(追加資料3) 計画修繕に係る業務の実施に関する覚書(案)について 事業契約書第 17 条第 6 項に定める計画修繕に係る業務の実施に関する覚書(案)の骨子は、 以下に示すとおりとし、詳細な内容は乙の提案を踏まえて、本契約締結後に、甲と乙で協議し、 甲が決定するものとする。 なお、本覚書は、開院日の 9 か月前(業務計画書の確定時期)までに、甲と乙との間で締結す ることを想定している。 計画修繕に係る業務の実施に関する覚書(案) 甲と乙は、神戸市立中央市民病院整備運営事業(以下「本事業」という。)の実施に関し、平 成 19 年●月●日付で、甲と乙で締結した神戸市立中央市民病院整備運営事業事業契約書(以 下「事業契約書」という。)第 17 条第 2 項から第 6 項の内容を明確化するために、事業契約書 第 17 条第 6 項に定める、甲と乙で締結する「計画修繕に係る業務の実施に関する覚書」とし て、以下の条項に基づき覚書(以下「本覚書」という。)を締結する。 なお、本覚書で用いる用語は、特に指示のない限り、事業契約書で用いられている用語と同 一の意味を持つものとする。 平成●年●月●日 甲 : 神戸市 神戸市長 乙 : 本店所在地 商号 代表取締役 (本覚書の目的等) 第1条 本覚書は、事業期間及び事業期間終了日から 2 年を経た日までに行われる計画修繕に 関して、その工事内容、実施時期、費用、乙が行う業務の内容、その他必要となる事項を、 施設の引渡し前に明確にし、甲及び乙がこれらに基づき、適切に計画修繕を実施することを 目的とするものである。 2 乙は、甲が計画修繕に関して負担する費用が、本覚書で定める範囲内となるように、第 2 条第 3 項に定める業務(以下「計画修繕に係る業務」という。)を遂行するものとし、事業 期間にわたりライフサイクルコストの低減に努めなければならない。 3 甲及び乙は、今後の本病院施設等の成長と変化に対して、計画修繕の内容等を変更する必 要が生じた場合、第1項、第2項の趣旨及び本覚書に記載した内容をふまえ、柔軟な対応に 努めるものとする。 (業務の内容) 第2条 乙が行う業務の内容、その他必要となる事項については、FM業務に係る業務計画書 (別紙1)に定めるものとし、計画修繕の工事内容、実施時期、計画修繕に係る費用、その 他必要となる事項については長期修繕計画原案(別紙2)で定めるものとする。 2 長期修繕計画原案は、応募者提案等(主として長期修繕計画書(案))に基づき、その後の 基本設計、実施設計及び建設工事の内容等をふまえ、乙が甲と協議の上で作成する。なお、 協議が調わない場合は甲がその内容を決定する。 3 乙は、FM業務の一環として、次の各号に定める業務を行わなければならない。 (1) 業務計画書の作成及び改訂業務 (2) 長期修繕計画書の作成及び改訂業務 (3) 中期修繕計画書の作成及び改訂業務 (4) 実施修繕計画書の作成及び改訂業務 (5) 計画修繕の設計業務 (6) 甲が行う計画修繕工事の施工者の選定支援業務 (7) 計画修繕工事の工事監理等業務 (8) その他、前各号の業務を実施する際に必要となる一切の業務 4 事業期間終了日から 2 年を経た日までに行う計画修繕については、計画修繕に係る業務の うち、前項第 5 号から第 7 号の業務は含まれないものとする。 5 乙は、本病院施設等のライフサイクルに応じた適切な業務遂行を行うために、必要に応じ て、事業契約書及び本覚書において定められた事項並びにそれらに基づいて作成される各種 書類の見直し及び改訂を行い、常に業務の最適化を図らなければならない。また、見直しに 際しては、甲の意見を尊重し、可能な限り計画に反映させなければならない。 6 前項に基づく見直し及び改訂が行われた場合は、新たに定められた事項が事業契約書に定 める業務水準となるものとする。 (業務計画書) 第3条 乙は、事業契約書第 11 条の規定に従って作成した、FM業務に係る業務計画書に基 づき、計画修繕に係る業務を実施しなければならない。 1 (長期修繕計画書) 第4条 乙は、長期修繕計画原案に基づき、本事業における計画修繕について、長期修繕計画 書を作成し、本病院施設等の引渡日までに甲に提出し、承認を受けなければならない。 