JCM実現可能性等調査委託業務 概要 ∼ 平成26年度二国間クレジット制度の構築に 係る実現可能性等調査委託業務 公募説明会 ∼ 平成26年5月29日 (公財)地球環境センター(GEC) 東京事務所 次長 関根創太 二国間クレジット制度とは • • • 優れた低炭素技術・製品・システム・サービス・インフラの普及や緩和活動の実施 を加速し、途上国の持続可能な開発に貢献。 日本からの温室効果ガス排出削減・吸収への貢献を、測定・報告・検証(MRV) 方法論を適用し、定量的に適切に評価し、日本の排出削減目標の達成に活用。 CDMを補完し、地球規模での温室効果ガス排出削減・吸収行動を促進すること により、国連気候変動枠組条約の究極的な目的の達成に貢献。 (出典:日本国政府資料「二国間クレジット制度(JCM)の最新動向」より) 2 JCM実現可能性等調査委託業務 目的・応募区分 JCMプロジェクトが実際にホスト国において実施可能かどうかを判断するための 以下の調査を実施し、途上国におけるJCMプロジェクトを実現すること。 I. JCM 案件組成調査(JCM PS) II. JCM 実現可能性調査(JCM FS) III. REDD+実証調査(REDD+) 調査委託業務の契約イメージ 委託契約 環境省 事業者 報告 GEC (事務局) 進捗管理等 ※ 本調査の実施については、「平成26 年度二国間クレジット制度に係る実現可能性調査等の運営等 委託業務」の受託者である(公財)地球環境センター(GEC)が事務局を務めます。 3 応募区分ごとの目的等 目的 調査 内容 求める 成果 調査 費用 JCM案件組成調査 (JCM PS) JCM実現可能性調査 (JCM FS) REDD+実証調査 (JCM REDD+) JCM の下で実プロジェクトを 組成しJCM 登録を目指すた めの、プロジェクトの実施計 画・資金計画の立案と当該プ ロジェクトに適用可能な方法 論の開発を行うこと JCM の下での実施が見 込まれるプロジェクトを対 象として、当該プロジェクト の実現に向けた実施計 画・資金計画の立案と当 該プロジェクトに適用可能 な方法論の開発を行うこと JCM を活用して REDD+を行うため、プ ロジェクトの実施計画・ 資金計画の立案と当該 プロジェクトに適用可能 な方法論の開発及び実 証を行うこと 翌年度にJCM プロジェクトと して登録申請することを前提 としたプロジェクト計画を対象 翌年度以降にJCM プロジェクトとして 登録申請することを目指す • 資金計画、詳細設計等 • JCMプロジェクト設計書案 • JCM方法論案 • 資金計画、概略設計等 • 資金計画、実施計画等 • JCM方法論案 • JCM方法論案 • CO2 排出回避量等の 実測 概ね5000万円(税抜) 概ね2,000 万円(税抜) 概ね2,000 万円(税抜) 4 応募区分別 調査内容(詳細) 調査内容 I.JCM PS JCMプロジェクトの実施に向けた具体的な資金計画、詳細設計、工事計 画、運営計画、実施体制、MRV体制等を立案すること ○ JCMプロジェクトの実施に向けた具体的な資金計画、概略設計、工事計 画、運営計画、実施体制、MRV体制等を立案すること II.JCM FS III.REDD+ ○ JCMプロジェクトの実施に向けた具体的な資金計画、実施計画、運営計 画、実施体制、MRV体制等を立案すること ○ JCM合同委員会での承認を目的としたJCM方法論案を構築すること ○ JCM方法論構築に際してデフォルト値等の設定のために必要な場合に は、類似の既稼働施設における実測を行うこと ○ JCMプロジェクト設計書(PDD)案を作成すること ○ ○ ○ ○ 当該JCM方法論案を用いて、CO2 排出回避量等を実測すること ホスト国の担当省庁等に対して、説明資料等を作成し説明すること ○ ホスト国の関係者への理解促進のために効果的と見込まれる場合には、 ホスト国関係者を日本に招聘し研修(技術実地視察を含む)を行うこと ○ ○ ○ ※ 上記表中の太字は事務局による。 5 対象分野及び調査対象国 JCM PS / FS JCM REDD+ 対象分野 エネルギー起源CO2 削減に資する分野 REDD+を含む森林吸収源 等非エネルギー起源CO2 削 減・ 吸収に資する分野 調査対象国 気候変動枠組条約(UNFCCC)を批准してお り、かつ、JCMの実施に可能性のある途上国 とし、JCMを開始するための二国間文書に署 名した国(今後署名される国を含む)を優先 JCM を開始するための二国 間文書に署名した国(今後署 名される国を含む) • 二国間文書署名国 モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、 インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア (※2014年5月現在。