彼岸だより ◆ お彼 岸 お彼岸とは、 春と秋の 「彼岸の中 日」をはさん だ七日間で す。今年は 二十日が 入り、二十三 日 が 中 日 で 二 十 六 日 が 明 け で す 。 この 夏 は 本 当 に 暑 か っ た で す ね 。 お 彼 岸が 過ぎて 涼しくなるのが待たれ ます。 彼岸会 御和讃 暑さ寒さも過ぎゆけば 影も光もなごむなり つらき浮き世も耐えゆかば よろこび生くる日は近し 祖先(みおや)のことも偲びつつ かたみに法(のり)の道したい 六度の船に棹さして さとりの岸に到るべし 御詠歌 いざ 行 かん 行 き て彼 岸 の花 を 見 ん 生死(まよい)の海は波荒くとも 和讃最 後の部分「六度の船に棹さして さとり の岸に到るべし」とは、六波羅蜜 ( ろ っ ぱ ら み つ )《 布 施 ・ 持 戒 ・ 忍 辱 ・ 精進・禅定・智慧》 を修行して悟りの 世界にいきましょう という意味です。 ◆永 代供 養 墓秋 彼岸 法 要 九 月 二 十 三日 (月・祭) 午 前 九 時 より ◆施 餓 鬼会 新しい本堂でのお施餓鬼は、エアコンが効 いて涼しくてよかったです。世話人の皆様 、 準備 と 後 片 付け を あ り がと う ご ざ い まし た 。 今年も岩崎堅一さんに鮎を供養していただ き、世話人さんや他の皆様には野菜などを いただきました。重ねてお礼申し上げます。 講 演 小 野田 全 宏 氏 (静岡県ボランティア協会常務理事) 現 地 の 人 の撮 影 に よ る津 波 の 生 々し い 映 像 を見 た あ と 、 静岡 県 ボ ラ ン テ ィア 協 会 の 活 動の 様 子 な どを お 話 し して い た だ きま し た 。 以 下 は その お 話 の 中に 出 て き た 支援 の 具 体 的な 状 態 で す。 東日本大震災発生後わずか一ヶ月足ら ずの四月八日に、静岡県ボランティア 協会により「遠野災害ボランティア支 援センター 遠野まごころ寮」が開設さ れました。この「遠野まごころ寮」は 二年間の間に三千五百人を超えるボラ ンティアが寝泊まりしましたが、この 三 月 に 閉 所 、「 三 陸 ふ じ の く に 絆 ハ ウ ス 大槌」 「三 陸ふ じ の く に絆 ハ ウ ス 鵜 住居 」 として生まれ変わり地元の方に活用さ れています。被災地の復興はまだまだ こ れ か ら で す 。「 三 陸 ふ じ の く に 絆 ハ ウ ス」を支え、支援活動を継続していく ための資金として一千万円を目標に募 金活 動 を し てい ま す 。 早 速 お 施 餓 鬼の 席 で 募 金箱 を 回 し たと こ ろ 、 菜 流寺 ・ 秘 在 寺合 わ せ て 一 万 四千 四 百 五 十 円集 ま り ま した 。 小 野 田さ ん に お 渡 しし ま し た が 、 後日 領 収 書 と お礼 状 が 届 きま し た の でご 紹 介 し てお き ま す。 な お 震 災 直後 、 全 国 知事 会 の 調 整で 静 岡 県 は 岩手 県 の 支 援県 に 決 定 し た そ うで す 。 -1- 冷泉山 秘在禅寺 住職 武山清堂 副住職 武山一堂 〒 421-2105 静岡市葵区郷島 562 電話 054-294-0542 Fax 054-294-0709 [email protected] http://hizaiji.net/ http://ashita-an.hizaiji.net/ 秘在寺 平 成 25 年 9 月 13 日 発 行 被災地を忘れず、また仮設住宅に暮らす 方々が孤独にならないよう、静岡県ボラ ンティア協会では現地の方々との交流も 兼ねた“仮設住宅応援ボランティア”活 動を継続しています。