∞Infinity ICタグの研究 1 ICタグに関する基本的情報 2006年 2月 1日 ∞Infinity I C タグに関する基本的情報 1. I C タグとは 2. I C タグの内容 3. 周波数と通信距離 4. バーコードとの相違 5. 国内 I C タグ関連団体 6. 市場規模 7. 課題 目次 1. ICタグとは RFID タグ ( Radio Frequency Identification ) ● 2003年に入り標準化の作業が本格化 ● 構成 ● ICは0.1ミリ~数ミリ角大 ● 最大の利点 ● 種類 = = 情報を記録する小型ICチップ = 通称 = + 金属製アンテナ 「ゴマ粒チップ」 ある程度離れた場所にあるリーダーで一括読取り可能 ラベル型、カード型、コイン型、スティック型 2. ICタグの内容 ● 無線通信によってデータの読み取りや書き込み可 ● ロジック回路により、演算・認証・暗号化などの処理可 ● 通信距離 = 数cm ~ 2m程度 (国内) ● 無線周波数 = 13.56MHz 2.45GHz 電磁誘導方式 マイクロ波方式 ● IC タグに似たシステム JR東日本のICカード乗車券の「Suica」 JR西日本のICカード乗車券の「ICOCA」 3. 周波数と通信距離 ● 135 Khz の周波数帯 = 1メートル未満 ● 13.56 MHz の周波数帯 = 1メートル未満 ● 2.45 Ghz の周波数帯 = 2メートルまで可能 ● UHF 帯が使えれば = 7メートル程度まで可能 4. バーコードとの相違 無線ICタグ ● 記録可能データ量 ○(数十Kバイト) ● 最大通信距離 2m前後(国内) ● 不正な複製 ● 経年変化・汚れ ● 一括読み取り ● コスト バーコード ×(数バイト) 50cm前後 困難 容易 耐性が高い 耐性が低い ○ × ×(数十円以上) ○(ほぼ数円) 5. 国内のICタグ関連団体 ● 米オートID(1999年設立)センター 外国企業 = 米ウォールマート・ドイツのメトロ・ フランスのカルフールなど 国内企業 = 大日本印刷・キヤノン・三井物産・凸版印刷・ NTT・NTTコムウェア・オムロン・日本ユニシスなど UHF帯を中心に実証実験を行っている ● ユビキタスIDセンター 国内企業200社以上が参加 実証実験を13.56MHzで行い、 法的条件が整備された時点で UHF 帯 に切り替える予定 6. 市場規模 総務省 「ユビキタスネットワーク時代における電子タグの高度利活用に 関する調査研究会」 中間報告の市場規模 2003年 8月 ● 9兆円規模 技術・標準化・セキュリティ等の課題が解決されず、普及が効果的に 促進されなかった場合 ● 17兆円規模 未解決課題はあるものの、普及するために十分な環境が整い 一定の普及が促進された場合 ● 31兆円規模 2010年頃 技術課題が解決し、 タグの低コスト化等が実現され 利活用分野の拡大により普及が大きく促進された場合 7. 課題 ● 周波数帯の整理 800/900MHz の UHF 帯の開放 ● ICタグのコスト問題 東芝テックが 2003年11月 発売の I C タグ 個当たり25円/1億個のロット I C タグのコストが下がれば、導入と大量製造でさらにコストが下がる ● ICタグのプライバシー情報の危険 データベースに蓄えられた購入履歴やクレジットカード情報などが、 外部に流出する危険 I C タグの研究 2 へ続く
© Copyright 2024 ExpyDoc