カロリンスカ研究所 KAROLINSKA INSTITUTET コミュニティ・セーフティ・プロモーション WHO CSP コラボレーティング・センター Department of Public Health Sciences Division of Social Medicine WHO COLLABORATING CENTRE ON COMMUNITY SAFETY PROMOTION セーフコミュニティ・ウィークリーニュース 2005 年 11 月 No.26 ******* 編集者便り ********* セーフコミュニティ・ウィークリーニュース2005年第26号へようこそ。電子版セーフコミュニティ・ニュースは、セーフコミュ ニティ・ネットワークを代表して、ヨーロッパ・セーフコミュニティ・ネットワーク、ノルウェイ・セーフ・プロモーション・センター、 (WHOセーフコミュニティ・サポートセンター)が編集しています。 セーフ・コミュニティ新着情報 ◆ 今月の目次 ◆ ********************************************************************************** 組 織:国際暴力・障害防止協会 (ISVIP) コンフィレンス: 第1回傷害防止に関するナショナル・サイエンティフィック・コンフィレンス(ベトナム) コンフィレンス: 第 3 回 カナダ傷害防止・安全向上に関するコンフィレンス 団: 南アフリカ子ども事故防止財団 財 キャンペーン: オーストラリア コミュニティ安全月間 – 2005 年 10 月 オーストラリア セミナー: 第 2 回国際傷害の調査方法に関するセミナー(南アフリカ) ********************************************************************************** 国際暴力・傷害防止協会 www.isvip.org 2004年6月、第7回世界傷害防止・安全向上コンフィレンスの開催中にウィーンに国際暴力・傷害防止協会 (ISVIP)が設立されました。 以来、何度かテレコンフィレンスが開催され、傷害防止・調査機関及び専門家の何年に も及ぶ準備と活動の後、国際暴力・傷害防止協会が設立されました。 協会は、協会設立の初期の段階で活動した専門家のリストを編集しました。私たちは、傷害防止・安全向上を進 めるために国際的な擁護者として社会における役割を協会の役割を強化することを助け、貢献できると信じていま す。 ISVIPは、世界規模のアドボカシーと傷害防止と調査の視点から能力の高めるための機会をステークホルダーに提 供していきます。 協会は、ウェブサイトを開設し、新しい情報によって毎日更新しています。ウェブサイト、ニュースレター、問い合わ せに応じて、もっと多くの情報を入手していただくことができます。 メンバーシップは、暴力や傷害防止に関する分野の個人や機関を対象にしています。2006年のメンバーシップに ついて、より詳しい情報が、2006年1月の第一週にウェブサイトに掲載される予定です。 より詳しい情報に関しては、ウェブサイトをご覧ください。www.isvip.org 第一回傷害防止に関するナショナル・セイエンティフィック・コンフィレンス ベトナム ハノイ 報告者:Nguyen Thi Y Duyen 展示会場でヘルメットを着用する保健省 Tran Thi Trung Chien 大臣 開会式で UNICEF のプログラムコーディネーターの Christian Salazar 氏が挨拶 2005年 11 月 14~15 日、ベトナムのハノイで第一回傷害防止に関するサイエンティフィック・コンフィレンスがハノイ公 衆衛生学校の保健省予防医学部との共催によって開催されました。コンフィレンスは、ユニセフと WHO によって支援され ました。 特に、この鳥インフルエンザが取り上げられている忙しい時期にもかかわらず、保健省の Tran Thi Trung Chien 教授 がコンフィレンスの開会にあたって来場されました。彼女は、挨拶のなかで、科学者、調査関係者、管理者たちにとって 情報、知識、アイデア、経験を交換する良い機会であることを強調しました。 コンフィレンスの来賓と参加者 子どもの外傷予防に関するユニセフと国の先駆的 取り組みについて発表する Isabelle Bardem 氏 ユニセフのシニアプログラムコーディネータの Christian Salazar 氏, UNICEF は、開会の挨拶で、傷害は複 雑な問題で、複数の分野および分野内での協働と調整が必要であることを強調しました。 研究者、健康省、交通省など関係部署の代表、社会保障省、医療関係の学校、病院そして、コンフィレンスに 関係する機関から約150人が参加しました。本会では、48の団体から58の報告がありました。さらに、4つの分 科会が①子どもの傷害、②職場及び家庭での傷害、③道路上での傷害-緊急ケアと治療、④政策の進展とプログ ラム実行における経験のテーマで開催されました。 閉会式では、ハノイ公衆衛生学校のLe Vu Anh教授が、2日の働きをまとめました。そして、このコンフィレンスの調査 の質は、3年前に開かれた事故・傷害防止の国家政策を提言するためのコンフィレンスと比べても非常に良くなっていた とコメントしました。 しかしながら、彼は、「より傷害について理解をひろげるためにも、より多くの種類の調査が必要です。私たちは、介入を 発展するための調査の結果を待つことはできません。