Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. Visual Design Office.SCL Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. INDEX Socio Computer Lesson No. 01 表紙と INDEX No. 26 文字パレット No. 02 クイックリファレンス No. 27 フォント No. 03 基本操作 No. 28 段落設定 No. 04 図形を描こう No. 29 文字関連オプション No. 05 星のカタチを描こう No. 30 サブの文字ツール No. 06 「塗り」と「線」 No. 31 文字メニュー1 No. 07 「線」を描く No. 32 文字メニュー2 No. 08 「曲線」を描く No. 33 ファイルメニュー1 No. 09 鉛筆ツール No. 34 ファイルメニュー2 No. 10 選択ツール No. 35 リンク No. 11 変形ツール1 No. 36 データ書き出し No. 12 変形ツール2 No. 37 書類関連の設定 No. 13 変形ツール3 No. 38 印刷 No. 14 アンカーポイントの変更 No. 39 フィルタ1 No. 15 図形の重なり No. 40 フィルタ2 No. 16 レイヤー1 No. 41 フィルタ3 No. 17 レイヤー2 No. 42 パターンとグラデーション No. 18 パスファインダー No. 43 グラデーションメッシュとラスタライズ No. 19 整列 No. 44 画面メニュー No. 20 パスの特殊な操作1 No. 45 ウインドメニュー No. 21 パスの特殊な操作2 No. 46 グラフツール1 No. 22 ブレンド No. 47 グラフツール2 No. 23 マスク No. 48 アクション1 No. 24 複合パス No. 49 アクション2 No. 25 文字ツール No. 50 環境設定・その他の機能 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. Quick reference 「ウインドと メニューバー」 「ウインド」 タイトルバー クリック 「ファイルメニュー」 クリックすることで プルダウンされたメ ニューが表示される。 「ステイタスバー」 「クローズドボックス」 Macintosh このボタンをクリック することでファイルの 終了が行えます。 Windows 「ズームボックス」 Macintosh 表示サイズが最適化 されます。 Windows クリックでポップアップメニューが表示されます。 Windowsでは、ステータスバーとウインドが分離 されています。 「作 業 エ リ ア」 画面表示を縮小していく と「作業領域外」の表示 が表れます。 「スクラッチエリア」は、 約6メートル角という広 大な作業領域があり、原 寸イメージが掴みやすい 利点があります。 オブジェクト (作画した部分) A4用紙サイズ 5.78メートル 「印刷可能な領域」 02-a 「ページの端」 この場合、A4用紙サイズ Quick reference Socio Computer Lesson 「メニューバー」 「アートボード」 「スクラッチエリア」 「スクラッチエリア」 「作業領域外」 「アートボード」 「プレビュー画面と アートワーク画面」 通常は「プレビュー画面」 で作業を行います。 「アートワーク画面」 は、細かい選択に適して います。 また、「アートワーク画 面」の方が操作レスポン スは早くなります。 <Adobe Acrobat Readerの主な操作> プリント 表示の移動 ズーム 「プレビュー画面」 「アートワーク画面」 次のページへ ココをクリックで次のページへ Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 「ツールボックス」 各種ツールの選択選択は、 各ボタンをクリックして、 ウインド画面上にポイン タを移動することでアク ティブになります。 オンラインボタン 方向線切り換えツール 選択ツール ダイレクト選択ツール ペンツール 文字ツール 楕円形ツール 長方形ツール ブラシツール 鉛筆ツール 回転ツール アンカーポイント追加ツール 拡大・縮小ツール リフレクトツール 自由変形ツール ブレンドツール 棒グラフツール グラデーションメッシュツール グラデーションツール スポイトツール はさみツール 手のひらツール ズームツール 「塗り」/ 「線」切り替え 塗り 初期設定の塗りと線 クイックマスクモード 標準スクリーンモード 各種パレットは、メニュ ーバーの「ウインドウ」 から表示/非表示を変更 出来ます。 縦文字ツール/エリア内縦文字ツール /パス上縦文字ツール 角丸長方形ツール 多角形ツール スターツール スパイラルツール 消しゴムツール スムーズツール 旋回ツール リシェイプツール シアーツール オートトレースツール 積み上げ棒グラフツール 横向き棒グラフツール 横向き積み上げグラフツール 折れ線棒グラフツール 階層グラフツール 散布図ツール 円グラフツール レーダーチャートツール ナイフツール ものさしツール フルスクリーンモード フルスクリーンモード(メニューバー付) 「パレット」 エリア内文字ツール/パス上文字ツール 塗りつぶしツール 線 描画カラーモード グループ選択ツール アンカーポイント削除ツール ページツール レイヤーパレット パスファインダパレット カラーパレット スウォッチパレット ナビゲータパレット レイヤーパレット 情報パレット 変形パレット 線種パレット ブラシパレット 属性パレット レイヤーパレット リンクパレット 整列パレット グラデーションパレット 02-b Quick reference Socio Computer Lesson 「キー名称の差と表現」 Macintoshの場合 option optionキー Alt = = Windowsの場合 commandキー Altキー Ctrl Ctrlキー *ここでの画像は、Illustrator 8.0J for Macintoshを用いています。 