ただいま、ページを読み込み中です。5秒以上、このメッセージが表示されている場 合、Adobe® Reader®(もしくはAcrobat®)のAcrobat® JavaScriptを有効にしてください。 Adobe® Reader®のメニュー:「編集」→「環境設定」→「JavaScript」で設定できます。 日皮会誌:99 (5), 579-591, 1989 (平元) 「Acrobat JavaScriptを使用」にチェックを入れてください。 なお、Adobe® Reader®以外でのPDFビューアで閲覧されている場合もこのメッセージが表示さ 横浜市大における皮膚リンパ腫の治療効果,予後についての検討 れます。Adobe® Reader®で閲覧するようにしてください。 長谷 哲男 金 秀渾* 馬場 直子 宮本 秀明¨ 中嶋 弘 要 旨 (Mycosis 横浜市立大学皮膚科において経験した皮膚T細胞 て認められることとなった7).CTCLはEdelsonらの 性リンパ腫の治療効果,予後を成人T細胞性リンパ腫 研究グループにより更に詳細な検討がなされ,初期に Fungoides and Sezary Syndrome)におい (ATL),IBL様T細胞リンパ腫(IBL・T)とAILD, おいては,真皮乳頭層を主たる病変部位とする, 皮膚B細胞性リンパ腫(CBL)と比較検討した.この T細胞性リンパ腫と考えられるようになった8).しか 間のリンパ腫は菌状息肉症(MF)紅斑期28例,局面期 しながら,皮膚T細胞性リンパ腫の多様性3)9)10)につい 10例,腫瘤期n例, ATL 12例,IBL-T/AILD MFを除く皮膚T細胞性リンパ腫19例, CBL helper 11例, ては,いまだ検討の余地が残されている.すなわち, 8例で 臨床症状,臨床経過,病理組織学的,そして免疫細胞 あった.皮膚T細胞性リンパ腫の治療はMF紅斑期, 学的に多様な皮膚T細胞リンパ腫を,CTCLとして一 局面期では主に紫外線療法(PUVA療法),腫瘤期では 括して扱うことが妥当であるかということについて治 電子線療法,化学療法及びこれらの併用療法を行った. 療効果,予後などの臨床経過,病理組織学的,免疫細 いずれの治療法でも完全寛解を誘導することかでき 胞学的に検討する必要がある.そこで,本論文に於て た.MF腫瘤期以前の38例では死亡例はなかったが腫 は,CTCLのTNM分類11)を用いて,皮膚T細胞性リ 瘤期では11例中8例が死亡しており,平均生存期間も ン腫の予後の検討を行うなかで, 腫瘤形成以後38ヵ月であり,ATLの19ヵ月, TNM分類を検証することを第一の目的とした.また IBL-T/ AILDの28ヵ月に比べるとやや良好であったが,予後 Lambergらの 同時に,CTCLを構成する大きな疾患群であるMF (Alibert-Bazin型12))と,その他の皮膚T細胞性リン 不良といえた. パ腫を別個の群として扱い, Lutzner, Edelsonらの提 緒 言 唱したCTCLという概念の妥当性を検証することを 皮膚が主たる病変部位であるリンパ腫(皮膚リンパ 第二の目的とした. 腫)はそのほとんどがT細胞性リンパ腫である1)2)菌 皮膚リンパ腫の治療法については,標準的治療指針 状息肉症mycosis fungoides (MF)3),S6zary症候群 (SS)3),lymphomatoid papulosiS(LP)3) 5)は代表的な がなく,光線療法,放射線療法,外用化学療法,全身 化学療法が適宜行われている.そこで皮膚リンパ腫に 皮膚リンパ腫であるが,これらの疾患はT細胞性であ ついて,臨床面より治療効果,予後についての検討し る≪. 1975年Lutznerらは,臨床型,組織型の多様性に てゆくことを第三の目的とした.日常皮膚科に於てよ もかかわらずmelanocyteの悪性腫瘍はmalignant く出会う疾患であるadult T-cell leukemia/ melanoma,胃の悪性腫瘍は胃癌と呼ばれていると同 lymphoma(ATL)とimmunoblastic lymphadeno じ理由で,これらT細胞性皮膚リンパ腫をその皮膚親 pathy・like T-cell lymphoma (IBL,T)13)とangioim- 和性から一括してcutaneous T・cell lymphoma munoblastic (CTCL)と呼ぶことを提唱した5).この概念は1978年 (AILD)14)についてはコントロールとした. Bethesda 対象および方法 of (Maryland, Workshop on USA)で行われたProceedings Cutaneous T-Cell Lymphoma lymphadenopathy with dysproteinemia 対象は昭和47年1月より昭和62年12月までの期間に 横浜市立大学皮膚科にて細胞表面形質を検討した 横浜市立大学医学部皮膚科 adult T-cell leukemia/lymphoma(ATL)12例, IBL-T *多磨全生園 およびAILD ¨平塚共済病院皮膚科 昭和63年9月21日受付,昭和63年12月21日掲載決定 n例, MF (Alibert-Bazin型)腫瘤期11 例,局面期10例,紅斑期28例,上記MFを除く皮膚T 別刷請求先:横浜市南区浦舟町3−46 横浜市立大学 細胞性リンパ腫(以下CTLと略す)19例,皮膚B細胞 医学部病院皮膚科 長谷哲男 性リンパ腫(CBL)8例の計99例である. 