しかし、私たちは調査と同時に革新的な介入を発展、パイロットす ることが必要なのです。」ともコメントしました。 保健省予防医学局のユニセフによって支援されている子どもの傷害防止プロジェクトディレクターNguyen Thi Hong Tu 氏は、国際的な機関と同様に国内の機関、セクターの間でも協働を提示することで、情報や知識、経験の交換が実現し た、という挨拶をもってコンフィレンスを閉会しました。 第 3 回 カナダ傷害防止&安全向上コンフィレンス 2005 年 11 月 6~8 日に第 3 回カナダ傷害防止&安全向上コンフィレンスがハリファックスで開催されました。 コンフィレンスは、セーフコミュニティ財団と他の3つの国の安全機関(Smartrisk, SafeKids & Think First) の共同主催で行われました。 プレコンフィレンスには、70 人を超える参加者がありました。濃霧のたために、多くの人の到着が遅れ、そ の日の夜遅くあるいは次の日の到着になりました。しかし、それでも行事としてはとても意味があり、ネットワ ーク作りの場となりました。 コンフィレンスには、600 人以上の参加がありました。国際的なセーフコミュニティ運動の一端として、ニュ ージーランド、スウェーデン、イランからも参加がありました。 カナダの地図:プレイベントに参加した コミュニティが自分たちの地域に○をつけた。 鉄道の安全に対して CN 賞 ベルビル・セーフコミュニティ委員会代表,レイ ニー・リバー・バレイ安全連合、セーフコミュニ ティ・キングストン・パートナー、 Chatham-Kent セーフコミュニティ連合,カムル ープス傷害防止ネットワーク、ヒルカントリー・ セーフコミュニティ、セント・トーマス-エルジン セーフコミュニティ協議会、ハミルトンセーフコ ミュニティ委員会が安全活動に対して CN プレ ートを授与されました。 優秀賞: スー・セントトメリー、ケノラ、オタワ、ブ ルックビル(オンタリオ)のセーフコミュニティの 代表者が SCF から優秀賞を授与される。 パネル:“効果的な資金調達の方法;セ ーフコミュニティからの最善の活動” (Susan Kniahnicki, スーセントメリ・セー フコミュニティ パートナーシップ;Nancy Stammers, ウッドバッファローセーフ/ヘ ルシーコミュニティネットワーク, Sue Snider,ヒルカントリー・セーフコミュニテ ィ; モデレーター;Karen Simmers, SCF リージョナル・コーディネータ, ウェスタ ン・オンタリオ) SCF 財団創立者、理事長 Paul Keels 氏がプレイベントで歓迎の メッセージを述べる。 トーチを手渡す: ハリファックス地域セ ーフコミュニティ評議会がトーチを次の 第 10 回のコンフィレンスの主催地であ るキャサム-ケント セーフコミュニテイ 連合に手渡しました。次回は、SC 財団 設立 10 周年でもあります。 コンフィレンスなどに関するより詳細な情報については、下記にご連絡ください。 Ms. Nadine Gudz: dnewa 電話: 416-964-5812 あるいは、メール:[email protected] 南アフリカ子ども事故防止財団 2005 年 11 月 7 日 南アフリカにより安全なコミュニティを ケープタウン セーフコミュニティが重要であることについては、最近でいえば、突然起こった東南アジアの津波、ニューオーリンズの 洪水、カシミールの地震などによって強調されています。 南アフリカ子ども事故防止財団は、2006 年 4 月9~11 日にケープタウンの CTCC で第 15 回国際セーフコミュニティを 開催します。アフリカ大陸初の開催になります。 このコンフィレンスは、コミュニティ・ベースでコミュニティ同士の安全のネットワークを構築することに焦点を当てています。 そして、この期間に、ケープタウンは WHO 国際セーフコミュニティネットワークのメンバーになることでしょう。 このコンフィレンスの主なテーマは、より安全な「コミュニティ」「学校」そして「家庭」の 3 つです。 南アフリカ子ども事故防止財団がこのコンフィレンスを主催していることから、実行委員会は、特に発展途上国のまずし い子どもたちに焦点を当てることとしました。 緊急サービスは、このイニシエイティブにおいて大きな役割をはたすことから、次に焦点を置いたシンポジウムを開催し ます。 1) より安全なコミュニティをつくる上での警察の役割 2) より安全なコミュニティをつくる上での緊急サービスと消防 3) より安全なコミュニティを目指す上での災害管理職の役割 私たちは、南アフリカをより安全な場所にするために関係する全て方々をご招待いたします。 ケープタウンは、アフリカでも最も美しい場所のひとつで、もっとも美しい観光地トップ 10 にあげられています。 オンラインでの原稿の投稿は 11 月 30 日までです。 ケープタウンでお会いするのを楽しみにしています。 企画委員会, Prof AB (Sebastian) van As, Conference Chair Our target group in Africa th ウェブアドレス 15 ISCC Cape Town: http://www.uct-cmc.co.za/conference/2006/safecom/info.php Eメール; [email protected] オーストラリア コミュニティ安全月間 – 2005 年 10 月 ビクトリア・セーフコミュニティ・ネットワーク (VSCN) は、州、地方自治体、民間企業から多くの方の参加、ご支援いた だき、2005 年 10 月の第 9 回コミュニティ安全月間(CSM)を無事に終えましたことを感謝いたします。 