プラットホーム/バージョンの違いで若干の差があります。 また、インクジェットプリンターでのプリントアウトを考慮し 『A4用紙横書き原寸出力』で収まるマージン設定サイズです。 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 03-a 基本操作 Socio Computer Lesson 「基本操作」 まずは、ツールボックスの操作です。 いきなり、裏技的な内容もありますがこのボックスをスムースに操 作ができないとイラストレータを楽しめないので、覚え込んでしま いましょう。 Windows Macintosh イラストレータを起動して下さい。 ここをプレスしながら移動 <1>左端に表示された「ツールボックス」最上部の「バー」をプ レスして「移動」すると、画面内であればどこにでも置くこ とができます。 好みの場所で放して(プット)して下さい。 <2>次は、「パレット」です。 同じく「パレット」最上部の「バー」をドラッグして適当な 場所で放して下さい。 好みの位置にドラッグ <1・2>は、開く画像の縦横比により、操作しやすい場所 に配置しておきます。 また、イラストレータでは、「終了」時のパレット類の位置 を次の「起動」時にも覚えています。 <3>次に『TABキー』を一回押してみましょう。 「ツールボックス」と「パレット」が消えましたか。 作業中に「パレット」などが邪魔になった時になどに用いま す。 元に戻すには、もう一度『TABキー』を押してください。 もちろんOSの操作でおなじみの『シェードボックス』をク リックして、画面を見やすくする方法も有効です。 <4>今度は「パレット」を完全に非表示にします。 左上の『クローズボックス』をクリックするだけです。 これもOSの操作と同じですが、非表示のパレットを「表示 する」には、メニューバーの『ウインドメニュー』から表示 したい項目を選択するようにして下さい。 + tab + tabキー tab tabキー 表示/非表示の切り換え 「クローズドボックス」 Macintosh Windows このボタンをクリック することでファイルの 終了が行えます。 「ズームボックス」 Macintosh Windows 表示サイズが最適化 されます。 <5>今度は、ツールボックスの『各ボタン』をプレスして下さい。 ボタンの中に小さな右矢印がある項目でこの操作をすると、 隠れていたボックスが表れ、選択することができます。 試しに「ペンツール」をプレスすると、3種類のツールが折 り畳まれていたことが解ります。 *前回のPDFファイルで名称説明をしていますので確認し ておきましょう。 次のページへ ココをクリックで次のページへ Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 03-b 基本操作 Socio Computer Lesson <6>次は「caps lockキー」とツールの関係です。 「ペンツール」をアクティブ(選択)にした状態で、ポイン タをウインドに移動して下さい。 「ペン」のカタチをしたポインタに変わります。 そのままの状態で「caps lockキー」を押してみま しょう。 caps lockキー をONにするとポインタ の表示が変化する caps lock ポインタが変化したのを確かめて下さい。 各ツールによっても違いますが、精度の必要な作業時に用い る×字のポインタ表示に変わったはずです。 ブラシツールなどでも試しておいて下さい。 <7>次は、画面表示の拡大率の変更を少し、変わった方法でして みましょう。 まず、「ツールボックス」の『手のひらツール』を『Wクリ ック』してください。 Wクリック でウインドいっぱいに 全体画面が広がる ウインドの表示サイズいっぱいに、アートボードが広がった (または縮小した)はずです。 *変化しなかった方は、一度「ズーム(虫眼鏡)ツール」で 縮小表示してから試して下さい。 <8>次は『ズーム(虫眼鏡)ツール』をWクリックしてみましょ う。 今度は、表示画面が「拡大率100%」の大きさになったは ずです。 <9>この他にも、イラストレータでは「ツール」での操作を便利 に変化するように工夫されています。 「ペンツール」をアクティブ(選択)した状態で、ポインタ をウインドに移動して下さい。 先程は、この状態で「caps lockキー」を押しまし たが、今度は「option( alt) キー」を押さえます。 ポインタが「方向点切り換えツール」に変わりました。 続けて「command( Ctrl) キー」を押さえてみまし ょう。 今度は、ポインタが「選択ツール」に変わりました。 最初は、紛らわしいですが覚えてしまうと便利な機能ですの で、他のツールでも試してみて下さい。 <10>主なツールの「キー操作との連動」を表にしましたので、 ご利用下さい。 Wクリック で「拡大率100%」 <キー操作でツールが変化する、主な組合せ> + command + option + command Ctrl 選択ツール Alt 方向点切り換えツール Ctrl 選択ツール Alt 変化なし Ctrl 選択ツール Alt 中心から変化する Ctrl 選択ツール Alt スムーズツール Ctrl 選択ツール Alt ズーム縮小 + option + command + option + command + option + command + option *ここでの画像ファイルは、インクジェットプリンターでのプリントアウトを 考慮し『A4用紙横書き原寸出力』で収まるマージン設定サイズです。 