他社製ラックを使ったコン パック超高密度サーバの 導入

Guidelines
2000 年 6 月
12CU-0400A-WWEN
作成:
Storage Products Group
Compaq Computer Corporation
コンパック コンピュータ株式会社
目次
はじめに ........................................3
ラックの取り付けに関する注意 ....4
他社製キャビネット用ラック
レールキット .................................5
ProLiant DL360 の仕様.................6
重量............................................6
サイズ ........................................8
消費電力 ..................................10
発熱..........................................10
他社製ラックのドアとパネル ..11
他社製ラックへのインストール
手順 .............................................12
ラックレールのインストール ..12
奥行きの調節 ...........................12
サーバの準備 ...........................13
ProLiant DL360 のラック搭載..13
超高密度 1U サーバでの
コンソール マネジメントの 方法と
ケーブル接続 ...............................14
リモート Insight ボード
Lights-Out Edition ....................14
ローカルコンソール.................15
ケーブル接続 ...........................15
ケーブル マネジメント トレイ 17
付録 A: ユニット認識................18
付録 B: Compaq Rack Builder
Pro ..............................................19
付録 C: モニタ、キーボード、
スイッチボックス........................20
ラックマウント型 TFT5000R
フラットパネルモニタ .............20
1U キーボードシェルフキット
とトラックボール内蔵ラック
マウントキーボード.................20
コンソール スイッチボックス .21
コンソール コンポーネントの
パーツ ナンバ ..........................22
他社製ラックを使ったコン
パック超高密度サーバの
導入
概要: ProLiant DL360 は、ハイボリューム(大容量)の導入を意識
して開発されました。その結果として、コンパックは、サーバとラ
ック用のオプション向けに、環境、温度、メカニカル、電源、イン
ストール、サービスなどの面に配慮した製品を提供することができ
ます。
コンパックの高密度サーバに最適なラックは、Compaq ラック 9000
シリーズと 7000 シリーズですが、コンパックは他社製のラックを使
ったプランニングや導入を考えているお客様がいることも認識して
います。本書では、ProLiant DL360 と他社製キャビネット用ラック
レールキットを使った導入作業について説明します。
コンパックは、お客様に対するサービスとして、他社製のラックを
使って導入を行う際のハードウェア、仕様、ガイドラインを提供し
ています。
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
2
ご注意
©2000 Compaq Computer Corporation. All rights reserved. Printed in the U.S.A.
©2000 コンパック コンピュータ株式会社 Printed in Japan.
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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り、いかなる保証も伴うものではありません。本書の使用で生じるいかなる結果も利用者の責任
となります。コンパック コンピュータ株式会社は、損害の可能性についてコンパック コンピュ
ータ株式会社に事前通達がなされた場合でも、直接的な、必然的な、偶発的な、特殊な、結果的
な損害、またはその他(損害の規模に関わらず、収益の損失、業務の中断、経営情報の損失を含
む)いかなる損害についても一切の責任を負いません。不注意や、その他過失の内容に関わらず、
また、不注意や過失を犯した当事者が誰であるかに関わらず、さらに、契約に記載された責任の
範囲、過失、不法行為、その他考え得るすべての法的責任に関わらず、前述の内容が適用されま
す。
