第1~14号 - 鈴川小学校

見守り通信
H18.10.23
第 1 号
鈴 川 小
父母と教師の会
「学年見守りの日」が決まりました!
11月からは見守り体制が変わります!!
鈴川小学区・四中学区でも不審者が現れ始めています。そんな不審者から自分たち
の子供を守るため、不定期になるかもしれませんが活動のワンポイントや感じたこと
をお知らせしていきたいと思います。
さて、これまでは毎月1日と15日に「見守り隊」活動を各学年当番制で約90日に1
回実施していたものを、11月からは毎月特定の日を「学年見守りの日」とし、毎
月1回「見守り活動」をお願いすることになりました。
また、今後さらに皆様からのご意見や要望を伺いながら、安心・安全な鈴川小学区
になるよう検討しながら、見守り活動を展開していきます。
★ 学年見守りの日
各学年見守りの日が次のとおり決定しました。これまで同様に登校時の防犯・交通安
全指導と、下校時の見守り活動にご協力いただけるようよろしくお願いいたします。
第1学年…… 1日、 第2学年…… 5日
第3学年……10日、 第4学年……15日
第5学年……20日、 第6学年……25日
(当日が休日等の場合は、直近の月曜日になります。)
子供達のために今できることから始めよう!
何気ない行動も見守り活動になる!!
皆さんの中には見守り活動について「何をどうすればいいのかわからない」、「難しそ
うで自分には無理」と考えている方はいませんか?
自分が「できる時に」、「できることを」、「できる範囲で」で無理なく活動す
ればいいのです。決してみんなでパトロールをしたり、装備を揃えて活動することだけ
が見守り活動ではありません。
ちょっと思いつくままに活動例を挙げてみましたので、参考にしてください。
Q:服装や準備するものはあるの?
突然、見慣れない人に通学路であいさつをされると、子供達も一瞬不審者なのかどう
か戸惑うことでしょう。この御時世ですから当然のことですし、子供の対応としても「正解」
だと考えます。
こんな時に役に立つのが、学校から配付されている「見守り隊」の黄色い腕章で
す。せっかくみんなが持っている物だから活用しましょう。授業参観の時しか使わないの
ではもったいありません。
あとは特に普段着のままで結構です。準備するものも特になくても構いませんが、もし
万が一警察・学校等に通報する場面に出くわすかもしれません。携帯電話に緊急時の
連絡先を登録しておくと、いざというときに役に立ちます。また、携行できればメモ帳があ
れば最悪の時にも役立ちますし、気づいたことをメモしたりできて便利です。
Q:どんなことをすればいいの?
どうしても同じ服装でみんなでパトロールするのが、見守り活動のようなイメージがある
かもしれませんが、もっと身近なことでやれることがあるはずです。
例えば、
① 下校時間帯にスーパーに行くので、「見守り隊」腕章をつけて買い物にいく
② 夕方の犬の散歩に「見守り隊」腕章をつけていく
③ 突然雨が降ってきたので、迎えがてら「見守り隊」腕章をつけて一緒に帰る
④ 運動を兼ねて通学路等を「見守り隊」腕章をつけて、ウォーキングをする
⑤ 通学路沿いに家があるので、あいさつによる声かけをする
⑥ 子供が1人で公園で遊んでいるので、声かけをし注意を促す
ちょっと考えただけでできることは結構あるものです。
要は、「見守り活動をしているぞ!」と不審者に感じさせることが最も大切なの
です。
そして、子供達にできるだけ「おはよう」、「こんにちは」、「いってらっしゃい」の
あいさつによる声かけを行いましょう。あいさつをすることで顔見知りになるうえ
に、”見守られている”ことを実感させる効果があります。そのほかに躾にもなります。子
供達はあいさつを忘れがちです。元気にあいさつを交わしましょう。
見守り活動から感じたこと
お気付きでしょうか?最近、下校時間帯に通学路に立って見守り活動をしてくれている
地域の人達がいます。これは鈴川地区の人たちが不審者から子供達を守るため、2学
期から活動してくれているのです。その他にも通学路沿いの方が1人で黄色い腕章をし
て、子供達に声かけをしてくれています。
子供達は地域の方々からしっかり守ってもらっています。この光景を目にして感じたこ
とは、「仕事が忙しいから」などと出来ない理由を考えるより、忙しい時間の中でも子供
の親である自分たちが、できることがないのか考える姿勢を持つことが大切だと考えさ
せられました。
H18.11.14
第 2 号
見守り通信
鈴 川 小
父母と教師の会
声かけ事案の特徴と傾向を把握しよう!
第1号では見守り活動について特集しましたが、第2号では声かけ事案の特徴です。
犯罪には時間や場所を問わずに起きるわけではありません。犯罪被害となる対象が
いて、犯罪を起こしやすい場所を狙っているのです。逆に考えれば、発生しやすい時間
帯や場所で見守り活動を行えば、犯罪を未然に防止できる可能性があるわけです。身
近な場所で危険な場所がないか確認してみましょう。
Q:発生の多い時間や被害の傾向はあるの?
昨年1年間山形県内で発生した声かけ事案は167件発生
し、そのうち登下校時間帯に発生したのが最も多く、131件
で全体の78.4%を占めています。
登下校時間帯でも、最も多い時間帯は午後4時から5時
で41件、2番目に多いのが午後5時から6時で18件、その
次が午後3時から4時で17件と下校時間帯に集中して
います。
年齢別では、小学生に対するものが最も多く68件で全体
の40.7%を占め、そのうち41件は女児に対するものになって
います。
50
41件
40
30
20
17件
18件
10
0
15~16時 16~17時 17~18時
Q:どんな風にして子供に近づくの?
いろいろなパターンがあるようですが、
● 「写真を撮らせて(撮ってあげる)」
● 「車で送ってあげる」
● 「携帯電話の番号を教えて」
といった言葉で近づくケースが多いようです。
Q:発生しやすい場所はあるの?
発生しやすい場所の特徴は、
● 橋の付近
● 人通りの少ない場所
● 壁や樹木等の視界を遮る物がある場所
● 暗がり
で、子供1人の時に特に多く発生しています。
<身を守る合い言葉>
~いかのおすし~
ついて
いか ない
の らない
お おきな声で叫ぶ
す ぐ逃げる
し らせる
Q:もし発生したらどうすればいいの?
気をつけていても、不運に不審者に遭遇してしまうこともあります。子供達には
● 知らない人には絶対ついて行かない
● 連れて行かれそうになったら、”大きな声を出す”、”防犯ブザーを鳴ら
す”、”こども110番の家等に助けを求める”などの対処方法を教える
● 怖いからといって黙っていないで、親や学校にすぐ知らせるようにする
と万が一の対応を教えておきましょう。
◆◇◆ 第3号は仮題「通学路の点検・防犯ブザーについて」を特集します。◆◇◆
見守り通信
H18.11.27
第 3 号
鈴 川 小
父母と教師の会
子供達の通学路を知っていますか?
子供と一緒に歩いてみましょう!!
見守り活動を行っていくためには、まずは子供達の活動範囲(通学路・公園など)を
把握しておく必要があります。危険なところを自らの目で確かめることで、子供達の安
全を確保するうえでの課題点・問題点を解消する方法を検討したり、活動するポイント
を選定することができます。
通学路上の見通しの悪い場所や道路が狭く交通量の多い場所、街路灯などがなく暗
くなってしまう場所などがないかを、下校にあわせてもいいですし、休日に散歩がてら
に子供と一緒に歩いて確認してみましょう。
★ 普段の下校状況も見てみよう
子供達だけで歩いていると、止まったり・走ったり、急に左右も確認しないで道路を横断
したり……と結構危ない歩き方をしています。”道路の狭いところでは一列で歩
く”、”道路横断はキチンと左右を確認する”など交通事故に遭わないよう、指導し
ましょう。
★ 「子ども110番」の家を探そう
通学路沿いには「子ども110番」の家が結構あります。これは、いざというときに子供
達を保護してくれて、警察等に通報してくれるよう協力を依頼している家になります。
場所を確認するほかに、その家の方に会ったら”あいさつ”をするよう教えて、
顔見知りになっておけば、いざというときに安心です。
防犯ブザーは鳴りますか?
子どもが不審者に遭遇した時に、唯一身を守る道具は防犯ブザー(防犯ホイッスル)に
なります。しかしこの大切なアイテムも持っていればいいというものではありません。
いつでも使える状態になっているか、ブザーが鳴るかを確認しておいてこそ、いざとい
うときに威力を発揮してくれます。
● ブザーは鳴りますか?