その後署名された場合、それらの国も含める) 注:インドネシア及びパラオ案件の応募においては、同国のJCM事務局との情報共有が 推奨されます(詳細は、環境省公募ページの【その他】の項目をご参照ください)。 6 応募条件 以下の(1)∼(5)のすべての条件を満たすことのできる日本法人(登記法人) (1) 次の(a)∼(c)のいずれかに該当すること。 (a) 民間企業 (b) 独立行政法人通則法(平成11 年法律第103 号)第2 条第1 項に規定する独立行政法人 (c) 一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人 (2) 調査を的確に遂行するに足る技術的能力を有すること。 (3) 調査を的確に遂行するのに必要な費用の経理的基礎を有すること。 (4) 調査に係る経理その他の事務について適切な管理体制及び処理能力を有すること。 (5) 本募集要項の別紙に示す「暴力団排除に関する誓約事項」に誓約できる者であること。 【共同提案による応募の場合の追加的応募資格】 • • 2者以上の者が共同で提案を行う場合は、主提案者(採択後代表幹事となる者)と共同提案者 を明確にした上で、その主たる調査を行う者が一括して応募すること(本委託業務の受託者は、 応募を行った者とする)。 主提案者、共同提案者のいずれも上記(1)∼(5)を満たしていること。 7 応募方法 • 提出期限 平成26年6月10日(火)午後3時必着(持参または郵送) – ファックス及び電子メール(インターネット)での提出は不可 • 提出物 – – – – – 提案書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 提案内容、経費内訳、提案団体の概要 ・ ・ ・ 提案書の英文概要 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 提案団体の参考資料 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 指定する電子媒体を保存したCD-R ・ ・ ・ ・ ・ 1案件あたり1部 各20部 1案件あたり1部 1団体あたり1部 CD-R1枚 • 提出先 〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目19番4号 本郷大関ビル5階 公益財団法人 地球環境センター 東京事務所 担当: 坂内(ばんない)、斉藤 • 応募に関するご質問 E-mail:[email protected]にて、平成26年5月30日(金)午後5時まで受付 6月4日(水)中までに事務局ウェブサイト(http://gec.jp/)上で回答 8 審査の実施 • 審査の方法 – 一次審査(事務局による事前書面審査・ヒアリング方式) ※ ヒアリング予定日: 6月16∼17日(18日は予備日) ※応募書類記載内容によっては事前書面審査で不合格とし、 ヒアリングを実施しない場合もあります。 – 二次審査(支援委員会による書面審査) • 採択要件 – 評価基準表に基づき、提出された提案書を採点し、総合評価点が高いもの の中から、さらに調査対象国や対象分野も考慮し、予算総額の範囲内にお いて選定し、契約候補者とします。 • 採択結果の公表 – 採択・不採択の結果については、応募団体宛(提案書に記載のある住所)に文書 で通知します(平成26 年6 月下旬を予定)。 – 合わせて、採択案件の調査名及び団体名を環境省から公表します。 9 評価基準(概要) 評価項目 得点配分 基礎点 加点 0.公募要領の遵守 10 − 1.調査対象プロジェクト 10 95 2.調査の実施方針 5 10 3.調査の実施体制 15 5 4.工程計画及び現地調査計画 15 − 5.類似業務の実績 − 15 6.経費内訳 10 5 7.環境マネジメントシステムの認証取得状況 − 5 基礎点の全ての 項目を満たす 総合評価点(基礎点+加点)が高 いものの中から、さらに調査対象 国や対象分野も考慮し、予算総 額の範囲内において選定 採択内示 10 実施スケジュール(目安) ①公募から契約まで 6/10 5/22 公募開始 公募締切 採択通知 一次審査 (事務局) 応募資料提出 書面審 査 必要書類一式 (提案書等) 6月下旬(予定) 6/20 最終採択審査 (支援委員会) 契約締結 見積 審査 ヒアリング 見積書 実施 計画書 概要 PPT ※ 応募状況に応じ、可能な場合には追加公募を行います。 