2 乙が作成する長期修繕計画書の対象期間は、本病院施設等の引渡日から、事業期間終了日 から 2 年を経た日までとする。 3 乙は、長期修繕計画書に変更が生じた場合は、速やかに甲に報告し、承認を受けなければ ならない。 (中期修繕計画書) 第5条 乙は、長期修繕計画書に基づき、本病院施設等の引渡し後[5] 1 年毎に[5] 2 年間を対象と した中期修繕計画書を作成し、当該修繕計画書の対象とする最初の年度の前年度の 7 月まで に甲に提出し、承認を受けなければならない。 2 乙は、中期修繕計画書を作成するに際しては、前条の長期修繕計画書をもとに、建築、建 築設備の劣化度予備調査等を行い、その結果を反映させなければならない。 3 乙が作成する中期修繕計画書の対象期間は、本病院施設等の引渡日から、事業期間終了日 から 2 年を経た日までとする。 4 乙は、中期修繕計画書に変更が生じた場合は、速やかに甲に報告し、承認を受けなければ ならない。 (実施修繕計画書) 第6条 乙は、毎事業年度、長期修繕計画書及び中期修繕計画書に基づき、建築、建築設備の 劣化度調査等を行った上で、修繕を実施する年度の前年度の 7 月までに、実施修繕計画書を 作成し、甲に提出しなければならない。 2 甲と乙は、前項に規定する実施修繕計画書の提出の後、計画修繕工事の実施の必要性、 実 施の程度、その他必要な事項について協議を行う。協議が調わない場合は、甲が決定する。 3 前項の協議の結果(甲が不実施を決定した場合を含む。)、実施修繕計画書の内容が変更さ れた場合には、乙は、かかる決定を前提として実施修繕計画書、FM業務に係る業務計画書、 長期修繕計画書、中期修繕計画書、その他必要な書類の改訂を行って、速やかに甲の承認を 受けなければならない。 4 乙が作成する実施修繕計画書の対象期間は、本病院施設等の引渡日から、事業期間終了日 から 2 年を経た日までとする。 5 事業期間終了日から 2 年を経た日までに行う計画修繕工事について、乙は、事業期間 終 了の 1 年前までに、建築、建築設備の劣化度調査等を行い、甲に対して実施修繕計画書を提 出しなければならない。 (計画修繕の設計業務) 第7条 乙は、甲が実施する計画修繕工事に関して、FM業務に係る業務計画書、長期修繕計 画書、中期修繕計画書、実施修繕計画書、その他本覚書に関連して乙が作成し、甲に提出し た一切の書類(以下「計画書等」という。)をふまえ、事業契約書に定める業務水準を達成す 1 2 こ の期 間 は原 則で あり 、提 案を ふ まえ て、 甲と 乙で 協議 の 上、 甲が 変更 の 決定 する こと があ る。 こ の期 間 は原 則で あり 、提 案を ふ まえ て、 甲と 乙で 協議 の 上、 甲が 変更 の 決定 する こと があ る。 2 るよう適切に基本設計、実施設計及びこれに関連する業務(本計画修繕の実施に伴う官公庁 等への申請業務等を含む。)を実施しなければならない。また、乙は、基本設計、実施設計の 実施に際して、甲との間で適宜協議を行い、甲の意見を可能な限り反映させるように努めな ければならない。 2 乙は、自らの責任及び費用により、当該計画修繕工事の設計業務担当者(以下「設計者」 という。)を選任し、選任後速やかに、設計者の氏名、保有する資格、その他甲が指定する事 項を甲に報告し、承認を得なければならない。 3 乙は、設計者が当該計画修繕工事に係る基本設計図書の作成業務を開始させる前に、設計 者に対し、計画書等を充分に理解させるものとする。 4 基本設計図書の作成業務の開始にあたって、乙及び設計者は、甲に対して、設計方針説明 書及び実施工程表を提出するものとする。また、乙及び設計者は、基本設計図書が完成した 際に、甲の承認を受けるものとする。 5 乙及び設計者は、前項に基づく甲の承認を受けた後に、実施設計図書の作成業務を開始す るものとする。また、乙及び設計者は実施設計図書が完成した際に、甲の承認を受けるもの とする。 6 甲は、乙及び設計者に対して本計画修繕の設計業務の進捗状況に関して適宜報告を求める ことができる。 (甲が行う計画修繕工事の施工者の選定支援業務) 第8条 乙は、甲の求めに応じて、計画書等、基本設計図書及び実施設計図書をふまえ、甲の 指定する入札図書の作成を行わなければならない。 