ランドセルにぶら下げて走り回っているうちに壊れてしまったり、電池切れで鳴らな
くなっているケースがあります。月に一度は点検しておきましょう!
● すぐに使える位置に取り付けていますか?
ランドセルに付けていても、取付位置が悪いとすぐに鳴らすことができません。ラ
ンドセルの脇では手が届きません。すぐにヒモを引っ張ることができる位置
を見つけ、鳴らし方を確認しておきましょう!
◆◇◆ 第4号は仮題「家庭で安全ルールを決めよう」を特集します。◆◇◆
H19.1.9
第 4 号
(新年号)
見守り通信
鈴 川 小
父母と教師の会
明けましておめでとうございます
子供達が安全で元気に過ごせるよう
今年もみんなで見守っていきましょう!!
新年を迎えよく言われる言葉に「一年の計は元旦にあり」があります。
昨年11月から『学年見守りの日』を設けて、皆様の協力を得て見守り活動を行ってき
ましたが、残念ながら昨年12月13日に川原宿集会所近くで声かけ事案(幸い実害は
ありませんでした)が発生しました。
年頭にあたり父母と教師の会として、鈴川小学区内から声かけ事案が発生しないよ
う、これまで以上に家庭・学校・地域が連携し、子供達の安全が確保されるよ
う取り組んでいきますので、皆様のさらなるご協力をお願い申し上げます。
★ 今年の「安全めあて」を決めよう
今年は是非ご家庭でお子さんが元気に一年を過ごせるよう、お父さんの安全めあて、
お母さんの安全めあて、子どもの安全めあてを決めてみてはいかがでしょうか? 例え
ば、
・ お父さん…「今年中に通学路を一度歩いてみる」
・ お母さん…「迎えに行くときや学校に行くときは、黄色い腕章を必ずつける」
・ 子 ど も…「学校から帰るときは一人で帰らない、一人で遊ばない」
など自分たちで無理なくできる見守り活動を、今年の目標として決めて実行
できるよう取り組んでみるといいかもしれません。
★ 「我が家の安全ルール」を決めよう
日頃から声かけ事案に遭わない、もし万が一遭遇してしまったときにどう対処すればい
いのか、あらかじめ話し合っておくことが大切です。
◆ 一人で帰らない、一人で遊ばない
◆ 知らない人に声をかけられた(あいさつ以外)時は、絶対ついて行かない
◆ 出かけるときは「誰と」「どこに」「何をしに」「何時に帰るか」を話してから出かける
◆ 危険な目に遭ったら、必ず「今日こんな事があった」と話す、また子どもが話せる
よう日頃から家庭でコミュニケーションをとりましょう
PTA今後の取り組み
父母と教師の会では今後の取り組みとして、次の4項目を検討・実施していきます。
① 子ども安全情報登録の呼びかけ
② 車用見守りステッカーの作製
③ 通学班会での危険箇所等の聞き取り
④ 安全教育の充実
◆◇◆ 第5号は仮題「見守りアンケート結果から」を特集します。◆◇◆
見守り通信
H19.3.16
第 5 号
鈴 川 小
父母と教師の会
親・学校・地域の連携が必要
~見守りアンケート結果から~
見守りアンケート実施し、多くの方から貴重な意見をいただきました。
皆様の回答内容から、声かけ事案に対し危機感を持っていて、それぞれが”いかに
対応すべきか”、”どのように取り組んでいくべきか”を考えていることが強く感じられる
ものでした。
今後は、これらの意見をもとに、父母と教師の会としても子供達の安全を守っていく
方策や環境作りができるよう、さらに取り組んでいきたいと考えております。引き続き皆
様のご協力をお願いいたします。
★ 見守り活動の必要性
アンケート結果から、日頃の報道等により子供達を取り巻く環境の悪化に敏感になって
いることがわかります。そして、家庭での話し合いや見守り活動の重要性を感じる半面、
仕事の関係でなかなか見守りができなかったり、まだ他人事のように感じている方もいる
現実も浮き彫りになっています。
今後は、不審者情報の早期伝達と併せて見守り活動の必要性や具体的活動のための
情報提供を継続的に行い、防犯意識の高揚を図る必要を感じています。
★ 親・学校・地域の連携
今回のアンケートで印象的なことは、「子どもを守るのは親の責任」という意見が多かっ
たことです。そして、まず親(家庭)が子どもを守る方法を教え、学校は教育の場で子供
達を指導する。そして親・学校をつなぐPTAは双方をフォローしながら、地域と連携する
ために積極的な橋渡しを行っていく。今後の見守り活動の方向性を指し示してくれている
と考えます。
アンケートを実施することで、様々な意見を頂戴することができました。今後はこれらの
意見を線で結びつけるため、さらに親・学校・PTA・地域と様々なスタイルの話し合いの
場を多く持つことが必要であり、そういった活動を通し機運向上に役立てていきたいと思
います。
「気をつけなさい」って言うけど、
何を気をつければいいの?
子どもを注意するときに、ただ「気をつけなさい」と言ってしまうことはありませんか?
子どもの目線で考えてみると”何を気をつければいいの”が分からないことがあります。
例えば、朝に雨が降っている場合”傘を差して歩いていると、前が見にくくて危ないから
気をつけて歩きなさい”、”狭い道路で傘を差しているとますます狭くなって車にぶつかり
やすくなるから気をつけなさい”と注意してみてはどうでしょうか。
見守り活動というとどうしてもパトロールしたり、街頭に立つことに目がいきがちになり
ますが、もっと大事なことは日頃から自分で身を守る方法を教え、親は行動で子ど
もに”いつも見守られている”という安心感を与えることです。
24時間子どもを見守っていることは、不可能です。でも、日頃から具体的に繰り返し注
意していくことで、身に付くことがあります。細やかな対応は親だけができる見守り活動で
す。ちょっと普段の自分を振り返ってみましょう。
アンケート結果から(多くの方のご意見を掲載するため、見づらい形式になっておりますがご容赦願います。)
<不審者情報を聞いた時、どのように感じましたか>
自分の子供も同じことがあるのではと不安になった。自分の地区は大丈夫かと心配になる。身近に変な人がいるんだと
実感する。とても不安に感じる。毎回不快な思いをする。子供自身が一番不安になると思う。一緒に対処方法を考える
ようにしたい。見守り隊の重要性を感じた。4中学区が特に多く感じる。こどもの顔を見るまで安心できない。大人がその
ようなことの無い社会にしなければと思う。下校時が不安に思う。具体的な内容と正確な情報を知りたい。がっかりす
る。許せない。家族で話し合う。子供が自由に行動することができなくなってしまうのではと考えている。子供もが心配に
なった。携帯電話を通じて情報が入ってくることはいいことだと思う。スクールバスがあればいいと思った。なぜ子供に悪
さをするのか怒りを感じる。以前は他人事と感じていたが最近は自分の身は自分で守らなければと子供と話すようにす
る。大人のモラルの低下を感じる。防犯ベルの点検と対処方法など子供に教え確認しなければと感じた。人を信用でき
ない社会になっていくことに不安を感じる。安全な場所が無くなった様に思う。非常に心が痛む。子供たちの安全を守る
には地域の方々の協力が必要だと思う。どうしたら子供を守れるか夫と話し合いをした。いつでも誰にでも起こりうること
だと思った。腹立たしく思う。人が多い所でも不審者が出ていると思った。不審者が特定されずいることに不安を感じる。
子供が自宅まで無事帰ってくるまでが不安と心配をする。通学路の安全に問題が無いかを考えた。便利な社会になって
いる。子供を狙った犯罪が巧妙化している。子供たちが取り残されていると感じている。一人にしないようにしている。子
供の安全のために親としてできる限りのことをしてやりたいと思った。どこで何が起きてもおかしくない時代になってし
まったと思う。不審者は男とは限らないことも教えなければと思う。情報が流れるとまたかという感じがする。過去にあっ
た声掛け等を書いてあるプリントをいただきたい。いつでも電話できるようにテレカを渡した。鈴川学区は多い。身近な問
題であると危機意識を持つようになった。見守り隊の腕章ことが無いので積極的な行動が必要だと感じた。国全体で子
供の安全を考えてほしい。自分たちの子供を守る目を多くしていくしかないと思いました。いち早くの情報伝達は大事で
ある。腕章をつけて下校時に立っている。会社勤めなので見守ってあげられないことに不安を感じた。不審者につけいら
れないような環境を作ることが大事と思った。身近に起きているが少し他人事に思っています。多少お金がかかっても手
