平成25年12月1日発行 - 宮城県黒川高等学校

平成25年12月1日発行
<地域回覧版>
第2号
黒高嶺光編集委員会発行
発行責任者:宮城県黒川高等学校長 阿部 恒幸
【黒高HPアドレス】 http://www.kurokawa.myswan.ne.jp/
回 覧
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校長室から
校
阿部
長
恒幸
お・も・て・な・し・教育
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9月5日(日)早朝,ロゲ会長の「TOKYO!」という声に日本中が沸いた。テレビが映
し出すその光景を眺めながら,2020年のオリンピックはどうあるべきか,そして,7年後
を見据えて教育に出来ることがあるとすれば何か考えた。
もちろん,トップアスリートの育成もそうだが,それと同じ位大切なことは世界中の人々に
「日本は素晴らしい国だ」,「日本で開催して本当に良かった」と思って貰えるような大会と
するため,それを直接間接に支える「気持ちのいい若者」を数多く育てることではないだろう
か。
前回のオリンピックで日本は,目を見張る経済成長で世界を驚かせた。低成長時代を迎えた
今,世界に誇れるものは物質的な豊かさではなく,日本独自の伝統や日本人の心だと思う。オ
リンピック招致の最終プレゼンの壇上で,元キャスターが「日本では,落とし物の多くが,現
金でさえも戻る」と紹介した。他にも,夜一人でも歩ける場所がまだまだ多い。大震災の時も
世界から賞賛されたように,長い行列でも割り込んだりせずにじっと待てる。困った時はお互
い様と言って,見返りを期待せず助け合える。
しかし,そういう日本の良さが徐々に怪しくなってきているのも事実だ。そんな時だからこ
そ,欧米化していく中で失いつつある日本人としての心をオリンピック招致をきっかけに少し
でも取り戻せればと思う。そして,おもてなしの心を持った若者が溢れ,7年後の大会に直接
間接に関われば,再び世界中を驚かせることができるのではないだろうか。巷は金儲け主義に
囚われた「誤表示」が横行している。そんな大人社会の様子を高校生はどんな思いで見ている
か。不安を抱きながら,一人でも多く「気持ちのいい若者」を育てて行きたいものだと思って
いる。
黒高祭(11/2)
今年の黒高祭も,無事成功に終わることができまし
た。昨年と同様にたくさんの方々に御来場いただき大
いに盛り上がったと感じています。
黒高祭を開催するにあたり,今年は昨年と違い,体
育館のステージを拡大する準備も進めてきました。ス
テージでの発表を見ている方により迫力のあるものを
見せたいという思いからの,今までにない取り組みで
す。特に吹奏楽部の演奏では私たち生徒会が想像して
いた以上に迫力のある演奏となり,かなり魅力のある
発表になったのではないかと思います。
展示公開では,文化部や各学科の発表も充実してい
ました。また例年に比べお化け屋敷を行うクラスが多
く,中には2クラス合同のものもあり,こちらも今ま
でにない取り組みでした。今回のテーマである「輝け
黒高!! ~つなげ笑顔のRENSA~」のとおり、笑
顔の絶えない最高の黒高祭に仕上がったと思います。
来年はもっと新しいイベ
ントや工夫を取り入れて,
ますます盛り上げていきた
いと思っています。本当に
ありがとうございました。
(生徒会長 堀籠勇太)
ジュニアインターンシップ
2学年を対象に10月8日~10日を第Ⅰ期,11月12
日~14日を第Ⅱ期としてジュニアインターンシップ(就業
体験・講義体験)が行われました。今年度も地域の事業所及
び学校の方々に御協力をいただきながら実施しております。
この体験を通して生徒には進路決定に向け,今後自分は何を
すべきなのかを理解し,努力し,後悔することのないように
して欲しいと考えています。
Ⅰ期を終え,実際に体験した生徒に感想を聞くと学んだこ
とが多々あったようです。就業体験では「『働く』とは体を
動かすだけではなく、頭を使う必要があることを学んだ。」
「仕事をすることはとても大変だが,とてもやりがいがあ
る。」,また講義体験では「講義が楽しく,面倒だと思って
いた勉強をもっと続けたいと思った。」「高校で勉強してい
る意味が少し分かった。」など良い経験ができたようです。
Ⅰ期終了に伴い,受け入れて
頂いた実習先の方々から様々な
御意見を頂戴しました。Ⅱ期に
おいても生徒が多くのことを学
