わけあり新球場の汚染土を検証 - 環境福祉問題研究所

高杉晋作・騎兵隊も愛飲していた・・・
取水地:山口県下関市菊川町貴飯 118 番地
発売元:082-231-2920
ザ・業界
市民の財産をポーンとホームレスに
提供する広島市(4 月 19 日)
とであるし、
それに そった
ならば当 然瑕
疵が あ っ た と
し、独立 行政
法人鉄道建
設・施設 整備
支援機構(横
浜 市中 区 本 町
六)に対 して
損害賠償等請
求を行って 、
その完全ベー
ルを剰した内
容とは 、汚染
土処理費用は
三億九千九百
七十一万八千
三百五十三円の請求
提訴を行った。
請 求 内 容 は 新 球場
建 設 用 地 、 大州 地区
雨水貯留池整備用
地、下水道本管用地、
道 路 用 地 と して 広 島
市へ売却 を 行ったと
ころ、平成十七年十
平成十年、前市長隠退で駆込み用地買収、時のボス市会議員が懷に
したとされる不動産手数料は裁判では解明は避けるようである。
広 島 市 土 地開 発 公 社 は 平 成 二 十 年
八 月 二 十 七 日 、 広 島 地方 裁 判 所 民 事
部へ新球場の土 地から基準値の十倍
か ら の 砒 素そ の 化 合 物 、 鉛 、 シ アン
化 合 物 が 多 量 に 排 出 さ れ たこ と は 、
旧国鉄清算事業団も予知していたこ
報道が差し控えられた真実の汚染土質が出たことを示す図
【広島市都市開発公社資料より】
仲井時之 〒730-0856 広島市中区河原町4-21 TEL (082)231-2920 FAX(082)231-2923
発行人・環境福祉問題研究所
大 迫 の 名 水
KGK
環境 ジーメン 告発
随時発行(50)
ザ・業界
平成 22 年 5 月 20 日発行
ホームページアドレス http://www.kankyou-Gmen.com メールアドレス [email protected]
わけあり新球場の汚染土を検証
四億円を独立法人鉄道建設 運輸支援機構を訴えた理由
二 月 ご ろ か ら 、 広 島 市は 雨 水 貯 留 池
整備工事に先立ち 、汚染土 質調査を
行 っ た と こ ろ 、 局 所 的 に 僅 かで あ っ
たこ と か ら、 広 島 市は 、 広 島 市土 地
開 発 公 社 に対 して 、 土 地 売 買 契 約 に
影 響 が な いと 判 断 し 、 土 地 売 買 契 約
を 締 結 し たの だ が 、 平成 十 九 年 三月
に 至 っ て 下 水 管 整 備 事 業 、 周 辺 道路
整 備 事 業 に 着 手 し た とこ ろ 、 貨 物 ヤ
ー ド 解 体 工 事 に 、 解 体工 事 を 請 負 っ
た 業 者 が 搬 出 処 分 せ ずに 地 中 に 埋 め
た と 思 わ れ る 、 コ ン クリ ー ト ガ ラ 、
建 築 物 の 基 礎 な ど と 、松 杭 も 発 掘さ
れた。
平 成 十 九年 十 月 ~ 平成 二 十 年 三月
の間に土懐汚 染調査を民間調査機関
に 依 頼 して 調 査 の 結 果 、 砒 素 、 シア
ン 及 び 鉛 が 検 出 さ れ たの に は 市当 局
者も驚いたという。
砒素は、検液一リットルにつき〇.
〇一mg以下と定められているの
に 、 〇 . 〇 一 一 ~ 〇 . 三 四 〇 m gが
検 出 さ れ た 。 シ ア ン に い た って は 、
検液中に検出されないことになって
いるのに、検液一リットルにつき〇.
