消防科学研究所報 34号(平成9年) 誘導灯の取り付け方法の違いによる対震性能の研究 V i b r a t i o nt e s to fe x i tr o u t elampsf i x e dd i f f e r e n t l y 加藤和夫‘ 片岡正弘・ 概 要 誘導灯の取付け方法の違いによる、耐震性能について二次元振動測定装置で振動実験を実施した。 結果は 、 1 天井に直に取付けた場合、誘導灯器具の取付け部分で変形し、表示板が外れることがあった。 2 パイプ吊りの場合、パイプが天井取付け部分で外れることがあった。 3 上下の揺れが加わることにより、表示板が外れやすくなる。 4 パッテリ一等の内蔵物の固定が不十分だと落下するおそれがある。 5 実験ではランプが外れることはなかった。 Wemadev i b r a t i o nt e s t so fe x i tr o u t elampsf i x e dd i f f e r e n t l yt od e t e r m i n ehowmucht h e ycanw i t h s t a n dquake movements.I nt h et e s t st h et w o a x i a l( h o r i z o n t a l v e r t i c al )s h a k i n gt a b l ewasu s e d . 1Whent h elampwasf i x e dd i r e c t l yo n t ot h ec e i l i n g,i tsometimeshappendt h a tp a r to ft h eframeworkdeformed, andt h ed i s p l a yboards l i p p e do f f . 2I nc a s eo ft h elamps u s p e n d e dbyp i p e s,p i p e scameo f ft h ec e i l i n ga tt h ec o n n e c t i o np o i n t s . 3Witht h ev e r t i c a lv i b r a t i o nadded,t h ed i s p l yb o r a dg o te a s i e rt ocomeo ff . 4I fp a r t si n s i d et h ed i s p l a yboards u c ha st h eb a t t e r yweren o tf i x e donp r o p e r l y,t h e ywerel i k e l yt of a¥ lo f f. 5Lampsd i dn o tcomeo f fi nt h et e st . l はじめに の入力条件(振動方向、地震波、周波数、強さ)を変化 させてその挙動をについて観察した。(写真 1参照) 劇場・飲食庖・百貨屈などの建物では、各種誘導灯を 目にすることが出来、通常の火災では十分な機能を果た すものと思われる。 しかし、地震時にその機能が確保されるかどうかにつ ては疑問である。過去の地震災害においても、天井の落 下による二次的影響による被害ばかりでな く、天井が被 害を受けない場合でも、吊り下げ形誘導灯の脱落した事 例等が報告されている。 ここでは、誘導灯の形状、取付け方法による対震性能 の違いについて解明するため研究した結果について報告 する。 2 実験装置等 実験は当研究所の振動測定装置の振動台(以下、「振動 台」という)の上に鉄骨の枠組み(図1)をボルト止め し、表 Iに示す試験体(各種誘導灯)を取り付け、振動 隊第二研究室 写真 l 実験状況 4 9 2400 ぱ3 r - 可才 N (天井面) 2000 000N 一一一+上 7 3 0 3 B (側面) (正面) 図 2 従来型誘導灯 (A社製) 的ト可N (床面) 図 1 鉄骨取付け枠の斉刻犬 [ I J l 1 表 1 実験に供した各種誘導灯 6 7 8 試 種 験 体 ト一一一一一 2 製 造 、 d Z b ミ す 法 重 量 類 社 従 A社 7 3 0x2 5 0x4 8 m m、2 . 