資料-4 第5回 石西礁湖における航路整備技術検討委員会 平成24年度浚渫本施工の実施計画(案) 目 次 1.汚濁防止膜について・・・・・・・・・・・・・ 1 2.汚濁防止枠について・・・・・・・・・・・・・ 2 3.沈殿処理システムについて・・・・・・・・・・ 3 4.潮流に関する作業中止基準について・・・・・・ 4 添付 参考-1 汚濁防止膜の確認・・・・・・・・ 5 参考-2 対策試験内容・・・・・・・・・・ 6 参考-3 沈殿処理システムの能力について・ 7 平成 24 年 7 月 31 日 石西礁湖における航路整備技術検討委員会 事務局 1.汚濁防止膜について 項 目 平成24年度本施工(案) フロート(φ400mm) フロート(φ400mm) 4000 3000 図 6500 要 5000 概 2000 中間フロート(φ50mm) 1000 中間フロート(φ50mm) ウェイト重量(50kg/m) 番 号 項 目 本施工計画(案) 備 考 平成24年度本施工箇所が確定したことから、現地で確認された最大潮流に対する汚濁防止膜の規格を確認した結果、#500で施工が可能 であることが確認できたことから、汚濁防止膜の規格は#500を採用した。 また、海底面が平坦である事が確認できたことから、中間フロートの位置を調整することで海底面との接触をなくすことができたた め、一枚縫製を採用した。 1 カーテン生地 #500 一枚縫製 2 カーテン長 L=6.5m 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様の水深が-4.0m以浅である事が確認できた。 このことから、ウェイトチェーン50kg/mでは、浮き上がり等が発生しなかった試験施工と同等のカーテン長6.5mを採用した。(試験 施工では6.0m) 3 フロート径 φ400mm 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様である事が確認できた。 このことから、試験施工で採用した計画を本施工でも採用した。 4 中間フロート径 φ50mm 三段配置 平成24年度本施工箇所が確定し、対象となる最低水深が1.3mである事が確認できた。 このことから、最適な浮力と配置を検討し、φ50mm、三段配置を採用した。 5 ウェイトチェーン 50kg/m 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様である事が確認できた。 このことから、試験施工で採用した計画を本施工でも採用した。 提 案 内 容 1 2.汚濁防止枠について 項 平成24年度本施工(案) 目 汚濁防止膜 汚濁防止枠 不陸対策シート 土のう 要 図 23.0m 概 汚濁防止膜(#500) 不陸対策シート(#500) 0.8m 0.4m 14.0m ウェイトチェーン(20kg/m) 番 号 項 目 1 汚濁防止枠の寸法 2 カーテン生地 3 カーテン長 (汚濁防止枠カーテン) 本施工計画(案) 31.0m×23.5m #500 備 考 浚渫可能エリアの設定として、平成24年度本施工で採用するグラブ浚渫船の作業半径(29.5m)及び浚渫区間幅69.0mを3分割した幅 23.0mを設定し、浚渫可能延長14.0mを設定した。これより、バケットの影響範囲を考慮し、汚濁防止枠31.0m×23.5mを設定した。 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様である事が確認できた。 このことから、試験施工で採用した計画を本施工でも採用した。 L=6.5m 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様の水深が-4.0m以浅である事が確認できた。 このことから、ウェイトチェーン50kg/mでは、浮き上がり等が発生しなかった試験施工と同等のカーテン長6.5mを採用した。(試験 施工では6.0m) L=0.8m 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様である事が確認できた。 このことから、試験施工で採用した計画を本施工でも採用した。 20kg/m 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様である事が確認できた。 このことから、試験施工で採用した計画を本施工でも採用した。 20kg/m 平成24年度本施工箇所が確定し、平成23年度試験施工と施工条件が同様である事が確認できた。 このことから、試験施工で採用した計画を本施工でも採用した。 10kg/m 二段配置 平成24年度本施工箇所が確定し、対象となる最低水深が1.3mである事が確認できた。 このことから、最適な配置を検討し、二段配置を採用した。 提 案 内 容 4 5 カーテン長 (不陸対策シート) ウェイトチェーン (汚濁防止枠カーテン) 6 ウェイトチェーン (不陸対策シート) 7 中間ウェイトチェーン 2 3 4.潮流に関する作業中止基準について 平成23年度試験施工時の潮流と水深の関係を図に示す。 