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 04-a 図形を描こう Socio Computer Lesson 「図形を描こう」 b.ここでプレス 今日からいよいよ、実習に入ります。 最初は、お絵かきソフトの段階ですので気軽にいろんなカタチを描 いてみましょう。 イラストレータの基本は、複数の図形を組み合わせてひとつのオブ ジェクトをつくります。 まずは、「長方形ツール」の操作です。 c.右下に移動 イラストレータを起動し、表示される新規の画面で操作して下さい。 <1>「長方形ツール」 「ツールボックス」から「長方形ツール」をクリックします。 次に、ウインド内で「左上から右下」にドラッグして下さい。 どうでしょうか、 長方形が描けましたか? 初期設定のままの場合、「黒ベタ」で表示しているはずです。 <2>「正方形を描く」 「長方形ツール」で正方形を描くには『Shiftキー』を 用います。 『Shiftキー』を押しながら「左上から右下」にドラッ グして下さい。 正方形が描ければ正解です。 <3>『Shiftキー』 『Shiftキー』は角度を固定する場合などに頻繁に使う キー操作です。 アプリケーションによっては、ドラッグ中の「プレス」の前 に押さえないと機能しないこともありますが、イラストレー タでは、「移動」をしてから「プット(放す)」する前であ ればいつでも機能しますので試しておきましょう。 <4>『option( Alt) キー』 『Shiftキー』と同様に『option( Alt) キー』 もよく使う機能です。 主に、「プレス」した中心から外側に広がるように図形を描 くことが出来ます。 『option( Alt) キー』を押しながら右下にドラッグ して下さい。 もちろん『Shiftキー』との組合せも可能です。 『Shiftキー』『option( Alt) キー』を押さえ ながらドラッグしてみましょう。 この他に『option( Alt) キー』には、「複製」とい う重要な役割もありますが、これは後日の説明に廻します。 <5>「楕円形ツール」 「長方形ツール」を「正方形ツール」と呼ばないのと同様に 円形を描くツールを「楕円形ツール」と呼びます。 では、「ツールボックス」から「楕円形ツール」をクリック して、ウインド内で「左上から右下」にドラッグして下さい。 楕円形が描けましたでしょうか。 「俺はキー操作をせずに正円を書いた」と思われる方は、ウ インドメニューの「情報を表示する」を選び、パレットに表 示された右側の数値を確かめて下さい。 Wが「幅」、Hが「高さ」です。 かなり慎重に描いたつもりでも、人間の操作では「正円」を 書くことは不可能です。 正円を描くには、「長方形ツール」と同様に『Shiftキ ー』を押さえてから「プット」するようにして下さい。 a.ここをクリック d.プット(放す) 『Shiftキー』を押しながら ドラッグ 『option( Alt) キー』を押すと ポインタが に変化し、クリック ポイントを中心に広がる ドラッグ b.ここでプレス c.右下に移動 a.ここをクリック d.プット(放す) Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 04-b 図形を描こう Socio Computer Lesson ここでクリックすると ダイアログが表示される ここで、余談ですがもうひとつ注目してほしいことがありま す。 それは「情報を表示する」で示された数値が非常に細かいこ とです。 イラストレータでの認識数値は「0.001センチメートル」 まで計算可能で、高解像度の出力機を使うと実際にこの数値 を実現でる凄さを備えています。 実際には必要ないかもしれませんが、それほど高性能、且つ プロツールであることが解る一面です。 <6>「正確な数値入力」 ここまでは、お絵かきソフトの機能でしたがもう少し、踏み 込んだ説明をしておきます。 では、先程実習した「長方形ツール」をクリックし、今度は ウインド内でドラッグではなく、「クリック」して下さい。 「長方形」と書かれたダイアログが表示されたはずです。 適当な数値を入力して「OK」をして下さい。 ここで入力した数値は、実際にプリントアウト(100%出 力)した際に実寸でプリントされる大きさです。 表示最大寸法 5.78メートル また、イラストレータ8では「0.001cm」から、 「578.000cm」までの数値が入力できます。 <7>「クリックポイントを中心に」 数値入力時にクリックしたポイントを中心にして、図形を描 くには、クリックをする前に『option( Alt) キー』 を押さえておく必要があります。 「楕円形ツール」をアクティブにし、『option( Alt) キー』を押さえながらウインド内をクリックして下さい。 表示されたダイアログに 「5(英数半角キー)」 「TABキー」 「5(英数半角キー)」 「Returnキー」 と順番にキー操作をしてみましょう。 直径5cmの円形がクリックポイントを中心に描けるはずで す。 「TABキー」は「次の項目へ」と言う意味で 「Returnキー」は「OK」の意味です。 ここでクリックすると ダイアログが表示される alt option + 「5」→「TABキー」→「5」→「Returnキー」 また、単位が「インチ」などになっている方は、後日「環境 設定」の項目で説明いたします。 