1k g( 図 2) B社 6 7 8x2 4 0x5 0 m m、3 . 1k g( 図 3) C社 688X2 5 2x4 9 m m、2 . 5 k g( 図 4) D社 710X249X50mm、2 . 7 k g( 図 5) A社 1 ,2 44X230XI04mm、2 . 1 k g 図 3 従来型誘導灯 ( 8社製) 来 型 誘 ト一一一一 3 ト一一←ー← 4 5 6 中 型 階 段 通 路 導 誘 灯 ー ー ー ーーーーーーー_.+._----ーーーーーーーー ( 図 6) D社 , 12 4 8X2 4 5X1 0 5 m m、5 . 0 k g ω8 (図7) 7 一 8 輝 高 灯 導 誘 度 A社 2 4 0X2 9 0X5 7 m m、1.O k g( 図 8) C社 190X190X54mm、1.4 k g( 図 9) 図 4 従来型誘導灯 ( C社製) 5 0 山凶 」 一 一 一 一 一 一 一 一 一 導 灯 t " . o 1 1 卜一 す一ー I- ーす ー一ーー 、 σ c w p 3 l T t 」 ∞ 』・. . . . . . . . L . J 1 0 1 5 4 3 印 図 9 高輝度誘導灯 ( C社製) 図 5 従来型誘導灯 (D社製) 3 実験方法等 ( 1 ) 実験方法 振動台への鉄骨取付け枠の固定 ア ョ ヨ ﹂ F 戸L =ヒ ー宇オ z 鉄骨取付枠は下部を、 12Mの六角穴付きボルトで 1 0か所固定した。 誘導灯の向き イ 誘導灯は表 2に示す 2種類の向きで実施した。 表 2 誘導灯の取付け方向と呼称 図 6 階段通路誘導灯 (A社製) 誘導灯の取付け方向 呼 称、 同一一ー一一 戸 主 1 2 4 8 F ト プレート面が振動方向(水平)と同じ向き 横向き プレート面が振動方向 ( 水平)と直角の向き 正面向き ウ 誘導灯の固定方法 誘導灯は鉄骨取付け枠の上部に固定し、 その方法 は表 3のとおりである。 表 3 誘導灯の固定方法 図 7 階段通路誘導灯(D社製) 圏 三7五l 内 , . , . 廿 I O m mのボルト止め(試験体 l、 3、 直付け方式 5- 8) ( 2 ) 4凹のボルト止め(試験体 2、 4) 書 パイプ吊り 方 式 l240 」 立 詳細は、各器具別に表 4のとおり。 パイプの長さ、 5 0 c mとI O O c mについて 行った。 図 8 高輝度誘導灯 (A社製) 5 1 表 4 器具吊装置 試 験 体N o 種類 器 鋼管 具 吊 装 i上ll~ 干 ol6mmによる 2本 吊 り 、 パ イ プ 0 c m、フランジカノ〈ー l個 の間隔は 4 で幽定(図 1 0参照) 従 2 鋼管 型 0 倒 、 フ ラ ン ジ カ バ ー 1個 の間隔は 3 で固定(図 1 1参照) ー 誘 導 n 3 o16mmによる 2本 吊 り 、 パ イ プ 来 鋼管 φ16mm による 2 本 I~I~ り、パイプ ω の間隔は 2 0 c m、 フ ラ ン ジ カ バ ー 2個 中 青 5 で固定(図 1 2参照) 鋼管φ 16mmによる 2本 吊 り 、 パ イ プ の間隔は 2 0 c m、パイプナットで固定、 4 1参 フランジカバ ー l倒 で 固 定 ( 図 1 図1 1 従来型誘導灯 (8社製)パイプ吊り固定 照) 5 6 7 鋼管・ o16mmによる 2本 吊 り 、 パ イ プ 0 c m、 フ ラ ン ジ カ バ ー l個 の間隔は 4 で固定(図 1 4参照) 鋼管φ 16mmによる 2本 吊 り 、 パ イ プ の間隔は 5 0 c m、フランジカノてー l個 5参照) で固定(図 1 鋼管 o16mmによる l本 吊 り ( 図 1 6参 照) 山凶 8 階 段 通 路 誘 導 灯 鋼管φ 16mmによる1:本吊り(図 1 7参 導 士 T 照) ω8 ※ 器 具 と パ イ プ の 結 合 は 、 六 角 ナ ッ ト (2個)に座金(2 枚)を挟んで穏具の天板等を締めつけ固定する。 C社製)パイプ吊り固定 図1 2 従来型誘導灯 ( 中 SN 7 0 1 7 3 0 T 」ー」 凶 図1 3 従来型誘導灯(D社製)パイプ吊り固定 図1 0 従来型誘導灯 (A社製)パイプ吊り固定 5 2 円 。 