間がかかっても子供を守る対策に協力していきたい。
<子供達を守る責任は誰にあると思いますか。その理由は>
親が子供を守るのは当たり前だから。でも学校やPTAの協力も必要です。親ですから。とても大切な子供だから。親が
中心になってみんなで守ることが大切ではないか。通学路は学校です。それ以外は当然親です。地域で大人の方みん
なで見守っていけるのが理想です。親の責任が重大。子供に関わる人たちが責任を持ち意識を高め協力し合い子供た
ちを守らなければと思います。難しい問題だ。学校やPTAと連絡を密にして協力していくことは必要だ。家が遠いため最
後の一人になるときがあり電話をもらって迎えにいく。親は子供を守る責任があると思う。学校・PTAでは手薄になりが
ちだと思う。学校とPTAが両方同じく責任を持つべき。親は親・学校は学校の責任がある。親は自己防御を教え学校は
そのフォローをしていただきたい。最後の責任は親がもつべきだ。親だけでは限界がある。何かあった場合に学校や先
生が悪いとは思いません。誰ともいえないような気がする。学校・PTAでは団体的な指導になってしまう。学校やPTAに
まかせっきりはおかしいと思う。親がきちんと教えることが必要と思う。大人同士子供を守っていかなければいけないと
思う。皆で協力することが必要だ。やはり親。共働きの現実がありPTA・先生方の巡回などがあれば心強い。全員が気
をつけることだと思う。家庭での教育が一番だと思う。地域全体の責任と思う。学校では学年ごとに一斉下校をさせてほ
しい。誰とはいえない子供を取り巻く環境の全てにある。子供を守るのは親の義務である。地区をあげて見守りをすべき
である。基本は家庭教育にある。親が指導しなければならないと思う。出来ることなら親がしたいが仕事があり現実はで
きない。下校時間をはっきりしていただきたい。また遅くならないようにしていただきたい。事案が起きた後のケアも大事
だ。子供たちの行動は最低限知っておくべきだ。集団で帰るよう指導していただきたい。親は何に対しても責任を持つべ
きだ。人任せにしてはいけない。親・地域・学校の連携が大切。他人の子供は誰も守ってくれない。自分の子供は自分
で守らなければ誰も守ってくれない。本人の自覚は親の姿勢が反映するところが大きいと思う。自分の子供だから。親
が責任を持ちたいが、共働きしているので参加できず、会社や国の理解が必要だ。親が一番危機感を持ち、あとは地域
のバックアップが必要だ。子供自身も気をつけないといけない。自分の事ですから。親・学校で責任を持つのは当たり前
だと思うけど、今は地域の協力も必要だと思う。大切な事なので他人任せには出来ない。親と学校が協力しあうべきと
思います。子供のしつけに親がもっと責任をもつべきです。幼い時からのしつけが重要だと思う。親の指導も学校側の
指導もあっての毎日だと思う。人手が多い方がいいと思う。最終的に子供を守れるのは親だと思う。親の責任だとは思う
のですが、親だけでは守りきれない。子供の安全はみんなで守っていきたい。誰の責任という訳でなく、みんなで子供の
安全を守るべきだと思う。学校に郊外までまかせてはいけないと思う。学校にいる間は学校で守ってもらいしかないと思
います。子供が何処にいるか知っている事が必要です。連携をとり、子供の安全を第一に考えていくべきだと思います。
誰という責任はないと思います。日頃から子供と身の守り方について話をしておくべきだと思います。親は子供に対処方
法を教えないといけないし学校側は一人で帰らないように見届けてほしい。親も先生も常に気を配ってほしい。まずは子
供に教える事が大事。対応・感性など基本的なしつけは家庭にあり。学校・PTA・地域は不審者が近寄れない地域づく
りをしてほしい。学校と親だと思うが、両者の情報のやりとりが大事だと思う。普段から親が子供に言い聞かせておく事
が大事だと思います。一人一人がまず自分の子供にどの様に対処したら良いか等、話し合う事が一番なのかなと思い
ます。子供の性格など、十分解っているから何かあってもその後どうするか解っていると思うから。親も学校も地域全て
が、我が地域の子供の安全を守るとの意識をもつべきではないでしょうか?学校・PTA・地域の方々との懇談会等があ
れば良いと思います。一人で帰るなと言っても下校時刻がクラス毎に違うので、学年だけでも統一してほしい。男の子も
女の子も一緒に帰るようにしてほしい。不審情報が出たら、親や家の人が迎えにいく。大まかでも子供のスケジュールを
管理する事。親に限らず、子供自身もしっかりと不審者対処法を見に付けて、周囲皆が守ってあげるべきだと思う。みん
なで協力して行うと大きな力になると思う。いつも子供についているわけにはいかないので、自分の身は自分で守るん
だという事を教えています。時々学校の前を通りますが、いつも玄関が開いてます。誰でも入れる様で心配です。他人ま
かせにせず、まず自分から始める。生徒の数を考えると、学校・PTAには限界があると思う。低学年のみでも同じ下校
班の子供の名前だけでも親が把握できるプリント等があると何かあった時に親同士連絡がとりやすいと思います。ス
クールバスとか考えてほしい。地域のコミュニケーションが必要だ。学校やPTAは補助的な立場である。学校とPTAの
連携が一層必要だ。
◆◇◆ 第6号は仮題「新入学おめでとう!見守り活動?」を特集します。◆◇◆
見守り通信
H19.4.9
第 6 号
鈴 川 小
父母と教師の会
新入学おめでとうございます!!
見守り活動にご協力をお願いします
新1年生の保護者の皆さんご入学おめでとうございます。
さて、ここ数年鈴川小学区でも不審者が現れ、父母と教師の会(PTA)では子供達が安
全に通学し、健やかに成長してくれることを願って見守り活動を推進しております。
不審者から自分たちの子供を守るため、現在推進していることを特集いたしますので、
皆様の御協力をお願いいたします。
★ 学年見守りの日
各学年見守りの日があり、当日は見守り隊の黄色い腕章を付けて、登下校時間帯に
交通安全・防犯指導を行っております。
第1学年…… 1日、第2学年…… 5日、第3学年……10日
第4学年……15日、第5学年……20日、第6学年……25日
★ 見守り隊ステッカー
気軽に見守り活動に参加してもらうため、車用の見守り隊ステッカー(A41/2)を作製
しており、1枚500円・2枚組1,000円で販売しております。
★ 子ども安全情報メールへの登録
鈴川小では、緊急連絡網でメールを活用しており、いざというときには携帯電話にメー
ルで一斉送信し、警戒をお願いすることがあります。
そのほかに、不審者情報の提供先として山形市教育委員会で実施している「子ども安
全情報メール」があり、希望者に無料でメール配信しています。
登録希望される方は、携帯電話で下記にアクセスしてください。
http://www.city.yamagata.yamagata.jp/
★ 防犯ブザー(ホイッスル)の携行
不審者に声をかけられた時などに役立つアイテムが防犯ブザー(ホイッスル)です。必
ず子どもさんに持たせ、学年見守りの日に点検し、いざというときに使えるよう手が届く
位置に取り付けましょう。
★ 見守り活動の具体例
見守り活動の基本は、自分が「できる時に」、「できることを」、「できる範囲で」
無理なく活動することです。まずは「見守り隊腕章」をつけて、子どもにあいさつによる
声かけをしながら身近なことから始めてみましょう。例えば、
① 下校時間帯にスーパーに行くので、「見守り隊」腕章をつけて買い物にいく
② 夕方の犬の散歩に「見守り隊」腕章をつけていく
③ 突然雨が降ってきたので、迎えがてら「見守り隊」腕章をつけて一緒に帰る
④ 運動を兼ねて通学路等を「見守り隊」腕章をつけて、ウォーキングをする
⑤ 通学路沿いに家があるので、あいさつによる声かけをする
見守り通信
H19.5.10
第 7 号
鈴 川 小
父母と教師の会
不審者の見分け方ってあるの?
~どんな人が不審者??~
新1年生を迎えて1ヶ月程が過ぎ、子供達の元気な声が学校に響いています。
さて、今回は漠然と子供達に「不審者に注意しよう」と言っても分かりにくいので、子供の
目線で見た不審者像をもとに、どんな方法があるのかを考えてみましょう。
★ 不審者はどんな人?
子供に限らず、大人でも「不審者」とはどんな人のことを指すか具体的に言える人は少
ないのではないでしょうか?
