8.4から7までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項 [1]公共交通機関の利便性の増進及び特定事業の推進の必要性 (1)現状分析 本市の主要な公共交通機関としては、バスがあるが、モータリゼーションの進展にあ わせ、利用者に対する利便性の不足などから利用者は減少している。 バスについては、松江市交通局および民間バス事業者と協調し、JR 松江駅のバスタ ーミナル機能の向上、バスカードシステム・バスロケーションシステムの導入や市民の 理解と協力を促し、ノーマイカー通勤運動等の施策の推進を図っているものの不採算路 線を中心として路線の廃止や減便が続いており、さらにバス利用客の減少を招く結果と なっている。 市民の日常生活の移動手段を確保するためには、公共交通を維持する必要がある為、 行政は財政的支援を、バス事業者は運行経費の削減などに取り組んできたが、これにも 限界がある。今後は、路線再編や利用促進の新たな取り組みとして、地域にある交通資 源の特性を踏まえ、効率的に組み合わせて運行する等、公共交通を持続可能な社会シス テムとすることが、特に重要になると考えられる。 既に本市では、平成 18 年度に『誰もが安心して、やさしく移動できるまち・松江』 を目標に松江市公共交通体系整備計画を策定し、各種事業展開を実施しており、その基 本的な考え方は、次の5点である。 ① バスを中心に公共交通網を整備する ② 自動車との共存・調和を図る ③ 市民とともに考え、育む ④ 交通事業者はまちづくりのパートナー ⑤ 公共交通のまちづくりに責任をもつ 具体的な展開としては、次の視点から事業を行う必要がある。 【地域内公共交通の整備】 中心市街地エリアを全て歩いてまわることは不可能であるため、高齢者対応も含 め、バス等による効果的な公共交通の整備が必要である。 【地域間公共交通ネットワークの構築】 鉄道(JR、一畑電鉄)との連携を強化する。パークアンドライドの実現等を考慮 すると、中心市街地の縁辺部にいくつかの交通ターミナル機能が必要である。また、 ターミナル間の空き駐車場台数情報の交換などのネットワーク化に取組む必要が ある。 【まち歩きの促進】 各エリアが歩くことを前提とするまちづくりを進めると共に、各エリア間の連担 により、多様なまち歩きコースを設定する。歩いていくことのできる距離毎に、目 印となる拠点施設を設置することも有効である。 (2)事業の必要性 市民 10,000 人アンケートによれば、 「バスが必要」との回答がほとんどであるように、 高齢者、日常の買い物、通院、生徒・学生の通学には、バスは欠かせない交通手段であ る。 87 また、都市機能をコンパクトに集積させた中心市街地において、できるだけ自家用車 を排除し、公共交通を利用促進することは、地球環境の保全、観光の振興、交通安全な どの視点からも重要である。 人口減少・少子高齢化の到来に対応した、歩いて暮らせる生活空間を実現するために は、公共交通機関の利便性を増進することが必要である。 (3)フォローアップの考え方 公共交通体系整備実施計画を着実に実行させ、継続的な改善・見直しを図るため、毎 年度末に取組みの進捗調査を行う。 [2]具体的事業の内容 (1)法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業 該当なし (2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事 業 該当なし (3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業 該当なし (4)国の支援がないその他の事業 事業名、 内容及び 実施時期 実施主体 ●事業名 松江市公 共交通体 系整備 ●事業内 容 松江市公 松江市 公共交通機関を、最も基本的な日常生 公 共 交 通 活を支える移動手段(本市の場合は主に の 事 業 主 バス)として確保・維持していくため、 体者 「公共交通体系整備計画策定委員会」に おいて、整備計画を策定・実施すること は、公共交通機関の利便性の増進が図 れ、中心市街地の目標である、歩いて暮 目標達成のための位置付け及び必要性 88 国以外の支 その他 援措置の内 の事項 容及び実施 時期 共交通体 系整備計 画の事業 ●実施期 間 H17 年 度 ~ ●事業名 Ruby City Matsue Project ●事業内 容 Ruby City Matsue Project の実施 ●実施期 間 H19 年 度 ~ らせる生活空間の実現を図るものであ る。 これらのことから、まちなか居住、近 隣集客という目標を達成するために必 要な事業である。 