日 rpL ヨ 1 2 4 4 3 0 0 54 図1 7 高輝度誘導灯 ( C社製)パイプ吊り固定 4 階段通路誘導灯 (A社製)パイプ吊り固定 図1 ( 2 ) 測定(入力)条件 入力波は釧路沖地震波及び正弦波として行った。そ の細部については表 5のとおり、又、それぞれの加振 F て てF 波形は図 1 8から 2 1のとおり。 (82)02 。 ω 目 。 - 表 5 入力条件 人M . i J 1248 ; ! , I波 数 215 地2 1波 D社製)パイプ吊り固定 図1 5 階段通路誘導灯 ( jJ~ ~ :~ ~I' 附 ,,~~ i 度 , 0 以 動 1 , . 向 速 加 J 9 ' 9 2 1h:羽目, IF.) 地 筒 抜 山々k hlλIJlliìf町~ : ( '・l i ' l : I I ' O, i l' . ! i 1 ' t也u時 i ll nn.押 (¥ ¥ ' ) : J ; J W I:1九7 開 C . 司 I.J j ! (> :年 ( 1 "' 13 年) 1月 1 5C 12 t 1 1 1 干{附分 〈 岳 地" ' 1 抗 出; a . .!.“HJi '~r : ~tff.! J J 釧附観測'" I 釧路地Ij主 ( ( l : ! .fO ぐ の 型i と リ マ ~t制 ø(t:;~ .'i" " (タ〉従敵 山 i'?t~ : " J 詰 マクーニナ "L - " I 〈 詰) 各 地 のお l 苛 (以ト 政 l ' ! 料1 14 1 9 . ' 2 2. 1 分 IO~. 2k ll1 i. 8 .釧 路 , 1 切~ ' 1 : i l 1 17 . 水,y: 1 l L1 主 f l!{ fß; 6 、河lìiÎlf ・ fr. ! f~ .八 J ; ~~{/喧 5 漸I 刊I J I I ; ' ! ! ! ! !2~"I /s で りから 11 川 ll~a l 1 で 漸 ~~I.川 似 し た 。 1, と いす) H完 水、('・1 岳I ! (h 漸i!'l IJll i主 Jru 山II / s で 水干 }j 向。 ~l lJlJtI 、t : i fj r i力1 司υ. . .j n t憎. . 1主 C漸WtI J I I猷 L t r 1 !こ1 , , / 1 時I J i帰 巴 民自 1 ' i E ' j I I 一. 木 、 ( '1 : 長山 1 1( (7 . {以卜 被'lJといヮ) I E ' ; ' :被 。持 波 {以ト 甑 」 ヱ 漸刷Jmji! llI '~ ~íl l 九 ,-JJII仮した。 3Jとい う) 1 ., 1 │制│ 1ョ 水 ' 1 'J i1 : 1 ' (以ド 「日 ' : i : 1ヌ 水 干 J ;l i ' l 漸If" t l n l ; : l i l空'lg :al / sー てI J I II l <Lた。 '- d:~主 4Jとい・j) 2 . 0 7 水('方向 漸 1. l I ' l l J il i 害見 2g a l ! sで I J I II < iLた。 (以下 r ï.t ~:ι 政 上 とt 寸 ) ※ 1111軸<1:,1 波数 については、 鉄汁作 を w 載 した 状態で\Onn~a I Wfl IJII ll-,巴 IIHjg な 水I' IJl I 巡 t J I s )3Hχ と、。 (,,,'(1m道度 は部 .!1Q)J~持, 11.1 披数に近 L 6 高輝度誘導灯 (A社製)パイプ吊り固定 図1 ・ 1411 ,とした。 O . t i 、1 . 4 , '2 . IIHz に ついては ωJi~な限り加持‘した . 5 3 ( 3 ) 測定項目 測定項目、内容は表 6により実施した。 表 6 測定項目 t ・ 司 F 方向》 宅 自 ‘一 γ一 ー ー、 i ; J J 十吋i z i J l J l 測定項目 ア加速度 疋 F 晶司. 内 廿4 -誘導灯の上部又は内部に水平・垂直方向 に加速度計を設置し 、測定した 。 の測定 -鉄骨の枠組み卜部及び振動台に水平・垂 直方向に加速度計を設置し測定した 。 