知られざる ク ル ブ ン ルクセ 発見の旅 Discov er the ecte Unexp m d Luxe bourg ! ざる 知られ ク ル ブ ン セ ク ル 旅 の 見 発 Dis e r th cove Unex pe Luxe cted mbo urg! 歴 史 1 国 こんな b a s i c i n f o r m a t i o n ルクセンブルク大公国 ■面積 約 2,586k㎡(神奈川県とほぼ同じ) 祖ジークフロイト Siegfried 伯爵 ■人口 57 万人(2015 年推計) が、現在 「ボックの砲台」 と呼ばれ ■首都 ルクセンブルク ている場所に砦を築いたのが国の ■元首 アンリ大公 Grand Duchy of Luxembourg Grand-Duc Henri(2000 年 10 月即位) ■国旗 世界で唯一の大公国ル 963 年、ルクセンブルク家の始 始まり。とはいえ独立国として存 在したわけでなく、長年にわたり 多くの強国の支配下に置かれてい ■政体 クセンブルク。西ヨーロ ッパの中心に位置する緑 豊かな国。金融業が盛ん で世界で最も豊かな国※ のひとつでもあります。 ■正式国名 2 3 4 立憲君主制。12 のカントン(州)によって構成され 転機になるのが 1815 年。ナポ ■宗教 、そのほか (13%) ローマン・カトリック (87%) レオン戦争後のウィーン会議で、 ■言語 ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語が公用語 ネーデルラント連合王国のひとつ として用いられている。 としてオランダ国王が大公を兼ね EU 加盟国の中でも失業率、インフレ率とも低く、 る大公国として独立を果たします。 ■経済状況 ※1人当たりの GDP の金額 5 ました。 ている。 6 財政状況も EU 加盟国で最も健全な状態を保ってい そして 1839 年、ベルギーが連 ます。主要産業は金融業、鉄鋼業、化学工業、機械 合王国から独立する際、ルクセン 部品製造など。地理的にヨーロッパの主要都市にア ブルクも独立国としての歩みを クセスしやすいため、多くの企業がここにヨーロッ 始めました。1867 年には永世中 パの拠点を築いており、近年 IT 系の世界的な企業の 立国となり、後にオランダ国王 進出が続いています。 の死去に際し同君連合を解消し、 1890 年に完全な独立を果たしま す。その後ふたつの大戦時にはド イツに占領されましたが、戦後は 中立政策を放棄して西ヨーロッパ クレルヴォー 1 ルクセンブルク市中心部 を望む 2 憲法広場に立つ女 神像ゲレ・フラ 3 賑やかな 通りグラン・リュ 4 ショッ ピングも楽しい 5 移動遊園 地「シューバーファウアー」 の観覧車 6 ヴィアンデン城 7 グルント (谷地区)と旧市 街を結ぶ橋 8 北西部の国立 公園内の湖 9 世界無形文化 遺産に登録されている「踊 りの行進」 ロンドン 7 9 ドイツ アムステルダム ブリュッセル パリ ベルリン ヴィアンデン フランクフルト のメンバーとして NATO に加盟。 後の EU(ヨーロッパ連合)の原型 と な る ECSC( 欧 州 石 炭 鉄 鋼 共 同体)は創立メンバーとして参加 ルクセンブルク エヒシュルナッハ ジュネーヴ しています。 その後も欧州の中心である地の 利を生かし、現在でも欧州議会の ミラノ 事務局本部、欧州司法裁判所など が置かれ、1985 年、加盟国間国 ベルギー ルクセンブルク 8 境でのパスポート検査を廃止した シェンゲン協定が締結されたのも ここルクセンブルクです。 フランス 1 ルクセンブルクへ周辺国からのアクセス ●パリから 372km/ 2時間 05分/ ●ブリュッセルから 216km/ 3時間20 分 ●アムステルダムから 417km/ 5時間30 分/ ●ロンドンから 584km/ 1時間10 分 ●フランクフルトから 276km/ 3時間30 分/ 1時間 1時間30 分 50 分 〈左ページ〉 1 ©Robin Weaver 2 ©SIP 3 ©Christof Weber 4 ©Sebastien Grebille 5 ©Tommi Lappalainen 6 ©Jean-Claude Conter 7 ©Fabrizio Maltese 8 © Raymond Clement / Parc Naturel de la Haute-Sûre 9 ©Peuky Barone-Wagener / all images©ONT 〈右ページ〉 1 ©ORT Région Moselle Luxembourgeoise / ONT i n f o r m a t i o n 大公宮殿 国立歴史美術博物館 ボックの砲台 旧市街の一画にある古い建物にある ギヨーム 2 世広場のすぐ東にある 考古学を扱うセクションでは、国内 ルクセンブルク発祥の場所。1000 博物館で、街の歴史を知るには一番の 16 世紀に建てられた建物。最初は市 各地で出土した貴重な発掘品の数々が、 年以上前に、アルゼット川を見下ろす スポット。