んでくれたことと思います。今
後はそれらを活かし,生徒の更
なる飛躍を期待しています。
(進路指導部 加藤康範)
課題研究
各科の取り組み
~
授業の取り組みを紹介します ~
【普通科】
【機械科】
10月6日、普通科3年生の「家庭科実習」選択者
35名が,仙台市長町にある老舗和菓子店「あさべ
や」の和菓子職人浅部勝己さんに,練りきりの作り方
を教えていただきました。
白い練りきり餡に色素を加え,好みの色に練り上
げ,菊やバラ、鯛などの木型に押しつけて成型しまし
た。
講師の浅部さんから,和菓
子職人になった経緯や職人と
しての心構えなどのお話をい
ただき,とても有意義な講習
会になりました。
機械科の課題研究では地域連携班が今年度も大和町の
ご協力を得て8月に開催された「まほろば祭」へ参加さ
せていただきました。「ものづくり体験教室」として減
摩合金でのキーホルダづくりを行い,小学生を中心に約
250名のお客様に来ていた
だき,普段の学校生活ではで
きない地域の人々と交流をす
ることができました。生徒達
も「小学生へものづくりの楽
しさが伝わってもらえたら」
という思いで真剣に作業に取
り組んでいました。
【電子工学科】
【環境技術科】
本学科の3年生は「課題研究」で,7つの項
目に関して学習を進めています。その1つの班
は制御に関する実験装置を製作しています。こ
の学習に関しては,各学年で行う実習や授業で
活用することが出来るよう,工夫を凝らしたつ
くりになっています。例えば,スイッチは既成
の装置よりも大きいものを活用し,結線は,分
かりやすいように露出し,色づけをしました。
製作している生徒
た ち も,回 路 を復
習 し なが ら,自ら
の手で慎重に結線
し て いま す。装置
が で き次 第,活用
する予定です。
環境技術科の授業「課題研究」で取り組んでいるリサイクル
活動を幼稚園児に紹介することでリサイクルへの興味を持って
もらい,交流会での園児との触れ合いを通して生徒のコミュニ
ケーション能力の育成を図る目的で,10月24日に環境技術
科3年の課題研究「地域交流パート」8名が,石巻市蛇田にあ
る学校法人「ひばり幼稚園」の年長123名と交流をしてきま
した。下の写真は作製した模型(主にペットボトルや段ボール
を有効利用したおもちゃ等)で一緒に遊んでいる様子です。最
後には園児より御礼の手紙を一人一人もらってきました。
生徒たちは,園児との触れ合
いを通して,コミュニケーショ
ン能力を身に付けることができ
ました。普段は教わる立場です
が,今回は教える立場になり,
程よい緊張感の中楽しく教える
ことができていました。
この経験を今後に生かして欲
しいと思います。
地域企業・黒川高校カンファレンス
を終えて
「地元企業の方々に授業や実習の様子を見て
も ら い,黒 川 高 校 の こ と を よ く 知 っ て も ら お
う。」といった趣旨で始めた,「カンファレン
ス」も今年で3回目となりました。今回参加し
た企業は6社(7名)で,授業の感想や採用に
つながる貴重なアドバイスをいただきました。
「挨 拶 な ど 誰 で も で き る こ と を き ち ん と す
る。」「遅刻や欠席をしない。」「部活動を3
年間頑張る。」といった当たり前のことが,社
会に出てからは重要になるということでした。
そして,「目標を持つことの大切さ」について
も皆さん話していかれました。これらのアドバ
イスをぜひ肝に銘じ
て毎日の学校生活を
送って欲しいと思い
ます。
(進路指導部長
石川真司)
ソーラーパネル設置
本県に於いて,平成23年度から28年までの6年間の計
画で「みやぎ環境税」を徴収し,「みやぎグリーン戦略」と
いう環境施策を実施しています。ソーラーパネルは,施策の
ひとつ「クリーンエネルギー利活用事業」の一環で設置され
ました。
保護者の皆さまは,お子様の送迎で本校正門を入った所に
設置されたことはご存じかと思いますが,可動式のソーラー
パネルです。方位角,仰角を手動で設定することが出来,そ
れぞれの効率を測定することができます。本学科では,ソー
ラーの発電効率を測定するための
学習に活用する予定です。
また総合実習棟2階には,固定
式のソーラーパネルが設置されま
した。一般家庭約二軒分の発電が
可能です。環境にどの程度有効な
ものなのかを実証できるシステム
が構築されていますので,他学科
での今後の活用が期待されます。
(電子工学科長
舘山
正人)