今日のレッスンは少し簡単すぎましたか? でも、イラストレータはこの基本が大切です。 下記に載せましたURLでは、イラストレータでどんなことができ るのかを具体的に理解していただくために、私が以前に創った作品 を載せています。 イラストレータで開くことも出来ますのでバラバラにしてどんな構 造になっているかを研究してみましょう!! ┌(  ̄. ̄) ┘ http://www.eal.or.jp/~scl/ai/06/pdf/0604_01.pdf http://www.maclesson.com/lzh06/0604_01.pdf.lzh (下段が圧縮タイプのPDFファイルです) *注意事項 ・このファイルは、Adobe Acrobat Reader4J以前のバージョン では表示できません。4Jへのアップロードをお薦めします。 ・作例紹介は、一作品ずつに分けて10点程度を順次アップロー ドしていく予定です。 ・作品の構造やパーツはどんどん使って頂いて構いませんが、全 体を転用することは著作権を侵害することになりますのでご注 意下さい。 a.ここでプレス 「星のカタチを描こう」 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 05-a 星を描こう Socio Computer Lesson 今日のレッスンは「長方形ツール」と「楕円形ツール」の下に折り 畳まれたツールを紹介します。 b.右下に移動 イラストレータを起動し、表示される新規の画面で操作して下さい。 <1>「角丸長方形ツール」 「ツールボックス」の「長方形ツール」をプレスするとサブ ボックスが表示されますので、ポインタを右に移動し「角丸 長方形ツール」をアクティブにして下さい。 次に、ウインド内で「左上から右下」にドラッグすると角の 丸い長方形が描けたはずです。 <2>「角丸の大きさを変える3つの方法」 今描いた角丸長方形の角の大きさを変更するには、3種類の 方法があります。 1.ウインド内で「クリック」をするとダイアログが表示さ れますので「角丸の半径」を指定します。 この方法は、正確さを必要とする図面などに適していま す。 2.ファイルメニューの「環境設定」「一般」「ツールの設 定」「角丸の半径」を指定します。 この方法は、角の大きさを固定したいときに、便利です。 3.「ドラッグ中に矢印キーを操作する」 この方法が、最もイメージを具体化するのに適していま す。 では、ウインド内で「左上から右下」に適当な位置まで ドラッグしていきましょう。 位置が決まったら「プット(はなす)」せずに、プレス したままの状態で矢印キーを操作します。 まず「↑矢印キー」を5回叩いて下さい。 少しずつ、半径が大きくなっていることが解るはずです。 この反対に角丸の半径を小さくするには「↓矢印キー」 です。 また、「→矢印キー」では『最大半径』 「←矢印キー」では『長方形』が作成できます。 <4>「多角形ツールの辺の数を変える方法」 1.ウインド内で「クリック」をするとダイアログが表示さ れますので「半径」と「辺の数」を指定します。 2.「ドラッグ中に矢印キーを操作する」 ウインド内で中心としたいポイントでプレスをして、外 側にマウスを移動します。 位置が決まったら「プット」せずに、プレスしたまま状 態で矢印キーを操作します。 「↑矢印キー」を押すと「辺の数」が増え「↓矢印キー」 を押すと「辺の数」が減少します。 クリック a.ここでプレス c.矢印キーを押す + ↑キー b.右下に移動 <3>「多角形ツール」 正三角形や八角形などを描くのには「多角形ツール」を用い ます。 「ツールボックス」の「楕円形ツール」の下に折り畳まれて いる「多角形ツール」をアクティブにして下さい。 中心としたいポイントでプレスをして、外側にマウスを移動 すると初期設定で指示されている「辺の数」の多角形が描け ます。 c.プット(放す) ここでプット ここをプレス a.ここでプレス ここでプット ここをプレス b.右下に移動 a.ここでプレス c.矢印キーを押す + ↑キー b.右下に移動 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 05-b 星を描こう Socio Computer Lesson <5>「スターツール」 「スターツール」は文字通り星形を描くツールです。 尖った点の数を増やすと「お日様マーク」なども創れます。 このツールの操作は、プレスした中心から広がる機能や、ド ラッグ中に矢印キーを操作する方法は「多角形ツール」とほ ぼ同じです。 ウインド上でドラッグしながら「↑矢印キー」や「↓矢印キ ー」で試して下さい。 次に、ウインド内で「クリック」をするとダイアログが表示 されます。 このなかの設定項目に「第1半径」と「第2半径」がありま す。 「第1半径」は星形の外側の半径を示し、「第2半径」は内 接する点の半径を示します。 下記の設定で試して下さい。 「第1半径」 : 4.0cm 「第2半径」 : 2.5cm 「点の数」 : 30 ↑矢印キーで 「点の数」を増やす + ↑キー ここでプット 第1半径 ダイアログが表示される 中心で クリック 「お日様マーク」が描けましたか? <6>「単位の変更」 数値入力する際に、単位が「pt」とか「in」になってい る方がいらっしゃると思いますが、この単位表示の変更方法 をここで説明しておきます。 ファイルメニューの「環境設定」「単位・取り消し」「単位」 を表示して下さい。 この単位ダイアログでの変更は、「一般」「線」「文字」に 分けて変更できます。 今日紹介した、オブジェクトの大きさなどの数値入力に関し ては、「一般」の項目が反映されます。 この講座では、「センチメートル」を用いることにしますの で「一般」項目をプレスしてポップアップメニューから「セ ンチメートル」を選んで下さい。 