開会の辞 来賓挨拶 第 1 部 報告 (1) 実験動物福祉の国際標準の解説 (2

◇改正動物愛護法交流集会◇
日本の実験動物福祉は、国際標準や国際法規から大きく立ち
遅れており、平成24年法改正において、以下の附帯決議が記載
されました。
①国際的な規制の動向や科学的知見に関する情報収集
に努めること。
②3R(代替法の選択、使用数の削減、苦痛の軽減)の実効性
の強化に努めること。
この附帯決議を受け、実験動物に第一線で関与されている先生方の
情報やご意見を交流し、国民共有の情報として、「実験動物の福祉」
の法改正を求めていきたいと思います。
皆様のご参加をお願い致します。
NATSUME RAT(手技訓練用モデル)
プ ロ グ ラ ム
開会の辞 
植田 勝博(THEペット法塾代表/弁護士)
来賓挨拶

協力国会議員 各位
第 1 部 報告
(1) 実験動物福祉の国際標準の解説 
黒澤 努(AAALAC International Council)
(2) 改正動物愛護法の解説と問題点の点検

吉田 眞澄(元帯広畜産大学理事・副学長/弁護士)

栗原 千絵子(生命倫理政策研究会)
(3) 実験動物福祉と生命倫理
その他、1~2名を予定
第2部 パネルディスカッション「実験動物福祉のために、法改正はどうあるべきか?」


パネラー 黒澤 努(AAALAC International Council )
吉田 眞澄(元帯広畜産大学理事・副学長/弁護士)
栗原 千絵子(生命倫理政策研究会)
その他 1~2名を予定
コーディネーター 海野 隆(医薬品非臨床安全性コンサルタント)
植田 勝博(THEペット法塾代表/弁護士)
閉会宣言 
鶴田 真子美(全国動物ネットワーク)
日時
場所
【 主催 】 THE ペット法塾 http://thepetlaw.web.fc2.com/ 〒530-0047 大阪市北区西天満6丁目7番4号
大阪弁護士ビル4階 植田勝博法律事務所
TEL:06-6362-8177 FAX : 06-6362-8178
【 共催 】 全国動物ネットワーク
【申込先】(申込必須)
E-mail:[email protected]
坂本博之法律事務所
TEL: 029-851-5580
FAX: 029-851-5586
※参加費:無料
お申込みは、参加者全員のフルネーム、住所、電話№、
FAX の方は返信先 FAX№をご明記ください。
法制度がない日本を世界はどうみる?
動愛法自体が、海外からの批判を意識し
立法化されています。実験動物の福祉に
ついても、法律がないのは日本だけと
なってしまいました。
日本は自主管理で足りるとの意見があり
ますが、飼育されている実験動物は、
1000 万匹を超えており福祉の確保は容易で
はありません。
資料:NPO 法人 地球生物会議ALIVE
日本を取り巻く世界の動き
1876年イギリス
1876年イギリス
虐待防止法
1986年 EU
1986年 EU
実験動物福祉指令
1999年
1999年
ボロニア宣言
2006年 2006年 ISO10993-2
2010年 OIE
2010年 OIE
陸生動物規約
動物実験が
許可制となる
実験施設の登録と査察
が記載される
3R推進のため、各国
に法的枠組みを求める
実験動物福祉
規定を盛り込む
担当官庁による
実験施設の監督
1966年米国
1966年米国
動物福祉法
1985年 CIOMS
1985年 CIOMS
動物実験に関する国際原則
根拠となる法律と査察を求める
動物実験が
農務省管理となる
2001年 OECD
2001年 OECD
テストカイドライン
動物福祉に寄与する
試験方法へ改定開始
2008年 韓国
2008年 韓国
動物実験の規制が
大幅強化される
年表にある機関(OIE 等)に日本は加盟しており、それらの機関は、実験動物福祉の法的管理
を求めている。日本だけが自主管理を続けることが難しくなっています。
(略号)
EU :欧州連合
OIE :国際獣疫事務局
OECD :経済協力開発機構
CIOMS:国際医科学団体協議会
ISO :国際標準化機構
ボロニア宣言:第三回生命科学における代替法と動物使用に関する世界会議(1999 年イタリア)
3Rの実効性強化と法制度
3 R は実験動物福祉のキーワードであり、
なるべく動物を使用しない方法に置き換え(Replacement)、使用数を削減し(Reduction)、
動物に与える苦痛を少なくする(Refinement)ことを意味しています。
EU の実験動物福祉指令は、3 R の全面的強化のため 2010 年に改定されました。
その一部を紹介します。
・Replacement: ECVAM(ヨーロッパ代替法センター)は、動物を使わない試験法の研究を
している。加盟国は有効性実証に協力しなければならない。
・Reduction : 死んだ動物の体(細胞等)を有効活用することで、生きた動物の使用数を
減らすべきである。
・Refinement : 実験中の動物の苦痛を少なくするために、実験者の徹底的トレーニング
とトレーニングが終了するまでの監督責任が記載された。
(日本の現状:2013 年 4 月 13 日 中日新聞記事より抜粋)
EUがそのための機関「ECVAM」に六十人の専門スタッフを擁しているのに対し、日本の機関「JaCVA
M」は二人のみ。予算も年千五百万円程度でEUの百分の一だ。