長谷 哲男ほか 580 診断基準を以下に述べる.ATLでは初期の症例に が全てPRか,またはCR, ついては末梢血液中への腫瘍細胞(花弁状細胞)の出 CR十PRの数がNCの数と同じか,または多い場合. 現と,腫瘍細胞の表面膜性状(T細胞)によったが, NCは各病変ごとに判定された効果がすべてNCか, その後のATL検査法の確立以後はリンパ節,皮膚病 またはCR, 変部位から採られた組織にHTLV-1 CR十NCの数より多い場合.そして各病変の何れかが proviral DNA PR, PR, NCが混在するときは, NCが混在するときは,NCの数が の単一な挿入が証明され,腫瘍細胞がT細胞であるも PDの場合はPDとした.なお,完全寛解CR のとした. IBL-T, remission)は上記のcomplete AILDは各々の診断基準を満たすも (complete response とほぼ同義 のとした.MFはAlibert-Bazin型3)のみを対象とし, に,部分寛解PR その他はCTLとした.CTLは皮膚病変が初発病変で responseとほぼ同義に用いた.また,CR後の再発は, あり,病理組織学的に悪性リンパ腫と診断されたもの 皮膚病変の出現, (皮膚腫瘤が1から数個までの場合は皮膚腫瘤の出現 (partial remission)は上記partial CT,ガリウムシソチグラフィー,腹 部エコー,胸部X線検査などによる新病変の出現にて から少なくとも3ヵ月は所属リンパ節の腫脹や内臓病 確認した. 変が認められないもの)とAlibert-Bazin型以外の 皮膚T細胞性リンパ腫の治療については既に詳細 MF(紅皮症型,電撃型など3))とした. に報告しているが16)以下に簡潔に述べる. CTCLはLutz- nerやEdelsonらの提唱した疾患概念とした.すなわ PUVA療法:外用PUVA療法17)を行った.すなわ ちCTCLは以上のMF,セザリー症候群,皮膚T細胞 ち,0.3%オキソラレソローショソ塗布1∼3時間後に 性リンパ腫,リンパ腫様丘疹症などを含む皮膚を初発 最少紅斑量以下のUVAを週3回照射し,色素沈着の 病変とする末梢性T細胞性リンパ腫とした.皮膚B みとなってより1∼2週に1回の維持療法を1∼2年 細胞性リンパ腫は皮膚病変が初発病変であり,皮膚病 行った. 変がリンパ腫であることが確認されてから少なくとも 放射線療法:主に皮膚腫瘤に対して3,000radの電 3ヵ月はリンパ節の腫脹が認められないものとした. 子線照射を行った,しかし,全身電子線照射療法は行っ 治療効果の評価は,石原和之らの皮膚悪性腫瘍にお ていない. ける固形がん薬物療法効果判定基準15)を参考とした. 化学療法:VEPA すなわち,簡単に述べると著効(CR adriamycin, : complete (vincristine, cyclophophamide, prednisolone), VEPAM (vincristine, response)は測定可能病変,評価可能病変及び腫瘍に cyclophosphamide, よる二次病変がすべて消失し,新病変の出現がない状 prednisolone), VEPCvincristine, 態が4週間以上持続したもの.有効(PR: partial prednisolone)療法を行った. response)は1方向測定病変において,縮小率が30% 生存率は生存の確認されている症例と,死亡の確認 以上,2方向測定可能病変の縮小率が50%以上,3方 されている症例のみを対象とした,生存期間は,診断 向測定可能病変の縮小率が70%以上であり評価可能病 日より数え初めて,死亡日か,経過観察最終日あるい 変および腫瘍による2次的病変が増悪せず,かつ新病 は,外来通院中の症例については1988年3月までを計 adriamycine, methotreχate, cyclophosphamide, 変の出現しない状態が4週間以上持続した場合とし 算した.生存曲線については,同様にして, た.不変(NC : no change)は縮小率が1方向の場合 Meier法18)を用いて計算した. 30∼-25%, 成 績 2方向の場合50∼-25%, 3方向の場合 Kaplan・ 70∼−40%であるとともに,評価可能病変および腫瘍 1.初診時平均年齢 による2次病変が増悪せず,かつ新病変の出現しない 初診時平均年齢は図1に示す如くで, 状態が少なくとも4週間以上持続した場合で,これは (41歳∼78歳),IBL-T/AILD 16.1歳(47歳∼77歳), 石原の判定基準のNCとMR MF紅斑期40歳(20歳∼74歳), MF局面期45.5歳(24 むものとした.進行(PD (minor response)を含 : progressive disease)腫瘍 ATL 57.9歳 歳∼78歳), MF腫瘍期70.1歳(24歳∼86歳),CTL 56.5 増悪率が1方向,2方向で25%以上,3方向で40%以 歳(30歳∼73歳),CBL 55.8歳(34歳∼79歳)で男女 上であった場合,または他病変の増悪,新病変の出現 比はATL ある場合である.