主な決算用語の解説(年金経理) - 伊藤忠連合企業年金基金

年 金 経 理
平成19年度
貸借対照表(H20.3.31現在)
資産勘定
負債勘定
流動資産
883,208,049
預貯金
429,332,414
未収掛金
430,605,553
未収政府負担金 23,128,957
未収返納金
141,125
流動負債
112,678,230
未払運用報酬等92,633,036
未払業務委託費20,045,194
●純資産
(時価)は約549億7,775万円
●当年度不足金は約116億6,724万円
備金)約646億711万円を比較しますと、給付債務が60
理事会並びに第67回代議員会が開催され、平成19年度
億6,750万円上回っています。なお、この額は当年度不
決算報告並びに業務報告が原案どおり全会一致で承認・
足金約116億6,724万円から繰越剰余金約55億9,974万
可決されました。
円を差し引いた額と同額となります。
厚生年金基金全体における平成19年度の資産運用環
また、基金運営に関する業務経理では、経費節減等
境は、昨年7月以降のサブプライムローン問題の余波
により年金経理へ7,000万円の繰り入れを行いました。
を受け、内外株式市場が低迷したことにより、大変厳
基金では毎決算時に、財政状態が健全であるかどう
しい環境となりました。当基金の年金資産運用におい
かについて、継続基準と非継続基準によって積立水準
ても、運用収益率でマイナス13.95%という結果に終わ
の検証を行うことになっています。当基金の平成19年
り、今年度決算では約116億6,724万円の不足金を計上
度決算における積立水準の検証では、継続基準・非継
しました。
続基準とも所定の基準を満たしており、積立状況に問
平成19年度末時点の年金資産(流動資産+固定資産)
題はありません(5ページ参照)。
払いが確定していますので、純資産(時価)は約549億
7,775万円となります。この純資産+特別掛金収入現価
約585億3,961万円と給付債務(数理債務+最低責任準
支払備金
697,520,082
未払給付費
449,421,537
未払移換金
247,643,445
未払制度間移換金 455,100
数理債務
平成20年9月12日、ホテル日航東京において第79回
は約557億8,795万円ですが、流動負債と支払備金の支
単位:円
※1 純資産額は、貸借対照表中の流動資産+固定資産から流動
負債と支払備金を控除した額。
※2 給付債務とは、将来の給付に備えて基金が現時点で保有す
べき資産額
固定資産
信託資産
保険資産
18,781,367,000
54,904,737,094
51,217,156,795
3,687,580,299
事業実績
(平成20年3月31日現在)
1. 加入事業所数
事業所数 104社(前年度末比6社減)
2. 加入員数
男子 13,458人(前年度末比 954人増)
1. 年金給付(平成20年3月31日現在)
3. 中途脱退者(本年度中)
給付件数
4,420件
給付総額
1,753,851,553円
1件当たり
396,799円
中途脱退者数
移換金
1,356人
1,384,502,602円
1件当たり
1,021,020円
女子 5,328人(前年度末比 182人増)
福祉施設事業の実績
合計 18,786人(前年度末比1,136人増) 2. 一時金給付(本年度中)
3. 平均報酬標準給与月額
a.脱退一時金
男子 440,446円(前年度末比1.8%増)
給付総額
女子 290,892円(前年度末比4.3%増)
1件当たり
平均 398,030円(前年度末比2.6%増)
b.通算企業年金選択
4. 加入員平均年齢
交付総額
377,089,700円
326,202円
143件
45,334,500円
男子 39.8歳(前年度末比0.2歳減)
1件当たり
317,024円
女子 36.7歳(前年度末比0.1歳減)
c.遺族一時金
8件
平均 38.9歳(前年度末比0.1歳減)
給付総額
7,465,400円
1件当たり
933,175円
5. 総資産利回り
資産運用利回り
計(a+b+c)
−13.95%(前年度末比18.74%減)
給付総額
(本年度中)
1,156件
1,307件
429,889,600円
1.結婚祝金529件
1件当たり
2.死亡弔慰金10件
1件当たり
