生物多様性の保全 - 岐阜市

施策4 自然と親しみ、未来へつなぐための岐阜市の環境づくり
(1)生物多様性の保全
第1節 地形・地質等
(1) 地形
岐阜市付近は、中部山岳地域から濃尾平野・伊勢湾へかけて西に傾き下がる傾動地塊を形成し、隆起する山地と
沈降する低地の境目にあたっています。このため市域は、美濃山地と南縁にあたる孤立化が進んだ低起伏山地と、
濃尾平野北縁部にあたる平野(台地+低地)よりなっています。
山地地形のうち、主なものは西北西から東南東に延びる岐阜~各務原山地で、その最高峰は百々ヶ峰(標高
417.9m)です。
また、これより小規模の残丘状独立山体が市の南東部に点在しています。
一方、美濃山地を侵食して南西へ流下する長良川・木曽川などが、砂礫を運搬し沈降して低地を埋積してつくった
のが濃尾平野で、ここに典型的な平野の微地形が発達しています。それらを上流側から列挙すると、まず長良川の平
野部への出口には扇状地が旧市街に広がっています。その下流側には氾濫原が広がっていますが、ここも決して平
坦ではありません。この範囲は旧河道が残した高まりである自然堤防と、後背湿地とに分けられます。
(2) 地質
岐阜市の山地は、すべて美濃帯を構成する中・古生代の地層で構成されています。そして、そのほとんどは砂岩主
体の地層とチャート主体の地層の繰り返しからなり、それらが西へ傾き下がる大規模な向斜を形成しています。このよ
うな地質構造の違いに加えて、硬いチャート(金華山)と比較的軟らかい砂岩(山間の低地)といった岩質の違いにより、
険しい低山地がつくられています。
一方、平野部の台地や低地は、第四紀の砂礫層からなり、一部に更新世後期
の砂礫層を含み大部分は沖積層です。
(3) 活断層
県内には主要なものでも数か所の活断層が分布しており、市内にも濃尾活断層系の
活断層が存在しています。濃尾地震は 1891 年 10 月に発生し、各地に多大な被害をも
たらし、その時生じた根尾谷断層は全長約 80km にも及んでいます。この根尾谷断層は、
市の北西部から南東部にかけて存在しており、北部地域には、この断層の一部である
三田洞断層及び梅原断層等が集中しています。
金華山
(長良川畔から見たところ)
第2節 良好な自然環境を有する地域
岐阜市の自然環境の実態を把握するため、平成 8 年度から平成 10 年度までの 3 年
をかけて「岐阜市自然環境実態調査」を行いました。この自然環境実態調査の結果は、
自然環境保全施策及び事業計画のデータベースとして活用しています。
特に、この調査に基づき作成した冊子「岐阜市の自然」については、小学校をはじめ
一般希望者などに約 2,000 冊配布し、市民への啓発資料として、環境学習等に役立て
ています。平成 21 年度も継続して、「岐阜市自然教育の保全に関する条例」で制定さ
れた岐阜市に生息・生育するヒメコウホネ・カスミサンショウウオ・ホトケドジョウの 3 種を中
心に現地調査を実施しました。
(1) 金華山エリア
金華山エリアは街の中心部にありながらアラカシ、ツブラジイを中心とした
常緑広葉樹の天然林に覆われており、その周辺は長良川、達目洞(だちぼく
ぼら)、洞山(ほらやま)と二次的自然に囲まれています。
金華山は独立峰でその安定した山容は素晴らしく、頂上からの展望も抜
群です。市民から親しまれ郷土性が高いことから市のシンボル的存在であり、
長良川と一体化した眺望は見事です。また、金華山には、市内唯一の天然
ヒノキ林や多様なシダ群落をはじめとした貴重な自然が存在しており、金華
山東山麓の達目洞には、ギフチョウやカワトンボの仲間が生息し、逆川(さか
しまがわ)にはヒメコウホネが生育しています。
‒ 27 ‒
植物調査風景
金華山と長良川
(2) 権現山(ごんげんやま)エリア
権現山エリアには貴重な植物が多く生育し、山裾の湿地にはシデコブ
シやミズギボウシなどが生育しています。また、ゲンジボタルが生息するな
ど、良好な自然環境が保たれています。平成 14 年 4 月に、大規模な火災
により約 500ha もの森林が消失しましたが、現在は市民ボランティア、地域、
事業者等の熱心な緑地復元活動が功を奏し、着実に緑が回復しつつあり
ます。
緑が回復しつつある権現山の山火事跡
(3) 長良川エリア
清流長良川には多種多様な生物が生息し、オオサンショウウオが確認
されたこともあります。河川敷においても連続した緑地が保たれていること