ドラマにでも出てくるような見るからに「不審者」風の目つき・服装の人は、実際にはい
ません。顔つきが怖いから”悪い人”とは限らないし、ヤクザ風の明らかに怖そうな人に
は大人でも容易に近づきません。子供から見れば、お年寄りや優しそうな女性は”安全
な人”で、サングラスをしてタバコを吸っているなんていうのは”怖い人”、”悪い人”に見
えているようです。
しかし、現実的にはニュースで見る犯罪者は、一見”普通の人”だったりします。
そうやって考えていくと、子供達の回りにいる「不審者」は案外と普通の身なりで一見優
しい感じの人かもしれません。そうなると、「不審者」を見分けることはかなり難しいことに
なります。
★ ”安全な人”の見分け方
「不審者」を見分けられないとすると、どうやって子供を守ればいいのでしょうか?
親が24時間付き添って守ることはできないので、子供自身が身を守る術(すべ)を覚え
なくてはなりません。
ちょっと話はそれますが、阪神淡路大震災の時に救出された人の中で、助かった理由
で一番多かったのは”近所付き合い”でした。普段から近所付き合いをしていたため、怪
我をしなかった人達が居ないことに気付いて、すぐ瓦礫の下からみんなで助け出してくれ
たというものでした。
災害に限らず、犯罪から身を守ることにも近所付き合いは有効です。
近所付き合いによって”近所の子供”・”地域の子供”という目で見守ってもらえるほか
に、子供達が日頃からあいさつを交わしていれば、自然に”この人はこの家の人”、”この
人は安全な人”と子供も認識することができます。それ以外の初めて出会う人は地域外
の人として、一定の警戒心をもって接することができるようになるはずです。不用意に近
づいたり、不審者について行ったりすることが防げます。
つまり、子供達に”知っている人=安全”、”知らない人=注意”といった見
分ける目を養わせることが大切です。
★ ”あいさつ”のすすめ
これまでも見守り活動の基本として、黄色い腕章をしてあいさつによる声かけを御願い
していますが、これは見守っているという安心感を子供達に与えるほかに、前述のような
効果も期待できます。
是非”しつけ”の基本でもある”あいさつ”を子供と共に習慣づけましょう!!
H19.6.11
第 8 号
見守り通信
鈴 川 小
父母と教師の会
声かけ事案等の発生状況と
いざという時の備えについて!
第一学期も2ヶ月が過ぎましたが、皆さんの見守り活動のお陰げもあって、鈴川小学区
内での声かけ事案や不審者情報もなく、平穏に推移しております。
しかし、毎日マスコミを介して届くニュースは、これまでは考えられなかったような奇怪・
猟奇的な事件を多く耳にします。本当に”山形(鈴川)は安心”とは言ってられない感じが
するこの頃です。
そこで今号は、最近の発生傾向といざという時の備えについて特集していきます。
★ 今年に入ってからの発生状況
今年に入ってからは山形市内では1月に3件、4月が4件、5月が4件発生し、その形
態は声かけが5件、痴漢や露出等が6件となっています。発生時間帯も下校時間帯が7
件で7割弱を占めています。引き続き下校時間帯の見守り活動をお願いします。
件
声かけ,
5件
5
午前中
27%
4
3
2
1
0
発生件数
1月
3
2月
0
3月
0
4月
4
5月
4
痴漢等,
6件
13~15時
下校時間帯
11%
声かけ
痴漢等
下校時間帯
67%
13~15時
午前中
★ いざという時に備えて
もし不幸にして、子どもが不審者に遭遇してしまうことも想定し、こんなことも準備してお
くといいでしょう。特に②は近くの人や”子ども110番の家”に逃げ込んだときに役に立ち
ます。不審者に遭遇した子どもは気が動転し、とっさに連絡先等をうまく伝えることができ
なくなります。そんなときのために専用のメモ帳やケースに自宅や緊急時の連絡先、学
校の電話番号をメモをし、持たせておきましょう。
① 防犯ブザー(ホイッスル)
② 緊急時等連絡先のメモ
子どもからの緊急連絡がきたときは、忘れずに学校にも
連絡をしましょう。まだ下校時間帯であれば、他の子どもが
被害に遭うかもしれません。学校に残っている子どもは集
団下校をするなり、緊急メールで各家庭に連絡し迎えに来
てもらうなりの対策をとることができます。
★ やっぱり日頃の監視の目が大切!
やはり、なんといっても被害に遭わないことが一番です。
自分の子どもを守るためには、地域の子どもも同じように
守らなければ守れません。ぜひ、見守り隊腕章を着けた
り、車に”見守り隊ステッカー”を貼ることで、不審者が近づ
きにくい安全な地域づくりに心がけましょう。
見守り通信
H19.7.13
第 9 号
(夏休み直前 号)
鈴 川 小
父母と教師の会
夏休みを安全に元気に過ごそう!
ちょっとした油断が大事故に
あともう少しで夏休みが始まります。子供達は家庭で過ごす時間が増えると同時に、
プールや公園などで元気に遊ぶ子供達の声が聞こえるようになります。
この時期の子供達は、開放感でいろんな場所で遊び回るようになります。当然、交通
事故に遭う危険性が高まることになりますので、今一度、ご家庭で夏休み中の約束事を
決めておきましょう。
★ 規則的な生活リズムで過ごそう
家庭にいると開放感からか、ややもすると生活リズムが不規則になり、夜更かしなどか
ら注意力が散漫になりがちです。そんな状態で過ごしていると、道路での安全不確認の
まま横断してしまったり、遊びに熱中するあまり飛び出したりして交通事故に遭うなどの
原因になります。
極力、学校があるときの生活リズムを崩さないよう心がけましょう。
★ 交通教室で習ったことの再確認
毎年5月に交通教室を開催していますが、交差点での安全確認が曖昧なまま横断する
子供が見受けられます。
交差点では、右手を挙げドライバーに横断の意思表示をしたうえで、声を出しながら
右・左・右の確認をしっかりするよう子供と一緒に確認しましょう。また、自転車について
も、ブレーキのきき具合やベル等が鳴るか再確認しておきましょう。
★ 外出するときは必ず確認
子供だけで外出するときは、必ず次のことを確認し一声かけてから送り出しましょう。
① どこで、誰と何をして遊ぶのか
② 何時に帰るのか
③ 一人で遊ばない
遊ぶ場所によっては、水路があったり交通量の多い道路があったりします。また木や
塀など見通しのきかない場所は、不審者に声をかけられやすい場所でもあります。必
ず、具体的な注意を与えましょう。
見守り隊腕章を活用しましょう!!
昨年度から見守り隊の腕章の活用をお願いしてきましたが、見守り隊活動以外で着け
るのは気恥ずかしいのか、まだまだ着けている人は少ないようです。授業参観等で学校
に行くとき以外にも、こんなときも積極的に着けてみませんか? 例えば、
● 学年の役員会に出席する際は、みんなで着用する
● 親子行事にもみんなで着用する
一人だけ着けているのは恥ずかしくても、一昔前のギャグ「赤信号みんなで渡れば怖く
ない」ではありませんが、みんなで申し合わせれば恥ずかしいという気持ちも薄れるはず
です。
見守り通信
H19.9.10
第 1 0 号
(記念号)
鈴 川 小
父母と教師の会
もう一度考えてみませんか?
子どもを守るのは親の役目です!!
子供達にとって楽しかった夏休みも終わり、第二学期がスタートしました。
さて、昨年10月に見守り活動体制を再検討し、11月から”学年見守りの日”を設ける
など、活動の充実を図ってきました。その一環で「鈴っ子見守り通信」を発行し、今回で第
10号を迎えることができました。そこで、もう一度考えてみたいと思います。”見守り活動
は誰のために行うのか?”そして”何をしていけばいいのか?”
★ 「できる時に」、「できることを」、「できる範囲で」
無理なく活動する
「鈴っ子見守り通信」第1号・第6号でも紹介していますが、「できる時に」、「できること
を」、「できる範囲で」を見守り活動の基本にしましょうと訴えてきました。
また、第5号では見守りアンケート結果の特集を行いましたが、その結果は見守りをす
る核となるのは”家庭”で、「子どもを守るのは親の責任」という意見が多くありました。
それぞれの考え方を繋げてみると、家庭で(できる時に)親が身を守る方法を
(できることを)教える・考える(できる範囲で)となるのではないでしょうか。
ちょっと具体的にすると、家庭で防犯ブザーが鳴るかチェックする。道路を横断する方
法をきちんと教える。知らない人に声をかけられた時に、どう対応すればいいかを子供と
一緒に考えてみる。
”見守り活動をしなければ”と肩肘を張らず、親として当然教えなければならないことを
教える。”どんなことをすればいいのだろう”と思い悩まず、見守り腕章を着けてちょっと
下校時に立ってみる。
天気のいい日にでも、子供のためにちょっと一歩踏み出してみませんか?