図1 8 地震波の加速度波形(入力波形) -水平 3 H zの応答波形は、図 2 2、2 3のとおり o イ 目視に -振動状況及び結果について、カメラ及び ビデオによる記録とともに目視による観 J w 咽 ,“ 恒輔 hrf ト' lBV よる観察 測を行った 。 由 図1 9 正弦波 1( 3 H z )の水平加速度波形(入力波形) ( 0 . 8, 1 .4 H zは同様波形により省略) ( 4 ) 測定系統図 4のと お り。 測定装置等の接続状況は図 2 わー' ・ .. . .. 加速度センサー 《本平方 制》 鉄骨取付け枠 ・ ea方向》 4 量動台 図2 0 正~ßl2 (水平3 H z垂直 1 4Hz)の加速度波形(入力波形) 守 一一 「、 一 一 , -. . 一 一 . , → , 一- l 円山.り P一 l 1‘ 岬叫綱鳳I岨 ~ v 監 E 望 ι」 一 ・ 岬 [一一一一一一司日""""'V仙、 ', V./Výy'v γW fVt/'v". . .//川、f 川、l~/\l'';I. 一 一 司 . . 一 "叩"制 " 由 … -. 印 H 山… 開 E 朝 一 一,担.一 司 岬 J . 岬 。 由 叩嶋 . 明. 図2 4 測定系統図 叩 図2 1 正弦波 3( O,8 Hz)の水平加速度波形(入力波形) ( 5 ) 実験内容 試 験 体 に つ い て は 、 同 じ 種 類 の 誘 導 灯 ( I~4 、 ~6 、 7~ 5 8 ) は同時に鉄骨取付枠の上部に固定し実 験した 。 文、横向き加振を最初に実施してか ら、 鉄 骨 取付け枠を 9 0度回転し正面向き加振を行った 。 U 白 ' 実 験の順 番 は 表 7の実験番号のとおり行った 。 図2 2 誘導灯上部の正首皮 4(水平3Hz)の加速度波形(応答波形) 0 0 g a Jに達した時点、で非常点灯に切り換え 各 実 験 で4 て試験を行った 。 (以下「非常点灯試験」とい う) 仁一 二 三 ー ー-J 図2 3 鋳骨枠組み上部の正宮町(水平3 同)の加速度波形 4 実験結果 実験結果は表 7のとおり 。 なお、非常点灯試験はす べ て正常に点灯した 。 5 4 表7 実 験 番 τ 1 3 コ - 設 置 方 N u 法 試 験 体 直 寸 イ 4 け 2 直 寸 イ 4 け 3 直 寸 イ 4 け 4 ノf 4 5 イ プ 5 0 c m ノf 4 6 イ プ 5 0 c m ノf 4 イ プ 5 0 c m 方 波 実 験 番 号 固定カ所・固定数等 法 形 横 向 き 地 震 波 横 向 き 法 形 横 向 き 地 震 波 横 向 き 正 弦 波 横 向 き 正 弦 波 1 0 5 直 寸 イ 6 け . 横 向 き 地 震 波 取り付け枠と一体となって揺 れ、器具に変形、損傷等の異常 は無かった。 .付 横 向 き 正 弦 波 水平方向に 1 1 0 0 g a lまで加振 したが、器具は取り付け枠と一 体になってゆれ、変形損傷等の 0 9 4 g a lまで加振 水平方向に 1 したが、各器具は取り付け枠と 1 一体になってゆれ、変形損傷等 の異常はなかった。 試験体 2が他に比べやや振れ が大きかった。 8 地 霞 波 正 弦 波 試験体 3が最も大きく(最大 2 0 c m ) 揺れた。試験体 1、 2は 最大で 1 0 c m揺れた。試験体 4は 最初のうちは小さく振動台の水 平方向の加速度が8 5 0 g a lを越え たところで大きく(最大2 0 c m ) 揺れた。試験体 3、 4の側面カ ノT ーがずれた。試験体 1、 3、 4のフランジカバーが若干ずれ た 。 イ プ 固定カ所・固定数等 汀1 ノ 、。 4 イ プ 汀1 9 ノf 4 上下方向の小刻みな揺れが加 わったことにより、試験体 3、 2 4の左右側面カバーがずれて隙 聞が発生し、振動台の水平方向 0 0 g a lを越えた時点 の加速度が6 で試験体 3のパネルが脱落した。 水平方向の加速度が増加、垂 直のみに比べて大きくなった。 試験体 1、 2、 3の器具は前 後方向へ、最大 1 0 c mの幅で揺れ たが試験体 4はほとんど揺れな かった。