から、ほ乳類や鳥類にとっては格好の繁殖地や移動経路となっています。
また、川原の景観も変化に富んでおり、特に千鳥橋付近は広い河川敷
が大きくカーブし、周辺の穏やかな山容とも融合したゆったりとした空間を
醸し出しています。
長良川(日野より下流を望む)
(4) 百々ヶ峰(どどがみね)エリア
市内最大級の山塊である百々ヶ峰と古津谷川、岩舟川などの小河川か
ら成り立っています。所々に洞や湿地があり、動植物の格好の生息地にな
っています。
また、山麓部には「松尾池」、岐阜県の名水 50 選に選ばれた「萩の滝」
や「東海自然歩道」など、魅力的な自然景観が存在します。
百々ヶ峰
(5) 安食(あじき)・石谷(いしがい)・椿洞(つばきぼら)エリア
この一帯は市内で最も田園風景を残す地域です。春に現れる一面のレンゲ畑と、黄
色の菜の花やタンポポなどとのコントラストは美しいものがあります。また、緩やかな斜面
には果樹園が広がり、山裾には小川が流れ、昔ながらの農村的景観を保っています。
一帯を流れる伊自良川は、雑草の生い茂る堤防や川面の所々に中洲として浮かぶ草
地に、昔ながらの川の面影を残しています。
このような変化に富んだ自然環境は、他所ではなかなか見られなくなったギフチョウ
やメダカをはじめとした人里を代表する多様な動植物の生息地になっています。
彦坂の田園風景
(6) 雛倉(ひなくら)・佐野エリア
板屋川・雛倉川を中心に、それを取り巻く田園や集落、雑木林で構成された里山環
境を残すエリアです。田園地帯を流れる用水路を覗いてみると、タナゴの仲間をはじめ
多くの生きものを見つけることができます。また、岐阜市と本巣市に広がる大きな樹林帯
は、動植物の生息・生育地としてだけでなく移動経路としての役割も担っています。
里山を流れる雛倉川
(7) 北野エリア
里山と石田川があり、岐阜市と山県市、関市に続く雑木林は、動植物の生息・生育地と
してだけでなく移動経路としての役割も担っています。また、田んぼや休耕田が散在し、
水辺と雑木林をつなぐ役割をしています。
市北部の低山地は、どこでも里山と言えますが、特に出屋敷(山県北野)周辺は、雑木
林が多く残されており、典型的な里山といえます。
春にツツジ類が咲き、ギフチョウが飛びかう明るい雑木林や林道は、ぜひ残しておきた
い環境です。
北野の里山の小径
‒ 28 ‒
(8) 尻毛(しっけ)・河渡(ごうど)エリア
長良川と伊自良川が合流する一帯の尻毛・河渡エリアは、広大な河川敷や
河畔林、農耕地等多様な環境が複合しており、動物の重要な生息地や繁殖地、
渡り鳥の越冬地になっています。また、現在においては非常に珍しくなった渡
し舟、「小紅の渡し」が今も残されており、冬季には水面に浮かぶ水鳥が渡しの
風景に彩りを添えています。
水鳥の遊ぶ長良川
(9) 大洞エリア
大洞にはなだらかな丘陵地があり、その谷あいの湿地を開墾した水田が多
数存在しています。このような地形を「洞」といいます。洞には、雑木林や湧き
水、ため池、水田などが互いに関わりあった自然が形成されており、このような
環境が多種多様な動植物種の宝庫となっています。
雑木林に囲まれた大洞の水田
第3節 野生動植物
第 2 節でも述べた「岐阜市自然環境実態調査」によれば、市とその周辺には、次のような動植物種が確認されてい
ます。
また、金華山、北部及び北東部の山地は、豊かな自然環境が残っており、動植物種が豊富な地域であるといえま
す。
(1)植物
岐阜市周辺では、130 科 860 種が確認されています(ただし、文献資料による確認のみの種も含みます。実際に現
地確認されたものは、664 種です)。
植物社会学的には、暖温帯のヤブツバキクラス域に属し、ヤブコウジ-スダジイ群集が潜在的な植生と推察されま
す。
現存植生としては、金華山一帯に、ヒノキ群落及びサカキ-ツブラジイ群落が自然植生として残っているほかは、ほ
とんどが代償植生となっており、コナラ-クリ群落、アカマツ群落、スギ-ヒノキ植林に大別されます。また、平野部は、
主に水田雑草群落が広がります。
(2)ほ乳類
市内では、国内で確認されているほ乳類 188 種のうち、約 17%にあたる 32 種が確認されています(ただし、一部の
種については、生息の可能性は大ですが確認には至っていません)。最近はアライグマやヌートリアなどの外来生物
の増加や、イノシシによる農作物への被害が目立って多くなっています。