★ 「鈴っ子見守り通信」がホームページにアップしました
広報部のご協力を得てホームページに掲載になりました。これまでのバックナンバーを
掲載しておりますので、活用いただけることを期待しております。
http://www.suzukawa-e.ymd.ed.jp/ の「PTAのページ」から進んでください。
編集者の独り言
『子供達を被害者にしない』『子供達を加害者にしない』
昨年の10月に第1号を発行してから、ほぼ月1回ペースで遂に第10号を迎えることができました。当初の作成にあ
たっての考え方は、現在の不審者に関する情報の提供と見守り活動のあり方について、ご理解いただくことを主眼とし
てきました。
号を重ねるにあたり、だんだんネタ不足にあえぎながら編集者として、”見守り活動はどのようにあるべきか”を悩ん
できました。まだ、結論は導き出せてはいませんが、見守り活動を広める・推し進めるためには、『親の愛』が一番大
切なのではないかと思うようになりました。一言で『愛』といっても、いろんな形が存在します。”慈愛”、”博愛”、”母性
愛”、”溺愛”・・・・・親が子供を慈しむ、可愛がることは当然のことで、子供を一人前に育てるために、造語になります
が「見守り愛」というのが必要ではないかと考えました。
親が子供を育てていく過程の中では、赤ん坊の時は直接手を貸して育て、成長と共に少しずつ自分でできるようにし
むけていきます。自立させるための工夫をしていくなかで、進む方向を間違わせないように、時に叱ったり、時に褒め
たりしつつ見守っていく。子供が健やかにそして安全に成長していけるように、周囲の環境を整えていく。親としてでき
ることをできる範囲の中でやっていく。 これは、地味ではありますが立派な”愛”といえるのではないでしょうか?
そんな見守り愛を持って親として『子供達を被害者にしない』、『子供達を加害者にしない』ために、
今何ができるか。何をしていけばいいのか。
そのために今後も役立つ情報を、皆さんに提供できるように勉強していきたいと思います。
追伸 「子供達を被害者・・・・加害者にしない」というフレーズは、Mr.Childrenの楽曲「タガタメ」から引用・編集いたし
ました。
見守り通信
H19.10.30
第 1 1 号
鈴 川 小
父母と教師の会
鈴川の子ども達を守ろう!!
そして安心して暮らせる地域をつくろう!
先日、兵庫県で小学2年の子どもが、自宅前で刺殺されるという痛ましい事件が発生しました。その
他にも中・高校生が家族を殺してしまうという悲しい事件のニュースが、連日テレビで報道されていま
す。 ”世界一安全”といわれた日本が、いつの間にか子ども達が安心して遊べる場所まで奪ってしま
うような危険な社会になろうとしています。
★ 「Dare to Care=見て見ぬふりをしない」
この言葉は、困っている人や犯罪の未然防止のために活動しているNPO法人「日本ガーディア
ン・エンジェルス」という防犯ボランティアのモットーです。誰もが意識的に”見て見ぬふり”はしない
はずですが、自分の身に危険などが及ばないように、無意識のうちに行ってしまうものです。見守
り活動に関するご意見で、「忙しいからできない」というケースがありますが、状況によっては”見て
見ぬふり”の言い訳を自分の中でつくってしまってはいないでしょうか。”自分がやらなくても誰かが
やるだろう”と思っていませんか?
夕暮れ時が早くなっています。公園で薄暗くなるまで遊んでいる子どもを見かけたら、”遅くなった
から帰ろう”と注意してあげる。人気のないところを近所の子が歩いて帰っていたら、送っていって
あげる。ちょっとした「お互いさま」の気持ちがあれば、そんなに難しいことではありません。
子ども達を守るためには、地域の方の優しいまなざしと、今より少しだけ犯罪に立ち向かい子ど
も達を守る強い気持ちが必要です。
誰かがやるのを待っていては、問題は解決しないのです。
★ 自分の子どもが犯罪を犯すなんてあり得ない?
自分の子どもが犯罪者になるなんて、親なら誰だって考えるはずがありません。でも、子ども達
が家族を殺してしまう悲劇が相次いでいます。
仮に自分の子どもが犯罪者になったとしたら、その子を心の闇から貴方は救うことができます
か?その罪を子どもが背負い償っていくことを支援していくことができますか?想像してみてくださ
い。きっとやるせない気持ちになるはずです。犯罪には被害者と加害者がいますが、加害者である
子どもも、罪を犯さずにはいられなくなるような状況に追い込まれた被害者なはずです。 罪を犯し
た人の中には、子ども時代の家庭環境に問題を抱えていたケースが多いと言われています。悪環
境でなくても家庭での躾が不足することで、善悪の判断ができない規範意識の低い子どもが多くな
りつつあります。
本当に可愛い子どものために、どのように接しどのように健やかに育てていくか、考えてみませ
んか。鈴川小の子どもと、鈴川小を巣立った子ども達から、犯罪者を出さないためにも・・・
『「感動する心」が明るい社会を造る』
今回は、読売新聞に掲載された懸賞論文「社会の安全と日本人の倫理をいかに考えるか」で、
最優秀賞を受賞した香川県警の警察官で國方 卓さんの『「感動する心」が明るい社会を造る』を紹
介します。
現代社会の規範意識の低下を嘆きつつ、刑事という仕事を通して青年の更正を見つめ、今の日
本人に欠けている物は何か?それを取り戻す方法を、体験を通して問いかけています。
はじめに
最近、新聞に凶悪犯罪の記事が載るたびに、「日本はなぜ、こんな風になってしまったんだろう。その原因は何処にあるの
か、どうすればこの社会を良くできるのだろう」と考えさせられる。刑事という仕事柄、「社会の安全」を考えるとき、日本人の持つ
倫理観や道徳観を見直し、何がいけないのか、どこが昔と変わったのかと真剣に考えてみる必要があると思った。そして、自分
なりにいろいろ考えた結果、社会のあらゆる人々が人に迷惑をかけない人生を送り、更には「感動する心」を持つことが大切な
のではないかと思うようになった。
1 他人への無関心
日本人は、何時からこんなに、他人に無関心になってしまったのだろう。親身になって、他人の子どもに注意している本当の
意味での大人の姿を近年見ていないような気がする。昔、近所に居たようなガンコ親父達は、何処に行ってしまったのだろう
か。現在、他人の子どもや若者に注意すれば、オヤジ狩りにでも遭いかねない時代なのかもしれない。それにしても、昔に比
べて国民一人一人が、他人に対して無関心すぎると思う。「井戸端会議」という言葉も、核家族化が進んだマンション暮らしの
中では死語になりつつあるのではなかろうか。そんな他人への無関心さが、現在のような社会に変えてしまったのではないかと
思う。フリーターやニートの問題にしても、大人になるまで人から叱られたことがない余り、社会人として上司や取引相手とかか
わることを極端に恐れる若者が急増したことによるものではないかと考えてしまう。時には、嫌われることを覚悟で、他人に注意
できる存在の人が近くにいて欲しいと思う若者はいないのだろうか。私達の親父や祖父が、そうであったように近所の子どもの
人生にまで口出しをする、おせっかいなガンコ親父に最近憧れる。自分がオヤジと言われる年になってみて、自分だけでも、
他人の人生にかかわっていくようなおせっかいな人間でありたいと思う。
2 家庭教育の低下
私が幼い頃は、田舎の旧家で育ったこともあり、夕食は家族全員が揃って食卓を囲んで食べ、家長である祖父の話を聞かさ
れ、それから家族の話も聞かされた。その中で、箸の使い方とか、食卓に肘をつかないとか、音をさせずに食べるというような食
事マナーに始まって、外で歩きながら物を食べるのは恥ずかしい行為である等、「恥を知る教育」を受けた。それ以外にも、家
族が職場であった出来事とか、学校であった出来事を話し合い、それについてどう感じたか、その行為が他人に迷惑をかけて
いなかったかということを、時間をかけて話し合い教えてくれた。幼かった私は、そうした家族の対話を興味津々で聞いていたも
のだ。かくいう私も、現在は、妻と長男の3人でマンション暮らしをしており、私の仕事柄、家族そろって夕食をとることはほとんど
ない。食事マナーを始め「恥を知る教育」は妻任せであり、私は家庭で仕事の話をすることもなければ、子どもの幼稚園での出
来事を聞いてやる余裕もないのが現状だ。同じマンションにお年寄りが同居する世帯は無く、どこの家庭もよく似た状況ではな
いかと思う。こんな現状で、昔のように家庭教育をしろといっても無理なのかもしれないが、今も昔も子どもに社会のルールやマ