さらに,測定可能病変が多岐に渡る 19(紅斑期15 : 13, 局面期5:5,腫瘍期10:1),CTL 場合は,CRは各々の病変がすべてCRに該当する効 17: 2,皮膚B細胞性リンパ腫1:7であった. 果を示した場合,PRは各病変ごとに判定された効果 2.初診時年月日(図2) 8 : 4,IBL-T/AILD 10: 1 , MF30 : 581 皮膚リンパ腫の治療効果・予後 人 巨翻MF紅11期 [コMF局面期 E≡∃MF腫瘍期 患者数 図圀CTL l皿lAJL 匡Ⅲ1 IBL-T/AILD 原勿CBL 1-1・ 21-30 利一50 61-70 81一 年齢(歳) 11-20 31-40 51-60 71-80 図1 初診時年齢分布 MF:菌状息肉症, CTL:MFを除く皮膚T細胞性リンパ腫, 腫, ATL : adult T-cell leukemia/lymphoma, lymphadenopathy・like CBL:皮膚B細胞性リンパ IBL-T/AILD T-cell lymphomaとangioimmunoblastic : immunoblastic lymphadenopathy with disproteinemia 図2-1 症例数(棒グラフ) 症例数(折れ線グラフ) 20 l血豆MF ≡三MFを除くCTL W^. IBL-T/AILD Z乙ATL MF+CTL CBL  ̄TL 10 0 1 2 3 4 5 67 8 9 10 11 12 図2-2 症例数(棒グラフ) 症例数 (折れ線グラフ) EコMF紅斑期 ロコMF扁平浸潤期 EIMF腫瘤期 ?7Z\ATL 一一MF 一一CTL 4 5 6 7 8 9 10 11 12 図2 月別発生数(初診月) MF, CTL, CBL, IBL-T/AILD, ATL:図1脚注参照,TL:T細胞性リンパ腫(MF, CTL,ATL,IBL-T/AILD) 長谷 哲男ほか 582 1 個/mm^ 4 個/m 白血球数 sS こ・I ・4 I・ II 10000 「 ・I 20000 し ● -●- CBL MF-E MF・P MF・T CTL ATL 5 9/ 2 個/mm^ 10000「 リンパ球数’ ョ 3000 0 AILD 6 3 個/mm' 個/mm^ 50 25 1 図3 血液学的所見 MF-E:菌状息肉症紅斑期, MF-P:菌状息肉症扁平浸潤期, MF-T:菌状息肉症腫瘤 期,CTL,ATL,IBL-T,AILD,CBL図1,図2脚注参照 図2-1に初診月別症例数を示した.MFでは6月と 7例にみとめられた.リンパ球数増加,好酸球増加は 11月にピークが認められた.しかしながら図2-2に示 ATL,IBL-T/AILDに多数認められた(図3-2, す如くMFの各時期による差は認められなかった.一 図3-4, 方,CTLは10月から2月に集中して認められた. ATL 5には赤血球数,ヘモグロビソ値を示した. CTL,ATL,IBL-T/AILD,CBLでは年齢は殆ど同じ は夏に少なく,秋から春にかけて多く認められた.T であるが,この順にヘモグロビン値は低下していた. 細胞リンパ腫{TL 血小板数についてみるとはMF紅斑期,局面期,腫瘤 (T-cell lymphoma):MF, CTL, ATL,IBL-T/AILD}全体でみると,一定の傾向は認 められなかった. 3.生化学的検査所見(図4) に多く認められた. 血清総蛋白量は殆ど変化は認められなかったが, 3.血液学的所見(図3) MF1例, ATL 期,CTL,ATL,IBL-T/AILDの順にばらっきが甚だ しくなっていた(図3-6). CBLは11月,2月,3月と寒い時期 6例, IBL-T/AILD 9イ列に白血球数 増多が認められた(図3-1).白血化はMF1例, ATL IBL-T/AILD群でアルブミン低値,ガンマーダロブリ ソ高値が認められた.LDHはMFでは病期の進行に 3). 皮膚リンパ腫の治療効果・予後 1 9/ 2 ョ 3 9/ 583 ョ 4 mU/mfl g/d≪ 10 5 0 図4 生化学検査所見 MF-E, MF-P, MF-T, CTL, ATL, IBL-T/AILD, CBL:図1,図2,図3脚注参照 表1 皮膚T細胞性性リンパ腫病期別予後(TNM分類) stage 霖 年齢 CR 症例数 症例数(再発)死亡/確認例 死亡率 PR NC/PD 症例数死亡/確認例 死亡率 症例数死亡/確認例 死亡率 IA 44.2 15 8(2) o/6 6 0/6 1 0/1 IB 41.4 15 6(1 ) 0/3 7 0/5 2 0/1 合計 * 死亡/確認例平均生存 死亡率 (月) 0/13 46.3 0% o/9 64.9 0% │IA 42.5 10 5 0/4 IIB 61.6 18 9(7) 5/8 4 0/2 1 7 4/6 2 0/2 o/6 50.8 0% 9/16 53.7 56.3% Ill 72.0 1 0/1 89.0 1 0/1 0% IVA 69.9 IVB 45.0 合計 51.0 7 4(4) 3/3 5/5 59.7 3 2/2 100% 2 1/2 54.0 2(2) 