消化器内科・L-OHP の Hypersensitivity(HSR)発現症例における治療

消化器内科・L-OHP の Hypersensitivity(HSR)発現症例における治療ガイドライン
静岡県立静岡がんセンター
NCI-CTCAE(Ver.3.0)による Grade
アレルギー反応/過敏症
治
療
それ以降の投与
①1 時間経過観察
● 前投薬にデカドロン 24mg+ザンタック
Grade 1
一過性の潮紅あるいは皮疹;<38℃の薬 ②Grade0に回復したら、medication1(ハイドロコ
50mg+ポララミン 5mg を追加
剤熱
ートン 100mg+ザンタック 50mg+ポララミン1A
(アレルギー用レジメン登録あり)
+生食 50ml全開投与後に再開
● L-OHP の減量、投与時間の延長も考慮
③異常がなければ帰宅
● デカドロンは 24mg から適宜減量する。
*セレスタミン2T 分 2、ファモチジン散2包分2
を 7 日間処方
Grade2
①medication1を投与後に治療中止。
皮疹;潮紅;蕁麻疹;呼吸困難;≧38℃ ②診察後に入院・帰宅の有無を判断する。
の薬剤熱
● Grade1 と同じ
● 次の投与は入院で行い、安全性を確認する。
Grade3
①medication1(★生食に溶解せずIV)を投与後に治 ● 原則治療なし
蕁麻疹の有無によらず症状のある気管 療中止し、入院。
● 化学療法の評価を行う。継続する場合は、
支痙攣;非経口的治療を要する;アレル
十分な IC と脱感作療法後とする。
ギーによる浮腫/血管性浮腫;血圧低下
Grade4
アナフィラキシー
Grade5
死亡
①medication1(★生食に溶解せずIV)を投与後に治 ● 化学療法の評価を行う。継続する場合は、
療中止し、入院。
十分な IC と脱感作療法後とする。