試験体 1のフランジカ ノf ーが 1 5 c mずれ、試験体 3の側 面カバーが開いたが器具に変形 損傷等の異常は無かった。(写真 2参照) ノ 、。 4 正 弦 波 横 向 き 横 向 き 波 7 正 弦 波 横 向 き 方 各器具は、取り付け枠一体と なって揺れ、器具に変形、損傷 等の異常は生じなかった。 試験体 2が他に比べやや振れ が大きかった。 横 向 き 設 置 方 N u 法 試 験 体 イ プ 汀1 1 1 5 直 6 け 各器具は 5 0 c mに比べゆったり ゆれ、前後方向へ、最大 2 0 c mの 幅で揺れた。 器具に変形損傷等の異常は無 かった。 取付け枠は揺れたが、器具は ほぽ静止した状態であった。 器具に変形損傷等の異常は無 1 かった。 各器具とも横方向には、ほと んど揺れなかったが、上下に激 2 しくゆれ、試験体 1は振動台の 水平方向 3 0 0 g a lで化粧ネジが脱 落し、フランジカバーが器具上 部まで下がり、 7 5 0 g a lでパッテ リー押さえ金具が外れ、パネル が落下すると同時にバッテリー が落下した。試験体 2は9 0 0 g a l でパイプ(北側のもの)が上部 で外れ、配線にぶら下がった状 態になった。(写真 4~6 参照) 鼎はいた 1 2 5 直 寸 イ 6 け . 横 向 き 正 弦 波 .イ 横 向 き 地 震 波 1 3 5 ノf 6 プ 5 0 c m 最初から試験体 4が大きく揺 れ、側面カバーがずれ振動台の 0 0 g a lでパ 2 水平方向の加速度が4 ネル落下した。試験体 1のフラ 0 c m下がった。 ンジカバーが2 0 c m揺れ 各器具とも、最大で 1 た。(写真 3参照) 正 弦 波 5 5 │ 上下方向に小刻に激しくゆれ たが、器具に変形損傷等の異常 3 6 g a l 2 はなかった。水平方向に 6 まだ加振した。 試験体 5、 6は振動台の最大 の横揺れの時、最大 2 0 c mの幅で 揺れた。フランジカバーが若干 ずれたが、器具に変形損傷等の 異常は生じなかった。 実 験 番 寸 Eコ 設 置 方 N o 法 試 験 体 方 波 実 験 番 固定カ所・固定数等 固定カ所・固定数等 1 l0 0 g a lまで加振したが器具 のパイプは揺れたが、器具はほ ぽ同じ位置に静止した状態で あった。試験体 6の南側のフラ 5 0 g a lて'若干す、れ ンジカバーが 1 たが変形損傷等の異常は無かっ た 。 ノ。 横 2 2 7 、 地 向 き 波 試験体 5、 6とも上下方向に 小刻みに激しく揺れた。試験体 弦 波 2 5は振動台の水平方向の加速度 が1 5 0 g a lでフランジカバーが少 2 3 7 ノf 横 正 向 き 弦 波 7 ノf 横 イ 向 8 プ き 5 0 c m 正 2 5 7 ノf 正 1 4 5 ノf 横 向 イ 6 プ き 5 0 c m 正 . 波 形 形 1 5 5 ノf 横 イ 向 6 プ き 5 0 c m 方 法 法 . 寸 Eコ 設 置 方 N o 法 試 験 体 弦 波 .イ 8 プ 5 0 c m .イ 正 8 プ 長長 迂 日 5 0 c m し下がり、又 400~600gal て、フラ 5 c m下がり器具の ンジカバーが 2 揺れが大きくなった。試験体 6 は吊りパイプ本体固定側のナッ 卜が弛んだ、。 2 4 1 6 5 ノf 横 向 イ 6 プ き . 正 1 l0 0 g a lまで加振したが器具 のパイプは揺れたが、器具はほ ぽ同じ位置に静止した状態で あった。各器具に変形損傷等の 異常は無かった。 .イ 面 向 8 プ 5 0 き c m 地 震 波 試験体 5は激しく上下方向に 小刻みに揺れ、フランジカバー 0 c mずれ落ちた。 2 が1 各器具に変形損傷等の異常は 無かった。水平方向に 5 0 9 g a lま で加振した。 2 6 7 ノf 正 正 也 取り付け枠と一体となって揺 I 震 れ、器具に変形、損傷等の異常 波 は無かった。 面 プ 向 5 0 き 弦 波 2 8 7 ノf 正 地 震 波 試験体 7、 8ともパイプの長 さ5 0 c mの時に比べて、殆ど揺れ なかった。 