潮流(m/s) 2 0.800 0.700 11月12日(潮流) 0.600 11月13日(潮流) 11月14日(潮流) 0.500 11月15日(潮流) 11月16日(潮流) 0.400 11月13日(水深) 11月14日(水深) 11月15日(水深) 0.300 11月16日(水深) 11月17日(水深) 0.200 最大水深 0.100 0.000 4 4.2 4.4 4.6 4.8 5 平成23年度試験施工時の潮流のTOP5とその時の水深 5.2 5.4 水深(m) 平成23年度試験施工時の水深のTOP5とその時の潮流 2 水深 潮位 h 日最大潮位 H 潮流 潮流2 11月13日(水深) -3.5 1.44 4.94 1.73 5.23 0.513 0.263 0.263 11月14日(水深) -3.5 1.32 4.82 1.68 5.18 0.378 0.143 0.826 0.682 11月15日(水深) -3.6 1.22 4.82 1.63 5.23 0.314 0.099 4.74 0.414 0.171 11月16日(水深) -3.6 1.29 4.89 1.55 5.15 0.140 0.020 4.65 0.447 0.200 11月17日(水深) -3.7 1.32 5.02 1.45 5.15 0.040 0.002 水深 潮位 h 潮流 潮流 11月12日(潮流) -3.5 0.77 4.27 0.619 0.383 11月13日(潮流) -3.5 1.44 4.94 0.513 11月14日(潮流) -3.5 0.97 4.47 11月15日(潮流) -3.6 1.14 11月16日(潮流) -3.6 1.05 図中、一点鎖線で囲まれた範囲は平成23年度試験施工にて作業可能であった範囲を示す。 平成24年度本施工は、この範囲内を越えた場合、浚渫作業を中止し、汚濁防止膜の状況確認等を実施する。 また、この範囲は汚濁防止膜等に問題が生じなかった実績を確認する度に更新する。 ※その他、換算SSが、BG+2mg/ℓを越えた場合等に作業を中止する。 4 5 参考‐‐2 対策試 試験内容 浮泥対 対策試験工 工事 凝集 集材(PAC)試 試験結果 ○平成 224 年 3 月に縮小版循環方 方式水槽沈殿 殿処理システ テム(以下沈 沈殿処理シス ステム)陸上 上試験を行っ った。 【日時::天気】 平成 24年 3月25日(日)) 曇り 【沈殿槽 槽容量】 9.21㎥ 2回 回目 ②15:05 0.2ℓ/m33→③16:05 0.1ℓℓ/m3 【凝集剤 剤添加量】 PAC添加量①144:05 0.4ℓ/m3→② 【ポンプ プ能力】 0.25m3/分(22インチ) 【撹拌状 状態】 2インチポンプ プ2基 【濁水抑 抑制板】 有り 【傾斜板 板】 波板水平取付 付(12枚)×3.8m 【ステラシ シート設置】 置 制水槽前設置 濁水水槽 槽 備考 時間 濁度 時間 濁度 0 0 分 14:05 175 14:50 9 1 0 分 14:15 144 15:00 52 2 0 分 14:25 128 15:10 22 3 0 分 14:35 102 15:20 23 4 0 分 14:45 77 15:30 8 5 0 分 14:55 75 15:40 12 6 0 分 15:05 81 15:50 5 7 0 分 15:15 61 16:00 3 8 0 分 15:25 50 16:10 2 9 0 分 15:35 42 16:20 2 1000 分 15:45 37 16:30 0 1110 分 15:55 24 16:40 0 1220 分 16:05 19 16:50 0 1330 分 16:15 16 17:00 2 1440 分 16:25 15 17:05 0 1550 分 16:35 11 1660 分 16:45 8 1770 分 16:55 10 1880 分 17:05 9 測定 定単位 6 制水槽 槽 参考‐3 沈殿処理システムの能力について ○ 沈殿処理システムの土粒子処理量 沈殿処理システム1時間当りの土粒子処理量について検討する。 処理量の算出は、沈殿処理システム処理水濁度が2~23となっていることから、「処理前の濁度重量-処理後の濁度重量」により算出した。 参考に、強制ろ過システム(ミズコシタロウ)の処理量も算出した。 なお、強制ろ過システムは処理後の濁度重量を「0」として算出。 濁度102の時の処理量 1時間あたり処理能力 濁度 沈殿処理システム 102 → 358m3 ※1 土粒子 濁度 強制ろ過システム 23 ( 77.45 % ) 濁度75の時の処理量 75 → 12 ( 84.00 % ) 50 → 2( 96.00 % ) 濁度19の時の処理量 19 → 0( 100.00 % ) 重さ:23.8kg/h 重さ:18.9kg/h 重さ:14.4kg/h 重さ:5.7kg/h (PAC添加量0.4ℓ/m3) (PAC添加量0.4ℓ/m3) (PAC添加量0.2ℓ/m3) (PAC添加量0.1ℓ/m3) 100 → 0( 100.00 % ) 75 → 0( 100.00 % ) 50 → 0( 100.00 % ) 19 → 0( 100.00 % ) 120m3 土粒子 重さ:10.1kg/h 重さ:7.6kg/h ※1 処理時間45分の場合(平成24年3月の試験実績から算定) ○ PACの添加量は、濁度が低下した場合、また攪拌効率がさらに改善できた場合等には、添加量を低減させるように努める。 〈参考〉自然沈降させた場合の汚濁防止枠内土粒子量の推定 濁度 注) (ppm・カオリン) 1時間後 71.90 3時間後 41.60 汚濁防止枠内容量 (m3) 土粒子量 (kg) 自然沈降量 (kg/h) 175.99 37.08 2,914 101.83 8.63 5時間後 濁度50の時の処理量 34.55 84.57 注)水深4m程度での浚渫試験施工時の自然沈降データ ※濁度・SS換算値は、SS(mg/L)=0.84×濁度(カオリン)を採用 7 重さ:5.0kg/h 重さ:1.9kg/h
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