街角小唄 桜庭まこと タテ書き小説ネット Byヒナプロジェクト http://pdfnovels.net/ 注意事項 このPDFファイルは﹁小説家になろう﹂で掲載中の小説を﹁タ テ書き小説ネット﹂のシステムが自動的にPDF化させたものです。 この小説の著作権は小説の作者にあります。そのため、作者また は﹁小説家になろう﹂および﹁タテ書き小説ネット﹂を運営するヒ ナプロジェクトに無断でこのPDFファイル及び小説を、引用の範 囲を超える形で転載、改変、再配布、販売することを一切禁止致し ます。小説の紹介や個人用途での印刷および保存はご自由にどうぞ。 ︻小説タイトル︼ 街角小唄 ︻Nコード︼ N9403CA ︻作者名︼ 桜庭まこと ︻あらすじ︼ 日にちに絡めた掌編。 1 二月二十九日 その日、ということ *********** 四年に一度ってさ、超レア感満載だよね。 ものすごい特別な感じ。 え?忘れられるからイヤ? ・・・あのね、夏休み最後の日ってのも、結構忘れられるよ? つーか、自分が宿題の追い込みで半泣きになってるんだからシャ レんなんないって。 いーじゃん、すんごい特別な日、って自慢すれば。 プレゼントは前後3日受け付けますよって。 誕生日、おめでと。 ******************* 四年に一度の誕生日の方、素敵です。 2 3 三月一日 Thank you, My Dear Pig!! *********** ﹁今日って豚の日なんだって!﹂ ﹁へえ、豚を喰う日?﹂ ﹁ちがう!豚に感謝する日! 賢くかつ人間に従順な豚の地位を認め敬意を表する日なの!!﹂ ﹁で、どう祝うの?﹂ ﹁えー、豚の尻尾を真似してピンクのリボン飾ったりー、豚のパ レードしたりー、BLTサンド食べてー﹂ ﹁喰ってんじゃん﹂ ﹁?!!﹂ **************** というわけで、3月1日は豚の日だそうです。 4 三月二日 みにのひ。 ************* ﹁語呂合わせって大事だよね﹂ ﹁大事だな﹂ ﹁さんとにで、みに。シンプル・イズ・ベスト﹂ ﹁そりゃ公式で設定したくもなるよねー﹂ ﹁でも、なんで日本で記念日設定してんだ? ミニって英語で元 は英国車だし、 BMWはドイツじゃん。ドイツで決めたんじゃねえの?﹂ ﹁だって日本語読みじゃん﹂ ﹁・・・・あ﹂ ﹁決めたのBMW﹃ジャパン﹄だよ?﹂ ﹁デスヨネー﹂ **************** 5 MINI︵旧ミニクーパー︶だけじゃなく、小さい物・ミニチュア を愛でましょう という日のようですよ。 6 三月三日 白酒ってなんだ。 ************* ﹁お、甘酒作ったの?﹂ ﹁ひな祭りだからねー﹂ ﹁そういえば、甘酒飲んで赤くなってるのって、右大臣だっけ左大 臣だっけ﹂ ﹁右大臣だね﹂ ﹁ちがうよー﹂ ﹁あれ、左大臣? 語呂悪くね?﹂ ﹁ちがう、甘酒じゃなくて白酒﹂ ﹁ああ、歌詞だと白酒だよね。昔はそう言ったんじゃない?﹂ ﹁正式に言うと白酒なんだろ﹂ ﹁・・・白酒は甘酒じゃないですよ?﹂ ﹁﹁え?!!﹂﹂ 7 **************** 蒸したもち米に、みりんや米麹足して、焼酎とかと混ぜて熟成させ たものなんですってー。 リキュール扱いなんだそうです。 ちなみに、元は桃の花を浸した﹁桃花酒﹂を飲んでいたそうで。 風流ですね。 8 三月四日 記念日エトセトラ ***************** ﹁きょうはー﹂ ﹁はいはーい!ミシンの日!!﹂ ﹁雑誌の日!﹂ ﹁さんしんの日﹂ ﹁三振?﹂ ﹁沖縄の三味線のほう!!﹂ ﹁ワンダースワンの発売日、プレステ2の発売日﹂ ﹁プレステ2はともかく、スワンはマニアックだなー﹂ ﹁三枝の日・・・﹂ ﹁それ今年でおしまいだよ﹂ ﹁うそ?!﹂ 9 ﹁・・・ねえ、アレどっちがマニアック?﹂ ﹁しらん!﹂ **************** 記念日ってどこに申請すれば認められるんでしょうね? そして皆さんどうやってそれを知るのか。 10 三月五日 啓蟄 ************ ﹁むしー!!﹂ ﹁え、この寒いのに?﹂ ﹁へえ、さすが啓蟄﹂ ﹁虫がそんなんわかるかね﹂ ﹁ね゛ー!!むしーーー!!!!﹂ ﹁絶叫してんぜ﹂ ﹁いやいや。