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保証はいたしません。本書の内容が、保証期間の延長や保証内容の拡張を意味することは一切あ
りません。
本書は、製品について、検査の結果を保証するものではありません。また、ここで検査または記
述された構成が唯一の解決策とは限りません。この検査は、製品の品質や正当性を確定するもの
でも、国またはその機関が定める必要条件に従っていることを保証するものでもありません。
作成: Storage Products Group
First Edition(June 2000)
翻訳第 1 版(2000 年 6 月)
文書番号: 12CU-0400A-WWEN
12CU-0400A-WWEN
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
3
はじめに
コンパックは、ラック内でのサーバ設置数を最大化することを意識して、超高密度サーバである
ProLiant DL360 を設計しました。ProLiant DL360 は、ラック内のわずか 1U(4.45cm)のスペー
スに収納できます。
コンパックは、超高密度 1U サーバのインストールやサービスに関して、次のような課題を想定
して開発を行ってきました。
•
様々なラック環境向けのマウント オプション キット
•
重量や重心
•
配電
•
温度と環境
•
コンソール マネジメント
•
ケーブル マネジメント
•
ユニット認識
本書では、他社製キャビネット用ラックレールキット(パーツ ナンバ: 174574-B21)を使って、
他社製ラックに複数の ProLiant DL360 を収納する際のガイドラインと、コンパック ラック製品
や関連オプションについて説明します。Telco ラックについては、次のコンパック Web サイトに
掲載されているホワイト ペーパ『Telco ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入』文書
番号 12CZ-0400A-WWEN を参照してください。
http://www.compaq.co.jp/products/servers/whitepaper.html
図1: キャビネット ラックに ProLiant DL360 を導入
12CU-0400A-WWEN
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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本書のガイドラインに従えば、プランニングとインストールに要する時間を短縮できますが、ラ
ックのインストール作業では、本書だけでなく次の内容も参考にしてください。
•
他社製キャビネット用ラックレールキット インストール ガイド(キット付属)
•
『コンパック超高密度サーバの導入ソリューション』(次のサイトに掲載)
http://www.compaq.co.jp/products/servers/whitepaper.html
•
Compaq Rack Builder Pro 2.5 以降、プランニング ソフトウェア ユーティリティ
(次のサイトで入手可能)
http://www.compaq.co.jp/service/downloadables.html
本書で紹介する製品の詳細情報は、各製品のマニュアルを参照してください。
ラックの取り付けに関する注意
本書は、ラックの導入プランニングの参考書です。次の注意事項を守り、ケガや部品の損傷を防
いでください。
警告: 床の耐荷量を確認してください。ProLiant DL360、使用する装置類、ケーブルの総重量は
816kg を超えます。
警告: 重心の位置と転倒防止に注意してください。高さが 22U 以上のコンパック ラックを使用
する場合は、据え付け台や脚が、ラック前面と背面からそれぞれ 25.4cm 以上出るものを使用す
ることをお勧めします。ラックが十分に安定するように据え付けてください。ラック全体がしっ
かりと固定されていることを確認し、適切なメンテナンスおよび操作手順について、全スタッフ
に適切なトレーニングを行ってください。ラックが転倒すると、ケガや死亡事故の危険がありま
す。
警告: 電源や分岐回路保護が十分であることを確認してください。
警告: ProLiant DL360 の放熱を十分にするため、空気の流れを遮断しないように、サーバの前後
にはそれぞれ 7.6cm 以上のスペースを空けてください。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
他社製キャビネット用ラックレールキット
ProLiant DL360 用の他社製キャビネット用ラックレールキットは、様々な他社製ラックに対応し
た完全な設置ソリューションです。
キットには、奥行きに合わせて長さの調節が可能なラック レールが付属します。他社製ラック
の柱への固定に使うネジは、ラックに合ったものをユーザが用意してください。キットには、
M5 スレッド用および 10-32 スレッド用のアダプタ ワッシャーが付属します。