(3) 鳥類
市内では、国内で確認されている鳥類 665 種のうち、約 31%にあたる 205 種が確認されています(ただし、文献資
料による確認のみの種も含みます。実際に現地確認されたものは 134 種です)。
金華山付近は、日本で繁殖しているタカであるハチクマ・サシバの渡りのコースになっており、秋になると多くのタカ
の渡りが観察できます。
(4) は虫類
市内では、国内で確認されているは虫類 87 種のうち、約 18%にあたる 15 種が確認されています(ただし、文献資
料による確認のみの種も含みます)。
は虫類は、生息環境の変化等により全国的に減少していますが、岐阜市でも同様の傾向を示していると思われま
す。
(5) 両生類
市内では、国内で確認されている両生類 59 種のうち、約 22%にあたる 13 種が確認されています。
北部の里山や水田が存在する地域では、両生類の良好な生息環境が残されていますが、市街地では水辺が少な
く、両生類が少ない状態にあります。
(6) 魚類
市内では、国内で確認されている淡水魚類 200 種のうち、約 23%にあたる 46 種が確認されています。
岐阜市には長良川など複数の河川とその多様な環境が存在し、また、生息できる環境が維持されてきたことが、多
‒ 29 ‒
くの種類の魚類が存在する要因と考えられます。
環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB 類に指定されているホトケドジョウ、絶滅危惧ⅠA 類に指定されているハリヨ等
の生息も確認されています。
(7) 昆虫類
市内では 2,263 種が確認されています(ただし、文献資料による確認のみの種も含みます。実際に現地確認された
ものは、1,870 種です)。
環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されているコクロオバボタルは、幼虫の時期にしか発光しない種で、全
国的にはほとんど確認されていませんが、岐阜市では生息が確認されています。
■岐阜市の注目すべき動植物種
区分
植物
分類
コケ植物(1 種)
シダ植物門(2 種)
双子葉植物(14 種)
科名
ウキゴケ科
ヒカゲノカズラ科
チャセンシダ科
モクレン科
キンポウゲ科
メギ科
スイレン科
ベンケイソウ科
トウダイグサ科
リンドウ科
ミツガシワ科
シソ科
ゴマノハグサ科
キキョウ科
キク科
動物
単子葉植物(5 種)
オモダカ科
アヤメ科
ラン科
ほ乳類(2 種)
イタチ科
ネズミ科
カイツブリ科
サギ科
カモ科
鳥類(25 種)
タカ科
は虫類(3 種)
両生類(5 種)
魚類(22 種)
ハヤブサ科
タマシギ科
チドリ科
カモメ科
ハト科
フクロウ科
アマツバメ科
サンショウクイ科
ツグミ科
ウグイス科
ヒタキ科
カササギヒタキ科
ホオジロ科
イシガメ科
スッポン科
サンショウウオ科
オオサンショウウオ科
イモリ科
アカガエル科
ヤツメウナギ科
ウナギ科
コイ科
種名
イチョウウキゴケ
ミズスギ
カミガモシダ
シデコブシ
カザグルマ
ヘビノボラズ
ヒメコウホネ
ツメレンゲ
ノウルシ
イヌセンブリ
ガガブタ
ミゾコウジュ
イヌノフグリ
カワヂシャ
キキョウ
フジバカマ
オナモミ
アギナシ
カキツバタ
エビネ
セッコク
サギソウ
チョウセンイタチ
ホンドカヤネズミ
カイツブリ
チュウサギ
マガン
オシドリ
トモエガモ
ミサゴ
ハチクマ
オオタカ
ツミ
ハイタカ
サシバ
イヌワシ
ハヤブサ
タマシギ
シロチドリ
コアジサシ
アオバト
フクロウ
ハリオアマツバメ
サンショウクイ
トラツグミ
センダイムシクイ
コサメビタキ
サンコウチョウ
クロジ
クサガメ
ニホンイシガメ
ニホンスッポン
カスミサンショウウオ
オオサンショウウオ
アカハライモリ
ナゴヤダルマガエル
ニホンアカガエル
スナヤツメ北方種
スナヤツメ南方種
ウナギ
ゲンゴロウブナ
ヤリタナゴ
アブラボテ
シロヒレタビラ
ハス
カワヒガイ
‒ 30 ‒
レッドリスト・レッドデータブックカテゴリー
環境省
岐阜県
準絶滅危惧
―
―
準絶滅危惧
準絶滅危惧
―
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
―
準絶滅危惧
準絶滅危惧
―
―
準絶滅危惧
準絶滅危惧
情報不足
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