1/2 50.0% 68 3506) 9/27 33.3% 27 6/21 28.6% 6 0/4 0% 15/52 55.1 28.8% ’平均生存(月):診断確定月よりの生存期間の平均 CR : complete response, PR : partialresponse, NC : no change, PD : progresive disease 長谷 哲男ほか 584 表2 MFを除いた皮膚T細胞性リンパ腫の病期別予後 CR 初診時 合計 PR 病期 詣 症例数 症例数(再発)死亡/確認例 I A 68.0 2 II B 53.1 9 6(4) 2/5 72.0 1 1 0/1 症例数死亡/確認例 * 死亡/確認例平均生存 死亡率 (月) 2 0/2 0/2 24.5 3 1/2 3/7 53.9 0% 42.8% in o/1 89 0% IV A 67.8 5 3(3) 2/2 IV B 45.0 2 2C2) 1/2 19 12(9) 5/10 2 1/1 3/3 47.2 100% 1/2 54 50.0% 合計 58.7 7 2/5 50% 7/15 50.9 40% 46.7% 表3 MFの病期別予後 初診時 症例数 CR PR 症例数(再発)死亡/確認例 症例数死亡/確認例 症例数死亡/確認例 NC/PD 病期 頴 IA 40.5 13 8 (2) O/6 4 0/4 1 0/1 IB 41.4 15 6(1) O/3 7 0/5 2 0/1 IIA 42.5 10 5 0/4 4 0/2 1 IIB 66.7 9 3 (3) 3/3 4 3/4 IV A 75.0 2 1 (1) 1/1 1 1/1 合計 48.0 49 23(7) 4/17 22.2% 紅斑期 40、0 28 局面期 45.4 腫瘤期 70.9 2 0/2 20 4/16 25% 6 0/4 16 (3) 0/11 9 0/8 3 0/1 10 3 0/2 6 0/3 1 0/1 11 4 (4) 4/4 5 4/5 2 0/2 合計 * 死亡/確認例平均生存 死亡率 (月) 0/11 49.6 0% O/9 64.9 0% O/6 50.8 0% 6/9 53.6 66.7% 2/2 91.0 100% 8/37 56.8 21.6% o/20 60.7 0% 0/6 46.2 O% 8/11 60.4 72.7% ゛平均生存(月):診断確定月よりの生存期間の平均 CR, PR, NC, PD:表1脚注参照 伴い高値が多く認められた.またCBL, CTL, ATL, IBL,T/AILDとなるほどLDH高値が多く認められ Tで現し,リンパ節病変をN,白血化をB,内臓への 病変の広がりをMで現し,これよりCTCLの病期を た. 分類するものであった.主観の入り込む余地 のある 4.病期分類及び経過 MF紅斑期,局面期,腫瘍期と言った分類方法から皮膚 MFの病期分類には,従来より紅斑期,局面期,腫瘤 病変を数量化すること,およびCTCLの概念を作るに 期という分類が使用されていたが, 当たり,この疾患に含まれる様々な皮膚T細胞性リン 1979年Bunnと Lamberg'"によりCTCLのTNM分類が発表され, パ腫を同一の病期分類で分類し,検証することが大き Lambergら19)により検証された.皮膚病変の広がりを な目的であった.表1は当科における皮膚T細胞性リ 皮膚リンパ腫の治療効果・予後 585 表4 皮膚T細胞性リンパ腫の病期別治療成績 CTCL病期 合計 I A CR(再発) PU VA PR NC/PD 電子線 CR率 IB IVA IVB 7(4) 6(4) 4(1) ○ 17(9) 4 5 1 2 12 0 63.6% 0 54.5% 0 8(〕% 0 0 58.6% 1 0 6(5) 3C3) 10(8) RR 2 2 2 3 9 0 33.3% 0 0% 0 75% 0 50% 4(2) 1 3(2) 8(4) 3 1 0 4 0 57.1% 0 50.0% 0 100% 0 CR率 CR(再発) 化学療法 PR NC/PD + Ill CR(再発) NC/PD 電子線 IIB IIA CR率 0 CR(再発) 1 0 ○ 1 0 2 PR 1 1 2 0 1 5 0 50% 0 0% 0 0% 0 100% 0 0% 52.6% 66.7% PUVA NC/PD 電子線 CR(再発) 2C1 ) 0 1(1) 3(2) + PR 1 3 0 4 化学療法 NC/PD 0 75% 0 0% 0 100% 0 BRM CR率 CR率 42.9% CR(再発) 0 ○ 0 1(1) 0 PR 2 0 0 1 0 3 NC/PD CR率 2 0% 1 0% 3 0% 8 10.0% 2 0% 16 5.0% 1 (1) 8C4) 7C4) 4(1) 13(9) 1 4(3) 4(3) 41(24) PR 7 8 3 11 0 8 0 37 NC/PD CR率 2 47.0% 1 43.8% 3 40.0% 8 40.6% 0 100% 2 28.6% 0 100% 16 43.6% CR(再発) 合計 0 28、6% CR : complete response, PR : partial response, NC : no change, PD : progressive disease BRM : biological response modifiers(生物学的応答調節剤) _ CR例数 CR率 ̄CR十PR十NC/PD例数 ソパ腫をCTCLのTNM分類に従って分類し(診断 いてまとめたものである.MFの死亡率が21.6%(表3 確定時),その病期別予後についてまとめたものであ に提示)であるのに対して, る.