SSH連携講座 東工大へ行こう! 実施報告&講座紹介 - 千葉市立千葉

千葉市立千葉高等学校
生物科
SSH連携講座
東工大へ行こう!
実施報告&講座紹介
2012年7/7(土)
8/ 2(木),18(土),19(日)
東京工業大学
原子炉工学研究所
(東京都目黒区)
東工大大岡山キャンパスで研究室スタッフと記念撮影
研修テーマ
放射線に関する基礎知識から実際に放射線がDNAに与える影響までを学ぶ。
実際に放射線を動物培養細胞に照射し、DNA解析に関わる先端技術を実習で体験する。
さらに、得られたデータを分析してどのような影響があるのか考察し発表する。
また、ガン治療にも応用が期待されるDNA修復機構についても学ぶ。
講師 :
東京工業大学原子炉工学研究所物質工学部門
准教授
松本 義久 先生
研修内容・日程
7月7日(土)
講義1
本校視聴覚室にて、放射線の基礎知識について
放射線とは
放射線が生物に与える影響
DNAの修復機構
など
8月2日(木)
講座を担当する東工大スタッフ紹介
と日程案内
インドからの客員研究員、ベトナム
や中国からの留学生と国際的!
研究室内では皆、英語で会話する
とのこと。
実習1
放射線量の測定
放射線測定の原理を説明いただいた後、
コバルト60照射施設で、
放射線源からの距離により放射線の強さが
どう変わるかを測定する。
コバルト60照射室内
鉛ガラスを通して見た照射室内。生徒が作業中
実習2
培養細胞への放射線照射と培養
ニワトリ由来の培養細胞に放射線を強度を変えて照射し、培養することで生存率を調べる。
培地に細胞を入れる。
コロニーを計測するための装置
昼食は大学の学食で。
メニューが豊富!安い!
キャンパスツアー
東工大大岡山キャンパス内を
放射線の測定をしながら見学。
→
時計塔は
水晶時計
発祥の地
←
↑図書館前で留学生と会話
8月18日(土)
実習1
培養結果確認(コロニー数計測)
顕微鏡で拡大したコロニー
培地にできたコロニーの数をカウンターで数える。
コロニーは1個の細胞から増殖して形成されたものであり、
コロニーの数は最初に培地に添加した生きた細胞数と考え
られる。
照射した放射線の強さによって、できたコロニー数を比較す
る。
実習2
コメット電気泳動
コメット電気泳動の手順を進めていく。
ふつう電気泳動は物質を抽出して行う
が、コメット電気泳動は細胞のままゲル
に埋め込み、細胞の膜構造を壊した後、
電気泳動を行う。これによりDNAの切
断状態(放射線による)を知ることがで
きる。
8月19日(日)
実習1
電気泳動結果確認
電気泳動後の試料を染色し、蛍光顕微鏡で観察、写真撮影。
DNAが緑色に光って見える。
切断が激しいほどDNAの移動度が大きく、
彗星(コメット)の尾のように流れて見える。
発表
4日間の講座で学習した内容をまとめ、発表する。
TAの大学院生に質問。
アドバイスをもらいながら、実験の結果
を考察し、発表できるようにまとめていく。
先輩にも遠慮なく「質問!」
4日間ありがとうございました!
今回の参加生徒は14名でした。
(募集対象:普通科・理数科 1、2年生)