参加希望の方は県 ボランティア協会へお問い合わせ下さい 。 七月七日 第四十五次隊 九月二十六日(木)~三十日(月) ◆第九回句碑祭り 特選句 踏石に一閃影の青蜥蜴 清水志げの 準特選句 朝夕の読経に育つ寺燕 葛野貞夫 山滴る落慶の寺ふところに 片田千鶴 例年三月の第二日曜に実施していまし たが、本堂建設工事中であったので、今 回は七月に実施しました。青空が見事に 広がった暑い日でした。 ◆第十五回そらの道まつり 十 一 月 三日 ( 日 ・ 祭 ) 午前十時半~午後二時 昨年お休みしたそらの道まつりですが 、 今年からまた以前のように実施します。 チラシを配布しますので、皆様お誘いあ わせてお出かけ下さい。会場は旧本堂跡 地が主となります。九月下旬に準備委員 会を開き、細かい部分を話し合って決め ていきますが、世話人の皆様、スタッフ の 皆様 、ご 協力 を よ ろし く お 願い し ま す 。 ・チラシをお知り合いなどに配って下さ る方、お店などに置いて下さる方は秘 在寺へご連絡下さい。ご用意します。 ・今回もフリーマーケットを開催します 。 「我が家では使わないが、捨てるには 惜しい」という物があったら十月末ま でにお寺へ届けて下さい。 ◎売価はこちらで決めます。 ◎売り上げはまつりの会計に組み入 れさせていただきます。 ◎売れ残った品はこちらで処分しま すが、引き取りをご希望の方は、 あらかじめお申し出下さい。 ◎新品でなくてもかまいませんが、 衣類などはきれいに洗濯しておい て下さい。 ◆お参りの旅行 四国 八 十 八 ヶ 所 お 遍路 最 ( 終回 ) 十一月十八~二十日 春に行くつもりでしたが、三回目も今 までと同じ時期になってしまい、ちょ っと残念です。 高野山 この秋に行く予定でしたが、都合によ り来年に延期します。春にと考えてい ますが、四月上旬以前ではまだ寒すぎ るのではないかとあれこれ悩んでいま す。一泊二日で宿坊に泊まり、精進料 理を味わう予定です。 ◆季節を楽しむ会 午後一時半から 秘在寺では数年前からお茶の稽古を楽 しんでいます。毎月一回丸子の吐月峰柴 屋寺へ稽古に行っていますが、秘在寺本 堂が完成したのでこちらでの稽古を始め ました。どうぞ気軽にご参加下さい。新 しい本堂では炉をきってあるので、冬は 炉、夏は風炉の練習ができるようになり ました。 時々着物の着付けの練習もします。夏 は浴衣で半幅帯の締め方をおさらいしま した。箪笥で眠っている着物を着てみま せんか? またお茶を飲んで下さるだけでも歓迎 です。覗いてみて下さい。 毎月第一水曜日 秘在寺本堂にて 会費 五百円 -2- ◆数珠作り 十月四日(金) 午後一時半~ そらの道まつりに販売する数珠を作り ます。 ◆ ベ ンチ を 作 っ て いた だ き ま し た 「デザインしてくれれば、庭に置くベ ンチを作るよ!」と安本厚史さんに連絡 をいただいたので、十年くらい前に切っ て板にしておいた境内の桜の木を使って 二脚作っていただきました。 雨 水 が 残 り に く い よう 中 心 に 溝 を 入 れ 、 お尻になじむよう少し傾斜をつけたデザ インとしました。すわり心地がいいです よ。 素敵なベンチを作っていただき、本当 に あ り が と うご ざ い ま し た 。 昔ばなし 『小 田 坂 の 狐 と 馬頭 観 世 音 菩 薩』 ( こ だ) 前田守一氏作 大村良一氏 (父 親 か ら 聞 い た 話 ) 平成八年十月十六日 むかし小田坂にちょいちょい狐が出て 、 みんながばかされ評判になっていた。