尚、「線」「文字」の単位は「ポイント(pt)」を用いま すので、ついでに変更しておいて下さい。 詳しくは、後日説明いたします。 今日の項目の多くでは『Shiftキー』を押しながら操作するこ とにより、角度が45度に固定されたり、『option( Alt) キー』を押すことでプレスしたポイントを中心に広がったりします。 第2半径 また、ツールがアクティブな状態でウインド内をクリックすると、 設定ダイアログが表示され、正確な数値入力ができます。 イラストレータの操作方法の「癖」みたいなモノですので、各項目 で試しておいて下さい。 「楕円形ツール」に折り畳まれている「スパイラルツール」に関し ては次回の「塗り」と「線」の項目の後にご説明します。 <今日の作例> 下記に載せましたURLでは、イラストレータでどんなことができ るのかを具体的に理解していただくために、私が以前に創った作品 を載せています。 http://www.eal.or.jp/~scl/ai/06/pdf/0605_02.pdf http://www.maclesson.com/lzh06/0605_02.pdf.lzh (下段が圧縮タイプのPDFファイルです) *注意事項 ・Adobe Acrobat Reader4J以前のバージョンでは、グラデーシ ョンを含むデータが表示できません。 4Jへのアップロードをお薦めします。 (今日の作例はバージョン3Jでも開くことが出来ます。) ・作例紹介は、一作品ずつに分けて10点程度を順次アップロー ドしていく予定です。 ・作品の構造やパーツはどんどん使って頂いて構いませんが、全 体を転用することは著作権を侵害することになりますのでご注 意下さい。 「塗り」と「線」 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 06-a 塗りと線 Socio Computer Lesson 今日はイラストレータで、色を扱う場合の基本操作を説明します。 特殊な機能は後日にまわし、今日は基本操作のみとなります。 いろいろな「塗り」「線」 イラストレータを起動し、表示される新規の画面で操作して下さい。 <1>「塗りと線」 イラストレータの描画機能で基本となるのが「塗り」と「線」 です。 フォトショップなどのビットマップ系の画像では、「線」と 言う認識がなく、「線」も「塗りの細いピクセルの集合」と して扱われます。 これに対して、イラストレータのベクトル画像では「線」に 幅を付けたり、囲われた内側に「塗り」の設定をすることが できます。 <2>「ツールボックスの塗りと線」 まず、「ツールボックス」の下から3段目にある「塗り」と 「線」を確認して下さい。 四角いベタで表現されている左上が「塗り」、 四角に囲った右下の枠が「線」を示します。 この2つは、重なった上下関係を表し、上に位置するのが、 現在選択されている「塗り」もしくは「線」となります。 また、この選択の切替を行うには「塗り」もしくは「線」の 四角い枠を『クリック』するだけです。 <3>「初期設定の塗りと線」 塗りと線を初期設定に戻すために、用意されたボタンがあり ますので、押してみて下さい。 「塗りと線」ボックスの左下にある小さな四角が重なったボ ックスです。 このボタンを押すことで、「塗り」が白、「線」が黒に変化 したはずです。 <4>「透明ボタン」 「塗り」もしくは「線」には、色を付ける場合と「線(塗り) を表示しない」つまり「透明」にする場合があります。 <3>の「初期設定」の状態で塗りが白になっていますが、 これを透明にしてみましょう。 「塗りと線」ボックスの下の段に3つ並ぶボタンの右端を クリックします。 「塗り」が赤色斜め線で表示された「透明」を示す表示に変 化したはずです。 <5>「スウォッチパレット」 次は、白黒ばかりでは、面白くないのでとにかく色を付けて みましょう。 「ウインド」メニューから「スウォッチパレット」を表示し、 先程の「初期設定の塗りと線」状態で「赤色」をクリックし て下さい。 ツールボックスの「塗り」が「赤色」に変化したはずです。 この「スウォッチ(swatch)」とは「見本」のことで、初期設 定で表示された色の他に任意で登録でき、自分だけの「見本 帳」を創れるパレットです。 登録方法等、詳しくは今後のレッスンでご説明します。 「塗り」黄色 「線」 透明 「塗り」白 「線」 黒 「塗り」グラデーション 「線」 赤 「塗り」青色 「線」 黒 「線」 「塗り」 この表示例の場合「塗り」が上にある ため、「塗り」がアクティブな状態 ここをクリックすると 初期設定の塗りと線 「塗り」がアクティブな状態で ここをクリックすると「塗り」 が透明設定になる 「スウォッチパレット」 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 06-b 塗りと線 Socio Computer Lesson <6>「図形に色を反映する」 ではそろそろ、実際に描いた図形に好みの色を付けて頂きま す。 前回説明した「長方形ツール」をクリックして、ウインド内 で適当な四角形を書いて下さい。 <1∼5>を順番に操作した状態の方は、「塗り」が赤、 「線」が黒の四角形が描けたはずです。 この様に、最初に色を決めてから描く方法と、後から色を変 える方法があります。 では、色を変更します。 「スウォッチパレット」の「オレンジ色」をクリックして下 さい。 「塗り」がオレンジ、「線」が黒の四角形が描けたはずです。 ドラッグ <7>「線に色を反映する」 次は、線に色を反映してみましょう。 ツールボックスの「線(右下四角形)」をクリックして、線 をアクティブにします。 