診断確定時病期の進行している症例ほど死亡率が であった.また病期別にみると,IA期0%, 高い傾向が認められた.即ち,IAでo%,IBでO%, 42.8%, IIAで0%, IVB IIBで56.3%, 50%となっており, IIIではO%,IVA 100%, III期を除いてIIB期以後急速 46.7%と明らかに高い値 IIB期 III期O%,IVA期100%,IVB期50%となって おり,Ⅲ期を除き11B以後に死亡率が高かった. 表3はMFのTNM病期分類と,従来の分類法によ に高くなってくることが認められた.診断確定時より る分類の予後を示したものである.診断確定時紅斑期, の平均生存期間についてみると,CTCLは平均生存期 局面期の症例の死亡率はO%であるが,腫瘤期では 間が長く,また観察期間が十分でない点もあり,病期 によるはっきりとした差異は認められなかった. 導入は全症例で51%であるが,その内37%に再発が認 72.7%であった.一方,TNM分類での死亡率はそれぞ CR れIA期0%, IB期0 %, IIA期0 %, IIB期66.7%,% IVA期100%であった.このことのみで,どちらの分類 められた.PR導入は40%であった.死亡率について見 が有用であるかは言えないが,従来より用いられてい ると,CR導入症例,PR導入症例でそれぞれ33.3%, た紅斑期,局面期,腫瘤期という分類も予後を知る上 28.6%でありほぼ同じであった.すなわち表1より死 で有用な分類法であると言えた. 亡率についてはCR, 表2及び表3から,症例数を検討すると,CTLでは PR導入とは余り関係なく,診断 確定時の病期に関係していると言えた. IIB期以後の症例が19例中17例と多く,MFではIA, 表2はCTLのTNM分類による病期別の予後につ IB, IIA期の症例が49例中38例有り, IIB期以前の症例 586 長谷 哲男ほか 表5 皮膚T細胞リンパ腫, ATL, IBL-like T等の治療成績 菌状息肉症 紅斑期 CR(再発) PU VA 電子線 扁平浸潤期 14(9) 7 P R NC/PD CR率 3 11.5 4 0 42.9% 0 66.7% CR(再発) 1 P R NC/PD CR率 1 2 0 50% 0 0% ATL 6(5) 3 0 66.7% 0 1 0 0% 4 0 5 5 1 0% 2 36.4% 2 0 0% 0 3(3) 2 0 60% 0 8(4) 化学療法 P R N C/PD CR率 2 0 0% 2 0 80% 電子線 CR(再発) 1 0 PU P R VA 電子線 + 化学療法 BRM N C/PD CR率 0 0 0 0 100% 2 2 0 0% 0 0% 0 100% 川) 2(1) 0 4 CR(再発) P R 0 100% NC/PD CR率 0 0 P R 1 NC/PD CR率 2 0% 1 4 0% CR(再発) 合計 1 CR(再発) 16(9) P R N C/PD CR 率 CR, PR, NC, PD, 0 80% 2 1 0 66.7% 川) 0 3 25% 6 0% 3 4(4) 9 2 59.3% 4 18.8% 9 6 21.0% BRM, 4(3) 1 1 1(1) 2 0 33.3% 100% 0 33.3% 0 1 9 CTL,ATL,IBL・T,AILD, CBL 0 CR(再発) + IBL一T + AILD CTL 腫瘤期 18(11) 1(1) 8 1 10% 9 3 60% 5 6(3) 5 2 41.7% 2 CBL:図1脚注参照 た, IIB期, がMFより予後が悪いということに反映されている と多く,満足の行く治療効果は得られなかった.ただ だけのことであり,いずれにおいてもIII期を除いて し,全身照射療法は行っておらず,この結果から放射 IV A期でも再発はそれぞれ, 83%, IIB期以後では高い死亡率を示した. 線療法は無効であるとは結論することは出来ない.化 5.治療効果及び経過 学療法についてみると, 表4,表5はT細胞性リンパ腫の治療法別の効果を 50%に再発があった.病期別にみると, 延べ数で現したものである.MF紅斑期,局面期では主 期50%, に外用PUVA療法〔8-methoxypsoralen外用2時間 IIB期57%, 66.7%であった.以上をまとめると,PUVA療 法はIA, 化学療法,電子線照射,あるいはこれらの併用療法を 電子線療法,化学療法はIIB期以後の病変に対して 行った.表3はCTCLのTNM分類11)にもとずく治療 行った.何れの治療法によってもCRは高率に得られ 成績を示したものである. たか,再発が多く,有用性という面から検討すると不 PUVA療法によるCR導入 80%, IB期54.5%, riB期0%であった.PUVA療法はIIA期以前 IB期33.3%, IIA期0 %, IIB期75%, IIA期など早期病変にたいして行った. う点より,CR導入が予後を反映しているというわけ ではなかった.