10,580,000円
20,000円
500,000円
50,000円
費用勘定
年金給付費
収益勘定
掛金収入
一時金給付費
移換金
単位:円
1,753,851,553
5,868,119,925
535,918,400
1,384,502,602
受換金
153,272,724
政府負担金
112,604,860
制度間移換金
5,608,000
拠出金
1,343,658
運用収益
27,493,951
固有の信託報酬・固有の保険事務費等
208,180,523
特別収入
450,677
業務委託費
40,090,387
業務会計からの受入金
70,000,000
特別掛金収入現価増加額
324,325,000
最低責任準備金
45,825,745,000
運用損失
8,662,492,868
別途積立金取崩額
2,479,274,000
特別掛金収入現価
3,561,867,000
当年度不足金
11,667,239,854
別途積立金
5,599,741,685
計 71,017,051,997円
給付債務増加額
8,110,793,000
当年度不足金 11,667,239,854
計 20,702,780,991円
主な決算用語の解説(年金経理)
貸借対照表
決算における基礎数値
損益計算書 (H19.4.1∼H20.3.31)
●預貯金…2月分の掛金
●未収掛金…3月分の掛金
●未収政府負担金…当年度末までの期間に係る政府負担
金のうち未交付となっているもの
●未収返納金…年金給付等の過誤払い返納金のうち未収
となっているもの
●信託資産…信託銀行に預けている資産の時価合計額
●保険資産…生命保険会社に預けている資産の時価合計額
●特別掛金収入現価…将来払い込まれる予定の特別掛金
収入を現時点まで割り引いた額
●未払運用報酬等…運用機関へ支払う運用報酬のうち3月
末時点で未払いとなっているもの
●未払業務委託費…総幹事に支払う事務手数料のうち3月
末時点で未払いとなっているもの
●未払給付費…当年度までの期間に対応する給付のうち
支払期日が翌年度以降であるもの
●未払移換金…当年度末までに基金を脱退した方の連合
会へ移換する年金原資のうち3月末時点で未払いとなっ
ているもの
●未払制度間移換金…当年度末までに基金を脱退した方
で転職先の年金制度に移換する年金原資のうち3月末時
点で未払いとなっているもの
●数理債務…プラスアルファ部分及び加算部分の過去期
間に対応する債務
●最低責任準備金…代行部分の債務
損益計算書
●年金給付費…当年度中に係る年金給付の総額
●一時金給付費…当年度中に係る一時金給付の総額
●移換金…当年度中に基金を脱退した方で連合会に移す
こととなる年金原資の総額
●制度間移換金…当年度中に基金を脱退した方で転職先
の年金制度に移す脱退一時金相当額の総額
●拠出金…基金の解散により年金給付がなくならないよう、
平成元年より連合会が行っている支払保証事業への拠出金
●給付債務増加額…1年経過することにより増加する債務額
●掛金収入…1年間の掛金総額
●受換金…当年度中に基金に再加入した方の連合会から
移換された年金原資の総額
●政府負担金…法改正により引下げとなった給付水準と経
過措置部分の差額を国が補填する当年度分の総額
●特別掛金収入現価増加額…特別掛金収入現価の前年度
末からの増額
●別途積立金取崩額…制度変更等の特別な理由で繰越剰
余金から取崩した額
業 務 経 理 ・ 業 務 会 計
貸借対照表(H20.3.31現在)
資産勘定
単位:円
負債勘定
流動負債
損益計算書 (H19.4.1∼H20.3.31)
単位:円
費用勘定
収益勘定
31,199,264
事務費
流動資産
307,966,194
292,290,730
積立水準の検証結果のお知らせ
114,837,497
代議員会費
3,234,334
業務委託費
6,204,450
コンサルティング料2,197,650
基本金
平成19年度
指定年金数理人費
繰入金
掛金収入
260,149,692
厚生年金基金では毎決算時において、財政運
という2つの観点から検証しています。
営が健全な状態であるかどうかを基金が今後も
平成19年度決算時における当基金の積立水準は、
継続していくことを前提にした「継続基準」と基
継続基準・非継続基準とも法令で定められた基
金が決算時点で解散したと仮定した「非継続基準」