続けて「スウォッチパレット」の「紫色」をクリックして下 さい。 長方形の線の部分が「紫色」になるのと同時に、ツールボッ クスの「線」が「紫色」になれば正解です。 <8>「線の太さ」 今日のレッスンでは、詳しい部分を省きますが、「線の太さ」 の変更も可能です。 「ウインド」メニューから「線種」パレットを表示し、 「線幅」と書かれた横の「↑矢印」を数回クリックしてみて 下さい。 どんどん線が太くなるはずです。 上向きの矢印をクリック 今日の項目では、細かい設定方法を省いています。 これはこの講座が教則本ではなく、パソコン教室に近い構成の為で す。 とにかく皆さんに、イラストレータを楽しんで頂くレベルまで早く 進みたいという考えから、No.10までに基本となる機能を一通り説 明し、改めて細部の機能紹介に移ります。 中級者の方は、物足りないかもしれませんが裏技的な機能も紹介し ていますので、退屈がらずに付いてきて下さい。 線幅が太くなった例 <今日の作例> 下記に載せましたURLでは、イラストレータでどんなことができ るのかを具体的に理解していただくための参考となる作例がダウン ロードできます。 http://www.eal.or.jp/~scl/ai/06/pdf/0606_03.pdf http://www.maclesson.com/lzh06/0606_03.pdf.lzh (下段が圧縮タイプのPDFファイルです) *注意事項 ・Adobe Acrobat Reader4J以前のバージョンでは、グラデーシ ョンを含むデータが表示できません。 4Jへのアップロードをお薦めします。 (今日の作例はバージョン3Jでも開くことが出来ます。) ・作例紹介は、一作品ずつに分けて10点程度を順次アップロー ドしていく予定です。 ・作品の構造やパーツはどんどん使って頂いて構いませんが、全 体を転用することは著作権を侵害することになりますのでご注 意下さい。 「線」を描く Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 07-a 「線」を描く Socio Computer Lesson クローズドパスの例 <1>「クローズドパスとオープンパス」 No.5で四角形や円形の図形を描きましたが、イラストレ ータではこの閉じられたラインを「クローズドパス」と呼び ます。 これに対して、始点と終点が繋がっていないラインのことを 「オープンパス」と呼び、区別するようにしています。 オープンパスの例 前回の説明で「塗り」と「線」を実習しましたので「線」= 「クローズドパス」ではないことは理解していただけると思 います。 ここでは、内側に色が付いているとか、線が太いことは問題 ではありません。 <2>「ペンツール」 イラストレータで最も重要なツールが「ペンツール」です。 このツールで、クリック(またはドラッグ)したポイントと ポイント間を基準にしてパスを描き、そのラインに線幅や色 などの情報を付加します。 <3>「直線を書く」 ではここから実習です。 イラストレータを起動して下さい。 まず、ツールボックスの「初期設定の塗りと線」をクリック します。 最初は直線で三角形を書いてみましょう。 新規ウインドを表示し、ツールボックスの「ペンツール」を クリックした後、画面の中央少し上(a)をクリックして下 さい。 次にマウスを右下に移動し、クリック(b)します。 そのまま左に平行移動し、対称になる位置(c)でクリック します。 (この時に「Shiftキー」を押すと水平・垂直または 45度に固定されます。) 続けて最初のポイント(a)にポインタを近づけて下さい。 ペンツールの下に○印が表示されたのを確認してから、クリ ックします。 三角形が描けたでしょうか? この閉じられたパスを「クローズドパス」と呼びます。 <4>「ぎざぎざラインを書く」 次は「オープンパス」を書いてみます。 画面左中央(d)でクリック、続けて右下(e)をクリック 次に右上(f)をクリック、右下をクリックと、繰り返して ぎざぎざラインを書きます。 終点(g)にしたい点で、ツールボックスの「ペンツール」 をクリックして下さい。作業が解放されます。 <5>「ラインの延長」 一度、解放した作業を再開するには、終点(g)を「ペンツ ール」でクリックします。 次に、先程のぎざぎざを続けるために右上(h)をクリック して下さい。また、繰り返してみましょう。 *終点をクリックしないと、別のオブジェクトになり、ライ ンの延長はできません。 最後にツールボックスの「ペンツール」をクリックして決定 です。 ここをクリックすると 初期設定の塗りと線 ここをクリック (a)(b) (c) (a)に戻る a a b c クローズドパス完成 (d)∼(g) d f e g (g)を延長する h g Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. <6>「操作の取り消し」 どのアプリケーションにもよくあるのが、編集メニューの 「ひとつ前に戻る」という便利な機能です。 イラストレータでは、初期のバージョンからこの「取り消し」 機能が設定回数、後戻りでき、大変役にたちます。 使用頻度が高いので、最初からショートカットで覚えて下さ い。 <5>までの操作状態で 『command( Ctrl) キー』を押しながら『Zキー』 を3回叩いてみて下さい。 3回前まで戻れましたか?! 続けて、 『command( Ctrl) キー』 +『Shiftキー』 +『Zキー』 を3回繰り返して下さい。 元に戻れましたか?! この操作は、ほとんどの機能に有効です。 今日の操作は、まっすぐなラインを書くだけでしたが、これ が基本となりますので、いろんなカタチを試してみて下さい。 