かごしま禅会発足 ・・・・濱川 道芳 - 人間禅

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◆禅会だより
かごしま禅会発足
濱川
道芳
(人間禅鹿児島禅会)
平成20年4月熊本支部役員会は、鹿児島に一番近くに住んでいると
いう理由で私に鹿児島静坐会の会長を命じました。まずは静坐のでき
る会場を探さなくてはいけませんので、一人であるいは数人で、いろ
いろな場所を尋ねました。お寺さんや公民館など坐われそうなところ
を随分まわりましたが、なかなかうまくいきません。毎週土・日曜を
利用しての鹿児島詣では楽しくもありまたつらいものでした。2か月
かけてやっと鹿児島市民文化ホールの和室、「サンエールかごしま」
と関係が持てるようになりました。
公的施設はどこも宗教活動はできませんが、もともと宗教活動など
していない我々でも、日本文化、特に「禅」の研究会であることを強
調したり、その後参禅会を開催する会場でも、参禅を個別指導と説明
いたしております。また作務は坐禅の一番大事な行事と申しあげまし
て、清掃や樹木の手入れに力を入れております。これは大変評判がよ
ろしいです。
平成20年6月に第1回の静坐会を市民文化ホールで開催しました。
5階にある和室からの桜島はまさに絶景であります。地元新聞に載せ
てもらい申込制としましたところ、十数本の電話をいただき、鹿児島
県民の文化度の高さに驚きました。
日曜日の午後2時から4時までの月例会は順調に始まりましたが、
参禅会の会場探しは大変でした。発想を変えまして食事は向こう任せ
にしようと決意して、第1回参禅会を平成23年2月18日から20日まで
「霧島自然ふれあいセンター」で行いました。その名も「こころ生き
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生き坐禅セミナーin霧島」と名付けました。総裁老師を拝請し、九州
三支部からたくさんの方々にご参加頂き総勢37名でした。また20日午
後には鹿児島市内で講演会も開催し、総裁老師、笠倉玉溪禅子、大休
庵佐賀諦観老師(当時老居士)にお世話になりました。60名ほどの方
が来られました。
その後かごしま静坐会は順調に月例会を行い、新たに見つけました
「茶山房」という施設で、今年2月までに4回の参禅会を妙青庵老師
担当、大休庵老居士代行で行いました。
今年2月本部主催で「茶禅一味の会鹿児島大会」が行われ、参禅会
を再び総裁老師を拝請して開催することができました。我々にとりま
しては第6回参禅会でした。
さて、この度お許しを得まして「鹿児島禅会」が発足致しました。
熊本支部は今まで通り私を鹿児島担当として指名し、これまた支部で
2番目に鹿児島に近いところに住んでいるという理由で、三光庵芝田
義峰老居士を加え2名を移籍させることに決定しました。二人は道場
から南へ30キロと45キロのところにおりますが、鹿児島までは200キ
ロ近くあります。
担当師家には今まで通りの大休庵老師が輔任されました。
もう我々は帰る家が無いという悲壮な決意を悠々と致しまして、今
からが本当の修行が始まるのだ、骨を埋めるのは鹿児島だと決死の覚
悟をして、我が門でいうところの「不惜身命財」の実践を彼の地でや
るんだと、あまり力んだ様子もみせず悠然と意気込んだのであります。
とはいえ、2人で参禅会などできる筈もなく、役位を育てるのが急務
であります。そして今の参禅会会場が鹿児島市内から車で40分ほどか
かりますので、前線基地の月例会からいかに参禅会へ来ていただくか
が思案のしどころです。月例会だけで完結してもらっては困るのです。
如何に魅力ある内容と人物が居るか、まさに自分たちの真価が問われ
ているのです。
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恐ろしいことですが怯んではいられません。みんなと相談しながら
民主的運営を心掛けてまいりたいと思います。
これからの予定として、毎月1回、日曜日の午後2時から4時まで
の月例会のほかに、参禅会を「茶山房」という会場で年度内に5回開
催します。詳細はお電話(090-2500-4123
在試作の段階
濱川)かホームページ(現
http://ningenzen-kagoshima.jimdo.com/)または「一隻眼」
という会報をパソコン上でご覧ください。
是非たくさんの方々のご参加をお願いしたいと思います。会員一同
心からお待ちいたします。
■著者プロフィール
濱川道芳(本名/剛)
昭和26年生まれ、精神科病院事務部長、昭和56
年人間禅荒木古幹老師に入門、現在人間禅布教
師。