・E V - 一般社団法人 水素エネルギー協会 HESS

/K~葉エネノレギーシステム Vo1. 24 ,
No.2(19~j9)
資料
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r梶 谷 郁 夫
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
水素エネルギー協会講演
ホンダのエネルギーー環境問題の
取り組みと燃料電池自動車の開発
本田掠衛構賓蹄楊谷郁宋
1
9
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9
年9
All日
H ON'E昆A
水素エネルギー協会講演資料
講演題目;ホンダのエネルギー・環境問題の取り組みと燃料電池自動車の開発
目次
1.背景と今後の予測
・トリレンマの解決 (3Eの解決)
・人口増加予測
・自動車の増加
・化石エネルギー消費量変化
・地球混暖化予測 (C02)
・地域環境問題 (CO. H C、 NOX)
・自動車の影響度
2
.
環境・.:r..ネルギー問題に対するホンダの考え方
・ホンダ環境宣言
・環境・エネルギー問題の将来
・技術の方向性
・環境・エネルギー問題と対応技術
J
.ホンダの取り組み
・
・ガソリンエンジン
EV
.NGV
ガソリン)
・HEV(
4
.
燃料電池自動車
・F C Vの考え方
.FCV研究・開発の方向性と開発目標
FCV用燃料
・水素貯蔵
・ホンダ F C Vの開発概要
5
.
水素ステーション構想
6
.水素エネルギー社会の転換に向けて
7
.まとめ
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:048・4612511
Fax:048-465"9411
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株式会社本田技術研究所
和光基礎技術研究センター
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=351・0193埼玉県和光市中央 1
両
- 53-
水素エネルギ←システム Vo
1
.24,No.2(
1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
4
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Jトリレンマの解決
地球環境問題
地球温暖化
C02
大都市大気汚染 C
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エネルギー枯渇
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J人口増加予測
人口の急激な増加は、
食料・エネルギー・資源・環境・経済・政治等、
人類の生存に係る全ての分野に深刻な影響を与える
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人口問題
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HONDA
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資料
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(1999)
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
J自動車の増加
世界の自動車の保有台数は、人口増加、経済成長と共に
2
1世紀には急激な増加が予測されます
10
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億
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4
OECD
2
1980
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2020
2010
2000
年代
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J化石エネルギー消費量変化
∞
10
∞
15
年代
世界のエネルギー消費量
産業革命と人口の増加
により化石エネルギーの
消費量は爆発的に増加した
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忌
量
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- 55-
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,NO.2(1999)
資料
本田技術研究所講演 OHP
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J地球温暖化予測
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過去 1
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0年の上昇と比べで
はるかに急激に上昇する
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C02~ CH4の増加と
気温上昇との相関
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- 56-
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(
1
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9
9
)
資料
本田技術研究所講演 OHP
J地球環境問題
NOxによる酸性雨 、
NOxとHCによる
._I11III.の広ガり
光化学スモッグが
都市鶴の大気汚築の
問題となる。
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HONDA
J自動車の影響度
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大気汚染
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大気汚染
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- 57-
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,NO.2(
19ゆ)
資料
日本の部門別 C02排出量
運輸部門と自動車の C02排出割合
B本の部門男!JC O2排 出 量 (1993年)
j
夏 給 部 門 と 自 動 車 の C Ol排 出 割 合
C02排 出 量 119,
000万トン
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Jホνダ環境宜t
地まま環境の保全を重要標題とする社会の責任ある一員と
して、ホンダは、すべての企業活動を通じて、人の健康の維
持と地琢環境の保全に積極的に寄与し、その行動において
先進性を維持することを目標としてその達成に努めます。
4つの目標設定
1)人の健康に配慮する
2)地球温暖化を防ぐ
3)資源を大切に使う
4)社会と共生し未来を築く
- 58-
H OlV
DA
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
J環壇‘エネルギー問題の将来
環境・エネルギー問題は 3つに
段階分けして考える必要がある
・排出ガス低減対応:クリーン
:省エネ
-地球温暖化対応
・エネルキ.ー結渇対応
:代工ネ
問題
1
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の方向性
肉鍍梅田のクリーン化
クリーンエアービークル
年代
・目、米、欧、アジアで変化していく時期は異なる
.社会システムや経済効果とのバランスが重要
HONDA
- 59-
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水素エネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(199リ
)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
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- 60ー
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K素エネノレギーシステム
Vo
1
.24,No.2(1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
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の主な特長
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傘最高速度:1
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- 61-
電気を用いた
排出ガス ZER.O
究極の低公害車
水素エネル=子ーシステム Vo
1
.24,No.2(1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
CIVICGX
圧縮天然ガスを
使用した
超低公害車
HO
悶 Z禍 .