季節感のない昨今、時節を感じるのはよいことです よ﹂ ﹁い゛や゛ーーー!!! 飛んだーーー!!!!!﹂ ﹁あれ、蝶だったのかな?﹂ ﹁蝶なら嫌がらねんじゃね?﹂ ﹁そっちいったー!!! 叩いてえええ!!!﹂ 11 ﹁﹁Gじゃねーかよぉぉぉ!!!!﹂﹂ **************** イニシャルG。 それは年中無休の黒い悪魔・・・。 12 三月六日 浮き上がる不思議 ************** ﹁磁石が反発しあうのは知ってますよ﹂ ﹁どしたのいきなり﹂ ﹁S極とN極で反発しあうのはわかるよ? いや説明しろって言 われたらできないけど﹂ ﹁うん、わかるのね。それで?﹂ ﹁でもそれって棒磁石とかU字磁石なのよ﹂ ﹁理科の実験で使った奴ね﹂ ﹁丸磁石ってさ、表裏どっちがSでNなの?﹂ ﹁・・・そうきたか﹂ ﹁たとえばマグネットクリップって、SNどうなってんの?﹂ ﹁だからーそれはー﹂ ﹁それは?﹂ 13 ﹁説明しろって言われたらできない﹂ ﹁・・・だよね﹂ ﹁ですよ﹂ **************** 2005年にリニアが開業した日にちなんで。 14 三月七日 その昔、ヒラヒラ同盟ってのがあってな。 ************ ﹁舞うものってさ、たいていはキレイなものじゃない﹂ ﹁雪とか桜とか、お能とか?﹂ ﹁そう。ひらひらしてて、芸術作品にも多いよね﹂ ﹁天女の羽衣とかもそうだねー﹂ ﹁だから、コレに関しては﹃舞う﹄って言いたくないわけさ﹂ ﹁なにごとにも例外ってのはあるからね⋮⋮﹂ ﹁まあ、飛散って表現してるじゃない﹂ ﹁悲惨でいいよもう﹂ ﹁それはアンタの実情でしょ﹂ ﹁春なんて大っきらいだーー!!!﹂ **************** 15 今年も黄色の嵐が吹き荒れる季節になりましたね⋮。 こんな物まで設定しなくてもいいと思いますが、 3/7日は花粉症記念日だそうです。 16 三月八日 粉パプリカと実パプリカ両方入ってます ********** ﹁今日の夕飯は、チルケパプリカーシュでーす﹂ ﹁ちるけ⋮⋮なに?﹂ ﹁日本風に言うとパプリカチキン。ハンガリーの郷土料理さ﹂ ﹁へー﹂ ﹁チキンのパプリカ&トマト煮、サワークリーム添え。ちなみに﹂ ﹁?﹂ ﹁パプリカとサワークリーム外すとチキンカチャトラに﹂ ﹁え、それってイタリアン⋮⋮﹂ ﹁世界中どこにでもある鶏肉のトマト煮ですが、私はパプリカチキ ンを推します﹂ ﹁推すんだ﹂ ﹁ポイントはパプリカとサワークリームです﹂ 17 ﹁そりゃそうだ、ってかそこしか違いないだろ!﹂ **************** 材料全く同じなわけじゃないですけど似てます。 パプリカチキンは本当においしいので是非。 レシピは結構あちこちに載ってます。 そして今日は﹁サワークリームの日﹂でした。 18 三月九日 サブロクセットってのもありました ********** ﹁あそこってさー、サンキューセットってあったよね﹂ ﹁あったあった。かなり昔だけどね﹂ ﹁いまじゃ390円じゃ買えないよなー﹂ ﹁マッ〇ランチってのあるけど?﹂ ﹁アレ、メニュー週替わりじゃん﹂ ﹁それもあるけど、ビッグ〇ックって昔はもっと大きかった気が⋮ ⋮﹂ ﹁ハイハイハイハイ!!!!!ソコマデソコマデ!!!!﹂ ﹁・・・あ、必死になってる﹂ **************** 素朴な疑問です、ハイ。 そんなわけで、サンキューの日でした。 19 三月十日 ひかえおろう! ************* ﹁ねーねー今日ってさー!﹂ ﹁はい?﹂ ﹁ひかえおろう!水戸光圀公にあらせられるぞ!!!の日だよね !﹂ ﹁⋮⋮⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮あれ?はずした?﹂ ﹁意外。よく知ってたね﹂ ﹁え﹂ ﹁光圀公じゃないですが、3︵み︶10︵と︶で水戸の日です﹂ ﹁あ、ダジャレのつもりだったんデスケド⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮﹂ 20 ﹁ちなみにのうがみねうろとかつらぎやこのたんじょうびでもあ りまーす﹂ ﹁その情報はいらねええええ!!!﹂ ***************** オチはついでですついで。 