1 明るい家庭 え がお ●この笑顔いつまでも 1 よりよい家庭を願って 家庭とは,生活のもとになる場であり,家族みんなのいこいの場です。 あ い じょう しんらい なんでも話し合い,おたがいが深い愛情や信頼で結ばれることが大切です。 お父さんのお話 く 家族のみんながいつまでも健康で安心して暮らせ ることがわたしの願いです。そして,家族の一人ひ とりが,思いやりの心をもって助け合える家庭にな ったらいいなと思っています。それには,良かった こま こと,困ったことなど,なんでも話せる明るい家庭 になるように努力しなければなりません。 家族みんなが協力すれば,どんなにつらいことも 乗りこえていけそうです。 −1− みんなの願い 家族のみんなは,どんな家庭を願っているのでしょうか。大分市内の小学 ちょうさ 校で次のような調査をしてみました。 みんなの願う家庭 思いやりのある家庭 100(%) 明るい家庭 何でも話せる家庭 協力する家庭 50% おじいさん おばあさん 26% お父さん お母さん わたしたち 23% 15% 20% 100% その他 0% 楽しい家庭 20% 19% 17% 22% 25% 14% 16% 18% 17% 16% 26% (大分市内小学校 5 年生の調査) わたしたちが願っている楽しい家庭や明るい家庭は, 「思いやりの心」が き ほ ん 基本になければならないのではないでしょうか。家族のみんなが,おたがい を思いやることで,明るく楽しい家庭がつくられていきます。 あなたは,どんな家庭を願っていますか。おうちの人 はどうでしょうか。 大分市社会福祉協議会 マスコットキャラクター 「ふくしのピロロちゃん」 −2− 家族のだんらん す 家族のみんなが集まってなごやかに過ごすことで,心のやすらぎが生まれ, 温かい家庭ができてきます。 だんらんのようす 家族でよくいっしょ にすることはどんなこ とですか。 家族でよく話すこと はどんなことですか。 大分市内小学校5年生の調査 家庭の日 ●みんなそろって楽しいゲーム 大分市では毎月第3日曜日を「家 庭の日」と定めて,家族のふれ合い ●親子いっしょにフェンス作り を大切にする運動をしています。 あなたの家庭では, 「家庭の日」をどのように過ごし ていますか。 −3− 2 家族の助け合い きず 明るく楽しい家庭を築いていくには,家族みんなが協力し,おたがいに助 け合っていくことが大切です。 働くお母さんのお話 仕事をして帰ると,一番にすることは,夕食の 用意です。外の仕事でとてもつかれているので, 少し休みたいけど,家族のみんなのために夕食の 用意をします。 他にもする家庭の仕事は多いけど,子どもたち せん が,洗たく物を取り入れてたたんでくれたり,お ふろのそうじをしてくれたりしています。 毎日,仕事はいそがしいけれど,家族の みんなが,家庭の仕事をしてくれるので助 かっています。 家庭の仕事で,特にそうじなど日ごろで きないところは,家族全員がそろう休みの 日にします。みんなが協力してくれるので, 早く終わり,とてもうれしいです。 や く わ り 家族の役割 わたしたちは,家族の一員として,おたがいの立場や役割を知り,家庭の ぶんたん 仕事を分担して,自分ができることは,進んで受け持つことが大切です。 −4− 小学生の家庭の仕事 ちょう さ (大分市内小学校5年生の調査) ★どんな家庭の仕事をしていますか 0% 50% 100% じゅん び 18% ふろのそうじや準 備 かた づ 15% あら 食事の片付けやちゃわん洗い 12% 草花や動物の世話 10% 買い物 10% 新聞取り 9% 家の中のそうじ 8% ふとんしき せん 7% 洗たく 6% げん関や庭のそうじ 5% その他 ★あなたはどれくらい家庭の仕事をしていますか 0% 50% 42% 16% 100% ほとんど毎日する 1週間に5日する 8% 1週間に4日する 10% 1週間に3日する 5% 1週間に2日する 3% 1週間に1日する 4% 月に何日かする 6% 用事のあるときはする 5% ほとんどしない 1% その他 家庭の仕事をしている人が多いですね。