一~〇.三mgが検出された。また、
鉛 化 合 物 も 、 土 壌 一 K g に つ き 一五
〇mg以下のところ を、土 壌一Kg
に つ き 二 二〇 ~ 一 、 二〇 〇 m g が 検
出 さ れ た 。 三 種 の 化 合 物 は 猛 毒で あ
る 。 江 戸 時 代 に は 、 人を 殺 す の に 砒
素などを用いたぐらいである。
新球場建設・大州地区雨水貯
留池工事・周辺整備工事
新 球 場 の 元 請 は 五 洋 建 設 中 国 支店
増 岡 組 広 島本 社 、 鴻 冶組 の J V で の
受注だったが、一番最初に、広島市
か ら 情 報 開 示 を 受 け て 砒 素が ど の よ
う な 方 法 で 運 搬 し 、 最 終 処 分 場で 処
分されたのかを追跡調査してみた。
大州地区雨水貯留池整備授業を受
注 し た 、 フ ジ タ 広 島 支店 、 広 成 建設
鴻冶組のJV工事者がど の ように砒
素を運 搬 し、最終処分場で 処分され
たのかも追跡調査した。
ま た 、 新 球 場 周 辺 整備 事 業 を 、 広
島 市 土 地 開 発 公 社 が 単独 で 発 注 し 、
鴻 冶 組 が 汚 染 物 質 の 、砒 素 、 シ ア ン
を、どのように処理したかを念を入
れ て 追 跡 調 査 し て み て 判 明 し たこ と
は、小紙も相当ショックであった。
以下次号
ハゲタカ系ゼネコンの悲哀
平成十七年ごろまでは、建設
業界の再編時代にあってはどこ
か ら も 破 談 さ れ 苦 し んで き た 準
大 手 ゼ ネ コ ン F 社も 、 外 資 系 傘
下 に 入 っ たこ と で 、 ニ ワ カ に 活
動しだした。
さすが に 外資 系だ けあ って か
らか、利益中心主義にな り、苦
し い 時 代 に 協 力 して 貰 っ た 業 者
を 斬 り 捨て て 、 要 注 意 業 者で も
安 け れ ば 何で も O K と い う こ と
に重心を置く ようにな った事例
を あ げ て み る と 、 粗 雑 的 に 言う
とやはり解体業者に自然的に目
が向うのである。
F社だけではなく、建設業界
全 般 か ら 言 って 、 解 体 工 事 は 手
放 れ が 実に 良 く て 、 利 益 も 確 実
に 見込 ま れ る し 、 暴 力 追 放運 動
の時代背景があるのか、裏社会
への謝礼不安も利益拡大へ貢献
し て い る こ と は 否 め な い 事 実で
あろう。
F社は過去に公共解体工事で
二度も火災事件を発生させてい
る工事 業者を、大手スパー改築
工 事 の 解 体 工 事 を 請 負 して い る
ので あ る 。 公 共 解 体工 事 の 方 は
無人の施設であるが、スパーマ
(裏面につづく)
随時発行(50)
ザ・業界
平成 22 年 5 月 20 日発行
ーケットの方は、いくら仮店舗
を 造 っ た と して も 、 そこ は 老 若
男女、幼児も 集まる収容施設で
ある、いつ何時、再び火災を出
さん保障はないのである。
福山市で発生したこと、工事
現場で大型重機が横倒した事故
を記憶している方も多かろうと
思うが、一度バブル期の後遺症
で会社を倒産させたものの、持
ち前の馬力で手を変えて再出発
した建設会社N社へ、島根県浜
田市の公立病院の解体工事をF
社は 発注 し た。公 共病 院 側に F
社 の 下 請 建 設 会 社 の 小 会 社が 、
重 機 横 倒 事 故 を 起こ し ま し た と
… 報 告 して お ろ う か 、 と い う の
が建設業界の話題である。
ある業界人の一言、ハゲタカ
資本の会社には、ハゲタカ業者
しか集まらん、いまが一番…と
F社そのものが思っとると思う
がの…といった、一言耳底に残
る。
「不連続 シリーズ①」
港湾に巣喰う利権
広島県土木行政の最後に守るべき
権役は港湾である。
広 島 湾 岸 を 歩 いて み る と 、 い た る
所 に 何 の 砂だ ろ う 、 何 を 置 いて いる
のか摩可不思議な迷路に入ったよう
な観がある中で、今回は株式会社ひ
ろ し ま 港 湾 管 理 セ ン タ ー な る 団 体と
いう べき か、 会 社のこと を 、宇 品港
旧ターミナルビルをあることを調査
し に 行 って そ の 存 在 を 知 っ た の で あ
る 。 何 を す る 法 人な のか 、 飛 び 込み
取材 して みると 、どうも 広 島県の外
郭 会 社で あ る ら し い こ と は 話 す 内 容
で 判 明 し たが 、 小 紙 が 質 問 す る こ と
への対応要請が得られないので、法
務局で株式会社ひろしま港湾管理セ