21 三月十一日 おもう つながる ささえあう *********** そこに 想いはあるのです あなたにも わたしにも そこに きっとあるのです そのひとがいてくれたということ それは かけがえのない奇跡だったのだとおもいます 22 あなたがいてくれるということ それもまた おなじくらい尊いことなのです どうか 感謝を いてくれたそのひとに いてくれるあなたに 想うこと 愛しむこと 幸せだったその一瞬を忘れないこと 23 あなたも 大切な光なのです だから 幸多かれと 祈らせてください あなたのために **************** 忘れえぬあの日に たえまなく続く 未来のために 24 三月十二日 冬の味覚 ********* ﹁しまったー!!!!﹂ ﹁なにさ急に﹂ ﹁今日何日?!﹂ ﹁さ、三月十二日﹂ ﹁まずいよまずいよ、今日までじゃん!!﹂ ﹁え、こんな半端になにが﹂ ﹁クラムチャウダー!今日までだよ!今年まだ食べてないよ!!﹂ ﹁・・・あー・・・ハイハイ、好きだよねー﹂ ﹁買いに行ってきます!﹂ ﹁イッテラッシャーイ﹂ ***************** 25 これを書いたとき、クラムチャウダー筆頭にその期の秋冬メニューは 3月12日まででございました。 そんなわけで勝手にクラムモスの日です。 26 三月十三日 サンドウィッチとは、古い英語で﹁砂の地﹂を示す言葉からだそう で ******** ﹁サンドイッチはサンドウィッチ伯爵がゲームの合間に食べてた食 事だって言いますが、激務ゆえのアイディアだったという説もある ようデス﹂ ﹁あー、まるで今の俺みたいだな。伯爵に同情するぜ﹂ ﹁海軍大臣だった伯爵に同情とか失礼なこと言ってないで早くやれ﹂ ﹁待ってその前に飯食わしてサンドイッチでいいから﹂ ﹁サンドイッチでも贅沢です。コレでも食べてなさい﹂ ﹁きゅうりだけかよ!!﹂ ﹁伯爵のサンドイッチの中身もキュウリでしたので、ちなんでみま した﹂ ﹁いいから早く進めろ。今夜中にあと30ページ﹂ ﹁さっき20ページだったじゃん!!﹂ ﹁アベレージ30点・・・この結果じゃ課題増やしたくもなります 27 ねー﹂ ﹁・・・で、なんでサンドイッチの話が出てきたんだよ?﹂ ﹁3月13日、つまり﹃3が1をサンドしてる﹄から、今日はサン ドイッチの日なんです︵サンドと3をひっかけ・1をイッチとダジ ャレ読み︶﹂ ﹁・・・・・・・﹂ ﹁・・・・・・・﹂ ﹁ホントなんですってば!!!!﹂ ﹁イヤ疑ってるわけじゃないんだけど・・・﹂ ******************* 全く余談ですが、現在も﹁サンドウィッチ伯﹂は爵位をご継続して おいでです。 そしてウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのダウンタウン・ ディズニーに 実際サンドイッチ店を開業していらっしゃるそうです。 行ってみたいw 28 PDF小説ネット発足にあたって http://ncode.syosetu.com/n9403ca/ 街角小唄 2014年4月8日20時37分発行 ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。 たんのう 公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、 など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ 行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版 小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流 ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、 PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。 29
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