平成24年度事業計画 日本経済は欧州をはじめとする世界経済の下振れ懸念や円高、電力問題等のリス ク要因はあるものの、復興需要の本格化により国内実質GDPは2%前後の伸びが 予測されております。 我々の業界も、雇用・所得環境は依然低迷するものの、住宅関連優遇税制の延長 拡充、住宅エコポイントの再開や震災復興等により緩やかな回復基調で推移するも のと思われます。 このような状況のもと、日本サッシ協会は今年度も「省エネルギー」に関わる活動を 軸として取り組みを行ってまいります。 わが国の省エネルギーについての大きな課題として民生分野における省エネ対策 が喫緊の課題となっており、中でも、住宅・建築物の省エネ対策を進めていく必要が あります。行政も住宅、ビルなど全ての建築物を新築するときに、新しく定める新省エ ネルギー基準を満たすよう義務付ける方針で、既に 2020 年までの工程表案が発表さ れております。日本サッシ協会も行政と歩調を合わせ、省エネ基準改定への対応やト ップランナー基準への対応をしてまいります。 また、被災地の住宅の本格的復興に向けて、より断熱性の高い窓、節電に貢献で きる内窓等の普及に取り組み、新築住宅はもとより、4900万戸の既築住宅の断熱 強化により、CO2排出量削減に寄与するとともに、国民の住環境の向上に貢献して まいります。 その他の事業としましては、従来からの継続的な事業である人材育成事業として積 算資格認定制度、登録サッシ・カーテンウォール基幹技能者講習制度及び中小企業 全国研修会に取り組んでまいりますとともに、技術面ではJISA4706・A4702改正 の見直しを継続するとともに、技術資料「BASIS」の改定準備を進めます。 また、公益法人制度改革により本年 4 月 1 日に一般社団法人に移行いたしました が、引き続き体制整備に取り組んでまいります。 事業環境は変化しますが、社会ニーズに的確に対応すべく、諸課題に真摯に取り 組み、業界の発展と地位向上を図ってまいります。 事業実施計画(定款準拠) Ⅰ 開口部用建材等に関する性能・仕様の普及啓蒙 ①復興支援・住宅エコポイント制度への対応 ②窓等の断熱性能表示制度への対応 ③省エネ建材の普及促進 ④防犯建物部品の普及促進 ⑤住宅サッシ・防火戸取扱い事業所登録制度の運営 Ⅱ 開口部用建材等に関する統計の作成及び資料の収集並びに情報の提供 ①建材使用状況調査 ②アルミ建材需要予測 Ⅲ 開口部用建材等に関する国際交流 ①ISO-TC162の運営(国際幹事国として) Ⅳ 開口部用建材等の技術・品質及び規格に関する調査研究 ①JIS規格の策定・改正・メンテナンスへの対応 1)JISA4706・A4702改正の見直し作業 2)JISA1525・A1550統合改正の見直し作業 ②サッシドアに関する安全項目の検討 ③試験規格に関する調査研究 1)試験所間比較による技能試験の実施 ④技術資料の整備及び管理 1)BASISの改定準備 ⑤サッシドアの製品安全自主行動計画具現化(CS関連活動) 1)一般消費者向け注意喚起パンフレットの作成・講習会 ⑥防犯建物部品の技術開発・審査 ⑦環境保全に関する調査研究 1)調達・製造時のCO2排出量算定基準の策定 ⑧窓の省エネルギー調査研究 1)省エネ基準改定への対応 2)トップランナー規準への対応 ⑨樹脂内窓協議会による規準の調査研究 Ⅴ 開口部用建材等の製造業及びそれらの関連業に従事する者を対象とする人材育成 ①資格認定・技能検定 1)積算資格認定制度の運営(第12回認定試験&積算効率化の検討) 2)登録サッシ・CW基幹技能者育成事業(特例講習/登録講習・試験) 3)サッシ施工技能検定の受託実施 ②研修会 1)住宅サッシ建材流通の適正化推進会議(標準規格の見直し) 2)ビル用サッシの契約適正化推進会議(設計標準化の推進) 3)スチールドアの契約適正化全国研修会(文書化の推進と金物知識向上) Ⅵ 開口部用建材等に係る情報収集及び提言 ①公共建築工事標準仕様書への提言 Ⅶ 前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業 ①CAS(遮煙・遮炎性能防火戸)運用に伴う品質管理 ②協会ホームページによる情報提供 ③施工管理者安全推進 ④一般社団法人としての体制整備
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