作のあり方を指摘した。
■普及活動
飛騨市伏方地区で集落営農組織づくり支援
飛騨市伏方地区は、神岡町内にある水田面積 23ha あまり
の中山間小規模集落である。数名の認定農業者が水稲とそ
ばの作業受託を行っているが組織化されておらず、集落で
は「後継者確保のために、営農組合が必要ではないか」と
の機運が盛り上がっている。
そこで、当地区を 26 年度集落営農システム確立サポート事
業におけ る重点 地区と し、県と 市、J A職員 による サ ポート
チームによって集落組織化を進めることとした。
12 月 17 日には、主要メンバーで事前検討会が開かれ 農業普
及 課か らは 、集 落営 農の 考え 方や 組織 化に あっ ての 手順 をに つ
いて情報提供をおこなった。
【 伏 方 地区 で の検 討 会 】