ProLiant DL360 に標準で取り付けられているレールをこのラックレールにスライドさせることで、
ProLiant DL360 をラック内に簡単に設置できます。
他社製キャビネット用ラックレールキットには、ケーブル マネジメント トレイ オプションが付
属します。ケーブル マネジメント トレイは、71.12cm 以上の奥行きがあるラックで使用できます。
他社製キャビネット用ラックレールキットには、インストール ガイドが付属します。他社製ラ
ックへの取り付けの際には、インストール ガイドを参照してください。
図2: ProLiant DL360 向けの他社製キャビネット用ラックレールキット
①
ラックレール
②
アダプタ ワッシャー
③
ケーブル マネジメント トレイ
④
インストール ガイド
注: 他社製キャビネット用ラックレールキットでは、サーバのレールを固定します。インスト
ール時は ProLiant DL360 をスライドさせますが、保守作業ではサーバを取り外してください。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
ProLiant DL360 の仕様
次に、他社製ラック搭載での ProLiant DL360 の仕様を示します。
•
重量
•
インストール可能な最大および最小サイズ
•
消費電力
•
発熱
重量
ProLiant DL360 をフル装備した場合の重量は、13.15kg です。これには、次のようなコンポーネ
ントが含まれます。
•
Wide Ultra2 ハード ディスク ドライブ x 2
•
リモート Insight ボード Lights-Out Edition
•
工場取り付けのサーバ レール
表 1は、ProLiant DL360 を他社製ラックに取り付ける場合に使用するコンポーネントの重量です。
表1: コンポーネントの重量
コンポーネント
重量(kg)
Wide Ultra2 ハード ディスク ドライブ
0.86
リモート Insight ボード Lights-Out Edition オプション
0.23
他社製キャビネット用ラックレールキットのラックレール(セット)
1.13
他社製キャビネット用ラックレールキットのケーブル マネジメント トレイ
0.45
KVM ケーブル
0.64
高電圧 Y 字電源ケーブル
0.45
サーバ コンソール スイッチボックス
2.38
警告: 他社製ラックや床の重量制限を超えないように注意してください。他社製ラックに
ProLiant DL360 を設置する場合、ラック レール、ケーブル マネジメント トレイ、ケーブルの重
さも考慮してください。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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ProLiant DL360 に、Wide Ultra2 ハード ディスク ドライブ①やリモート Insight ボード Lights-Out
Edition オプション②を実装しない場合は、総重量から差し引いてください。
図3: フル装備した ProLiant DL360
①
②
Wide Ultra2 ハード ディスク ドライブ
リモート Insight ボード Lights-Out Edition リモート マネジメント ボード
計算
ProLiant DL360 をフル装備すると、13.15kg になります。42 台分の重量は、ラック レールやケー
ブル マネジメント トレイを含めないで、552kg を超えます。
他社製キャビネット用ラックレールキットのラックレールキットは、1 つが 1.13kg です。42 台分
の取り付けラック レール セットで、47kg 以上になります。
警告: ラック全体の重量の計算では、外部ケーブルの重量も加算してください。ケーブルのイ
ンストール方法や耐荷設計は、ユーザ環境によって大きく異なるため、いずれの場合も、ケーブ
ルの重量を十分に考慮してください
注意: ケーブル マネジメント トレイを使えば、ケーブルが絡むことがなく、余裕を持たせて接
続できます。ケーブル マネジメント トレイを使用しない場合は、放熱のための空間が十分にあ
ることと、余裕を持たせて接続されていることを確認してください。
床
ラックをフル装備した場合でも、十分に重量に耐えられるな設計を行う必要があります。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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サイズ
他社製キャビネット用ラックレールキットは、ラックの幅が EIA 310-D 仕様に準拠しています。
表 2 は、他社製キャビネット用ラックレールキットを使って ProLiant DL360 をインストールする
場合、最低限必要になるスペースを示しています。
表2: 他社製キャビネット用ラックレールキットを使って ProLiant DL360 をインストールする場合に必要
なスペース
サイズ
長さ
高さ
4.45cm(1U)
幅
45cm
奥行き(最低)