ナーを教える一番の責任は家庭にあることに変わりはない。家庭教育の低下を考える時、私自身、時代の流れや仕事のせい
ばかりにせず、幼かった頃を思い出し、少ないなりの時間を割いて、できる限り家族との会話の場を大切にしなければならない
と反省している。
3 急速な利便性の追求
なぜ、日本人のモラル崩壊現象が起こったのかということを考える時、パソコンやゲーム機を始め、子ども達を取り巻く環境が
急速に変化したことも見逃せない。国民総携帯電話の時代になり、自室でキーボードを操るだけで世界の情報が簡単に入手
できるようになった。そのうえゲーム機器も急速に進化し、現実とゲームの世界の区別が付かず、命の大切さすら判断できなく
なっている子どもが増えていると言われている。また、24時間営業の店が全国至る所で立ち並び、昔のように、夜に寝て、朝早
起きして行動を起こすという、ごくごく当たり前の生活習慣さえも崩壊しつつある。今の子ども達から、携帯電話とゲーム機、イン
ターネット(パソコン)、コンビニを取り上げるとパニックを起こすのではないかとすら思ってしまう。最近はゲームやパソコン等、
自室で人と触れ合わずにできる遊びを好む子どもが多くなっていると聞いた。我々が急激に利便性を追求した結果、子ども達
の心や趣味まで変えてしまったのではないだろうか。
4 尊敬する人物
私は現在、香川県高松南警察署の刑事課で勤務している。刑事として日々多忙な業務に追われる毎日だが、過去に機動隊
の小隊長をしていた時期がある。「いかに部隊を強くするか」を考えていたその時、麻雀無敗伝説を持つ雀鬼流の桜井章一さ
んの存在を知った。桜井さんは麻雀において汚い手を使うことを嫌う。他の日常生活にしても同じだ。そして勝負に負けない。
しかし、勝負に勝つことより強さを求める、そんな考え方に私は共鳴し尊敬した。その尊敬する人物に会う機会を得た。実際に
会って話し、その凄さを肌で感じた。桜井さんは権力者を褒めない。そんな桜井さんが唯一尊敬する企業家がいると聞いた。
大手カー用品会社の創業者である鍵山秀三郎さんがその人で、初めて聞く名前であり、どんな人かと思った。
その2人が講演会をすると知り、東京に行くこととした。そして鍵山さんが大企業のトップでありながら、45年間もの長きにわたり
自ら公衆トイレ等の掃除を続ける掃除の達人で、また、その掃除哲学に学ぶ「日本を美しくする会」の相談役と知ることとなる。
講演会を聞き感動し、深夜こっそりと職場のトイレ掃除をしてみたが、その奥の深さに気付いた。そして鍵山さんの凄さに気付
き尊敬することになる。尊敬する桜井さんと鍵山さんの2人の共通点は「汚いこと、卑しいこと」を極端に嫌う点にある。鍵山さん
の人生も学んでみたくなり、著書を読んだ。こんな生き方が存在するのか。目からウロコが落ちる気分になった。そして、鍵山さ
んが相談役をする掃除に学ぶ会「日本を美しくする会」のトイレ掃除に、私は参加することとなったのである。尊敬できる偉人を
知り、その人に少しでも近づく努力も規範意識が欠如した子ども達には必要ではなかろうか。
5 「あいさつ」の重要性
私は心や趣味まで変わった子ども達に、どうやって他人とのコミュニケーションをとるべきか教えるとき、本当にありきたりの事
ではあるが「あいさつ」からはじめるべきだと思っている。尊敬する雀鬼会(麻雀道場)会長桜井章一さんの著書である「雀鬼
流。」を読んだ時、その中で雀鬼会では、麻雀そのものを教えることは少ない。挨拶をする、時間を守る、といった日常の生活
態度を仕込むほうが多い。日常生活のだらしなさやいいかげんさが、麻雀に出てくるからです。との記述に驚いた。桜井さん
は、「麻雀20年間不敗の達人」として有名なのだが、私自身は麻雀をほとんど知らないが、その偉業がどれほどすごいことかは
容易に理解できる。そんな達人が道を極めるうえで「あいさつ」の重要性を著書に明確に記載しているのだ。「あいさつをするこ
と」が、いかに重要なのか考えさせられた。先日、ある刑事がマンションでの盗難について捜査し、こう言っていた。「マンション
の住民の質は、居住者同士がエレベーター等の共用部分で会った時にあいさつをしているかどうかで判る」その話を聞いて、
プロの意見とうなずいた。マンションという共同住宅に住む人の質をプロの刑事が判断のバロメーターにするほど「あいさつ」は
重要なのかと。また、私の通勤途中にある交番では、毎朝、青年警察官が立番しているが、普通の通勤者一人一人にいつも、
大げさなくらいしっかりと敬礼をして、「おはようございます」とあいさつをしている。あいさつをされている人は、皆恐縮しながら
も、きちんと返答している。同じあいさつでも、その目的や声をかける側の態度で相手の対応が変わることに気付いた。本当に
心を込めて、身近な近隣の方にあいさつをすることから始めれば、その地域の質が上がり、更には規範意識も上がるのではな
いだろうか。
6 他人の子どもに注意の声を
昔のガンコ親父とまでは言わないまでも、近所の子どもに、誰も見ていないところで私達は「あぶないよ」と声を掛けることがで
きるだろうか。相手が女の子だったりした場合、その時と場所で、不審者と思われないかという不安があるかもしれない。しかし、
自分の信念と正義感があれば、そんな不安など吹き飛ぶはずである。通勤者全員に敬礼する青年警察官のような信念と正義
感さえあれば、子ども自身も保護者も、その一言に感謝するはずではないか。それでは、「ポイ捨て」をする若者が相手の時な
らどうだろう。そんな若者に、私達は注意の声がかけられるだろうか。オヤジ狩りのごとく、反撃されてはたまらないと
見て見ぬふりになりはしないだろうか。私は、せめて、その若者が捨てるゴミをそっと拾いたいと思う。それもサラリと嫌味なく
見て見ぬふりになりはしないだろうか。私は、せめて、その若者が捨てるゴミをそっと拾いたいと思う。それもサラリと嫌味なく
だ。それが無言であっても「注意の声」になりはしないだろうか。その態度が真摯であればあるほど、若者の心を打つのではな
かろうか。私をそういう気持ちにさせてくれたのが、鍵山秀三郎さんだ。鍵山さんの著書に「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいに
なる」があるが、鍵山さんから掃除を学ぶと、その題名のような気持ちにさせられた。他人の捨てたゴミを拾える勇気を持つ人
は、当然「ポイ捨て」をすることも有り得ない。そんな勇気のいる小さな行為で、若者の心を感動させられないだろうか。他人の
子どもに注意の声をかけたり、他人の捨てたゴミを拾ったりする一人一人の勇気が世の中を良くしていくことに繋がらないだろ
うか。
7 他人に迷惑をかけない
近所の人とあいさつをする、他人の子どもに注意の声をかける、他人の捨てたゴミを拾う、そんな事が勇気を持って我々一人
一人にできるようになれば、自然と「恥を知る」という日本の文化に気付き、「他人に迷惑をかけない」人生が送ることができるよ
うになると考える。他人に迷惑をかけないということは、当然、法律や条例を守ることに繋がるし、マナーやモラル向上にも繋が
る。そして、日本人全体の倫理観や道徳観を改善することにもなるはずだ。そういう倫理観や道徳観を持つことで「感動する
心」を持つ人間になれると思う。そういう人間が増えることで、明るい社会になり、ひいては社会の安全を取り戻せるのではない
だろうか。本当に小さなことだが、その些細なことを、国民一人一人が実践できれば、どれほど大きな力になるだろう。皆が自
分のことばかりを考えずに、「他人に迷惑をかけない生活」を送れば「感動する心」を持った人間に変わり、そういう心を持った
人は、人を喜ばせることすらできる人生が送れるのではないかと思う。
8 心の荒んだ青年
私が刑事として、最近担当した被疑者との出会いが、私の刑事としての考え方を変える出来事となった。この青年は、20歳
代前半で心が本当に荒んでいた。背中には刺青が入っており、過去にも罪を犯して、執行猶予中の身であった。結婚はして
いないものの、親身になって世話をしてくれる彼女がいるが、その彼女にも暴力を振るうこともあり、最近の言葉で言えば、典
型的なドメステックバイオレンスだ。そんな彼女に被害申告を勧めても「私が見放すと彼はもう立ち直れない」と拒否されたとい
う状況で、当署では、この青年の対応に困っていた。そしてある日、その青年が事件の被疑者として逮捕され、私が取り調べる
こととなった。前述のように執行猶予中の身であり、今回の逮捕によって刑務所に行くことは確定的であったことから、青年は
取り調べでは「好きにしろ、俺は何もやっていない」と荒んだ心で喚き散らしていた。否認する被疑者の取り調べはいつものこ
