【OIE 情報】中国(チベット自治区)における口蹄疫(A 型)の発生について

平 成 27 年 1 月 5 日
動 物 衛 生 課
【OIE 情報】中国(チベット自治区)における口蹄疫(A 型)の発生について
中国(チベット自治区)における口蹄疫(A 型)の発生について、2014 年 12 月 25 日付けで OIE
へ報告がありましたのでお知らせいたします。
【出典】
OIEウェブサイト(2014年12月25日付け)
http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Reviewreport/Review?reportid=16825
(OIE情報は更新・差替えが行われる場合がありますので、出典元も併せて御確認下さい。
)
【概要】
・発生数:1件(続報 11)
・発生日:2014 年 12 月 15 日
・OIE への報告日:2014 年 12 月 25 日
・血清型:A 型
【発生状況】
・チベット自治区ラサ市 チュシュル チュシュル村の裏庭飼育農場
【動物種】
【飼育頭数】
【症例数】
【死亡数】
【淘汰数】
牛
86
17
0
86
【疫学情報】
・感染源:不明又は調査中
・ウイルス系統:SEA 97 G2
【対応】
・淘汰
・隔離
・国内における移動制限
・スクリーニング
・ゾーニング
・施設等の消毒
・発生に対応したワクチン接種は実施していない
・患畜を治療対象としない
【診断】
・診断施設:蘭州獣医学研究所(国立研究所、OIEリファレンスラボラトリー)
・診断法:RT-PCR、ウイルス分離(いずれも陽性)
・確認日:2014年12月24日
1
【と畜数】
0
中国、ロシア(極東ロシア・ザバイカリエ地方)、モンゴル、カザフスタン
におけるA型口蹄疫の発生状況・遺伝的相同性(2013年2月~)
カザフスタン(東カザフスタン州)
2013年5月11日(A型)牛
2013年6月 3日(A型)牛
2013年6月 7日(A型)牛
モンゴル(バヤン・ウルギー県)
2013年7月 4日(A型)牛
99.53%
2013年7月 6日(A型)牛
99.53%
ロシア(アムール州)
中国
(新疆ウイグル自治区)
2013年4月 8日(A型)牛
2013年5月 7日(A型)牛
2013年5月15日(A型)牛
2013年9月24日(A型)牛
中国(チベット自治区)
2013年4月12日(A型) 牛
2013年5月 2日(A型) 牛
2013年5月10日(A型) 牛
2013年5月24日(A型) 牛
2013年5月30日(A型) 牛
2013年7月 5日(A型) 牛・豚
2013年8月 5日(A型) 牛
2013年8月10日(A型)牛
2013年8月19日(A型)牛
2013年9月 5日(A型)牛
2014年1月 2日(A型)牛
2014年9月15日(A型)牛
2014年10月 8日(A型)牛
2014年12月15日(A型)牛
99.37%
2013年6月24日(A型)牛
2013年8月 8日(A型)牛
2013年8月16日(A型)牛・豚
モンゴル(スフバートル県、他2県)
2014年1月26日~2月20日(A型)牛
2013年8月28日(A型)牛
2013年9月28日(A型)牛
2013年11月27日(A型)牛
モンゴル(ドルノド県)
2013年9月18日(A型)牛
ロシア(ザバイカリエ地方)
2013年3月 8日(A型)牛・豚
中国(江蘇省)
2014年6月23日
中国(雲南省)
2013年6月9日(A型) 牛
2013年3月25日(A型)牛
2013年3月28日(A型)牛
2013年9月 4日(A型)牛
2013年9月14日(A型)牛
2013年9月21日(A型)牛
2013年9月22日(A型)牛・豚
2013年10月2日(A型)牛
2014年1月25日(A型)牛
2014年2月12日(A型)牛
2014年9月11日(A型) 牛
99.69%
99.53%
99.69%
99.05%
中国(青海省)
2013年3月15日(A型) 牛
2013年5月 7日(A型) 牛
<出典>
発生状況:OIE
遺伝的系統樹解析:英国パーブライト研究所
※発生状況は2014年1月4日現在
※OIE報告の発生日と、パーブライト研究所の報告書のデータ収集日
には相違があるが、発生日及び発生場所から推定。
99.05%
中国(広東省)
2013年2月18日(A型) 豚
遺伝的相同性(VP1遺伝子)
(1)遺伝子型に関する情報
中国広東省(2013 年 2 月 18 日)
、中国青海省(同年 3 月 15 日)及びロシア ザバイカリエ地方
(*)で発生した A 型口蹄疫のウイルス株について、英国パーブライト研究所(OIE リファレン
スラボラトリー)で遺伝子の系統樹解析が実施された結果、99%以上の相同性があったと報告
されている。
*)パーブライト研究所の報告書では、データ収集日が 2013 年 3 月 1 日と記載。一方、OIE の
発生報告では同年 3 月 1 日発生の記載はないが、株名の情報から同年 3 月 8 日発生と同一株
について解析されたと考えられる。
(2)ロシア(極東ロシア・ザバイカリエ地方)での A 型口蹄疫に関する情報
・OIE 報告によると、ロシア ザバイカリエ地方の発生地区は、中国国境付近に位置し、口蹄疫ワ
クチン接種を行う緩衝地域に指定されている。
・OIE 報告によると、ロシア アムール州での発生は、中国国境から 15m(2013 年 6 月 24 日)、約
15km*(同年 8 月 8 日)、約 2km* (同年 8 月 16 日) 、約 30km* (同年 8 月 28 日)、約 20km* (同
年 9 月 28 日)及び約 24km* (同年 11 月 27 日)(*:OIE 報告から推定)の位置。
・ロシアでは、国境地帯に口蹄疫ワクチン接種を行う緩衝地域を設定し、牛及び小型反芻動物に
対して、A、O 及び Asia-1 型の混合ワクチンを接種している(ロシア連邦動植物検疫監督局ウ
ェブサイト情報より)
。
(3)中国での A 型口蹄疫ワクチン接種に関する情報
乳牛及び種雄牛並びに広西チワン族自治区、雲南省、チベット自治区、新疆ウイグル自治区及
び新疆生産建設兵団の辺境地域における全ての牛及び羊が、A 型口蹄疫ワクチンの強制接種対象
となっている。
(4)カザフスタンでの A 型口蹄疫に関する情報
OIE 報告によると、カザフスタン東カザフスタン州の発生地区は、中国新疆ウイグル自治区との
国境付近に位置している。カザフスタン当局は発生を受けワクチン接種を実施。
(参考情報:口蹄疫(A 型)に関する中国農業部の対応関連情報)
当省ウェブサイトに以下の情報を掲載しています。
・中国の A 型口蹄疫対応について(機械翻訳に基づく仮訳)
URL: http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/130514_china_moa_fmd_a.pdf
・中国の家畜の伝染病に対するワクチン接種計画について(仮訳)
URL: http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/china_vaccine.pdf
・中国の動物伝染病モニタリング・疫学調査計画(仮訳)
URL: http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/china_survey.pdf
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