器具に変形損傷等の異常は生 じなかった。 2 9 7 ノf 正 .イ 正 面 向 弦 波 I き 1 0 8 3 g a lまで加振したが器具 のパイプは揺れたが、器具はほ ぽ同じ位置に静止した状態で あった。各器具に変形損傷等の 異常は無かった。 弦 波 I 汀1 ノ。 1 8 5 、 横 向 イ 6 プ き 5 0 c m . .付 1 9 7 直 8 け 2 0 7 直 .付 8 け 2 1 7 直 .付 8 け 横 向 き 横 向 き 横 向 き 試験体 7は激しく上下方向に 小刻みに揺れ、振動台の水平方 0 0 g a lでフランジカ 2 向の加速度 4 ノfーが下がりだし、 9 0 0 g a lで下 まて、下がった。各器具に変形損 傷等の異常は無かった。 弦 波 試験体 5、 6ともパイプの長 さ5 0 c mの時に比べて、ゆっくり 揺れ、振幅も小さかった。試料 6はフランジカノてー(北側のも の)が若干ずれた。各器具に変 形損傷等の異常は生じなかった。 I . 1 l0 0 g a lまで加振したがパイ プは揺れたが、器具はほぼ同じ 位置に静止した状態であった。 試験体 7はパイプと器具の接続 部を支点として振動した。試験 体 8は天井接続部を支点として ゆったり揺れた。各器具に変形 損傷等の異常は無かった。 地 震 波 汀1 1 7 5 ノf 横 向 イ 6 プ き . 試験体 8は、振動台の最大の 横揺れの時、最大 2 0 c mの幅て、急 激に揺れた。試験体 7は天井固 定部分が拘束されない状態で全 般にわたりゆったりと揺れた。 器具に変形損傷等の異常は無 こ 。 カ 〉 っ7 正 .イ 弦 波 8 c m ノ。 正 2 7 7 、 .イ 8 c m .イ 水平方向に1l0 0 g a lまで加振 したが、器具は取り付け枠と一 波 弦 1 体になってゆれ、変形損傷等の 異常はなかった。 正 8 弦 波 面 プ 向 I き 1 1 0 0 g a lまで加振したが器具 のパイプは揺れたが、器具はほ 1 ぽ同じ位置に静止した状態で あった。各器具に変形損傷等の 異常は無かった。 弦 波 正 2 汀1 上下方向に小刻に激しくゆれ たが、器具に変形損傷等の異常 は無かった。水平方向に 1 0 8 3 g a l 2 まで加振した。 正 面 プ 向 5 0 き 8 プ 汀1 5 6 試験体 7は、ゆっくり揺れ、 振幅は小さかった。試験体 8は パイプが拘束された形で揺れ、 最大水平加振時に、大きく揺れ た。器具に変形損傷等の異常は 生じなかった。 試験体 7は激しく上下方向に 小刻みに揺れ、振動台の水平加 速度 600gal~700gal でフランジ カバーが下がり、吊下げ部のカ ノfーが聞いた。各器具に変形損 傷等の異常は無かった。 実 験 番 号 試 験 体 設 置 方 N u 法 3 0 7 . イf ノ 8 プ 方 波 法 売 3 正 面 向 き 正 弦 固定カ所・固定数等 口1 3 1 7 直 .付 8 ~t 3 2 7 直 正 面 向 き 試験体 7は激しく上下方向に 小刻みに揺れ、振動台の水平方 波 5 9 g a lでフランジカ 2 向の加速度 3 パーが下がり 7 0 0 g a lで、吊下げ 部のカバーが開いた。各器具に 変形損傷等の異常は無かった。 I 也 試験体 7は殆ど揺れなかった。 震 試験体 8は最大 1 0 c mの幅で、小 波 刻みにゆれた。器具に変形損傷 等の異常は生じなかった。 正 面 向 き 正 弦 正 イ 面 │ 6 プ 向 5 0 き 地 .付 8 3 3 5 . け 波 ノf 正 イ 面 6 プ 向 5 0 き . c m 3 5 5 . イf 正 面 6 プ 向 5 0 き ノ c m 3 6 5 直 .付 6 ~t 3 7 5 直 .付 6 ~t 3 8 5 直 .付 6 ~t 設 置 方 N o . 法 試 験 体 方 波 法 背 三 正 面 向 き 地 正 面 向 き 正 弦 波 l 正 面 向 き 正 弦 正 面 向 き 正 弦 正 面 向 き 正 弦 正 面 向 き 正 弦 正 面 地 付 4 け 正 面 向 き 正 弦 波 4 7 l 直 正 正 弦 3 9 ノ、。 