(半導体 No.0625) 2006 年 11 月 20 日 三菱電機株式会社 金属キャップが無線機の不要輻射対策を軽減 UHF 帯業務無線機用 60 ワット送信モジュール発売のお知らせ 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、高出力業務無線機の不要輻射※1対策を軽減できる、 金属キャップ付き「UHF 帯業務無線機用 60 ワット送信モジュール」2 タイプを開発し、12 月 1 日からサン プル出荷を開始します。 ※1: 電磁波障害の元となる不要な電波ノイズ 発売の概要 形名 周波数帯 RA60H4452M1 440~520MHz RA60H4047M1 400~470MHz サンプル価格 (税抜き) サンプル出荷 開始日 量産開始予定 生産予定数 3,000 円 12 月 1 日 2007 年 1 月 年間 10 万個 発売の狙い 現在、警察、消防、道路公団、地域防災などの公共機関や空港、イベント会場、バス、列車、タクシー などで幅広く利用されている業務無線機は、送信電力が大きいため、他の機器に干渉を起こさないように 厳重な不要輻射対策が施されています。中でも、消防車両向けなど車載型業務無線機の送信電力は 60 ワットと携帯電話機の数十倍の高出力なので、不要輻射対策として電力増幅器の送信モジュールを金属 ケースで覆ったり、筐体内部に電波吸収体や導電性テープを貼ったりするなど、さまざまな策を講じるの が通常で、製造コストの増加要因となっていました。 当社は今回、送信モジュール自体の不要輻射レベルを抑制した「UHF 帯業務無線機用 60 ワット送信 モジュール」を開発しました。無線機の不要輻射対策が軽減でき、製造コスト削減に貢献します。 新製品の特長 1.業界初の金属キャップ採用により不要輻射レベルを抑え、業務無線機の製造コスト削減に貢献 不要輻射対策の金属ケースや電波吸収体、導電性テープは部品点数が増加するだけでなく、実装や 調整の時間もかかって製造コストを増加させていました。今回、UHF 帯の送信モジュールでは業界初※2 となるステンレス製の金属キャップ採用により、送信モジュール自体の電磁シールド効果を高め、漏えい する不要輻射レベルを第 2 高調波で従来比※3 約 10 分の 1 に抑制しました。無線機側で必要な不要輻 射対策が軽減でき、製造コスト削減に貢献します。 ※2: 2006年11月20日現在 ※3: 当社製 UHF 帯業務無線機用 55 ワット送信モジュール「RA55H4452M」との比較 2.安定度の高い出力特性で、車載型業務無線機の通話品質確保に貢献 移動しながら、さまざまな場面で使用される車載型業務無線機の場合、ビル間走行による電波伝搬状 況の急変や、アンテナへの金属の接近は負荷変動となって送信モジュールに影響を及ぼし、出力の 変動や、場合によっては異常発振を引き起こして通話品質を劣化させます。今回、増幅回路の構成を 見直して負荷変動の影響を受けにくくし、5~65 ワットの広範囲にわたる安定した出力特性を実現しま した。車載型業務無線機の通話品質確保に貢献します。 今後の展開 金属キャップ付き 900MHz 帯 45 ワット送信モジュールの製品化を計画しています。 報道関係からの お問い合わせ先 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 電話03-3218-2333 FAX03-3218-2431 三菱電機株式会社 広報部 1 主な仕様 動作条件 電気的特性 周波数範囲 ドレイン供給電圧(Vdd) ゲートバイアス電圧(Vgg) 入力電力 出力負荷 ケース温度(Tc) 出力電力/総合効率 第 2 高調波 第 3 高調波 外形寸法 RA60H4452M1 440~520MHz RA60H4047M1 400~470MHz 12.5V 5V 50mW(信号源インピーダンス 50Ω) 50Ω(安定性規格範囲: VSWR 3:1 以下) +25℃ 60W 以上/40%以上 -35dBc 以下 -40dBc 以下 -45dBc 以下 横 67.0×縦 19.4×高さ 9.9mm 製作担当工場 三菱電機株式会社 高周波光デバイス製作所 〒664-8641 兵庫県伊丹市瑞原 4 丁目 1 番地 TEL 072-784-7396 FAX 072-780-2672 お客様からのお問い合わせ先/資料請求先 三菱電機株式会社 半導体・デバイス第二事業部 高周波光デバイス営業部 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 TEL 03-3218-3331 FAX 03-3218-4862 URL http://www.MitsubishiElectric.co.jp/semiconductors 2
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