―
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧ⅠB 類
絶滅危惧Ⅱ類
―
―
絶滅危惧Ⅱ類
―
―
―
絶滅危惧Ⅱ類
―
―
―
―
―
―
情報不足
情報不足
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
絶滅危惧ⅠB 類
―
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
情報不足
絶滅危惧ⅠB 類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧ⅠB 類
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
―
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅰ類
準絶滅危惧
―
情報不足
絶滅危惧Ⅰ類
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
―
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
―
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅰ類
絶滅危惧Ⅱ類
―
準絶滅危惧
準絶滅危惧
―
準絶滅危惧
―
―
準絶滅危惧
準絶滅危惧
情報不足
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅰ類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
情報不足
準絶滅危惧
情報不足
準絶滅危惧
情報不足
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
情報不足
情報不足
準絶滅危惧
情報不足
絶滅危惧Ⅰ類
絶滅危惧Ⅱ類
―
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
―
―
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅰ類
―
―
コイ科
ツチフキ
イトモロコ
スゴモロコ
アジメドジョウ
スジシマドジョウ小型種東海型
ホトケドジョウ
アカザ
アマゴ
ハリヨ
メダカ
ウツセミカジカ
ドンコ
マハゼ
アオハダトンボ
タガメ
コクロオバボタル
ゴマフツトガ
ギフチョウ
ミドリシジミ
オオムラサキ
ドジョウ科
アカザ科
サケ科
トゲウオ科
メダカ科
カジカ科
ドンコ科
ハゼ科
カワトンボ科
コオイムシ科
ホタル科
メイガ科
アゲハチョウ科
シジミチョウ科
タテハチョウ科
昆虫類(7 種)
絶滅危惧Ⅱ類
―
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧ⅠB 類
絶滅危惧ⅠB 類
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
絶滅危惧ⅠA 類
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧ⅠB 類
―
―
―
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
―
絶滅危惧Ⅱ類
―
準絶滅危惧
情報不足
準絶滅危惧
―
―
―
準絶滅危惧
―
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅰ類
―
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
情報不足
準絶滅危惧
絶滅危惧Ⅱ類
―
■市内で生息、生育が確認されている動植物種(分類ごと)
分類
評価対象種数
レッドデータブック
掲載種
掲載種割合
(a)
(b)
(a)/(b)
植物
ほ乳類
鳥類
は虫類
両生類
魚類
昆虫類
664
32
134
15
13
46
1,870
2,774
計
22
2
25
3
5
22
7
86
3%
6%
19%
20%
38%
48%
0%
3%
※自然環境と保全[岐阜市自然環境実態調査報告] 2000 年 3 月発行より