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ガソリン自動車で
世界ーの超低燃費
35km/L
- 62-
資料
水素工ネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(l 9~)9)
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
除
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投法卦民-封
大気汚染・地球
エネルギー問題を解決
次世代パワープラント
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JFCV
の考え方
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.
-63-
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,
No.2(
1
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:矧)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
.
JFCV
研賓・開発の方向性と開発目標
FCV:F
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(脱石油)
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燃料のトレンドは(インフラから見れば)
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水素:工二ネルギ』ーシステム Vo
1
.24,No.2(
1
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9
9
)
資料
本田技術研究所講演 OHP
温度"
(
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帥
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タンク貯臓形態
水素 S陶を貯蔵するタンクのディメンション推定値
,
.
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.
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JFC'V
技術研究
メタノール改質型燃料電池実験車
純水素型
燃料電池実験車
"'ONI:aA.
-65-
水 素 エ ネ ル ギ ー シ ス テ ム Vo
1
.24,NO.2(1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
FCXV2メタノール改質型燃料電池実験車
圃
HO
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メタノール改質型燃料電池実験車
メタノール改質システムを搭載した燃料電池実験車両
:
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・ホンダ自前開発の燃料竃池スタックを繕援したシンプルなシステムの開発
.メタノールを水素原燃料とするホンダ自前開発のメタノール改貫器の開発
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EV問 usより進化させた高出力・高効率・小型モータの開発
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オートサーマル方式
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- 66-
水:タミヱネルこ下、~ ~システム Vol 目 24 ,
No2(l 99~j)
資料
目
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
亡三:主主国一ゴ
.
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t力び) ~9厳
-司:力分間c.
.推進力
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電力
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咽燃料市'tI1と改質器:こ空気{<-!田圧供給
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オリジナル燃料電池自前開発
メタノール改質水素ガス用団体高分子型燃料電池(PEFC)
;
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f
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・高さの低いプロポーション
(車載スベースを配慮
・低ガス圧と空気加湿無しで高効率,高密度
・メタノール改質水素ガス及び純水素に適合可能
(システム簡素化)
j
イオン交換膜・電極接合体
J
k主ガス jJ:路;詰{、j~き
力ーボンセノ¥レータ
支走路;書付き
7
.
!ーボンセ/、レータ
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J
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三吉主張訪E
:;I'絡出力
30kW-DC
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空気の加湿
不安
2
陸軍01V
1
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- 6'1-
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
FCX-V1F
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HONDA
純水素型燃料電池実験車
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J
排気は C02
ゼ口、水蒸気のみで、ある純水素型の燃料電池実験車両
・ 水 素I
Q
蔵合金タンクを探用し、シンプルでコンパクトな水素供給系の開発
eFC、駆動モー夕、バッテリーの高効率なトータルエネルギー・マネージメントの確立
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H ONDA.
- 68-
ノ
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素
二 L ネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(
1
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)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
明;物押鞠締局糊
J再生可能水素エネルギーモピリティ・システム
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間管制雪山戸出色刷f
似君主開即時離;智│
-小規模分散利用から大規模集中利用へ
輸送用・民生用として燃料電池を核技術として
大量普及技術の確立
.水素インフラ技術の確立
小規模分散利用としてのオンサイト水素製造・
貯蔵技術および利用技術の確立
大規模集中利用として再生可能エネルギーによる
水素製造及び輸送・貯蔵歯科用技術の確立
・そのためには、政府と関係機関・企業とのパー
トナーシップが重要
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- 69--
水素エネルギーシステム Vo
1
.24,No.2(1999)
資料
本 田 技 術 研 究 所 講 演 OHP
理璽璽璽
-人口増加・経済成長により 21世紀の始めに環境・エネルギー問題が
地球規模で顕著になってくる。
・また自動車の保有台数も急激に増加し車の環境・エネルギー問題に
たいして影響が更に増加する。
・ホンダとしては現在問題になっている大気汚染の対応、次にC02問
題、エネルギー問題の技術開発を進める。
・そのため、内燃機関のクリーン化及び更なる燃費の改良技術の開発
を進める 0
・燃料電池自動車は、長期的にみて環境・エネルギー問題に対応可能
な技術である 0
・大量普及可能な燃料電池自動車の開発が重要である
.また燃料供給(インフラ)が FCV成功のキーとなる。
・そのためには、政府、関係機関、業界とのパートナーシップが重要とな
HONDA
る
。
-70-