準を満たしており、財政状況に問題はありません。
840,000
(単位:百万円)
区 分
100,000,000
①継続基準
雑支出
固定資産
15,523,800
2,531,350
当年度剰余金
計 323,489,994円
31,115,403
雑収入
810,992
②非継続基準
計 260,960,684円
純資産額+許容繰越不足金
責任準備金
純資産額
最低責任準備金
純資産額
最低積立基準額
業務経理・福祉施設会計
貸借対照表(H20.3.31現在)
資産勘定
単位:円
負債勘定
固定資産
36,175,980
基本金
7,226,601
福祉給付金
11,080,000
繰入金
30,043,747
年金数理に関する確認
私は、次に掲げる書類を精査した結果、当該
書類が適正な年金数理に基づいて作成されてい
ることを確認しました。厚生年金保険法第176条
の2第1項の規定に基づき、この書類を作成します。
なお、厚生年金基金規則第75条第2項の規定に基
づく所見は、別紙(5ページ)のとおりです。
1.00以上
1.05以上
0.90以上
年金数理人の所見
当年度の財政状況について
業務会計からの受入金
30,000,000
36,175,980
計 36,175,980円
68,711百万円
=1.12
61,045百万円
54,978百万円
=1.19
45,826百万円
54,978百万円
=0.95
57,608百万円
(注)②の純資産額/最低積立基準額の基準値は、平成24年度以降の決算では1.00以上。
損益計算書 (H19.4.1∼H20.3.31)
単位:円
費用勘定
収益勘定
需用費
基 準 値
当基金の積立水準
戻入金
18,306,601
雑収入
43,747
計 48,350,348円
基 金 番 号:東基第1042号
基 金 名:伊藤忠連合厚生年金基金
確認した書類:責任準備金の額及び最低積立基準額
の明細を示した書類
平成20年7月8日
年金数理人番号 第108号
年金数理人氏名 長澤 亮之
(所属法人名:住友信託銀行株式会社)
●平成19年度決算におきまして11,667百万円の当
年度不足金が発生したため、別途積立金で処理し
きれない6,067百万円を翌年度に繰越すこととな
ります。
● 当 年 度 不 足 の 主 因 は 、時 価 ベ ー ス 利 回 り が ▲
14.19%であったため、代行部分を含めた基金の
資産の期待収益額を約12,106百万円下回ったこ
とによる利差損です。その他の剰余・不足要因と
しては、平成19年10月実施の制度変更の影響が
不足要因となっていますが、今年度中の加入員数
の増加は全体として剰余要因となり、また期初に
別途積立金を確保できていたことから予定利息相
当が剰余要因となりました。
財政検証結果について
●「純資産額」
(54,978 百万円)が「責任準備金」
(61,045百万円)を下回る額(6,067百万円)は、
「許容繰越不足金額」
(13,733百万円)以内とな
っており、継続基準の財政検証の基準を満たし
ています。
●「純資産額」の「最低責任準備金」
(45,826百万円)
に対する割合(1.19)は基準(1.05以上)を上回
っており、最低責任準備金に基づく積立水準検証
の基準を満たしております。
●「純資産額」の「最低積立基準額」
(57,608百万円)
に対する割合(0.95)は経過的な基準(0.90以上)
を上回っており、非継続基準の積立水準検証に基
づく措置は不要になっています。
●数理上資産額(純資産額と同額)は積立上限額
(97,405百万円)には到達しておりません。
財政運営上特に留意すべき事項について
●当年度に利差損が主因の大幅な不足金が発生し、
繰越不足金を計上するに至っていますが継続基準
の積立水準検証では、不足金額が許容繰越不足金
の範囲に収まっており、また非継続基準の財政検
証でも経過的な基準で達成できています。平成
19年10月に制度改正を実施し加算部分の予定利
率を3.5%に引下げるなど健全な財政運営を目指
しているものの別途積立金という財政運営上のバ
ッファーがなくなってしまった状態であり、予定
利率程度の運用成果を上げることが当面の課題と
考えます。
●加入員数増加、事業所編入は、財政運営面で安定化・
剰余傾向に寄与するものとおおむね考えられます
ので、推進されることが望まれます。