政治、社会、文化の 1000 庁舎として、後に大公の邸宅として利 美術のセクションでは、ルクセンブル 位置に建設された要塞で、その後何度 年にわたるルクセンブルクの街の変遷 用されました。現在は公的な行事が行 クの作家の 18∼20 世紀の絵画や現代 も改修が行われて堅固な砦になりまし が、マルチメディアを駆使した展示で われるだけの場所で、内部の見学が可 アート作品を中心に古代の彫刻や絵画 た。断崖に開けられた砲台からは素晴 わかりやすく紹介されています。 能。衛兵交代を見ることもできます。 も展示されています。 らしい景色が楽しめます。 1 Musée National d'Histoire et d'Art 2 Bock Casemates 5 ルクセンブルクが オススメする b a s i c Palais Grand-Ducal 観光コース ルクセンブルク市 歴史博物館 見どころ Musée d'Histoire de la Ville de Luxembourg 〈 9:00 〉 6 ギョーム2世広場 Place Guillaume II 観光案内所で街の地図をもらっ て街歩きスタート かつて城壁に囲まれて いた旧市街の中心地が世 界文化遺産に登録されて 〈 9:05 〉 いるルクセンブルク。 大公宮殿 国名と同じ名前の首都 Palais Grand-Ducal は最大の街ですが、見ど 夏の間は館内を巡るガイドツア ーを行っています (要申込み) ギヨーム2世広場 ころがコンパクトにまと Place Guillaume II まっていて、街の雰囲気 を味わいながら、のんび り歩きながら観光するに は絶好の場所です。 Rue 街の中心にある広場で、歩いて数分 ains des B 〈 10:30 〉 ノートルダム大聖堂 のところにあるアルム広場とともに、 周辺にはホテルやレストランが並んで Cathédrale Notre-Dame 前大公の婚礼が行われました。 ミサの最中は入場不可 います。毎週水曜と土曜日にはマーケ ットが開かれる賑やかな広場で、観光 案内所もあるので、ここから観光を始 3つの塔門 めるのもいいでしょう。 Grand Rue 4 尖塔をもった教会は街のシンボルの ひとつです。内部の美しく荘厳なス テンドグラスは必見です。 ure C Rue du ギヨーム 観光案内所 2世広場 17 世紀に建立されたイエズス会 の教会。天にまっすぐ伸びる 3 つの 国立歴史美術博物館 (MNHA) Rue Notre-Dame Bock 大公宮殿 Musée d'Histoire de la Ville de Luxembourg ontée M ボックの砲台 fro i R ue Sige ト川 ゼッ ル ア sé Cathédrale Notre-Dame アルム広場 歴史博物館 Rue d u Fos Rue Philippe ノートルダム大聖堂 〈 11:00 〉 ルクセンブルク市 Rue des Capucins 3 城壁に囲まれた、かつての街の 姿が再現された模型は必見 〈 14:00 〉 国立歴史美術博物館 Musée National d’Histoire et d'Art 旧市街にあるレストランで昼食 後はのんびり美術鑑賞 ルクセンブルク市 市庁舎 歴史博物館 〈 15:00 〉 ノートルダム大聖堂 ルクセンブルク中心部 0 1 ボックの砲台 Bock Casemates 街の歴史を実感できる場所。足 下には緑の渓谷が広がります 100m © Sebastien Grebille / ONT 2 © Christian Millen / ONT 4 © SIP / ONT 5 © Tom Lucas / ONT 6 © Paddy Cummins / ONT 修道院( 1 )と世界無形文化遺産に 登録されている「踊りの行進」 (2) 1 その他の 街 o t h e r t o w n s 食 エシュテルナッハ Echternach 変化にとんだ自然景観が美しい ある街で、建国の祖ジークフロイト 伯爵ゆかりの地。街の中心にある大 ドイツとフランス、ベルギーといずれも独自の料理を育んできた 国に囲まれているルクセンブルク。多くの食文化に触発され様々な 料理を楽しむことができます。国民ひとりあたりのミシュランの星 は世界一で、フランスやドイツからわざわざ国境を越えて自国の料 の楽しみ 「小スイス地方」と呼ばれるエリアに 2 ルクセンブルクの料理 g o u r m e 理を食べに来る人がいるほど、クオリティの高い料理が味わえます。 t 1 2 きな修道院が一番の見どころです。 毎年開かれる踊りの行進(ダンシン グ・プロセッション)が有名。 ヨーロッパ有数の工業 国でありながら、ルクセ ユネスコ世界無形文化遺産 に登録されている「ザ・フ ァミリー・オブ・マン」の展 示がある城と展示室( 3 4 ) ンブルクはとても緑が豊 富な国です。 高い山こそありません クレルヴォー が、なだらかな丘が続く 「ルクセンブルクなら では」という料理は少な いですが、世界から人が 集まる土地柄、各国料理 Clervaux 郷土料理は北西部に多い 丘陵地帯や渓谷周辺には 大公国北部の街で、街を見下ろす ためドイツ料理に影響を 自然公園もたくさんあり 丘の上に 12 世紀に建てられた美し 受け、また、レストラン ます。