55.88cm(ケーブル マネジメント トレイ使用時は
71.12cm)
注: 他社製ラックに超高密度サーバを設置する場合、最低限のスペースを確保して、サーバ、ラック
レール、ケーブルをインストールしてください。
重要: コンパック コンポーネントをインストールする場合は、前面のドアが可動式でなければ
なりません(固定のドアは使用できません)。また、前後に 7.6cm の空間が必要です。
高さ
他社製キャビネット用ラックレールキットで ProLiant DL360 をインストールする場合、高さは
4.45cm(1U)以上必要です。
幅
EIA 310-D 仕様に従い、幅(横のレール間の距離)は内側が 45cm 以上必要です。
奥行き
EIA 310-D 仕様では、ラックの奥行きを定めていません。ProLiant DL360 の奥行きは 63.5cm です。
他社製キャビネット用ラックレールキットに付属するラックレールは、56∼84cm に調節できま
す。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
コンパック ラックマウント コンポーネントを収納するラックの奥行きは、次のような項目で決
まります。
•
コンポーネントの奥行きと、冷却のために必要な遮断されないスペース
•
ケーブル マネジメントに必要なスペース
•
ラックレールで調節可能な最大奥行きと最小奥行き
表 3は、他社製キャビネット用ラックレールキットのラックレールで対応可能な長さの最大値と
最小値です(図 4 参照)。
表3: 他社製キャビネット用ラックレールキットのラックレールで調節可能な最大奥行きと最小奥行き
ProLiant DL360 のインストール構成
最小奥行き
最大奥行き
ケーブル マネジメント トレイ非使用時
56cm
84cm
ケーブル マネジメント トレイ使用時
71cm
84cm
図4: 他社製キャビネット用ラックレールキットを使用して ProLiant DL360 をインストールする場合に必
要な高さ、幅、奥行き
①
高さ
②
幅
③
最小の奥行き
④
ケーブル マネジメント トレイ使用時の最小奥行き
⑤
調節可能な最大奥行き
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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消費電力
ProLiant DL360 の電源の出力定格電力は 170W DC(ピーク時最大 190W)、定格入力電力は約
292W AC です。
•
110V AC 電源では、フル装備した場合、定格入力電力は 2.66A です。
•
220V AC 電源では、フル装備した場合、定格入力電力は 1.33A です。
超高密度サーバの消費電力は非常に大きいことがわかります。ProLiant DL360 の消費電力は、次
のような簡単な式から求められます。
(ProLiant DL360 の台数) x (292W) = 最大消費電力
コンパックのソリューションでは、コンパック無停電電源装置(UPS)とコンパック パワーディ
ストリビューション ユニットを使用します。十分な電源とバックアップを考慮したプランニン
グを行ってください。
警告: ケガ、火災、機器の損傷を防ぐため、システム全体の負荷が AC 分岐回路の定格を超えな
いように注意してください。配線や設置については、地域の電力会社にお問い合わせください。
注意: ラックに内蔵配電ユニットを実装する場合は、配電回路が過負荷にならないように注意
してください。
発熱
ProLiant DL360 の内部は、通気が遮断されることがなく、効率的に冷却を行う設計になっていま
す。大型の冷却ファンと 3 つの小型電源装置ファンが、ユニット前面から冷たい空気を取り入れ、
内部コンポーネントを冷却し、ユニット背面にある角度の付いた大型通気孔から排気します。
フル装備した ProLiant DL360 に最大限の作業負荷をかけた場合、発熱量はおよそ 1,000 BTU/時で
す。サーバ前面と背面では、25°C(45°F)程度の温度差が発生することがあります。超高密度サ
ーバを複数収納すると、発熱量は非常に大きくなり、ProLiant DL360 を 42 台フル稼働させた場
合の発熱量は 42,000 BTU/時となります。
重要:42 台の ProLiant DL360 の発熱量は、最大 42,000 BTU/時です。インフラストラクチャがこ
の条件に対応できる設計になっているか確認してください。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
発熱対策には、適切な通気と環境設計が必要です。コンパックは、通気が適切に行われるように、
サーバ前面の通気孔と背面の排気孔(図 5 参照)を遮断しないよう、必要なスペースを指定して
いますが、ユーザ環境によっては更に対策が必要になる場合があります。
図5: ProLiant DL360 の通気孔と排気孔
①
通気孔
②
排気孔
超高密度の 1U サーバのインストールでは、次のような条件を満たしていれば、ProLiant DL360
は十分に効率よく冷却されます。
1.