すなわちTNM病期別にCR導入率を では有効であった.電子線療法のCR導入率は52.6%, 期0%, IB, 十分であった.また,CRが得られても再発が多いとい IIA期 検討してみると(表4),IA CR例の再発は80%に認められた.病期別にみると, IV IVB期100%であったか再発はそれぞれ50%, 0%, 53%に再発が認められた.CR導入 100% 66.7%にCRが得られたが, 後長波長紫外線(UVA)照射丿7)を行った.腫瘤期では 率を病期別にみるとIA期63.6%, (75%) CR率:表3脚注参照 が多かった.このことが,全体としてみるとCTLの方 率は58.6%であり, 0 IA IVA期 40%, IIB ; 41%, III ; 100%, ; 47%, IVA IB ; 44%, ; 29%, であり,病期の進行により死亡率が高くなるとした前 50%であり,早期では全身照射を行わないなど治療が 記結果(表1)と併せて考えてみると,CR導入が必ず 不十分であるためか,よい結果が得られなかった.ま しも予後を反映しないと言えた.一方,MFについてみ IVB IIA ; ; 100% 皮膚リンパ腫の治療効果・予後 皮膚T細胞性リンパ腫 587 MFを除く皮膚T細胞性リンパ腫 % % 月 24 48 72 96 120 144 168 192 216 月 脚 薗状息肉症 菌状息肉症腫瘍期以後の予後 % かo ト 月 月 図5 Kaplan-Meier法による推定実測生存率およびその95%信頼区間:Greenwood の正規近似(1988年3月現在) Z Z 100 実 測 生 存 率 貪 測 生 存 平 80 60 40 20 月 0 12 24 35 図6 48 60 72 月 12 24 36 48 60 72 84 96 108 120 Kaplan-Meier法による推定実測生存率(1988年3月現在) ると(表5),紅斑期ではCR導入率59.3%であるのに しているといえた.また,ATL及び, IBL-T/AILD, 対して,局面期では, 19%,腫瘤期では21%とCR導入 CBLのCR導入率がそれぞれ10%, 42%, 75%である 率はMFの進展に伴い低くなり,予後をある程度反映 ことからこの限りでは,CR導入率は予後を反映して 588 長谷 哲男ほか いると言えた. 膚T細胞性リンパ腫を同一疾患概念であるCTCLと 6.生存期間 して扱うことが妥当であるかどうかを検証する目的が Kaplan-Meierの生存率曲線18)より50%生存年数は あるため,臨床的(慢性に経過し,その経過は紅斑期, 皮膚T細胞性リンパ腫全体では9年8ヵ月,MFでは 局面期,腫瘤期と表現される皮膚症状を段階的に呈す 10年6ヵ月,MF腫瘤期では2年10ヵ月,MFを除く皮 る)3)9),組織学的(皮膚の真皮乳頭層をその主たる浸潤 膚T細胞製リンパ腫では7年6ヵ月であった(図5). 部位とし,腫瘍細胞は電顕的には脳回転様の核を持つ ATLでは1年3ヵ月,IBL,T/AILDでは2年であっ 中型のリンパ球である)3)9),腫瘍細胞表面形質(基本的 た(図6).皮膚T細胞性リンパ腫は一般的には予後良 にはCD2, 好のリンパ腫と考えられているが,MF腫瘤期以後を 陰性のヘルパーT細胞マーカーを持つ)22)何れを採っ 考えると決して予後の良い疾患とは言えなかった. ても特徴のある疾患概念としてまとめられる古典型の 考 察 菌状息肉症とその他の皮膚T細胞性リンパ腫を分け 日本においては,初期に皮膚を主たる病変部位とす て分析した. る皮膚悪性リンパ腫のほとんどはT細胞性であ 菌状息肉症での初診時年齢は図1に示したごとく り1)2),B細胞性リンパ腫は山田によれば6%1),石原に で,紅斑期では若く,局面期,腫瘤期と進行するにつ CD3, CD4, CD5陽性でCD7, CD8, よれば7.1%2)と稀な疾患であった.横浜市大皮膚科に れて年齢が高くなってゆくことが解る.特に腫瘤期で おいても過去16年間でB細胞性リンパ腫は8例と,全 はATLなどよりも高齢である.即ち,一般的には若く 体の8%を占めるに過ぎず山田,石原の報告とほぼ同 して発症し,長い年月を経て初めて腫瘤期に至る経過 様であった.このことはMohri2o)の報告による が推察される.末梢血液検査所見ではMF腫瘤期で1 extranodal 例白血化が認められたが,MF各時期,MFを除いて皮 lymphoma に占めるB細胞性リンパ腫の 割合が,悪性リンパ腫全体では70%であることから考 膚T細胞性リンパ腫において白血球数,リンパ球数, えて特異なことであり,皮膚の特殊性を示唆するもの 好酸球数,赤血球数,ヘモダ9ビソ値に大きな差異は といえる.しかしながら,皮膚リンパ腫においてはT 認められなかった.血小板数ではMFを除いた皮膚T 細胞性リンパ腫がその大多数であるが,この皮膚T細 細胞性リンパ腫でばらっきが多かった.