11 実施スケジュール(目安) ②契約から業務完了まで 契約後 1ヶ月 10月 10月 上旬 下旬 1月 中旬 2月 3/2 契約締結・業務開始 履行期限 業務実施 現地 調査 中間 レビュー会 ホスト国 協議会 調査結果 報告会 温暖化対策 シンポ 実施 計画書 概要 PPT 現地調査 予定票 調査月報 調査月報 中間 報告書 仮報告書 最終 報告書 現地調査 報告書 12 留意事項 • 事務局への書類提出 – – – – – – • 見積書(採択通知後)、実施計画書 調査月報、現地調査予定表、現地調査報告書 中間報告書(JCM方法論案添付)(10月上旬) 仮報告書(概要版含む。JCM PSについてはPDD案も含む)(1月中旬) 最終報告書 委託業務の精算に必要な書類(実績報告書、領収書等) JCM方法論開発に関するお願い 【JCM PS/FS】 JCM方法論作成ガイドライン(対象ホスト国において当該ガイドラインが策定されていない場 合は、日本・モンゴル間のJCMにおいて、合同委員会で採択されたもの(「Joint Crediting Mechanism Guidelines for Developing Proposed Methodology」)を参考とする)での要求事項と整合性を確保できるよう に、事務局が別にJCM方法論開発支援を委託する団体との協力をお願いします。 【REDD+】 環境省が別に実施している「平成26年度二国間クレジット制度の構築に係る途上国等人材育成 支援委託業務」の委託先との協力をお願いします。 • 会議等への出席 – – – – – 事務処理に関する説明会(7月又は8月、東京において1回) ホスト国協議会(ホスト国または日本で開催。各国1回程度、2日程度を想定。) 中間レビュー会(10月下旬予定)及び最終レビュー会(2月予定) 調査成果報告会(2月頃東京) 温暖化対策シンポジウム(2月下旬頃東京。事務局から依頼する団体のみ) 上記の作成・参加等に係る経費は、事務局に提出する積算に含めてください。 13 (参考)2013年度JCM実現可能性等調査事業概要 モンゴル: ◆10MW級太陽光発電所 及び 屋上太陽光発電システム ◆高効率型熱供給ボイラの導入による熱供給システムの集約化 ◇10MWスケールの太陽光発電施設の導入によるエネルギー供給 の安定化 ◇セメント工場における省エネルギー ◇石炭火力発電所における保温施工及び復水器洗浄の効率改善 ● バングラディシュ: ◇精米工場における籾殻利用コジェネ レーションの導入による加工工程の改善 ◇太陽光発電と長寿命蓄電池システムに よる無電化地域の電化 ● ● ● ● ● ● ケニア: ◇ 地熱発電事業 ● ● スリランカ: ◇ 持続可能なバイオマス 利用による小規模発電 ミャンマー: ◇バイナリー地熱発電 ミャンマー(&インドネシア): ◇太陽光・ディーゼルハイブリッドシ ステムの導入 ◆-- JCM実証案件組成調査(PS) ◆-- JCM方法論実証調査(DS) ◇-- JCM実現可能性調査(FS) ラオス: ◆電気自動車の利用促進 タイ: ◆高効率エアコン普及プログラム ◇冷温同時取出ヒートポンプシステムの導入 ベトナム: ◆卸売市場における有機廃棄物メタン発酵及びコジェネレーション ◆ビール工場における総合的エネルギー消費削減 ◆ガラス製造工場における溶融炉の省エネルギー ◇民間商業施設と連携したパークアンドライドとエコポイントシステ ムによる公共交通利用の促進 ◇ 民生部門向け省エネガラスの導入 ◇ 森林管理支援と生計向上によりREDD+と小規模バイオマス発電 インドネシア: ◆ 高効率冷凍機システムの導入による省エネルギー ◆ セメント工場における廃熱利用発電 ◆ 自動車部品工場におけるアルミ溶解炉へのリジェネバーナ導入 ◇天然ゴム製造工程の排水処理における嫌気処理の導入 ◇無電化地域の携帯通信基地局への太陽光発電システムの導入 ◇情報通信技術を活用したREDD+事業実施の効率化 インドネシア(&ミャンマー): ◇太陽光・ディーゼルハイブリッドシステムの導入 14 <本件窓口> 公益財団法人 地球環境センター 東京事務所 担当:坂内(ばんない)、斉藤 E-mail : [email protected]
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