今年は、初めてオーストラリア全土にわたって犯罪防止、傷害防止、救急サービス、道路上の安全、水害の防止、職場 の安全に関して行いました。「何千人もの人がオーストラリア全土で何百もの安全向上のイベントに参加しています」「これ は、すばらしい結果です。」と VSCN の副会長 Tim Hardiman 氏が挨拶しました。 今年初めて、ビクトリア警察がコミュニティ安全報告を発行し、コミュニティ安全フォーラムをビクトリアの 79 の自治体で実 施しました。「なぜなら、傷害は、だれに、どこでも、いつでも起こります。ですから、日々の生活のなかで、どこにいても傷 害を負うリスクを軽減する必要があるという情報を人々に届けることをビジョンとしているのです」と VSCN 副会長 Norm Free 氏は述べていました。 詳細については、次にご連絡ください; Ahmed Safi, VSCN Executive Member – メール; [email protected] あるいは、 Barbara Minuzzo, VSCN Executive Secretary, Safety Centre, Royal Children’s Hospital 電話; + 61 9345 5786, Fax + 61 9345 5086,メール; [email protected] あるいは、VSCNウェブサイトwww.vscn.org.au、CSM ウェブサイトwww.communitysafetymonth.com.au まで 第2回傷害調査の方法に関する国際セミナー 南アフリカ ケープタウン 2006 年 4 月 6-7 日 www.mrc.ac.za/conference/ecosa/ ヨーロッパ消費者安全協会 (ECOSA/Eurosafe) と医学調査協議会は、次回、2006 年 4 月6~7日にケープタウンで開 催される傷害調査方法に関する国際セミナーを企画しています。 このセミナーは、2006 年 4 月2~5 日に南アフリカのダーバンで開催される第 8 回傷害コントロールと安全向上に関す る世界コンフィレンスと連携して企画されています。 傷害は、世界的な主な公衆衛生の問題であり、21 世紀も増加することが予測されています。傷害は、心身にさまざま な障害を引き起こし、傷害を被った本人とその家族に QOL に深刻な影響を与えます。 WHO によって行われた疾病調査によると、死亡や障害の 15%は傷害によるものであると報告されています。さらに、 2020 年までには、20%にまでなると予測しています。外傷は、予防することができます。そして、効果的な傷害予防のた めの戦略を行うことによって、人々の健康への影響は減少することになります。しかしながら、効果的な対応策のためには、 しっかりとした調査が必要です。正しい優先順位の設定、主な対象となるグループの設定、予防方法の決定、そしてこれ らの効果を評価するためには、事故や傷害に関する情報が必要です。 2004 年には、ウィーンで、ECOSA の第一回傷害に関する調査法のセミナーが開催されました。しかし、今年は、南アフ リカで開催される医療調査協議会に加わることになりました。 このセミナーの目的は、傷害調査に適応させる概念と方法に関する知識と経験を交換することです。特に、注目すべ きなのは、傷害による経済的コスト、傷害防止を基にしたエビデンス、傷害の測定、調査結果の防止への活用に焦点を 当てていることです。このセミナーは、傷害防止及び安全向上の分野の研究者の間でシナジー効果を高めることでしょ う。 詳細については、以下にお問い合わせください Nadine van Rensburg, Events Co-ordinator ([email protected]) Saakje Mulder, Chair of the Scientific Committee ([email protected]) あるいは、ウェブサイトへ: http://www.mrc.ac.za/conference/ecosa/ セーフ・プロモーションに関する活動やプログラム、レポートを郵送あるいはメールで編集者までお送りください。 ********************************************************************************************** Yousif Rahim,European Safe Community Network Yoko Shiraishi(白石陽子) E-mail: [email protected] Mature Life Institute(マチュールライフ研究所) http://www.phs.kise/csp E-Mail; [email protected] http://www.safecommunity.net/ http://www.mature-life.jp/ **********************************************************************************************
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