ン タ ー の 登 記 謄 本 を 取 り 寄 せ て みて
判 明 し た こ と は 、 旧 社名 が 、 広 島 港
湾 海 洋 開 発 株 式 会 社で 、 広 島 マ リ ー
ナーを行っていた会社を社名変更し
たものだった。
こ の 法 人は タ ダ の 法 人 で は な か っ
たのである。
広 島 県 には 、 広 島 市南 区 宇 品 海 岸
二 丁 目 に 広 島 港 湾 振 興事 務 所 が 存 在
す る の に 、 敢 え て 港 湾管 理 セ ン ター
を 設 立 して い る 意 図 は 何 か を 探 しに
探 し た 結 果は 、 港 湾 関係 の 維 持 管理
に と も な う 入 札 を 広 島 県 港 湾 振 興課
から委託を受けて行っているのであ
るこ と に は驚 いたが 、入札状 況を調
査 して み ると 既 に 驚 い たこ と と は 、
入札に際し、最低価格で入り札をし
た 業 者 が 落 札 業 者 で あ る こ と は 言う
までもないが、業種によっては、二
社 が 参 加 し 、 一 社 が 入札 辞 退 し 、 残
る 一 社 は 失 格 に な って い る ので 、 港
湾管 理 セ ンター に 取材して みて 判明
し たこ と は 、 失 格 に な っ た 業 者 と そ
の 後 再 び 入札 し た と こ ろ 、 価 格 が 一
致 し た ので 契 約 し た と 担 当 者 の 回 答
だ っ た ので 、 小 紙 は 、 そ れ は 入 札と
い わ ず に 利 便 を 与 え たと い う の で は
な い の か …と い う と 、 担 当 者 は 、 あ
くまでも入札ですとの回答。
海 洋 清 掃 業 務 入 札 な ど は 、 一 社の
み が 参 加 し 、 第 一 回 入札 、 第 二 回 入
札 、 第 三 回 入 札 と 行 っ た 、 結 局 予算
が 三 回目の入札で 合致し たのだろう
落札とあった。
ま た 、 広島 港 国 際 野積 場 舗 装 工 事
な ど は 、 第 一 回 入 札 だ け を 行 っ たと
ころ、一社だけが約一〇〇万円近い
高額を 入札しただけで 、残る十五社
は 金 額 も 全 社 一 緒で あ っ た が 、 第 二
回 目 の 入 札 す る こ と な く 、「 く じ 引
き 」 で 落 札 を 緘 口で も し た の か 行 っ
ている。これって完全なる談合だろ
うと思って、参加業者に取材みると、
それが慣例になっていると。
県 は 、 株 式 会 社 港 湾管 理 セ ン ター
が 出来て 業務が ス ムーズにな って 来
たと いうが、どう しても視界は 不透
明と小紙は思うのだが―。
「ゴミ収集業者の闇」
広 島 市 安 佐 北 区 の 玖谷 埋立 地 に 市
公 認 指定 業者らが 、ろく に 選 別 せず
に 搬 入 し たも の の 、 不 正 物 混 入 を 隠
す よう に 搬 入 し た し たと こ ろ 、 市職
員 に 発 見 さ れ 叱 責 注 意 を 受 け て いる
複 数 の 搬 入業者が いると 以 前 か ら耳
に して い たので 、 広 島市 情 報 公 開 条
例 第 6 条 第1 項 の 規 定に 基 づ いて 、
平 成 二 十 二年 三 月 十 六日 に 六 枚 、平
成二十二年三月二十九日に八枚の改
善 指導 書が開 示 さ れ たので 、 早 速、
改 善 指 導 を 受 け た ゴ ミ 収 集 広 島 市公
認 業 者 へ 質問状 を 送 付し た 。 質 問状
の 内 容 は 、 広 島 市 環 境 局 施 設 部 施設
課 に 対 して 、 ゴ ミ 処 理施 設 等 に おけ
る 改 善 指 導書な ど が 存在す る 可 否の
情報公開を求めたところ 、出るは出
る は 改 善 指導 書が 、 一番 タ チ の 悪 い
業 者 な ど は 、 合 計 六 回も 改 善 指 導を
受 け な が らも 、 小 紙 の電 話 取 材 には
逃 げ 回 る し 、 も う 一 社は 都 合 四 回 指
導を受けて いるので 電話取材に応じ
て 回 答 書を送 付 して 来 た後 に 、 新た
な 改 善 指 導書が 開 示 され た ので 、再
び電話取材と 質問書を送付して も一
切 無か っ たのと 、ゴミ収 集 業界 大手
などは、
「恥じ入ります」との回答も
あ っ た が 、 総 じ て 言 う な ら ば 街 路で
頻繁によく見る業者ほど何度も 電話
取材 し ようと 挑戦す るも 、な し のつ
ぶて で 通す ので 、平 成二十 二年 四月
九 日 、 広 島 市長 宛 に 内 容 証 明 郵 便に
て、