■自然環境保全活動団体
岐阜市自然環境の保全に関する条例第 21 条の規定により承認された団体
№
団 体 名
(H23 年 3 月末現在)
活動内容
1
達目洞自然の会
達目洞の逆川に生育するヒメコウホネをシンボルとして、達目洞の自然環境保全を
行う。
2
十時会
金華山の保全、登山道整備、森林パトロール、清掃活動などを行う。
3
金華山サポーターズ
金華山の保全、調査研究、環境学習を実施し、金華山を後世に伝えるとともに、
様々な機関、団体との連携を図る。
4
ボランティア「風と土の会」
環境教育、竹林整備、竹炭づくりなど行い、自然と人が共生できる循環型社会づく
りなどの公益に寄与する。
5
NPO 法人 ぎふし森守クラブ
森林の重要性を認識するとともに、森林の整備、保全、ふれあい活動などを通して
豊かな環境づくりを行う。
6
NPO 法人 長良川環境レンジャー協会
河川環境調査・保全活動及び流域小中学校への環境教育などの啓発活動を行
う。
7
日本野鳥の会 岐阜
自然と人が共生できる環境づくりを目的に、野鳥を中心とした自然観察、調査研
究、自然保護活動を行う。
8
NPO 法人 森と水辺の技術研究会
地域住民、NPO、行政、企業との連携を柱に『森と水辺』をつなぐ技術の発展と普
及・啓発に努め、持続可能な社会の実現に寄与する。
9
NPO 法人 エヌエスネット
10
NPO 法人 ふれあいの森自然学校
子どもたちに、山・森・川をフィールドにした日帰りまたは宿泊を伴う長期キャンプ
などの自然体験を提供する。
「ながら川ふれあいの森」を主なフィールドとし、観察会・ネイチャーゲームなど自
然の魅力に触れ合うことができる自然体験を提供する。
‒ 31 ‒
■ヒメコウホネ生育環境調査(H22年度)
◆達目洞上流
採水月日
天候
気温(℃)
水温(℃)
PH
COD(mg/L)
BOD(mg/L)
SS(mg/L)
全窒素(mg/L)
全リン(mg/L)
DO(mg/L)
クロロフィルa(µg/L)
4月15日
曇り
14.7
14.5
5.5
<0.5
0.5
<1
0.65
<0.003
9.5
-
6月17日
晴れ
30.8
16.8
5.6
1.2
<0.5
4
0.30
0.015
8.8
-
8月25日
10月20日 12月16日
晴れ
曇り
曇り
33.0
18.0
8.5
17.9
16.1
13.2
5.8
5.6
5.6
0.8
0.5
<0.5
<0.5
<0.5
<0.5
1
1
1.0
0.47
0.44
0.37
0.007
0.006
0.012
8.8
9.0
9.4
-
-
-
2月17日
曇り
10.8
13.7
5.6
<0.5
<0.5
<1
0.38
<0.003
9.8
-
年平均
4月15日
曇り
14.2
14.4
5.5
<0.5
<0.5
1
0.57
<0.003
9.6
-
6月17日
晴れ
30.8
21.1
6.2
2.3
0.6
5
0.17
0.021
10.0
-
8月25日
10月20日 12月16日
晴れ
曇り
曇り
33.0
18.0
8.5
17.5
16.1
13.3
6.0
5.9
5.8
1.2
1.4
<0.5
<0.5
<0.5
<0.5
4
1
1.0
0.36
0.37
0.35
0.019
0.005
0.010
8.7
9.3
9.7
-
-
-
2月17日
曇り
10.8
13.3
6.1
0,8
0.6
<1
0.32
0.019
10.0
-
年平均
4月15日
曇り
14.2
14.4
4.9
0.5
<0.5
<1
11.00
0.061
9.0
-
6月17日
晴れ
29.4
16.6
4.7
0.7
<0.5
<1
4.50
0.018
7.3
<1
8月25日
10月20日
晴れ
曇り
35.0
19.0
28.3
17.3
6.6
4.9
7.4
0.8
1.7
<0.5
10
<1
2.40
5.30
0.086
0.017
8.3
6.1
-
<1
12月16日
曇り
8.0
12.3
5.9
7.1
8.0
12.0
3.30
0.053
7.6
-
2月17日
曇り
8.1
12.6
5.1
0.9
0.5
<1
3.90
0.015
8.4
<1
年平均
4月15日
曇り
14.2
12.1
6.5
2.6
1.3
14
7.10
0.053
11.0
-
6月17日
晴れ
30.0
28.3
8.7
5.8