血液生化学検 胞性リンパ腫の多様性については以前より多くの指摘 査ではMF腫瘤期においてアルブミン値の低下,ガソ があった3)5)1D)21)22)即ち,臨床症状の違いから菌状息肉 マーグロブリソ値の上昇が認められたが,これは平均 症に電撃型,紅皮症型などの亜型が報告されると共に, 年齢がMF腫瘤期で70歳と高いことに由来するもの 菌状息肉症以外に皮膚悪性リンパ腫5),リンパ腫様丘 と考えられた. 疹症3)5)皮膚細網症21)など多くの疾患が報告されてき 除く皮膚T細胞性リンパ腫で高値の症例が認められ た.また,腫瘍細胞の細胞膜表面形質の検討がなされ た. るようになってから,表面形質の多様性についての報 ついで,予後について検討する.CTCLのTNM分 告も多数みられるようになった22) 類での予後の検証は,TNM分類が提唱されてから5 "'. 1975年Lutzner LDH値は,やはりMF腫瘤期,MFを らにより提唱された疾患概念であるCTCLは5)その当 年後, Lambergら19)により行われた. 時リンパ腫のサブタイプの解析が詳細になされていな ると, TNM分類による皮膚病変が進行するほど,リン Lambergらによ かったこと,ATLの概念が知られていなかったこと パ節病変が進行するほど生存率が低下すると報告し などから皮膚のT細胞性リンパ腫全てを含む疾患群 た.表1に示すように,我々の症例でも時期が進行す として捉えられていた.しかし現在に至る乱CTCL るにつれ死亡率は高まっており,同様の傾向が認めら と言う疾患概念と平行して,菌状息肉症,セザリー症 れた.しかし,表3に示したようにMF紅斑期,局面 候群,皮膚悪性リンパ腫,リンパ腫様丘疹症といった 期,腫瘤期との分類法を用いると,診断時病期が紅斑 CTCLの中心をなすと考えられる疾患名が使用され 期,局面期では1例の死亡例もなく,腫瘤期では多く ていることも事実である.そこで,本論文では主に皮 か死亡すると言う関係がよくみてとれた. 膚を侵襲するT細胞性リンパ腫について,臨床経過, Meier法による生存曲線についてみると,MF全体, 治療効果・予後などについての検討を試みた. ATL, CD25 Kaplan- CTCL全体としては,非常に予後の良い疾患と言えた IBL-T/AILD,皮膚B細胞性リンパ腫については比較 が,腫瘤形成以後のMF腫瘤期では50%生存が2年10 検討のため取り上げた.またこの分析では,全ての皮 ヵ月と決して長くなかった.すなわち,MFにおいては 589 皮膚リンパ腫の治療効果・予後 腫瘤形成が予後を考える上で,重要な因子であると推 ことになる.そのため,紅斑期,局面期,腫瘤期とい 察できた. う分類と,CTCLのTNM分類では異なる結果が得ら 次いで,治療と予後との関係について検討する.表 れたと考えられた.以上より,CTCLを一疾患単位と 4,表5に示したように,MFについてはその臨床症状 してまとめTNM分類を行った場合でもある程度予 に応じた治療を行った.PUVA療法,電子線照射,化 後を反映した昿MFと,MFとして定型的でない皮膚 学療法何れにおいても対象症例が異なると言う面はあ T細胞性リンパ腫を分けて考えた方が,特にMFにつ るが,60%前後に完全寛解を誘導することができた. いてよりよく予後を反映しているといえそうである. これと,表1,表2,表3に示した死亡率とを併せて 勿論,皮膚のT細胞性リンパ腫は全経過が長いこと, 検討すると, そして今回の対象症例が少ないことがあるため, ここ TNM分類ではCR誘導率と死亡率との 間に相関関係が認められなかっ,た.これはCR導入に で断定することはできない.しかし,以上の結果は, 成功しても,CRの維持が困難であったことに起因し ともするとCTCLと一括される皮膚のT細胞性リン ていた.しかし,MFとして分類すると病初期(MF紅 パ腫にあって,MFの独立性を示唆するものであると 斑期)ほどCR誘導率が高く,しかも死亡率が低く, CR 考えられた.また同時に,MF以外の皮膚T細胞性リ 誘導率と死亡率に一定の関係がみられた.この理由は, ンパ腫として扱った疾患についても更に詳細な,臨床 CTCLのTNM分類が臨床的,病理組織学的に多彩な 経過,病理組織,免疫組織,免疫細胞学的検討が必要 疾患を一括して取り扱う過程で,菌状息肉症における である. 紅斑期,局面期といった質的変化を数量化出来なかっ たことによると考えられる.すなわち, 治療法については,菌状息肉症紅斑期にあっては, IA, IBと11A 現在のところPUVA療法でも,かなりグ)効果か得ら 期との関係であるが,同じ紅斑期であっても病理学的 れている.しかし,PUVA療法による皮膚の障害の問 にCTCLの所見の無いリンパ節腫脹があれぼ,IAや 題もあり,安全で有用な治療法の開発が望まれる.ま IB期の病変がIIA期となってしまう.また,局面期の た,菌状息肉症腫瘤期あるいは,CTCLのTNM分類 病変でも,リンパ節腫脹がなければIAまたはIB期で でのIIB期以後の病変に対する有用な治療法の確立が ある.皮膚病変の広がりが10%以下であれば,紅斑期 望まれる. 病変でも局面期病変でもIA期である.すなわち,リン 本論文の解析に当たっては,一部分厚生省がん研究助成 パ節腫脹のある紅斑期よりも初期に分類されてしまう 金62-38,及び文部省科学研究費63570473の援助をうけた. 