「記」街の情報などを基に広島市
が指定した登録業者のよる、玖谷埋
立 地 に 不 正搬 入 が 多 く 、 環 境 局 施 設
課 な ど に 小 紙 が 申 して お る こ と は 登
録 業 者 が 多す ぎ る の と 、 低 価 格 入 札
に よ る 競 争等な ど で 利益 も 下 が り 、
利 益 が な いか ら ゴ ミ 選 別 人 員 を 雇 用
出 来 な いと い う 悪 循 環 に 陥 り 、 不 正
な 手 段 で 玖谷 埋 立 地 へ 搬 入 し た ら 不
正が発覚という、いたちごっこであ
る こ と も 玖 谷 埋 立 地 管 理 事 務 所で き
いて お り ます 。 改 善 指 導 を 一 回 以上
受 け た 業 者順 に 対 し 、 一 旦 広 島 市 指
定 登 録 を 抹 消 さ れ 、 改悛 の 情 が あ り
と 認 めら れ、 厳 し い審 査 の 下で 改め
て 登 録 さ れ んこ と を 申し 上 げ る と 書
き 送 っ た とこ ろ 、 四 月 十 五 日 付 の 市
長の自筆文で
「 手 紙 あ り が と う ござ い ま し た 。
早速読ませていただきました。」
「 い た だ い た 御 意 見は 関 係 部 局 へ
送り、回答させていただきます。」と
あるように、回答がある筈だがだが、
こ のこ と が 環 境 局 か ら漏 れで も した
のだろ う か、タレコミ情報で 、 改善
指 導 で は 生 温 い 、 不 正搬 入 が あ っ た
場 合 は 即 登 録 返 上 の 始末 書 を 提 出 さ
せるべし、というものだった。
ゴミ埋立地で作業しているのは何
も 市 職 員だけ で は な く 、 外 郭 団 体の
職 員 も い る 、 そ こ に 頭 の 黒 い ネ ズミ
が い る の よ― 、 と い う 声 も あ る が 、
何ら かの 回答をす ると申される厳し
い 市 長 さ んが 何 を 申 さ れ る の か を 期
待したいものである。
「痛くても・痛くない話」
数年 前のことで あ った。原子力 発
電 所 が 立 地して い る 自 治 体 に 数 億 円
のカネを匿名で 寄付したり、名もな
き 者 に 電 力会 社は 白 紙委 任 状 を 二枚
も 発 行 し たあ げ く 、 委 任 状 が ア ン グ
ラ 社 会 に 流 出 す る や 、あ れ は ニ セ モ
ノだと言い張ったものの、最後はカ
ネ で 、 こ れ ま た 数 億 円で 買 い 取 っ
た り 、 PCB 混 入 絶縁油 変圧 器 処
理 工 場 建 設 を 巡 って は 、 政 官 財と
ア ン グラ 社会 に 何 億 円と バ ラ 撒 い
た り し たが 、 と り わ け 悪 質 と さ れ
る のが 、二〇 〇 六 年 、電 力 会 社 の
小 会 社で あ る 建 設 コ ンサ ル タ ン ト
が ダ ム測 量値 を 改ざ んに 関 与 し た
者 が 棚 ボ タ 式 の 予 想外 人 事 で 社長
の 座 に 就く と い う イレ ギ ュ ラ ー は
あ っ たが 、二 〇 〇 七年 に は 原 発で
デ ー タ 改ざ ん が ま たも や 発 生 し 、
数 百 か ら の 不 適 切 な 事例 も あ っ た
の に 、 調 査は 本 年 にな って か ら だ
と発表したが、
「虚構」への慚愧に
耐 え ら れな く な っ た のだ ろ う 、 優
秀 な る 人材 が 自 殺 と いう 道 を 選 ば
し た 企 業風 土 に は 衆 目は 注 目 し な
か っ た ようで あ る 。 それ で も 、 原
子 力 発 電 会 社 は 人 骨をも 踏 み 越 え
て 行 く し かな い が 、山 口 県 東 部 祝
島 の 住 民な ど は 、 原 発以 前 に 、 電
力 会 社 の「 ル ー ル の 認識 不 足 が 問
題 を 顕 在化 さ ぜ づ ら い組 織 や 風 土
を 醸 成 して い た 」 と いう こ と を 以
前 か ら 認 識 して い たのか も 知 れ な
いという話もあった。
第一権力新聞界裏側。
次号からの掲載記事案内
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宗 教法 人と 石材 商の 骨肉 の
経済の優等生は玉子は何故
談合?
安芸高田市の公共工事で
収集業者に、を問う。
広島市は何故甘いのかゴミ
使用できる秘策とは…。
広島県港湾施設をタダで
争いの実相。
★
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★
価格維持なのか。