2 前項のほか、乙は、甲が計画修繕工事の施工者(以下「施工者」という。)を選定するため に、甲が求める支援を行わなければならない。 (計画修繕工事の工事監理等業務) 第9条 乙は、甲が選定した施工者が実施する計画修繕工事に対する工事監理業務を実施し、 実施設計図書等のとおり実施されていることを確認し、求められる性能、品質を達成するよ う適切な工事監理業務を実施しなければならない。また、乙は、施工者による計画修繕の実 施に伴い、必要な工事調整(甲、その他関係機関との協議及び調整等)を行わなければなら ない。 2 乙は、施工者が計画修繕工事に着手する前に、自らの責任及び費用により当該計画修繕工 事の工事監理業務担当者(以下「工事監理者」という。)を選任し、選任後速やかに、工事監 理者の氏名、保有する資格、その他甲が指定する事項を甲に報告し、承認を得なければなら ない。 3 乙及び工事監理者は、工事監理の状況を記載した工事監理状況報告書を甲に毎月提出する ものとし、甲の求めに応じて、工事施工の事前説明及び事後報告並びに工事現場での施工状 況の説明を、随時行うものとする。 4 乙及び工事監理者は、甲に対して計画修繕工事の完成確認報告を行うものとする。 (協力法人、再委託者又は再請負人による業務の実施) 第10条 乙は、本覚書に定める業務を協力法人に委託し、又は請け負わせる場合には、事業 3 契約書第 9 条の規定に従うこととする。協力法人が、乙から委託を受け、又は請け負った業 務を再委託者又は再請負人に委託し、又は請け負わせる場合も同様とする。 (費用負担) 第11条 乙は、計画修繕に係る業務に関する費用を全て負担するものとし、甲は乙に対して、 計画修繕に係る業務に関する費用を、統括マネジメント業務に係るサービス対価の一部とし て支払うものとする。 (計画修繕に係る業務に関するモニタリング) 第12条 乙は、計画修繕に係る業務について、事業契約書第 74 条に定めるセルフモニタリ ングを行うものとし、甲は、乙が行う計画修繕に係る業務について、事業契約書第 75 条に 定めるモニタリングを行うものとする。 2 乙は、事業契約書第 74 条に定める乙によるセルフモニタリングの結果又は第 75 条に定め る甲によるモニタリングの結果に基づき、乙が行う業務の改善又は是正が行われた場合には、 速やかに計画書等の見直し及び改訂を行わなければならない。 (秘密保持) 第13条 乙のうち計画修繕に係る業務に携わる者及び設計者は、事業契約書及び本覚書に基 づいて作成した計画書等、基本設計図書、実施設計図書、入札図書、その他業務に関して知 り得た情報等を、計画修繕に係る業務に携わるもの以外の者に漏洩し、また、事業契約書及 び本覚書の履行以外の目的に使用してはならない。 2 乙は、情報の漏洩、目的外の使用等、甲が法令等に基づいて行う、計画修繕工事の施工者 の公平かつ公正な選定に影響を与える行為を行ってはならない。 3 前項の義務に違反した場合には、乙は、甲の請求に基づき、対象となる予定工事費の 100 分の 10 に相当する額を違約金として別途支払うものとする。 (その他) 第14条 2 本覚書に定めのない事項は、事業契約書に従うものとする。 本覚書と事業契約書との間に齟齬が生じた場合には、甲と乙で協議するものとし、協議が 調わない場合には、甲が決定するものとする。 4 別紙1 FM業務に係る業務計画書 ※本覚書締結時に、乙が作成し、甲の承認を受けた、FM業務に係る業務計画書を添付する。 ※FM業務に係る業務計画書で定める業務には、FM業務の一部として、計画修繕に係る業 務を含むものとする。なお、FM業務に係る業務計画書は、要求水準書、応募者提案等、 事業契約書、本覚書、その他計画修繕業務を実施する上で必要となる全ての文書の内容を ふまえて作成されるものとする。 5 別紙2 長期修繕計画原案 ※乙は、本「長期修繕計画原案」の内容をふまえて、FM業務に係る業務計画書、長期修繕 計画書、中期修繕計画書、実施修繕計画書、その他本覚書に関連して乙が作成する一切の 書類を作成しなければならない。 6
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