SSH通信 - 県立松山南高等学校

松山南高
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SSH通信
平成20年度 第5号
8月29日発行
8月事業報告
○科学系コンテスト参加報告(6/15,7/20,7/21,8/3∼8/6)
物理チャレンジ 6月15日(日)、本校にて第一チャレンジ(予選)
が行われ、6名が参加した。全国で上位100名に310HR 児島佳大君、
山下真直君の2名が残った。第二チャレンジ(本選)は8月3日(日)
∼6日(水)に岡山県岡山市を中心に開催され、310HR 山下君が優
秀賞を受賞した。
生物チャレンジ 7月20日(日)、愛媛大学にて予選が行われ、本
校からは9名が参加し健闘したが、惜しくも本選に残れなかった。
化学グランプリ 7月21日(月)、愛媛大学にて予選が行われ、本
校からは15名が参加し健闘したが、惜しくも本選に残れなかった。
生物チャレンジ
○君がつくる宇宙ミッション(7/30∼8/1)
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部 相模原キャンパスにて、行われた。110HR の藤田和樹君
が、書類選考を通過して、本選に参加した。
生徒の感想
“きみっしょん”では、班員がやりたいミッションを決め、班員がスタッフと協力しながら、ミッ
ションを現実的なものにしていった。自分の班では、「月で宇宙農業をおこなうミッション」を話し
合った。発表会では、いろいろな分野の専門家の意見を耳にでき、とても勉強になった。
(110HR 藤田和樹)
○水ロケット国内最終選考会(8/2)おめでとう!日本代表決定
水ロケット国内最終選考会(8月2日(土))に参加した本校から
の2チーム rocket stars と Fighters のうち、110HR 深田徹君、110HR 藤
田和樹君の Fighters が日本代表の切符を得た。水ロケット世界大会は、
アジア太平洋地域宇宙会議(APRSAF)の水ロケットイベントとして
開催され、アジア太平洋地域の諸国の中学・高校生が参加し、水ロ
ケットを中心に宇宙科学と外国語による科学分野の国際交流を目的
としている。なお、今後、国内で日本代表研修を8月下旬に相模原
キャンパス(JAXA)で行い、12月中旬にベトナムのハノイ市で開催
される APRSAF-15水ロケット世界大会に派遣される。
水ロケット練習風景
○スーパーサイエンスハイスクール平成20年度生徒研究発表会(8/6∼8/8)
全国の SSH 校が集って行われるスーパーサイエンスハイスクール
生徒研究発表会が今年もパシフィコ横浜を会場として行われた。「ブ
ラックバスの食性に関する研究 ―オオクチバスは何を食べている
のか―」という研究テーマを研究した3年生2人とその研究を引き
継ぐ2年生1人の計3人で、ポスターセッションに参加し、発表を
行った。この研究は、オオクチバスがどのようなエサを好むのか、
モデルを使用した実験を試みることでその食いつきについて調査し
SSH 生徒研究発表会
たものである。
ポスターセッションは8月7日(木)、8日(金)の2日間に渡っ
て行われ、初日が終わった後のスタンプラリーの投票結果では、「説明が一番良かった学校」No.1
に本校が選出され生徒は勢い込んで2日目の発表に挑んだ。初日以上に多くの生徒や大会関係者の方
々が本校ブースを訪れ、生徒は、研究の手順を丁寧に説明したり、質問に適切に応答していた。
訪問者からは「モデルの形をより魚に近づければよいのではないか」、「視覚以外にも、におい・音
・モデルの動かし方等でも食いつきに変化が見られるのでは?」という今後の研究の発展に向けての
助言もいただけた。また、「琵琶湖におけるブルーギルの食性」について調査している立命館守山高
等学校からは今後の共同調査依頼を申し込まれたりもした。残念ながらポスター賞の受賞にはならず、