ユニット前面の空気の温度が 35°C(95°F)を超えないこと
2.
サーバの稼動中は、湿度が 90%を超えないこと
3.
サーバ前面に、7.62cm 以上の空間があること
4.
サーバ背面に、7.62cm 以上の空間があること
注: ケーブルが空気の流れを遮断しないように注意してください。他社製キャビネット用ラッ
クレールキットに付属するケーブル マネジメント トレイは、適切な通気を確保します。ケーブ
ル マネジメント トレイを使用しない場合は、排気孔への空気の流れが遮断されないようにして
ください(図 5 参照)。
他社製ラックのドアとパネル
コンパックのすべてのラックマウント コンポーネントは、ラック前面から冷たい空気を取り入
れ、ラック背面から排気します。しかし、他社製ラックきょう体の大半は、床を上げたコンピュ
ータ ルーム専用で、冷たい空気をラックの下から取り入れ、上部から排気する設計になってい
ます。したがって、ほとんどの他社製ラックは、前面と背面のドアが固定されており、サーバの
前後では空気が流れません。コンパック コンポーネントを他社製ラックにインストールする場
合、ドアが固定されていると、コンポーネントの過熱や破損の危険があります。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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他社製ラックへのインストール手順
超高密度 ProLiant DL360 を他社製ラックへインストールする場合は、次の手順に従ってください。
ラックレールのインストール
ProLiant DL360 には、標準レールが付いた状態で出荷されます。このレールは、他社製キャビネ
ット用ラックレールキットに合った設計になっています。
サーバを収納する前に、ラックにラック レールをすべて取り付けてください。コンパックは、
M5 スレッドと 10-32 スレッドのネジ用アダプタ ワッシャーを提供しています。ラックレールの
取り付け方は、他社製キャビネット用ラックレールキット インストール ガイドを参照してくだ
さい。
奥行きの調節
ラックレールは、奥行きが 56∼84cm まで調節できます。調節にはネジを使い、工具は必要あり
ません。ネジを左方向に廻して長さを調節してから、右方向に廻して固定します。
図6: 他社製キャビネット用ラックレールキットのラックレールの奥行き調節
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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サーバの準備
PCI ボード、メモリ、プロセッサなどの内部オプションは、ラックへ収納する前にインストール
しておきます。オプションのインストールに関する詳細は、『Compaq ProLiant DL360 サーバ オ
プションとリファレンス ガイド』を参照してください。
ProLiant DL360 のラック搭載
サーバは、ラックの下から上へとインストールしていきます。サーバは、ラックレールにスライ
ドします①。サーバ前面にあるネジ②を使って、サーバをラックレールに固定してください。
図7: ProLiant DL360 を他社製ラックに搭載
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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超高密度 1U サーバでのコンソール マネジメントの
方法とケーブル接続
コンソール マネジメントによって、ケーブルの設計と管理方法が決まります。
超高密度の 1U ProLiant DL360 には、次のように 2 通りの導入方法があります。
•
リモート Insight ボード Lights-Out Edition のようなリモート マネジメント オプション
ボードを各サーバに実装
•
コンソール スイッチボックス、モニタ、キーボードをラックのスペースに設置
リモート Insight ボード Lights-Out Edition
リモート マネジメント ボードは、サーバのモニタリング、制御、配線を簡易化するものです。
ProLiant DL360 にリモート Insight ボード Lights-Out Edition をインストールした場合に必要となる
配線は、サーバ電源コード、リモート Insight ボード Lights-Out Edition への CAT5 ネットワーク
接続、リダンダント サーバ NIC への CAT5 ネットワーク接続 2 本の合計 4 本です。ProLiant
DL360 には、リモート Insight ボード Lights-Out Edition に電源を供給すると同時に、キーボード、
マウス、ビデオなどのループバック ケーブルの接続を不要とする内部ケーブルが標準で提供さ
れています。
図8: リモート Insight ボード Lights-Out Edition を使った場合の配線