あ るとき馬で荷を府中に運ぶ者がいた。帰 りに用心して小田坂を通ろうとすると、 あ んのじ ょ う狐 が 化 けて 出 て きた 。( 何に 化けたかは忘れた)とっつかまえて縛り 上げたところが、狐が言うに「かんにん してもらいたい。かんにんしてくれたら 麻疹(はしか)にかかんないようにして や る 。」 と 言っ た 。 あん ま り 哀れ なこと を 言 うもん だ から 、許 して 逃 が して や っ た 。 それから以降その家では麻疹にかからな くなった。 語り手 収録 小田の狐版画 馬頭観世音菩薩 観音様にしては珍しく怒った顔をして おり、髪の毛は炎が上に燃え上がるよう な形をしています。そして頭上には馬の 頭が付いています。これは、馬が牧草を 食(は)むように煩悩を食べてくれると いう考えによるものです。江戸時代にな ると次第に道中安全や農耕の守護仏とし て祀られ、動物供養塔として建立される ようになりました。 郷島から俵沢に越える小田坂は通行の 難所で、安倍街道を通る人馬の安全を祈 願し建立されたものと思われます。 賎機北学区では地域の事を次の世代に つな げ よ う と 、「写真 で つ づ る 地 域 誌 」作 成の準備を町内会有志の方々でやってい ます。住職の担当は寺社と和紙です。そ のため暇を見ては学区内のお宮さんや野 仏の写真を撮っています。何か資料にな る物 が あ り ま し たら 、お 知 ら せ く だ さ い。 -3- ◆新本堂落慶法要の写真申し込み 二九四 二九四 〇五 四 二 〇七〇九 集合写真をご希望の方は、秘在寺へ 電話またはFAXでお申し込み下さい。 2L版で七百円です。 電話 FAX ◆つばめ 六月の ある日、庫裏玄関の軒下につば めが巣を作りました。ほどなくして本堂 の玄関にも巣ができました。つばめが巣 を作ると縁起がいいというものの、新し い建物がふんで汚れるのも困ります。そ れでも雛が生まれて日に日に大きくなる と我が子のようにかわいく思えます。 七月五日、ふと気がつくと庫裡の方の 巣が空になっていました。巣立ったよう です。本堂の方はいつ頃巣立つかなと家 族皆で楽しみに観察していましたが、お 盆の十四日、巣立ちました。ところが一 羽だけ巣に残っています。親や他のつば めがしきりに巣を訪れては促します。体 力がないのか、度胸がないのか・・・写 真はその最後まで残った一羽です。 写真を撮った直後、雛 が巣から飛び出て、床 に おりま し た 。あら ら 、 大丈夫?と思う間もな く大空に飛び発ってい ったのでホッとしまし た。それにしても、人 間は生まれてから歩き 始めるまで一年かかり ます。ハイハイをし、伝い歩きをし・・ ・と少しずつ訓練を重ねていくのに、あ の狭い巣にひしめき合って育ち、いきな り空を飛ぶのですから、びっくりです。 巣立ったあともこの二家族でしょうか 、 本堂の周りを飛び回り、時々庇で羽を休 めていました。つばめの舞う姿をこんな に間近で見たのは初めてです。二階から 見ているとつばめが急接近してくるので 迫力があって見ていて飽きませんでした 。 本堂新築工事と落慶法要で、花の手入れ がいきとどきませんでした。去年採った 種を蒔いたのですが、やはり出た芽の数 も少なく、育ち方も今ひとつでした。 アークトチスです。去年は夏から霜の 降りる頃まで咲き続けましたが、今年は プランターを壁際に置いたせいか、暑さ に負けて枯れてしまいました。涼しげな 色の珍しい花なので大事に育てていたの ですが残念。↓ 珍しい色の百 日草です。 蓮も二つ咲い ただけでした。 -4-
© Copyright 2024 ExpyDoc