文 献 1)山田瑞穂:皮膚のLymphomaに関する諸問題 6) Haynes 一わが国における皮膚のLymaの実態−,皮膚臨 tion 床,24 monoclonal antibodies : 243-251, 1982. 2)石原和之:菌状息肉症の全国アンケート,皮膚の other リソフォーマ.6: 304 13-15, 3) Brehmer-Andersson E 1987. : Mycosis fungoides BS, et al : Phenotypic of cutaneous Tcell malignant : 1319-1323, 7) Lamberg SI, T Bunn workshop, Canar lymphomatoid papulosis, 1979. topathologic cases and primary Hodgkin's and disease―A cytologic clinical, his- study and a critical review of fourteen of the literature―, Acta DermYemreol (Stockh), 56(Suppl 9-142, 1976. papulosis follow-up study of 30 patients, / AcadDermatol,17: 632-636, 5) Lutzner M, Edelson kpatrick C, lymphoma Fungoides, jを必83 PA Jr: Introduction EL : Cutaneous T Mycosis Fungides, syndrome, / to Treat Rep,ら3 : 561-564, Sezary cell lymphoma and : other Am Acad Bermatol,2 : 89-106, 1980. のリソフォーマ.皮膚科Mook Wantzin GL: Lymphomatoid A cells, Neu) EtjpI J Med, 8) Edelson variants, of 9)堀 嘉昭,阿部善俊,高山修身:菌状息肉症,皮膚 4) Thomsen K, Am 75): Use to comparison with 1981. and its relation to Sezary syndrome, cutaneous characteriza・ lymphoma. 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Twenty-eight cases of erythematous-stage MF, ten cases of plaque-stage MF, eleven cases of tumor-stage MF, twelve cases of ATL, eleven cases of IBL-like T-celllymphoma/AILD, photochemotherapy with topical 8-methoxypsoralen (8-MOP) diation,or systemic chemotherapy. induction of CR and eight cases of CBL were studied. CTCL followed by VUA was not a major prognostic factor in skin T-celllymphoma, patients with tumor・stage MF died (mean (19months) irradiation,electron・beam irra・ Complete remission (CR) was obtained with all 0f these therapies. However valuable in this respect. No cases of death occurred among than that of ATL patietns were treated by patients, but eight out of 11 survival rate,38months). The prognosis for tumor-stage MF or IBL-like T cell lymphoma/AILD erythematous- a plaque-stage MF. TNM and the clinicalstage was more erythetnatous・stage MF staging of CTCL (28months), but worse was better than those of was alsoa useful factorfor prognosis. apn J Dermatol 99: 579∼591,1989) Key words: mycosis fungoides, cutaneous T-celllymphoma, ofthe skin mean suvival rate, prognosis for T-celllymphoma
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