とであるが、私はこの青年の生い立ちを知るにつれて取調官として何とか、心を開かせてやれないものかと考えた。彼は幼少
のころ両親と別れ、祖母に育てられるが、中学校すら満足に通っておらず、心の温かさを知らずに育っていた。私は彼の心を
開かせる突破口を見つけるために、彼の言い分を聞くことに徹することとした。彼は、仕事が長続きしない理由として、「自己の
刺青と少年院入所歴について職場の人が陰口を言ったことで喧嘩になった」とか、「自己の不勉強さを他人からバカにされ、
頭にきて喧嘩になった」などとゆっくりと話し始めた。今から考えれば、あれが荒んだ心を開こうとし始めた瞬間だったのかもし
れない。
9 一冊の本がもたらした効果
私は、この青年に、尊敬する鍵山秀三郎さんの著書「あとからくる君たちへ伝えたいこと」を読むことを薦めた。この本の内容
は、毎日少しでも、できるだけ、私が という題で「これからどうやったら自分自身の人生がよくなるか」という話と、「心あるところ
に宝あり」という題で、当時72歳の著者が「自分のあとに生まれてくる人のために、何をしていくことができるだろうか」と考える
話の2話構成になっている。中学生に向け講演したもので、誰にでも読める簡単な本だ。この本には私が鍵山さんから直接
「心温かきは万能なり」と書き込みを頂いた。鍵山さんは書き込みながら、私が刑事と知ったうえで、心の荒んだ人達に一回で
いいから「人からありがとうと言われてみなさい」と言ってあげて下さい。と言って下さったという経緯があった。私がそんな話を
して本を手渡すと、彼は1時間位かけてじっくりと本を読んだ。そして読み終わると、ポツリとこう言った。この本に書いてあるこ
と、何一つ俺にはできていない。その目には、涙が浮かんでいた。そして、ごめんなさい、私がやりました。と、それまで否認し
ていた彼が全面自供に転じたのである。それからは別人の様な穏やかな顔付きになった。その一冊の本がもたらした効果は
絶大だった。
10 更生に向けて
本を読み終わった彼に、私が「掃除に学ぶ会」に参加していることを話すと、私も参加することができるようになれますか。と
真剣に聞いてきた。彼の背中には刺青が入っており、これから数年間刑期に服することは確定的だ。少し考えて、私は一言だ
けこう言った。それは、君次第だよ。彼の目には涙が滲んでいた。それまでの彼は、祖母に嘘ばっかりついて迷惑をかけ、彼
女には暴力を振るって悲しませ、取り調べの刑事にも「もう、しない」と言うものの、すぐ舞い戻って来る状態だった。その彼が、
「トイレ掃除」に参加してみたいと言い出したのである。彼が参加するためには、会自体も彼を受け入れる体制を作る必要があ
ると思うし、私自身も彼が参加する時まで、この会への参加を続ける必要があると思った。それからの彼は、すさまじく変わっ
た。私自身も信じられないほどに。あれほど心が荒んでいた彼が、刑事達にあいさつをするようになっていた。そして、彼女と
祖母に面会が出来た時、それまでの自分の行いを「ごめんなさい」と素直な気持ちで謝罪し、面会に来てくれたことに「ありがと
う」と感謝の言葉を表したと聞いた。面会した2人は、共に彼の顔付きが少年のように変わっていると驚きを見せた。間違いなく
彼は更生に向けての道を歩みつつあった。
11 感動する心
この彼との出会いを、私は観音寺市立粟井小学校での「香川掃除に学ぶ会」が終わったあとで、約60名の小学生を含む参
加者の前で話すこととなる。また、著者である鍵山さんに宛てて、その要旨を手紙に書いて送った。すぐ、鍵山さんから返事が
届いた。その手紙には、「感動しました。本当に感動させられました」との書き出しで心温まる彼への激励が綴られていた。私
は、鍵山さんから手紙が届いたことを彼だけでなく、彼の彼女にも知らせた。そして、彼は、これまでの被疑者では見たことの
ない笑顔で拘置所へと巣立って行った。その後、しばらくして鍵山さんから私に2通の手紙のコピーが送られてきた。そう、彼
と、彼の彼女が鍵山さんに宛てた感謝の手紙のコピーだった。私がこれまで読んだどんな手紙よりも心がこもっていた。読みな
がら私は涙が止まらなくなった。なぜ涙が出たのか、今もって私自身にもわからない。私自身にも「感動する心」が芽生えたに
違いないと気付いた。
12 明るい社会を造る
彼が当署から居なくなり、落ち着いた頃、私の職場に「香川掃除に学ぶ会」の会員が突然私を訪ねて現れた。数回一緒にト
イレ掃除をしたので面識がある方だった。用件を伺うと、こう言うのである。先日、鍵山秀三郎さんの講演を聞きに九州に行っ
て来ました。60分の講演を楽しみにして行ったのです。すると、その講演の中で、1通の刑事さんからの手紙を鍵山さんが読
みました。百数十名の聴講者が感動していました。送り主については匿名で話されましたが、私にはその手紙を送った人がす
ぐにわかりましたので、ここに来たのです。大変驚いた。一人の青年が立ち直る話が、他県で「感動する心」を広げたというの
である。明るい社会を造ることに繋がったのではないかと思った。
おわりに
この青年が更生しようとする話は、私の仕事に関して本当にあったものです。実在の被疑者と現職刑事との取り調べを通じて
のやりとりですので、その表現方法に私自身、悩みに悩みながら書きました。しかし、子ども達の規範意識が欠如した今、「人
の道」を外した行動をとっていた青年が立ち直ろうとする実話を紹介することで日本人の道徳観が見直され、社会の安全に一
役買えればと思って書いたことを、最後に理解していただきたいと思います。どうか、この青年の話のように「感動する心」が明
るい社会を造っていくきっかけになれば、日本も良くなると信じたいと思います。
H1912.10
第 1 2 号
見守り通信
鈴 川 小
父母と教師の会
もう一歩踏み出してみませんか?
秋の訪れが遅く冬の到来も遅いかと思いきや、11月にしては珍しい大雪が降りました。
子供達の登下校も注意が必要な時季を迎えました。本格的な降雪があれば道路も狭く
なりますし、雪で視界が悪いと子供達が道路を横断することにも危険が伴ってきます。
登校出発前に、雪道への注意について子供さんに一言かけて送り出しましょう。
★ 「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」に学ぶ
前号で懸賞論文を紹介しましたが、その中で筆者が感銘を受けた言葉に「ひとつ拾え
ば、ひとつだけきれいになる」がありました。
この言葉は某大手車用品会社の経営者である鍵山秀三郎氏が、信念にしている言葉
だそうです。もともとは小さな会社を立ち上げた際に、職場の環境を良くしようとして始め
た掃除がきっかけで、そのトイレ掃除を40年以上続けている方です。そんな活動に共鳴
し「掃除に学ぶ会」ができ、全国に活動が広がっています。
”ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる”普通に聞けば当たり前のことです。しかし鍵
山氏の著書の中で、この言葉の意味をこう説明しています。『何事を始めるにも、大切な
ことは、一歩を踏み出す勇気。どんなに優れた考えでも、実行されなければ、栄光の女
神も微笑んでくれません。ゴミを拾っていて感じることは、ゴミを捨てる人は捨てる一方。
まず、拾うことはしないということです。反対に、拾う人は無神経に捨てることもしません。
この差は年月がたてばたつほど大きな差となって表れてきます。人生はすべてこうしたこ
との積み重ねですから、ゴミひとつといえども小さなことではありません。第一、足元のゴ
ミひとつ拾えぬほどの人間に何ができましょうか。』
外を歩いていて自分の目の前に紙くずが落ちていたとします。それを自分の家の中の
ようにサッと拾うことができるでしょうか? 私の場合は拾ったとしても、少し回りの視線
が気になります。”ゴミを拾っている姿を他人はどう見ているだろうか”という変な考えが
頭の中をよぎってしまいます。
理屈で考えれば当たり前の行為ですが、それを例外なく実践することは意外に難しい
ことのように思います。このことをゴミでなく見守り活動に置きかえて考えてみても同様
で、どうしても初めに”何故するのか”、”誰がするのか”と考えてしまわないでしょうか。初
めは気恥ずかしいような気がするはずです。毎月の学年の日に広報車で学区内を巡回
した経験のある方であれば、実感していると思います。でもやってみると考えが変わるは
ずです。
巡回中に子供達の笑顔を見ると、きっと新たな発見に出会えます。
★ ”日課のスライド”してみませんか!