また、前回の「塗り」と「線」を利用して色を替えてみると よりイラストレータのパスが理解しやすいですので練習して みましょう。 今日はここまでです。 「操作の取り消し」ショートカット Ctrl Command command Ctrlキー + Z Z キー 「操作のやり直し」ショートカット Ctrl Command command Ctrlキー + Shift Shiftキー + Z Z キー 「塗り」と「線」を変更した例 イラストレータの初期の頃には、マシン性能とも関連して「クロー ズドパス」を多用すると、よくエラーがでていました。 しかし、最近のバージョンではクローズドとオープンをさほど気に せずに作業しても問題が起こることはほとんどありません。 この辺りは、描く絵によって工夫して下さい。 また、3DCGソフトの基本モデラーとしてイラストレータを使う 場合には、全てクローズドパスで描くようにして下さい。 07-b 「線」を描く Socio Computer Lesson <今日の作例> 下記に載せましたURLでは、イラストレータでどんなことができ るのかを具体的に理解していただくための参考となる作例がダウン ロードできます。 http://www.eal.or.jp/~scl/ai/06/pdf/0607_04.pdf http://www.maclesson.com/lzh06/0607_04.pdf.lzh (下段が圧縮タイプのPDFファイルです) *注意事項 ・このファイルには、パスワードを必要としませんので、一般購 読者のかたでもご覧頂けます。 ・今日の作例はAcrobat Reader3ではご覧頂けません。 ・作例紹介は、一作品ずつに分けて10点程度を順次アップロー ドしていく予定です。 ・作品の構造やパーツはどんどん使って頂いて構いませんが、全 体を転用することは著作権を侵害することになりますのでご注 意下さい。 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 08-a 「曲線」を描く Socio Computer Lesson 「曲線」を描く 今日のレッスンは、ペンツールを使った描画の2回目です。 イラストレータのパス操作でわかりにくいと言われる「曲線」を描 きますので、最初につまずかないようにして下さい。 <1>「曲線」 イラストレータを起動して、ツールボックスの「ペンツール」 をクリックします。 (c)(d) (a)(b) 前回の「直線」では、クリックしましたが、ココではドラッ グからはじめます。 画面中央左(a)で『プレス』してそのまま右上に『移動』 します。 方向線(髭)が延びますので中央手前(b)で放して下さい。 b c a ドラッグ ドラッグ d 次に画面中心(c)でプレスし、左下にドラッグし(d)で 放します。 次は右中央(e)でプレスし、右下にドラッグして(f)で 放します。 最後にツールパレットの「ペンツール」をクリックすれば、 決定です。 選択解除 (e)(f) ドラッグ でもこれでは、補助線(方向線)が邪魔をして描いた図形が 見づらいので「ペンツール」の上にある「選択ツール」に持 ち替えて、画面の何もない部分(g)をクリックして下さい。 f e g 選択が解除され、カーブしたラインがよくわかるはずです。 欄外をクリックすると 選択が解除される <2>「アンカーポイント」「セグメント」「方向線」「方向点」 これまでの例にある「ペンツール」でクリックしたりプレス したポイントのことを「アンカーポイント」と呼びます。 セグメント また、その間のライン上を「セグメント」と言い、引っ張る とでてくる描かれない髭を「方向線」と呼びます。 また、「方向線」の先を「方向点」と呼び、通常「ハンドル」 と言います。 説明の際にでてくる言葉ですので、覚えておいて下さい。 アンカーポイント 方向線 方向点(ハンドル) <3>「曲線から直線」を書く 「パス」はやはり慣れないと上手くならないので、今日はも う少し、実習をしてみましょう 順番に操作して下さい。 a,左中央をプレス b,そのまま右上にドラッグし、適当な位置で離す。 c,中央でクリック。 d,右中央でクリック。 e,オープンパスのまま終わるときはツールボックスの「ペン ツール」をクリック。 (a)(b) (c) (d) b c a ドラッグ クリック d クリック Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. <4>「直線から曲線」を書く a,左中央をクリック b,中央でクリック。 c,同じ中央でプレス。 d,そのまま右上にドラッグし、適当な位置で離す。 e,右中央でプレス。 f,そのまま右下にドラッグし、適当な位置で離す。 <5>「らくだのこぶ」を書く 1,左中央(a)をプレス 2,そのまま右上にドラッグし、適当な位置(b)で離す。 3,中央(c)でプレス。 4,そのまま右下にドラッグし、適当な位置(d)で離す。 5,中央(c)に戻りクリック。 6,もう一度、中央(c)で「option( 「Alt」) キー」 を押さえながらプレス。 7,そのまま右上にドラッグすると髭が伸び、適当な位置で離 す。 8,右中央でプレス。 9,そのまま右下にドラッグし、適当な位置で離す。 *これ以外のカタチもいろいろ試してみて下さい。 08-b 「曲線」を描く Socio Computer Lesson (e)(f) d ドラッグ b e a c クリック クリック ドラッグ 3∼4 1∼2 b c a ドラッグ c クリック d ドラッグ 8∼9 6∼7 二つのこぶが完成 f c と言うのも実際の作業では、「ペンツール」の曲線を駆使するより もオブジェクトを移動したり、変形する作業の方がずっと簡単だか らです。 イラストレータの良さは、一度作成したオブジェクトをどのような カタチにでも変更できる点です。 