4 4 0 4 4 1 震 波 水平方向に 1 0 0 0 g a lまで加振 した。器具は殆ど水平には揺れ 波 l なかったが、試験体 5は振動台 の水平方向の加速度 9 5 0 g a lでパ イプ取付け部を支点にして回転 するように激しくゆれた。又、フ ランジカバーが若干下がった。 上下方向に小刻に跳ねる様に ゆれた、試験体 5の揺れの方が 波 2 大きかった。 器具に変形・損傷等の異常は 無かった。 地 正 面 向 き 正 弦 き 4 3 震 波 取り付け枠と一体となって揺 れ、器具に変形、損傷等の異常 は無かった。 水平方向に 1 1 2 1 g a lまで加振 したが、器具は取り付け枠とー 波 l 体になってゆれ、変形損傷等の 異常はなかった。 イ プ 吊 り ノf 4 4 4 イ プ 吊 り ノf 4 正 弦 イ プ 吊 り ノf 4 正 弦 正 面 向 き 正 面 向 振り子の様にゆっくりと揺れ た。試験体 5の方が継続して揺 れ続けた。(最大揺れ幅 2 0 叩) 器具に変形損傷等の異常は無 かった。 イ プ 吊 り ノf 4 試験体 8は激しく前後に揺れ、 振動台の加速度が 1 0 0 0 g a lでパ ネルが脱落した。試験体 7の揺 れは小さかった。試験体 8の天 板等が変形したので後の実験は 中止した。(写真 7、 8参照) イ プ 吊 り ノ 、。 4 2 ノf c m 3 4 5 実 験 番 号 イ プ 吊 り 4 5 1 直 4 付 正 弦 上下方向に小刻に激しくゆれ たが、器具に変形損傷等の異常 波 0 8 8 g a l 2 はなかった。水平方向に 1 まで加振した。 5 7 震 波 付 ~t き 面 向 試験体 l、 4が最大で3 0 c mの 幅で揺れたが、変形損傷等、異 常は無かった。試験体 3のフラ ンジカバーが若干下がった。 水平方向に 1 0 9 5 g a lまで加振 したが、器具はほぼ一定の位置 に留まり、変形損傷等の異常は なかった。 水平方向に、 9 4 7 g a lまで加振 した。上下方向の小刻みな揺れ 波 2 が加わったが、器具の動きは前 実験と同じで、器具の変形・損 傷等の異常は発生しなかった。 試験体 2のフランジカバーが若 干下がった。 水平方向に、 4 0 g a lまで加振し た。試験体 1、 2がゆったりと 波 3 大きくゆれた。 器具の変形・損傷等の異常は 発生しなかった。 水平方向に、 3 0 0 g a lまで加振 した。試験体 4は終始2 0 c mの幅 波 でゆれつづけた。試験体 3 は7 0 4 g a lと2 7 0 g a lの時大きく揺れフ ランジカバーが緩んだ。試験体 l、 2の揺れは弱かった。 水平方向に、 6 0 0 g a lまで加振 した。各器具はほぼ一定の位置 波 5 で揺れた。 器具に異常は無かった。 震 ~t 4 6 l 直 4 固定カ所・固定数等 試験体 4が最も大きく揺れた。 変形損傷等の異常は無かった。 水平方向に 1 1 3 0 g a lまで加振 した。試験体 l、 4は激しくゆ れた。試験体 3が最も揺れが弱 かった。 水平方向に、 7 9 8 g a lまで加振 した。上下方向の小刻みな揺れ 波 2 が加わったが、器具の動きは前 実験と同じで、器具の変形・損 傷等の異常は発生しなかった。 上下方向の揺れが加わると(正弦波 2) ノ Tネルが ウ 5 実験結果の考察 外れることがある。これは、器具にパネルをセット する場合、片方の側面カバーをずらして、パネルを 4 0 0 g a l時に)電源を切り非常点 上に入れた後に下に落とせばセットできるように 灯させたが全て正常に点灯したことから地震時の照明 なっているため、側面カバーがずれて、上下に動い 手段としては十分対応できるものと思われる。 て外れる可能性があるためと思われる。 ( 1 ) 加振中(水平加速度 ( 2 ) 加振中にランプの損傷落下・異常点灯は無かった。 エ バッテリー外れが I件あるが、これは、バッテリー 従って、地震時にランプに物体が衝突するなどして、 の押さえ金具の、ネジの締付けが不十分であったた 割れなければ正常に点灯し続けるものと思われる。 