輝 く 未 来 - Synapse

学校便り №3
中種子町立野間小学校
平成26年6月11日(水)発行
輝 く 未 来
「子どもの可能性をおとなの尺度で測っていませんか?」
(校長:松山 英作)
せい る か
ひ の はらしげあき
この言葉は,世界的に著名な聖路加国際病院名誉院長,日野原重明先生の『子どもを輝かせる10の話』
という本の第1章に出てくるものです。日野原先生は,テレビ等に出演されたこともあり,御存知の方も多
いことでしょう。90歳を超えられてからも全国各地で精力的に「いのちの授業」を開催されてきました。
読みながら,考えさせられるお話でした。一部抜粋して御紹介します。
このところ,子どもたちをめぐる状況が問題になることが,たいへんに増えました。
おとなによる子どもへの虐待をはじめ,子ども同士による痛ましい事件や,親子,兄弟の関係の亀裂が
引き起こす惨劇など,目をおおいたくなるようなニュースが連日,世間をにぎわせています。
その原因はさまざまあると思いますが,個人的には,子どもたちが本来持っている能力の高さと感性の豊
かさを,おとなが軽視していることが大きいのではないかと感じています。
たとえば,一見するとなにもわからないような,生まれたての赤ちゃんでさえ,すばらしい能力を備えて
いることが,近年明らかになってきました。ある実験では,ぐずる赤ちゃんの枕元に,お母さんの心臓の
音を録音したテープを置いたら安心して寝たそうです。彼らは月が満ちるまで,胎内でお母さんの奏でる
生命のリズムを聞きながら,自分自身を取り巻く状況をじっと観察し,理解しているのでしょう。
このような鋭い直感力,理解力は,成長するにつれ聴覚や視覚が発達し,観察力や識別力が備わること
でさらに磨かれていきます。しかも,その知覚能力は,おとなのそれに比べても相当に優れています。
例えば,おとなは誰かと話していると,目も耳も相手だけに集中してしまいがちですが,子どもはもっと
広い視界で捉えていて,誰かが横で何かをしていると,ちゃんとそれを把握していたりしています。同様に,
自分の背中越しで交わされる会話もしっかり聞いていたりします。
子どもは,そうした観察力,識別力を駆使しながら,そこから見えてくる人の心に純粋に反応し,心で応じます。
こちらを見ていない,聴いていない,どうせおとな同士の話だから子どもには分からない・・・。そう
思って安易にかまえていると,知らずに子どもが傷ついていたりする,というのは,よくあることなのです。
その逆に,おとなが言葉だけでなく,心を砕いて伝えようとすることには,子どもはきちんと応えます。
「これは
子どもには分からないよ」と,たかをくくらずに,子どもに接することがとても大切です。
ものごとを心で理解する,その礎となる感性を育てるのに,時間や年齢は関係ありませ
ん。良いもの,文化的なものに,どんどん触れさせるべきです。
大切なのは,おとなの尺度で子どもの可能性を測ってはいけない,ということ。そして,
言葉ではなく心を砕いて接し,さらにさまざまな心あふれるものたちとの出会いを,たくさん,
しみるように体験させることです。
こうしたことが,子どもの人間性を育み,いきいきと輝かせることにつながっていくはずです。
水泳と父の思い出
(校長:松山 英作)
小さい頃,私は水泳が大嫌いでした。父が泳げない私を海や川に何回も投
げ飛ばし,溺れそうになると抱き上げて,また投げ飛ばすのです。手足をば
たつかせながら,必死にもがいていました。
小学3年生の時,台湾の日本人学校に行き,初めて”プールで泳ぐ”体験をしました。ビート板を使
った練習や息継ぎのやり方も教えてもらいました。だんだん泳ぐことが楽しくなり,最初は5m程度だ
った泳力も小学校6年生の時は1,500mまで伸びました。1,500mを泳ぎ切った時,父がとて
も嬉しそうに「よく頑張ったな」と言ってくれたことを今でもよく覚えています。泳ぐスピードも速く
なり,中学1年生の時は,当時住んでいた市来町の大会で一番になれました。今思えば,泳げることの
楽しさ・素晴らしさを父なりに教えたかったのだろうと,今は亡き父に感謝しています。
さて,先週から野間小学校でも水泳学習が始まっています。プールから子どもたちの歓声が聞こえて
きます。ただ,水泳が苦手で,高学年でもなかなか25m泳げない子たちが結構多いというのが気にな
ります。全校朝会で「走るのが遅くても死ぬことはないが,もし海や川に落ちた時,泳げないと死ぬ。自