ルクセンブルク市 から離れると、その濃い 緑の中に魅力的な小さな 街が散在しています。 い城が建っています。この城は、ル やパティスリー等ではフ クセンブルク出身の世界的な写真家 ランスの影響を色濃く受 エドワード・スタイケンが 1955 年 にニューヨーク近代美術館で企画し けています。料理と同じ 4 出品作品が常設展示されていること わえますが、ことワイン で知られています。同写真展は後世 についてはモーゼル川流 域で生産されるルクセン の作品群はユネスコ世界記憶遺産に ブルク産ワインを味わっ 登録されています。 5 4 6 く世界各国のワインも味 た「ザ・ファミリー・オブ・マン」展の に大きな影響を与えたことから、そ ヴィアンデン城( 5 )ヴ ィクトル・ユーゴー博 物館( 6 )山上へのチェ アリフト( 7 ) 3 を楽しむことができます。 3 5 てみましょう。 6 ルクセンブルク有数の名城がある ウール川が造った渓谷にある街。こ のヴィアンデン城はローマ時代には 城として存在していたと言われてお 7 CHECK! ルクセンブルクの Vianden チョコレート ヴィアンデン り、現在ある城は十世紀頃に築かれ ドイツとの国境を流れるモーゼル川に沿って 40km 以上もブドウ ィクトル・ユーゴーが何度も過ごし 「モ 畑が続き、2000 年以上前からワイン造りが行われてきました。 たところで、彼が滞在していた宿は なっています。 日本にはあまり輸入されていないために知名度は低いですが、ル クセンブルクは美味しいワインの産地としても有名です。南東部、 ました。この街はフランスの文豪ヴ 現在ヴィクトル・ユーゴー博物館に 知られざるワインの産地 大公御用達の老舗から、地元相 手の小さな店までたくさんのショ ップがあります。おみやげに迷っ たらぜひチョコレートを。 ーゼルワイン」 と聞くと、 ドイツのものというイメージがありますが、 ここでも高品質のワインが生産されています。生産量はリースリン グやピノ・グリ種のブドウを使った辛口白ワインが多く、クレマン と呼ばれるスパークリングワインも人気があります。 〈左ページ〉 1 © Peuky Barone-Wagener / ONT ONT 2 © Joachim Opahle Erzbischöfliches Ordinariat Berlin / ONT ONT 3 4 ©The Family of Man Château de Clervaux CNA Romain Girtgen / ONT 5 © Syndicat d'initiative Vianden / ONT 7 © Sebastien Grebille / ONT 〈右ページ〉 1 © Villeroy & Boch / ONT 2 3 © Hôtels Réunis / ONT 4 © ORT Région Moselle Luxembourgeoise / ONT 6 © SABINO PARENTE PHOTOGRAPHER / ONT 旅行情報 ■通貨と為替レート 通貨単位はユーロ、補助通貨単位はセント。1 = 100 セント。紙幣 の種類は 5、10、20、50、100、200、500 ユーロ。硬貨の種類は 1、2、 5、10、20、50 セント、1、2 ユーロ。 ■パスポートとビザ ビザ:観光目的で 180 日間のうち 90 日以内の滞在の場合、ビザは不要。 パスポート:ルクセンブルクを含むシェンゲン協定加盟国を出国する 日から 3ヵ月以上の残存有効期間が必要。 ■時差とサマータイム 日本との時差は− 8 時間。サマータイム実施中は− 7 時間の時差になる。 サマータイムは 3 月の最終日曜日から 10 月の最終日曜日まで。 ■電圧とプラグ 電圧 220V、周波数 50Hz。プラグは C タイプまたは SE タイプが一般的。 ■通信環境 ほとんどのホテルで Wi-Fi へ接続可能。街中のカフェなどでも無料 Wi-Fi を提供しているところも多い。 ■両替 銀行、郵便局、空港や主要駅、街中の両替所、ホテルなどで日本円か らの両替が可能。 ■チップ 多くのレストランやホテルの料金にはサービス料が含まれているので、 必ずしもチップは必要でない。ホテルのベッドメイキングでも基本的 に不要だが、荷物を運んでもらったら1 程度渡すといい。タクシー の場合、端数を渡す人は多い。 ■飲料水 ほとんどの街で水道水が飲めるものの、硬水のため合わないこともあ るので、気になる人はミネラルウォーターを購入。 ■安全とトラブル 比較的良好だが、駅周辺や公園内、空港では注意が必要。 ■年齢制限 飲酒とたばこは 16 歳以上。 ■度量衡 日本と同じで、距離はメートル法を使用。重さはグラム、液体はリッ トルを使用。 ルクセンブルク政府観光局 w w w . v i s i t l u x e m b o u r g . j p n . c o m
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