公共広告機構の「日課のスライド」と
題したコマーシャルが放映されていま
す。そのナレーションで「ご存じですか。
今、学校に通う子供達が危険にさらさ
れています。子供たちが安心して通うた
めにジョギングや犬の散歩、お買い物
など、いつもの日課を子供たちの登下
校へ少しスライドしてください。子供たち
の安全を地域の大人が見守りましょ
う。」と訴えています。
あなたも日課を少しだけスライドして、見守り活動に参加してみませんか!
H20.3.14
第 1 3 号
見守り通信
鈴 川 小
父母と教師の会
6年生の皆さんご卒業おめでとうございます!
中学生になっても地域の見守りが必要です!!
6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の方にとっては、1年生のまだあ
どけなかった子供が、元気で健康に成長した姿に、6年間の思い出とともに特別な感慨
をお持ちなのではないでしょうか。
これからは中学生として部活動もあり、帰宅時間がこれまで以上に遅くなるのではない
でしょうか?同じ四中学区の子供たちですので、引き続き、地域の子供として見守り活動
を継続し、安全にそして健康に生活できる地域の実現を、一緒に目指していきましょう!
また、在校生はもう少しで春休みが始まります。雪も解けて公園などで元気に遊ぶ子供
達の声が聞こえるようになります。当然、交通事故等に遭う危険性が高まることになりま
すので、今一度、ご家庭で春休み中の約束事を決めておきましょう。
★ 平成19年中の発生状況
平成19年は山形市内では72件発生し、そのうち警察で検挙等されたものが11件と
なっています。その形態は声かけが96件と一番多く、わいせつ行為が40件となってい
ます。学校別にみると小学生が被害にあったケースが62件で32%で高校生に次いで
多くなっており、発生時間は下校時間帯が117件で全体の60%を占めています。
山形市内の発生状況
県内の態様別状況
暴行・傷害,
15件
検挙件数, 11
件
その他,
32件
その他, 1件
小学生,
62件
下校中,
117件
つきまとい,
12件
県内の学校別発生状況
高校生,
88件
登校中,
21件
その他,
57件
声かけ,
96件
わいせつ,
40件
発生件数, 72
件
県内の時間別状況
県内の月別発生状況
40
20
中学生,
44件
0
発生件数
1月
12
2月
12
3月
4
4月
15
5月
17
6月
24
7月
22
8月
8
9月
24
10月 11月 12月
34
15
8
★ ”自分の子供を守る”強い気持ちを持ちましょう!
上のグラフを見ても分かるとおり、小学生が被害に遭うケースは割と多く、特に下校時
間帯に被害が集中しています。また、月別にみると夏休みの8月と冬期間は少なくなって
います。新入生が通学に慣れるまでの春先は、保護者の送迎が多いためか比較的少な
くなっていますが、警戒心が薄くなるのか6月以降増え始め、10月に一番多く発生して
います。
不審者は監視の目が弱くなる下校時間から夕方にかけて子供たちを狙っています。ま
た警戒心が薄くなると狙われやすくなります。
子供たちを守るためには、狙いにくくなるような地域の監視の目が一番大切です。”自
分の子供は被害に遭わない”という心の緩みを、不審者は狙っています。
見守り通信
H20.4.18
第 1 4 号
鈴 川 小
父母と教師の会
新入学おめでとうございます!!
見守り活動にご協力をお願いします
新1年生の保護者の皆さんご入学おめでとうございます。
さて、父母と教師の会(PTA)では子供達が安全にそして元気に登校し、健やかに成
長してくれることを願って見守り活動を推進しております。
「見守り活動」とは何か、これまでの取り組みについて紹介していきますので、私たちと
一緒に取り組んでいきましょう。
また、在校生の保護者の皆さんも、お子さんの進級を機会に今一度、不審者から自分
たちの子供を守るため、見守り活動への取り組みを考え直してみましょう。
★ 見守り活動のすすめ
現在、子供たちの身の回りには多くの危険が潜んでいます。登下校時における交通事
故のほか、最近では不審者による声かけ等が社会の関心事になってきています。不審
者はいつ子供たちに危害を加えるか分かりません。子供たちの安全を確保していくため
には、学校・地域・家庭がそれぞれの立場で見守り活動を行っていく必要があります。
見守り活動は二つに大別できます。まず一つめは、家庭での安全教育です。具体的な
例では登下校等における交差点の横断方法や通行方法の確認や、帰宅後に外出する
際は「どこに、誰と、何を、いつまで帰ってくるのか」を確認し注意を与えて送り出す。いわ
ゆる普通にご家庭で何気なく行っている行為ですが、家庭でのしつけを通して子供自身
が身を守る方法を学んでいく。
二つめは屋外で実際に地域の安全を監視する活動になります。見守り活動の基本
は、自分が「できる時に」、「できることを」、「できる範囲で」無理なく活動することです。ま
ずは「見守り隊腕章」をつけて、子どもにあいさつによる声かけをしながら身近なことから
始めてみましょう。例えば、
① 下校時間帯にスーパーに行くので、「見守り隊」腕章をつけて買い物にいく
② 夕方の犬の散歩に「見守り隊」腕章をつけていく
③ 学校近くまで迎えに行くので、「見守り隊」腕章をつけて一緒に帰る
④ 運動を兼ねて通学路等を「見守り隊」腕章をつけて、ウォーキングをする
になりますが、最近CMで公共広告機構の「日課をスライド」と題して流れている内容と同
じです。一度に大量の人数で不審者を監視することもケースによっては効果があります
が、常に複数の人が不審者を監視しているという防犯意識が高い地域を作っていくこと
が、不審者を寄せ付けないための近道ではないかと考えます。
★ 平成19年中の発生状況
前号でも紹介しましたが、平成19年中に発生した声かけ事案等です。平成19年は山
形市内では72件発生し、そのうち警察で検挙等されたものが11件となっています。平
均すると約5日に1件は市内で発生している計算になります。
その形態は声かけが96件と一番多く、わいせつ行為が40件となっています。学校別
にみると小学生が被害にあったケースが62件で32%で高校生に次いで多くなってお
り、発生時間は下校時間帯が117件で全体の60%を占めています。
山形市内の発生状況
県内の時間別状況
県内の態様別状況
暴行・傷害,
15件
検挙件数, 11
件
発生件数, 72
件
その他,
32件
わいせつ,
40件
登校中,
21件
その他,
57件
声かけ,
96件
つきまとい,
12件
下校中,
117件
県内の月別発生状況
県内の学校別発生状況
40
高校生,
88件
その他, 1件
小学生,
62件
30
20
10
中学生,
44件
0
発生件数
1月
12
2月
12
3月
4
4月
15
5月
17
6月
24
7月
22
8月
8
9月
24
10月
34
11月
15
12月
8
★ 「父母と教師の会」の取り組み
次に、父母と教師の会がこれまで取り組んできた活動等を紹介していきます。
これらの活動を継続していくことを基本にしながら、状況に応じてさらに必要な対策等
があれば検討し皆さんにご協力をお願いしていきます。
<学年見守りの日>
各学年見守りの日があり、当日は見守り隊の黄色い腕章を付けて、登下校時間帯に
交通安全・防犯指導を行っております。また、下校時には学年役員が広報車による学区
内巡回も実施しています。
第1学年…… 1日、第2学年…… 5日、第3学年……10日
第4学年……15日、第5学年……20日、第6学年……25日
<見守り隊ステッカー>
気軽に見守り活動に参加してもらうため、車用の見守り隊ステッカー(A41/2)を作製
しており、1枚500円・2枚組1,000円で販売しております。
<子ども安全情報メールへの登録>
鈴川小では、緊急連絡網でメールを活用しており、いざというときには携帯電話にメー
ルで一斉送信し、警戒をお願いすることがあります。
そのほかに、不審者情報の提供先として山形市教育委員会で実施している「子ども安
全情報メール」があり、希望者に無料でメール配信しています。登録希望される方は、携
帯電話で下記にアクセスしてください。
http://www.city.yamagata.yamagata.jp/
<防犯ブザー(ホイッスル)の携行>
不審者に声をかけられた時などに役立つアイテムが防犯ブザー(ホイッスル)です。必
ず子どもさんに持たせ、学年見守りの日に点検し、いざというときに使えるよう手が届く
位置に取り付けましょう。
<「鈴っ子見守り通信」>
これまでのバックナンバーを掲載しております。関心のある方は一度のぞいてみてくだ
さい。