受賞校との研究内容やその深化についての違いも感じさせられた。
準備を含めての3日間、自分たちが研究してきた内容を発表するとともに、全国の SSH 校の生徒
たちとの今後の交流の場や出会いを得ることのできた、大変充実した発表会であった。
○第10回中国四国九州地区理数科高等学校課題研究発表大会(8/7∼8/8)
標記の大会に理数科3年の稲田智大が参加した。課題研究のテー
(稲田智大・中嶋瞳・山下真直)
マは「ルミノールの発光とその傾向」
である。2年生のころから始めたこの課題研究は今も継続しており、
今回は、ポスターセッションの部に出場するために、研究内容をポ
スター形式に再構成し、素晴らしい作品に仕上げた。31作品のうち、
特別賞(第2位∼第4位)を受賞することができた。PCを持参し
て動画も見せながら丁寧に説明していた。校外において高い評価を
得られたことは生徒たちの自信にもつながったと思う。他校のステ
ージ発表(17作品)を興味深く聞けたこと、生徒交流会で情報交換
できたことも有意義であった。
理数科課題研究発表会
○全国SSHコンソーシアム長崎(8/8∼8/9)
一日目は、まず遺伝学全般の講義を受け、本日の手順について説
明を受けた。その後、爪サンプルをマルチビーズショッカーにて粉
砕し、今年度から使用しているオリジナルの溶解液を用いて爪成分
を溶解した。
二日目は9:00∼13:00まで、プロトコルに従ってひたすらピペット
マンを操作し、分析の準備を行った。参加生徒は初めて使用する器
具や操作に戸惑いながらも何とか無事終了した。PCR をかけている
間を利用して、DNA の基本構造と複製のしくみ、PCR の原理とこの
SSH コンソーシアム長崎
方法の開発に至る経緯、一塩基多型と耳垢遺伝子の説明、TaqMan PCR
法の原理とその解析の方法などを説明していただいた。
生徒の感想
今回参加した実験では、単調な作業が多く気が遠くなりそうでした。実験には根気が要ると聞いて
いましたが、今回その実感を初めて得られて良かったと思いました。実験がなぜそうなるかを説明し
て頂きましたが、1年生の自分には分からないことが多く、理解に時間を要し、また、一部理解でき
ないまま作業をこなしました。しかし、この経緯はこれからの学習や研究への良い刺激になりました。
○理数科体験入学(8/20∼8/21)
2日間で31中学、計119名の生徒が参加した。13:00∼14:00に学
校側から理数科の教育課程や主な行事、進路先等の説明があり、在
校生からは中国研修、四国地学巡検の体験談、課題研究の様子等が
発表された。また、水ロケット世界大会に参加する生徒の体験発表
もあった。14:30から45分、2コマの体験学習に中学生が参加した。
以下に体験学習で行った実験内容を示す。
物理「光センサーを用いた実験を体験してみよう」
化学「極低温の世界を体験してみよう」
理数科体験入学
生物「裸の植物細胞(プロトプラスト)を作って観察しよう」
地学「偏光顕微鏡で岩石薄片を観察しよう」
生徒は目を輝かせながら楽しそうに実験を行っていた。また、物理・化学・生物・地学部に所属す
る在校生の部員がアシスタントとして各テーブルにつき、細かい指示を出しながら中学生とコミュニ
ケーションをとっている姿は微笑ましかった。
○高校生おもしろ科学コンテスト(8/26)受賞おめでとう!
最優秀(県知事賞)310HR 山下、松原、稲田
第2位(県教育長賞)210HR
2
島矢、杉山、芝
9月事業予定
○サイエンスクラブ(火曜日の放課後)
9/16 化学実験
9/30 物理実験
○スーパーサイエンス (水曜日の午後の授業)
1年生
9/3
課題研究
9/17 四国地学巡検事前指導・実験・発表会
9/19~9/21 四国地学巡検
9/24 四国地学巡検事後指導・課題研究
2年生
9/3
関西研修プレゼンテーション作成・課題研究
9/17 関西研修事前研修発表会
9/19~9/21 関西研修
9/24 関西研修事後報告会・課題研究