リモート Insight ボード Lights-Out Edition では、オペレーティング システムがダウンした状態や、
サーバの電源がオフの状態でも、グラフィクスを多用したサーバ管理を実行できます。また、リ
モート Insight ボード Lights-Out Edition を搭載したサーバに対し、リモートからの電源の切断と
再投入の実行や、ネットワーク上の「仮想フロッピー」からのリブートができます。リモート
Insight ボード Lights-Out Edition へのアクセスは Web ブラウザを使用し、他にソフトウェアは必
要ありません。
リモート マネジメント オプションの詳細は、次のコンパックの Web サイトを参照してください。
http://www.compaq.co.jp/products/servers/management.html
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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ローカルコンソール
ProLiant DL360 は、コンパックの 1U コンソール スイッチボックスに接続できます。コンソール
スイッチボックスは薄型で、8 ポートコンソールスイッチボックスには 1 台につきサーバを 8 台
まで接続可能です。8 ポートコンソール スイッチボックスは、1 階層のカスケード接続で最大 64
台のサーバを接続できます。コンパック TFT ディスプレイ(2U)とコンパック キーボード オプ
ションを使えば、超高密度なシステム設置が可能です。
図9: ローカル コンソールの一般的な配線
ケーブル接続
使用する I/O オプションによって、ケーブル接続は異なります。ProLiant DL360 には、3.65m の
電源ケーブルが付属します。ケーブル接続の詳細は、次のコンパック Web サイトに掲載されて
いるホワイト ペーパ『コンパック ラックを使った超高密度サーバの導入』を参照してください。
http://www.compaq.co.jp/products/servers/whitepaper.html
注意: ケーブル接続の種類にかかわらず、放熱のために十分な空間を空け、ケーブルに余裕を
持たせて接続してください。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
図 10は、42U ラックでの一般的なローカル コンソール ラックの構成図です。トラックボール内
蔵ラックマウント キーボード(1U)1 台と、ラックマウント型 TFT5000R(15 インチ)フラット
パネル モニタ(2U)1 台、カスケード接続した 5 台の 8 ポート コンソールスイッチボックスを
使い、35 台の ProLiant DL360 をサポートしています。
トラックボール付き
内蔵キーボード
図10: モニタ、キーボード、カスケード接続したコンソール スイッチボックスに ProLiant DL360 を 35
台接続
12CU-0400A-WWEN
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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ケーブル マネジメント トレイ
ケーブル マネジメント トレイには、次のような機能があります。
•
ケーブルとコネクタの接続に余裕を持たせます。
•
冷却のために必要なスペースを確保します。
ケーブル マネジメント トレイは、サーバをラックに収納してから取り付けます。ケーブル マネ
ジメント トレイは、工具が不要なネジ①を使っているので、インストールが簡単です。このト
レイを使わない場合は、コネクタに力がかかって曲がらないように注意し、放熱のためのスペー
スを十分に確保してください。
図11: 他社製キャビネット用ラックレールキット ケーブル マネジメント トレイ
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
付録 A: ユニット認識
超高密度にサーバが搭載された環境では、保守が必要なサーバを見分けにくくなります。
ProLiant DL360 には、保守が必要なサーバを認識するための専用 LED が付属します。
ProLiant DL360 の UID(ユニット認識)は、サーバの前面と背面に付属し、超高密度サーバ環境
でのサーバ認識を簡単にします。前面の LED とスイッチは上下に並んで配置されています。背
面の UID は、LED 内蔵スイッチです。
図12: ProLiant DL360 の UID(ユニット認識)LED とスイッチ
①
前面の LED
③
背面の LED 内蔵スイッチ
②
前面の UID スイッチ
UID スイッチをオンにすると、サーバ前面と背面の青い LED が点灯するので、目的のサーバが
わかります。これにより、誤って別のサーバのケーブルを抜いてしまう危険がなくなります。保
守作業では、UID の LED に加え、前面と背面の NIC リンクと NIC 動作 LED もサーバ認識に役立
ちます。
12CU-0400A-WWEN
