こども往還機 第16号 - 相模原市立総合学習センターホームページ

学びの大地
さがみはら
第5期
ここから発信、希望の宇宙船
第16号(平成26年3月18日)
こども往還機:子どもから出発して子どもに戻ってくる教育をめざすスペースシャトルの意味
3月15日(土) 9:30∼15:30
相模原市立総合学習センター
http://www.sagamihara-kng.ed.jp/kyoushijyuku/
第16回 会場:総合学習センター
聴講
(午前)【協議】 ∼学校実習から学んだこと∼
最終回
(午後)【講義】 ∼社会人として、教師として∼
今回から第4ステージが始まりました。テーマは「仲間との絆を深め、教育への夢と情熱を語る」です。これまで実践
的な内容を中心に学びを進めてきましたが、第4ステージの 5 回は教育への夢や仲間との人間関係を深め、教師にな
るんだという思いを確固なものにすることをねらいとしています。第1ステージからさまざまな学びをすすめてきましたが、
6月7日の卒塾にむけ、いよいよまとめの時期になりました。第4ステージの第1回目は、学校実習の振り返りの協議と
社会人として必要な法規等について講義でした。「教育観」は一言ではとても語りきれない広さと深さがあります。何を
学ぼうとするか、学んだことをどう生かそうとするか、的川先生が以前講義で言っていた「センス」が問われるところだと
思います。ここからは教育への思いを高めるとともに、これまで以上に「自ら進んで学ぶ姿勢」で取り組むことが必要に
なってきます。たくさんの仲間とかかわり、人としての幅を広げていってくれることを願っています。
学びの宝庫 教師塾
要するに教育ってのは
なのだ。
人間は一人で生きられない
〔清らかな厭世〕阿久
【講義】「社会人として、教師として」
それをわからせること
悠著
さがみ風っ子教師塾専任講師
木下
英雄
子ども・保護者・地域から信頼される教職員とは・・・信頼を得るためには?
「教員として、子どもの成長にかかわる仕事に就いているという気持ちが大切です。ある程
度の社会的地位にあるということです。地方公務員や教育公務員として、自分はどうだろうか、
と考えることが必要なんです。教育基本法第9条は知っていますね。
『1教員は、自己の崇高な
使命を深く自覚し、絶えず研究と修業に励み・・・』と書いてあります。また『2・・・その身
分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならな
い。』とあります。常に研究と修養に励んでレベルアップしていくということです。そして、全体の奉仕者として
職務の遂行に努めなければなりません。そのために様々な義務や規律が課せられているのです。また、不祥事や
事故、個人情報漏洩は残念ながら毎年のようにあります。そのようなことが起きたときには、毎日毎日その対応
にあたらなくてはなりません。ふとした気の緩みから思ってもいないことが起きます。まず、自分の心構えを固
めておくことが必要です。そのためにも社会人としての基本的な態度を身につけておいてください。言葉遣い、
服装、髪型、あいさつ、礼儀、接遇・・・身の回りの小さなことが信頼を創り、逆に失うのです。ハインリッヒ
の法則では、
『1件の重大な事故災害』の裏には、
『29件の軽微な事故災害』があり、
『300件のヒヤリ・ハッ
ト』があるといっています。300件のヒヤリ・ハットを考えることで1件の事故がなくなるということです。
教職員の不祥事は100−1=99ではなく、100−1=0です。つまり100人のうち1人不祥事を起こす
とすべての教職員が信頼を失い、0になってしまうくらい、信頼が必要な仕事であるということです。
★自分の教師像がまとまってきた。「すべての子どもが主役になれる授業ができる教師」になりたいと
思う。授業の中で自分は活躍できたと思うことができれば学級の中でも居場所ができると思う。教師
として授業の腕を上げるためにも、日々努力していきたい。
★今日は教員を職業という目線から見つめ直すことができた。やはり教員という道を選ぶならば、それ
なりの覚悟と責任を持っていなければならないと、身の引き締まる思いがした。
第4ステージの内容
ダイジェスト
※第17、18、19回の午後は、「選択課題」です。①模擬授業コース、②グループ討論コース、
③面談コースから、自分の課題としていることや高めたい内容を選択し、スキルアップを図
ります。論文は3回とも必修で行います。
※第17回の午前は、キャリアカウンセラーの中村真理先生を講師にお招きして、「仕事への情熱」と「言葉の大切さ」を学び
ます。中村先生は全日空のCAから会社を興し、現在コーチングの講師としてご活躍されています。「言霊というように言葉
には魂があるのです」という中村先生の講義から、言葉を使う教師という職業を考える時間とします。
※第18回の午前は、玉川大学准教授の難波克己先生をお招きして、コミュニケーションの大切さを学び、人間性を高めます。
アドベンチャープログラムを使い、実際に体を動かしながらコミュニケーション力を高め、仲間との絆を深めます。教師とし
て必要な人と関わる力の向上を図る時間とします。
※第19回の午前は、「教師としての自分」と「これからのさがみはら教育への夢や願い」と題して、パネルディスカッションを
行います。コーディネーターは的川先生です。どのような教師になりたいか、これまでの学びのまとめとなります。
※第20回、午前は塾長最終講義です。的川先生から塾生にエールを送っていただきます。午後はいよいよ卒塾式です。