めで、設置工事・点検等でしっかりセットしないと、 この様なことが起こる可能性が有ることが判明した。 ( 3 ) 異常のパターンの検討 実験した結果、発生した異常についてまとめると表 パイプが外れたものが 1件発生したが、この器具 オ 8のとおりであった。 はパイプ上部の溝が浅いことから支持金具の僅かな 変形により外れたものと思われる。 表 8 異常のパターン 加阪万 1 : ' 1 加掻波形 置 は 取付方法 2 t 4 ド 厳 3 カ 4 5 の場合は、横向きの揺れには強いことが判明したが、 N o . 7 6 高輝度誘導灯のような薄い形状のものは、直付け 正面向きでは、かなり激しくゆれ、パネルが外れる 8 おそれがあることが分かった。 げ1付け 側綴 パ落 』正佼波 2 ∞ 側綬 6 まとめ 6 R 1 横向き 1 t hJ ! 主 5 0叩 正弦波 l F 側級 F F F 側級 側級 ト 一 一 一 一 一 一 側級 パ落 F .<f弦波 2 F F F ( l ) 直付けの場合、高輝度誘導灯のように薄い器具の場 F 合、正面向きの揺れで、天井取付け部分で変形し、パ F 4 0 0 g ネル等が外れるおそれがある。従って、天井の揺れが F 地震波 日函了 ト 一 一 一 一 一 一 1 0 0 c m P首 喜 正弦波 2 直接加わらないような構造にする、天板を厚くするな 側級 P外 F 0 0 g 7 B 5 0 落 g 9 どの措置が必要と思われる。 吊開 ( 2 ) パイプ吊りの場合、器具の天板にはパイプが固定さ 地震波 卜 一 一 一 一 一 一 正面向 冨 吾 出 塁 5 0 c m けて、フランジカバーで押さえている。従って、パイ l I l Jg 日 函τ 地震波 れ、天井取付け部分は、パイプを取付け金具に号│っ掛 P落 点変 正弦波 l 直 付 け プと誘導灯本体が外れるおそれは無いが、パイプと取 F 付け金具の接続部分の構造が弱いと外れるおそれがあ F F 1 0 0 c m 正弦按 2 るので、取り付け金具の板厚を厚くする、材質を強化 するなどの措置が必要と思われる。 F 吊開 又、パイプの長さが長いほど共振周波数が小さくな F フランジカパーの級み文は宮下、側綬…側而カパーの観み文は繕下、 P落 パ ネ 注 り、器具とパイプは揺れなくなる。 n fレの落下、吊開 吊下げ部カパーが開く、 P外ーーパイプが外れる、天変 天仮が変形 ( 3 ) 従来形誘導灯では、横向きの揺れに、上下の揺れが する、 B変 パ ッ テ リ ー が 落 下 す る の 略 注 2 数値はその現象(上記の)が起きた崎の桜動台の水平方向の加速度値 ( g .1 ) 加わることにより、パネルが外れるおそれがある。従っ て、但1.1面カバーの固定の強化等の措置が必要と思われ 表から、 ア パイプ 2本吊の場合、横向き加振の方が正面向き る 。 加振に比べ、フランジカバーの緩んだ回数が多い。 ( 4 ) 施工時等に、内蔵バッテリ一等の固定が不十分だと これは、正面向き加振の場合は振り子の様に揺れる 落下するおそれがあるので、適正な施工等をするよう が、横向きではパイプが本体と堅固に固定されてい 指導する必要があると思われる。 ( 5 ) 振動によりランプが外れる可能性は少なく、現状で るため、可動しにくい構造になっているためパイプ の天井接続部分での上下動が大きくなるためと思わ 十分であると思われる。 ( 6 ) 以上のことから、取付け等の固定を堅固にする、地 れる。 震動により他の物体が衝突しないよう施工することに イ 横向き加振の場合、側面カバーが緩む回数が多い。 これは、横向き加振の場合、パネルがスライドし、 より、地震時でも十分使用可能と思われる。 側面カバーに衝突を繰り返すためと思われる。 5 8 写真 2 サイドカバーが左右にずれた状況 写真 3 フランジカバーがずれ落ちた状況 写真 4 パネルとバッテリーが落下した状況 写真 5 パイプ上部が外れた状況 写真 6 写真 5の上部カバーを外した状況 写真 7 プレー卜が落下した状況 写真 8 写真 7の天板部分の拡大 5 9
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