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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付録 B: Compaq Rack Builder Pro
Rack Builder Pro は、ラック構成のプランニングを行うラック コンフィギュレーション ツールで
す。Rack Builder Pro は、Windows ベースのソフトウェアであり、ラック構成を迅速に構築します。
さらに、コンポーネントの配置、電源の使用、冷却方法など、安全面も考慮します。
Rack Builder Pro 2.5 以降は、次のコンパック サイトからダウンロードできます。
http://www.compaq.co.jp/service/
Rack Builder は、コンパック ラック用に設計されたものですが、コンパック純正ラックにサード
パーティ製の機器を搭載する場合も、機器の大きさや重量などを登録することにより、その機器
を含めたラックの構成を検討することが容易に行えます。
Rack Builder Pro は、見積もったコンポーネントを選択されたラックへ追加していきます。既定の
配置方法に従って、自動的にラック内での位置を決定します。また、電源や放熱の条件など、イ
ンストールに関連するプランニング データをすべてレポートで報告します。
図13: Rack Builder Pro 2.5 の画面
12CU-0400A-WWEN
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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付録 C: モニタ、キーボード、スイッチボックス
ストレージ製品についての詳細は、次のコンパックの Web サイトを参照してください。
http://www.compaq.co.jp/products/storage/
ラックマウント型 TFT5000R フラットパネルモニタ
図14: 15 インチ フラット パネル モニタ(TFT5000R)
ラックマウント型 TFT5000R フラット パネル モニタ(15 インチ)は、使用しない時には収納で
きます。このフラット パネル モニタは、広い表示領域や抜群のパフォーマンスなどの特徴があ
り、ラック スペースを効率的に利用するように設計されたラックマウント製品(サーバ、スト
レージ、UPS などのオプション)のトレンドを顕著に表しています。
1U キーボードシェルフキットとトラックボール内蔵ラックマウントキーボード
図15: 1U キーボードシェルフキットとトラックボール内蔵ラックマウントキーボード
1U キーボード シェルフキットとトラックボール内蔵ラックマウントキーボードは、スペースに
限りがあるラックマウント環境で使用できるように省スペース設計され、抜群の利便性、信頼で
きるパフォーマンス、高い管理機能を実現します。
12CU-0400A-WWEN
他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
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1U キーボードシェルフキットは、深さが他のキーボードドロワーのわずか 1/2 であり、コンパッ
ク サーバ コンソール スイッチボックスに接続するオプションを搭載するのに使用します。トラ
ックボール内蔵ラックマウントキーボードは、このキーボード ドロワーにぴったりのサイズで
す。
コンソール スイッチボックス
図16: サーバ コンソール スイッチボックス
コンパックのコンソールスイッチボックスを使えば、1 セットのキーボード、マウス、モニタで、
ラックに収納された複数のサーバへのアクセスや管理が可能になります。デュアル 8 ポート コン
ソールスイッチボックスを使えば、デュアル ユーザ機能を実現でき、2 名のユーザがシステムを
制御できます。8 ポートコンソール スイッチボックスをカスケード接続することにより、1 台の
コンソールへのサーバ接続を最大 64 台まで増やすことができます。
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他社製ラックを使ったコンパック超高密度サーバの導入
コンソール コンポーネントのパーツ ナンバ
表 4は、コンソール コンポーネントのパーツ ナンバです。
表4: コンソール コンポーネント
名前
パーツ ナンバ
8 ポート コンソール スイッチボックスボックス
400337-291
ラックマウント型 TFT5000R フラット パネル
モニタ
120207-291
トラックボール内蔵ラックマウント キーボード
(オパールカラー)
185152-296
1U キーボード シェルフキット
338056-B21
スイッチボックス接続 ケーブル(6 フィート)
110936-B25
12CU-0400A-WWEN
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