2.4
9
0.16
0.057
10.0
12
8月25日
10月20日
晴れ
曇り
35.0
19.0
32.5
17.3
8.0
7.0
8.7
14.0
5.2
8.4
15
50
0.83
3.30
0.083
0.150
11.0
10.0
-
220
12月16日
曇り
8.0
8.5
6.8
4.0
1.8
6
2.50
0.039
9.9
-
2月17日
曇り
8.1
6.8
6.8
5.2
3.8
6
3.80
0.046
12.0
<1
年平均
5.6
0.4
0.1
1
0.44
0.007
9.2
◆達目洞下流
採水月日
天候
気温(℃)
水温(℃)
PH
COD(mg/L)
BOD(mg/L)
SS(mg/L)
全窒素(mg/L)
全リン(mg/L)
DO(mg/L)
クロロフィルa(µg/L)
5.9
1.0
0.2
2
0.36
0.012
9.6
◆於母ヶ池入口(1)
採水月日
天候
気温(℃)
水温(℃)
PH
COD(mg/L)
BOD(mg/L)
SS(mg/L)
全窒素(mg/L)
全リン(mg/L)
DO(mg/L)
クロロフィルa(µg/L)
5.4
2.9
1.7
4
5.07
0.042
7.8
◆於母ヶ池中(2)
採水月日
天候
気温(℃)
水温(℃)
PH
COD(mg/L)
BOD(mg/L)
SS(mg/L)
全窒素(mg/L)
全リン(mg/L)
DO(mg/L)
クロロフィルa(µg/L)
※年平均算出において、定量下限以下の値(「<0.5」など)については0とした。
‒ 32 ‒
7.3
6.7
3.8
17
2.95
0.071
10.7
■岐阜市自然環境アドバイザー名簿
№
氏 名
(H23年5月現在)
所 属 等
専門分野
1 池谷 幸樹
岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ 展示飼育部
水生生物
2 伊藤 栄一
森のなりわい研究所 代表
環境学習
3 江崎 敏之
岐阜県哺乳動物調査研究会、愛知淑徳大学
哺乳類
4 大塚 英樹
岐阜県植物研究会
植物
5 大塚 之稔
日本野鳥の会 岐阜県支部
鳥類
6 大原 健一
岐阜県農政部水産課 主任技師
水生生物
7 梶浦 敬一
ぎふ哺乳動物研究会
哺乳類
8 角野 康郎
神戸大学大学院 理学研究科 教授
植物
9 川上 紳一
岐阜大学 教育学部 教授
環境学習
10 川瀬 基弘
愛知みずほ大学 人間科学部 講師
水生生物
11 桑原 久男
日本野鳥の会 岐阜県支部
鳥類
12 後藤 常明
環境省希少野生動植物種保存推進員、日本貝類学会
水生生物
13 近藤 慎一
岐阜県植物研究会
植物
14 西條 好廸
岐阜大学 流域圏科学研究センター 准教授
植物
15 志賀 隆
大阪市立自然史博物館 学芸員
植物
16 柴田 甫彦
環境市民ネットワークぎふ 代表
市民活動
17 千藤 克彦
岐阜県博物館 学芸員
水生生物
18 高井 泰
岐阜県昆虫分布研究会
昆虫類
19 高木 雅紀
岐阜県立岐阜高等学校教諭
両生類
20 田上 正隆
岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ 展示飼育部
両生類
21 田中 俊弘
岐阜薬科大学 特命教授
自然環境全般・生物多様性
22 田中 正弘
岐阜県昆虫分布研究会
昆虫類
23 谷口 義則
名城大学 理工学部 准教授
水生生物
24 中島 和典
岐阜県昆虫分布研究会
昆虫類
25 西川 完途
京都大学大学院 人間環境研究科 助教
両生類
26 野平 照雄
岐阜県昆虫分布研究会
昆虫類
27 野村 典博
NPO法人 森と水辺の技術研究会 理事長
市民活動
28 肥後 睦輝
岐阜大学 地域科学部 教授
植物
29 平田 亨
NPO法人 森と水辺の技術研究会 理事
市民活動
30 福井 強志
日本野鳥の会 岐阜県支部
鳥類
31 福田 英治
環境カウンセラー、山県市立高富中学校教諭
環境学習
32 舩越 進太郎
岐阜県昆虫分布研究会、日本昆虫学会
昆虫類
33 松井 正文
京都大学大学院 人間環境研究科 教授
両生類
34 水谷 治雄
岐阜県昆虫同好会
昆虫類
35 向井 貴彦
岐阜大学 地域科学部 准教授
水生生物
36 矢部 隆
愛知学泉大学 コミュニティ政策学部 教授
爬虫類
37 山本 輝正
県立土岐高陵高等学校教諭/コウモリの会 会長
哺乳類
‒ 33 ‒