家族の役に立つように,みん ながんばっています。 やくわり ぶんたん 家族の役割や家庭の仕事の分担について考え,自分にできる仕事を 見つけ,進んで実行しましょう。 自分にできる仕事を見つけましょう。 −5− 3 わたしと家族 家庭の仕事を進んで実行していくことが,家族のつながりをよりいっそう きず 深め,明るい家庭を築くことになります。 ぼくにまかせて朝食作り 児童作文 ゆう き 「朝食,悠貴が作ってくれたの,ありがとう!」 お母さんが, うれしそうにぼくに言いました。ぼくは, こんなに家族が喜んでくれるのなら, これからいろいろ作るようにしようかなあと思いました。 ぼくは,今まで,家のことはお母さんがすればいいんだ,お母さんの仕事なんだと思って いました。ちょっと手伝うことはいいのですが,何かをまかされて続けてすることはいやで した。だから,学校で勉強する家庭科はけっこう好きなのですが,実際に家で何かをするよ うになると,何もしようとせずにいつもだれかにたよっていました。 5年生になって,お母さんの仕事の帰りが以前よりおそくなりました。1日の仕事でつか れて帰ってきて,ご飯の用意をしているお母さんを見て,ぼくにも何かできることがあるん じゃないかなあと思いました。それで,ぼくは,お姉ちゃんといっしょに家の仕事をするよ うになりました。 今まで,お母さんまかせにしていたせんたくや,そうじ機がけ,茶わん洗い,ふろそうじ, ごみ出しもみんなで協力することになりました。 最初は,仕事がめんどうくさくていやになることもありました。きれいにしているつもり なのに,皿によごれが残っていたり,ごみを散らしたり,失敗ばかりしていました。それでも, 何度かやっているうちにだいぶうまくなりました。 この前の日曜日, 「この朝ごはん,おかあさんのために作ってくれたの,ありがとう。とてもおいしいよ。 」 と,お母さんがほめてくれました。ぼくは,早起きしてよかったなあと思いました。ぼくの 作った朝食は,お母さんの好きなピザトーストです。食パンの上に,ケチャップをぬり,ト マトとピーマンをおいて最後にとろけるチーズをのせて,オーブントースターで焼きました。 焼き上がったら,タバスコをかけて熱々のところをお母さんに出しました。あんまりおいし そうに食べていたので,ぼくも作っていっしょに食べました。 それから,朝食作りもぼくのできる仕事になりました。調理をするようになって,今まで ご飯を作ってくれるのが当たり前だと思っていたことがまちがっているとわかりました。お 母さんは,仕事から帰ってつかれているのに,食事の用意やぼくたちの勉強のことなどいろ いろしてくれていたのです。それに,次々と家の仕事をしていきます。ぼくは,お母さんは すごいなあと思います。 ぼくは,家の仕事を始めたときはいやだなあと思っていました。いまでも,時々いやにな ることがあります。でも,朝食作りなどをするようになってから,家の仕事の大変さがわか りました。今まで,ぼくにはとうていできないと思っていたことも,やってみるとけっこう うまくできることがわかりました。ふろのそうじをすることも,せんたく物を干すのも,好 きではなかったけれど,今では,せんたく物を広げて干していくのがうまくなりました。み そ汁を作ることだって好きになって,おもしろくなりました。 ぼくは,自分のことは自分でできるようにがんばりたいと思います。そして, 「何でもぼ くにまかせて。 」と言えるようになりたいです。 ねえ あつ あつ ほ 自分の家族を見つめて,明るい家庭をつくるために, あなたはこれから先どんなことができますか。 −6−
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