NetBIOS over IPを使用してブラウズを可能にする方法 概要 ここでは、アクセス ルータを経由するIPを使用してPrimary Domain Controller (PDC)やWindows Name Service (WINS)サーバに 到達する方法、およびWINSサーバにアクセスするためのPC設定について説明します。 ネットワーク図 前提条件 ほとんどの場合、ワークグループではなくドメインを使用します(WINSおよびNetBIOS over TCP[NBT]はドメインを設定しな くても動作します) 。 WINSサーバを使用します。 ユーザのログイン名が設定されているPDCを使用します。 Windows 95を実行しているPCで、ワークグループ名をドメイン名として設定します。 1. スタート ボタンをクリックし、コントロールパネルを選択して、ネットワーク をクリックします。 2. ネットワーク コンポーネント リストから、Microsoft ネットワーク クライアントを選択します。プロパティ ボタン をクリックします。 3. クライアント ウィンドウが表示されたら、Windows 95 ドメイン ボックスにドメイン名を入力し、OKをクリックしま す。 ブロードキャスト ドメインのすべてのWindows 95マシンで、マスタブラウザが無効になっていることを確認します。無効に なっていない場合、回線上のすべてのマシンのブラウズが破棄され、ドメインのブラウズに対してすべてのマシンが非表示 になります。 スタート ボタンをクリックし、設定 から コントロールパネル を選択します。 ネットワークを選択します。ネットワーク ウィンドウで、TCP/IP <カード製造者およびモデル番号>アダプタを選択 し、プロパティ ボタンをクリックします。 TCP/IPのプロパティ ウィンドウで、詳細 タブをクリックします。 マスタ ブラウザに何らかのエントリがある場合には、そのエントリを選択して、設定をオフにします。 個々のユーザ:ルータ経由のNETBIOS over IPを使用してブラウズする方法 ネットワーク図 ユーザが個々のエンド ホストから非同期回線またはISDNを使用してダイヤルインし、ブラウズを実行する場合には、上記の手順 を完了する必要があります。 また、ダイヤル接続を受け入れるルータでグローバル コマンドを実行し、RFC1877情報を提供する 必要があります。 1. async-bootp dns-server x.x.x.x (x.x.x.x はDNSサーバ)を設定します。 2. async-bootp nbns-server y.y.y.y (y.y.y.y はWINSサーバ)を設定します。 ローカル ルータのブリッジ設定 注: ドメインを使用することを推奨します。 ドメインを使用できない場合には、ブロードキャストをフラッディングする必要があります。ただし、非同期回線では、この設定 はできません。LANインターフェイスで、次の作業を行ってください。 1. 次のコマンドを実行します。 ip forward-protocol udp 137ip forward-protocol udp 138ip forward-protocol spanning-tree 2. 次に、フラッディングが必要なすべてのインターフェイスにブリッジングを設定します。これにより、IPブロードキャスト をフラッディングするスパニングツリーが作成されます。コマンドリファレンス マニュアルのip forward-protocol spanning-tree コマンドの説明には、次のように記載されています。 フラッディングの対象パケットは、次の条件を満たしている必要があります。 MACレベルのブロードキャスト パケットでなければなりません。 IPレベルのブロードキャストパケット、すなわち、全ネットワークのブロードキャスト(255.255.255.255)または主要 ネットワークのブロードキャスト(131.108.255.255など)でなければなりません。 パケットは、Trivial File Transfer Protocol (TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)、Domain Name Service (DNS)、 Time、 NetBIOS、ND、BOOTPの各パケット、または ip forward-protocol udp global コンフィギュレーション コマン ドによって指定されたUser Data Protocol (UDP)でなければなりません。 パケットのTime-To-Live (TTL)値が最低 2 でなければなりません。 フラッディングされるUDPデータグラムには、出力インターフェースに対する ip broadcast-address interface コンフィギ ュレーション コマンドにより、宛先アドレスを指定されます。宛先アドレスには任意のアドレスを設定できます。したがっ て、宛先アドレスは、データグラムがネットワーク上で伝播され際に、変更されることがあります。送信元アドレスは変わ りませんが、TTL値は減少します。インターフェイスからデータグラムが送信される場合(宛先アドレスは変更される可能性 があります)、データグラムは標準IP出力ルーチンに渡されます。そのため、出力インターフェイスのアクセスリストの対 象になります。 ip forward-protocol spanning-tree コマンドは、ブリッジングSTP(スパニングツリー プロトコル)によ って作成されたデータベースを使用します。したがって、この機能をサポートするには、ルーティング ソフトウェアにトラ ンスペアレント ブリッジングオプションを設定し、フラッディングに参加する各インターフェイスにブリッジングを設定し ておく必要があります。インターフェイスにブリッジングが設定されていない場合、ブロードキャストを受信することはで きますが、そのインターフェイスで受信したブロードキャストは転送されません。また、そのインターフェイスからは、異 なるインターフェイスで受信したブロードキャストを送信することもできません。 実際にはブリッジングを実行したくない 場合、タイプ コード ブリッジング フィルタを設定して、すべてのパケット タイプのブリッジングを拒否できます。ブリ ッジド トラフィックをフィルタリングするためのアクセス リストの設定方法については、ブリッジングおよびIBM ネット ワーキング コンフィギュレーション ガイド の「トランスペアレント ブリッジングの設定」の章を参照してください。 注: ブラウザの検索機能を使用して、上記マニュアルの該当箇所を検索できます。 IP転送コードを使用してフラッディング を設定する場合にも、スパニングツリー データベースを使用できます。スパニングツリーに基づくフラッディングでは、オ ールワン(255.255.255.255)、オールゼロ (0.0.0.0)、およびサブネットがイネーブルの場合には全ネットワーク(たとえ ば、ネットワーク番号が131.108.0.0の場合は131.108.255.255)のパケットが転送されます。 また、サブネットがイネーブ ルの場合には、全ネットワーク ブロードキャストのゼロ バージョン(131.108.0.0など)のパケットも転送されます。 NetBIOSの追加情報 IPXベースのNetBIOSでブラウズを実行する場合、ipx type-20-propagation コマンドを使用して、すべてのインターフェイスで Type 20プロパゲーション パケットの入出力を許可することができます。Type 20パケットは、IPXルータ仕様に指定されたループ 検出および制御の対象になります。 NetBIOS Extended User Interface (NetBEUI)ベースのNetBIOSでは、すべての参加インターフェイスをブリッジングする必要があ ります。 NetBIOS over IP関連の詳細情報については、次のサイトを参照してください。 TCP/IPおよびLMHOSTSファイルによるドメイン ブラウジング または、Microsoftのサポートサイトで、資料番号Q150800(タイトル:TCP/IPおよびLMHOSTSファイルによるドメイン ブラウジン グ)を検索してください。 テクニカルティップス:LANテクノロジー 1992 - 2010 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Updated: December 01,2002 Document ID: 17057
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