刺ヒ 農業研究 (Tohoku Agric Res)35, 69-70(1984) 小 麦 の ア ミ ログ ラム 第 2報 (最 高 粘度 )変 動 生脱穀粒 の放置時間 とア ミログラムの変化 *・ * 原 田 康 信 。原 田 昌彦 横尾 信彦 *山 形県立農業試験場 ) Variation Of Amy10gram of ヽVheat Flour (山 形農業改良普及所 2 Change of amylogram 、 vith time after harvesting Yasunobu HARADA, `4aSahiko HARADA*and Nobuhiko YoKOO* (*Yalil[:liatir:l勇 II]!lul::rl:II驚 inElilli∬ eliti:lllin) 穀粒 の内容 1 つぶ れ粒を含むものと (つ ぶれ混入率 し め に 1ま 9∼ 12%),含 まない場合を設定。 現地での収穫乾操作業をみ ると,コ ンバ インで収穫 され 試験サ ンプル の量 た ものが袋詰めの まま長時間放置 された り,乾 燥機 に張込 各穀粒を樹脂袋 に詰めて 45″ と した。 まれたまま放置 されている事例 が見受け られ る。 放置場所 本報告 は ,水 分含量を異 に した穀粒 について放置時間 と ア ミログラムとの関係を検討 したので ,そ の結果を報告す ガラス室内 3試 る。 験 結 果 ① 放置時間 の経過 に伴 う穀粒水分 の変化を見ると,各 区 とも水分 の低下が認め られ ,24時 間経過後では25%区 で 2試 穀粒水分 (目 標 (贅 方 法 17%,40%区 で 25%と 穀粒水分 の高 い程 水分低 下が 大 ハナガサ コムギ 供試品種 表 験 : きい。 ) 25,30,35,40% なお ,24時 間経過後 の発芽状況を見ると25%区 では全 く 放置期間中の穀粒水分 の変化 と発芽の程度 雰 ) つぶれ粒 混 入 率 放 0 25 93 25 7 30 91 2' 7 35 116 34 5 40 121 400 置 3 257 302 345 395 時 (%) (hi) 間 24時 間後 の状態 発芽粒 6 252 294 24 7 33 9 33 4 390 38 4 284 240 277 327 375 芽 のふ くらみ粒 0 0 0 10 43 14 42 82 水分 25% 最 500 水 分 30% 高 粘 400 沓分401 度 u︶ ︵B 8 図1 10 12 14 16 凡 例 *f │= ,,.k-Ria|rt8 i"riig & 18 20 22 24 (時 間 ) ) 図2 放置時間と穀温 の変化 -69- 放置時間 と最高粘度 東 北 農 業 研 究 第 35号 (1984) 芽 の動きは認め られなか ったが ,40%区 では発芽粒 と芽の 界を 400 Buと した場合 の放置時間は, 整粒 の場合穀粒水 ふ くらみ粒 の合計 は 124%に 及び穀粒水分が高 い区ほど芽 分 40%で 約 6時 間以内,水 分 35%で 約 12時 間が限界 となる。 の動きが大 きい。 更 につぶれ粒が混入す ると放置時間力短 縮 し,穀 粒水分 40 ② 放置時間 の経過 に伴 う穀温 の変化 は ,高 水分区ほど %及 び 35%区 共 5時 間以内が安全限界 となる。 穀温 の上昇 は急激で しか も高温 となる。 ② ③ 放置時間 と最高粘度 との関係は ,高 水分区 ほど最高 粘度 の低下は急激で しかも低下の度合が大きい。更 につぶ れ粒 の混入は最高粘度 の低下を助長する。 4 結 更に ,最 高粘度の許容限界 を 500 Buと した場合 の 放置時間は,穀 粒 水分 40%の 場 合 は約 3時 間以内 ,ま た穀 粒水分 35%の 場合は約 6時 間 となる。更 に,つ ぶれ粒が混 入す ることによって水分 40%,35%と も約 3時 間が放置時 間 の安全限界 となる。 論 ① 4ヽ 麦 の二次加 T摘 性 と関係 のある最高粘度 の許容限 -70-
© Copyright 2024 ExpyDoc