分の命を守るのは自分しかない。水泳をいっぱい頑張って泳げるようになってほしい。」と子どもたちに
話しました。どの子にも,泳げることの楽しさ・素晴らしさを味わってほしいと思います。
家庭でも,水泳を話題に励ましてあげてください。
6年修学旅行
5年集団宿泊学習
5月20日~22日の2泊3日の日程で,6年生
の修学旅行がありました。3日間とも晴天に恵まれ,
1日目は,霧島市の上野原縄文の森での活動や宮崎
県えびの市のコカコーラ工場見学。2日目は,熊本
の三井グリーンランドでの活動,熊本城見学。3日
目は,鹿児島市内での自主研修活動,サーカス見学
等たくさんの体験ができました。
2泊3日の集団生活を通して,学級・学年の和を
深め,楽しい思い出ができました。
5年生は,6月3日~4日が1組,4日~5日
が2組と分かれて,1泊2日の集団宿泊学習に行
きました。天候が心配されましたが,ほぼ予定通
りの計画の活動を実施することができました。
白谷雲水峡(1組)やヤクスギランド(2組)では,
森を育んだ,雨水をたっぷりと含んだ「コケ」や
「木々のみどり」を実際に見ることができました。
「百聞は一見にしかず」といいますが,まさに貴
重な体験のできた宿泊学習でした。
また,屋久島環境文化研修センターでの体験活
動や友達と寝食を共にする等,学校ではできない
体験をしたり,集団生活を送るときに大切なこと
を学んだりと,充実した2日間を過ごしました。
「教育実習中です」
6月2日(月)~6月13
日(金)間での2週間,教育
実習が行われています。
本校出身で現在大学4年生
の川口凌平さんです。2年2組に籍を置き,学級
担任の仕事や授業の進め方,児童とのかかわり方
等,大学の授業では学べないことを実習で行って
います。
防犯教室
朝の活動の一コマ
体力テストの実施前に,体
育委員会が中心となって,朝
の始業時刻前に,種目に慣れ
るための練習をしました。
6月26日(木)に実施予定
6月26日(木)の3校時(10:50~11:3
5),防犯教室(不審者侵入避難訓練や校外での不
審者対応,110番の家へのかけこみ訓練)を実
施する予定です。
学校内に不審者が侵入してきた時の避難訓練
(子どもたちの避難と職員の動きの確認)と,学校
外での非常事態における心構えと護身方法(子ど
も 110 番の家等の利用の周知)の訓練が主な内容
です。登下校中や校外での不審者による声かけ事
案も県内で発生しています。子どもたちの安全を
守るために,今後も指導・見守りをお願いします。
また,当日来校できる保護者の方がいらっしゃ
いましたら,御参観の程よろしくお願いします。
ハンセン病問題を正しく理解する週間
県では6月の第三日曜日から1週間を「ハンセ
ン病問題を正しく理解する週間」と定めています。
この週間を契機に,ハンセン病問題について正
しく理解し,ハンセン病であった方々やその御家
族が安心して生活できるように,偏見や差別のな
い社会をみんなでつくりましょう
6月13日(金)PTA常任委員会
17日(火)星原小学校との交流学習(4・6 年)(~ 18 日)
21日(土)3年夕涼み会(体育館)
25日(水)学校保健委員会
26日(木)防犯教室・PTA三役会
28日(土)1年夕涼み会(体育館)
7月 1日(火)給食費集金(高学年)
2日(水)給食費集金(中学年)
水泳大会・学級PTA(高学年)
3日(水)給食費集金(低学年)
水泳大会・学級PTA(中学年)
4日(金)水泳大会・学級PTA(低学年)
家庭教育学級
5日(土)PTA環境整備活動
7日(月)着衣水泳(上学年)
8日(火)着衣水泳(下学年)
15日(火)学校関係者評価委員会・信頼される学校
づくり委員会開催
18日(金)1学期終業式
20日(日)PTA親子スポーツ大会(予定)
23日(水)町小学校水泳記録会(本校プール)
野間小HPにも多数の出来事を掲載中! 野間小HPも御覧ください。
http://www12.synapse.ne.jp/nomasyou/
~早めの疾病治療をお願いします~
新年度初めは,子どもたちの定期健康診断
が続きます。その検査結果を随時各家庭にお
知らせしますが,疾病治療が必要なものは,
早めの病院受診・治療をお願いし
ます。
特に,むし歯治療については,
本年度PTAの共通実践事項でも
あります。我が子の口の中の健康についても,
学校と家庭が連携して考えていきたいと思い
ます。
むし歯治療100%を目指しましょう!