開発者・ 研究者 起業者 大学・高 専 し ま ね OSS 協 議 会 松江市 松江発のプログラミング言語である 「Ruby」を核としたプロジェクトを、開 発交流プラザを拠点に展開し、「Ruby」 のメッカとして新たな地域ブランド創 生と、IT 産業の振興を目指す。 また、オープンソースソフトウェア (OSS)の研究・開発・交流のために設 置した「開発交流プラザ」を核として、 新ブランド創生と起業・雇用創出を目指 す。 これらのことから、まちなか居住、近 隣集客拠点という目標を達成するため に必要な事業である。 89 ◇4から8までに掲げる事業及び措置の実施箇所 図 32 事業実施箇所図 ④-25 ⑦-2 ④-21 ⑥-4 ⑦-9 ④-17 ④-24 松江城 ④-19 ④-18 ④-3 ④-8 ④-22 ④-6、④-11 ④-5、④-10 ④-9 ④-14 ④-7 島根県庁 ④-12 ⑦-10 ④-21 ⑦-14 ④-2 ⑥-5 ⑥-1 ④-23 ⑤-1 ⑦-1 ⑦-17 ④-4 ④-1 松江市役所 松江しんじ湖温泉駅 ⑤-2、⑥-2 ⑦-18 ⑦-12 ⑦-3 ⑦-11 ④-15 ⑧-2 ⑦-21 ⑦-14 ⑦-13 宍道湖 ⑦-14 【ハード事業】 ④市街地の整備改善関係 ④-1 道路事業:市道母衣町大橋川線(新規) ④-2 道路事業:市道米子殿町線(新規) ④-3 道路事業:市道米子町大橋川線(新規) ④-4 道路事業:市道殿町中央線(新規) ④-5 道路事業:市道北殿町1号線(新規) ④-6 道路事業:市道北殿町2号線(新規) ④-7 地域生活基盤施設事業:“みちの縁側 母衣町”整備(新規) ④-8 地域生活基盤施設事業:観光案内板整備(新規) ④-9 高質空間形成施設事業:市道北田大手前線(新規) ④-10 高質空間形成施設事業:市道北殿町1号線(新規) ④-11 高質空間形成施設事業:市道北殿町2号線(新規) (※④-1~11 は、「大手前通り周辺地区まちづくり交付金事業」) ④-12 交通安全施設等整備事業費補助:市道県民会館南線(~H20) ④-13 交通安全施設等整備事業費補助:市道和多見天神橋線(~H20) ④-14 松江圏都市計画道路事業 3.3.30 号城山北公園線(~H27) ④-15 松江圏都市計画道路事業 3.4.14 号松江停車場白潟線(~H20) ④-16 松江圏都市計画道路事業 7.6.4 号鉄道南沿線(~H20) ④-17 史跡松江城整備事業(~H25) ④-18 史跡松江城石垣修理事業(~H25) ④-19 歴史資料館整備事業(~H21) ④-20 まち歩きの促進(新規) ④-21 まち歩き観光環境整備事業(新規) ⑤都市福利施設の整備関係 ⑤-1 母衣町地区暮らし・賑わい再生事業(~H24) ⑤-2 松江しんじ湖温泉駅周辺整備事業(新規) ⑥まちなか居住の推進関係 ⑥-1 南殿町地区第1種市街地再開発事業(~H20) ⑥-2 松江しんじ湖温泉駅周辺整備事業(新規) ⑦商業の活性化関係 ⑦-1 イルミネーションの整備(新規) ⑦-2 島根大学旧奥谷宿舎修復活用事業(新規) ⑦-3 宍道湖しじみ館整備事業(新規) 県立美術館 90 ④-13 ⑥-5 JR 松江駅 ④-16 ④-20 ⑦-6 【ソフト事業】 ④市街地の整備改善関係 ④-22 事業活用調査事業:惣門橋通り歩行環境向上調査(新規) ④-23 まちづくり活動推進事業:大手前地区まちづくり推進事業(新規) (※④-22~23 は、「大手前通り周辺地区まちづくり交付金事業」 ) ④-24 伝統美観地区への補助事業 ④-25 生活文化動態保存運動 ⑥まちなか居住の推進関係 ⑥-3 若者定住促進事業費補助金(新規) ⑥-4 まちなか居住推進事業(新規) ⑥-5 まちづくり会社支援事業(新規) ⑥-6 訪問型子育てサポート事業 ⑥-7 松江市情報サービス産業等立地促進補助金 ⑦商業の活性化関係 ⑦-2 島根大学旧奥谷宿舎修復活用事業(新規) ⑦-3 宍道湖しじみ館イベント事業 (新規) ⑦-4 まちづくりプロデューサー設置事業 (新規) ⑦-5 松江開府 400 年祭(~H23) ⑦-6 松江サティ連携事業(新規) ⑦-7 商店街チャレンジショップ支援事業 ⑦-8 空き店舗・空き床紹介事業 ⑦-9 松江水燈路 ⑦-10 カラコロ祭り ⑦-11 ライブハウスを活用した賑わい創出事業 ⑦-12 お湯かけ地蔵祭り ⑦-13 天神市 ⑦-14 松江暖談食フェスタ ⑦-15 松江水郷祭 ⑦-16 松江祭鼕行列 ⑦-17 松江京店・カラコロ coccolo Sunday ⑦-18 まち歩き観光の促進(新規) ⑦-19 ホーランエンヤの開催 ⑦-20 その他ソフト事業 ⑦-21 第二種大規模小売店舗立地法特例区域制度の活用 ⑧一体的推進関係 ⑧-1 松江市公共交通体系整備 ⑧-2 Ruby City Matsue project
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