つまり、最初に描くモノは未完成で構いません。 そこから「カタチを整え」「色を付け」「幅を調整する」ことこそ このアプリケーションの使い方だと思っています。 「絵心の有る無し」や「線が上手に書ける」かどうかは、とりあえ ず気にせず、次に進んで下さい。 f 5, e 一般的にこの「ペンツール」の操作が難しいとされる「ドロー系」 ソフトですが、私自身はあまり気にしないようにしています。 No. (c)(d) (a)(b) ドラッグ g ドラッグ 鉛筆ツールとブラシ Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 09-a 鉛筆とブラシ Socio Computer Lesson パスで描く「線」と「塗り」が少し理解できてきたところで、今日 は「鉛筆ツール」や「ブラシ」を使ってみましょう。 ドラッグ <1>「鉛筆ツール」 イラストレータを起動して、ツールボックスの「鉛筆ツール」 をクリックします。 ウインド内で、ドラッグしながら、ひらがなの「の」の字を 書いて下さい。 マウス操作で、字を書くのは難しいですが上手い下手はここ では関係ありません。 この「鉛筆ツール」はフリーハンドでパスを描くツールです。 マウスの動きに応じてオープンパスを書くことが出来ます。 <2>「鉛筆ツール」でクローズドパスにする 「鉛筆ツール」は、オープンパスを描くツールですので、始 点に戻ってもそのままでは、クローズドパスになりません。 クローズドパスにするには、『option( Alt) キー』 を用います。 「鉛筆ツール」で円形を途中まで(270度ぐらいの位置) (a)描いた後に『option( Alt) キー』を押し、そ のままマウスボタンを放します。 始点と繋がり、クローズドパスになったはずです。 <3>「鉛筆ツール」の「線」と「塗り」 他のツールと同様にパスで描いたラインは、「線」と「塗り」 を変更することで、意図する絵になります。 ここでは、「線」を黒、「塗り」を透明にして以降のレッス ンを続けて下さい。 <4>「鉛筆ツール」の「オプション設定」 ツールボックスの「鉛筆ツール」をダブルクリックすると、 設定ダイアログが表示されます。 「精度:」は、マウスやタブレットの軌跡対する許容値を設 定でき、数値が小さいほど軌跡に忠実なラインを描くことが 出来ます。 「スムース度:」は、パスの滑らかさを設定でき、数値が大 きいほど滑らかになります。 「選択したまま」の設定は、ペンツールでの描画直後に描い たオブジェクトが選択状態になるか否かを任意で選べます。 通常は、チェックボックスをONにして「選択したまま」の 状態にしておきましょう。 <5>「鉛筆ツール」で線を修正する 「鉛筆ツール」で描いた線を修正する場合、編集の「取り消 し」をすると始点に戻ってしまいます。 途中から修正したい場合に、便利な機能を紹介しておきます。 まず、上から下にまっすぐな線を描いて下さい。 選択状態のまま、「鉛筆ツール」で、今描いた「線上」の真 ん中(b)で、プレスして右下に弧を描きながらドラッグし て放します。 どうなりましたか。 下半分が無くなり、ひらがなの「し」の字になれば正解です。 ただしこの機能は細部を描く場合、邪魔になることがありま す。 その場合は<4>の「選択したまま」設定チェックを一時的 に外して作業して下さい。 ドラッグ a プレスしたまま ドラッグ option(alt)キーを押さえてから放す b 描いた線上(b)からドラッグ Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 09-b 鉛筆とブラシ Socio Computer Lesson <6>「ブラシツールの話」 バージョン5.5の頃、ブラシツールは、クローズドパスで 線を書くことの出来る大変便利なツールでした。 しかし、最近のバージョンではツール自体に意味がなく、紛 らわしいだけのツールになっています。 このことから、この講座では「ブラシツール」を使わない方 針でレッスンを進めます。 でも、この説明だけでは納得がいかない方も多くいらっしゃ ると思いますので「ブラシツール」ではなく「ブラシ」と言 う、素晴らしい新機能を簡単に紹介しておきましょう。 <7>「ブラシ」 まず、<1>で作成したように、今度は「へ」の字を「ペン ツール」で書いて下さい。 (「へ」の字のパスは選択された状態のままにしておきます) 次に「ウインド」メニューから「ブラシを表示」を選び、表示 された「ブラシパレット」の「絵筆」をクリックします。 どうですか! 先程書いた「へ」の字のパスに沿って、絵筆の 絵になったはずです。 今度は「長方形ツール」で大きめの四角を作り、もう一度「絵 筆」をクリックして下さい。クローズドパスでも、同じように 「ブラシ」が反映したはずです。 絵筆だけでは、面白くないので「テントウ虫」や「紅葉」など もクリックしてみて下さい。 かなり、凄い機能ですよ!! この他にも「ウインド」メニューから「ブラシライブラリ」を 選ぶことで、多くのパターンやカリグラフィを表示することが できます。 <8>「ブラシを太く(大きく)する」 「ブラシ」のパターンやカリグラフィの大きさを変更するには 『線幅』を調整します。 先程操作した「ブラシ」設定がアクティブな状態で、ウインド メニューから「線種」パレットを表示します。 「線幅」と書かれた横の「↑矢印」をクリックして下さい。 パターンやカリグラフィが大きくなりましたか。 もちろん、直接数値入力することもできます。 <9>「ブラシをアウトライン化する」 いくら優れたパターンやカリグラフィでも、そのまま使うの には少し抵抗がありますよね! 実は、パターンやカリグラフィのカタチをアウトライン化し て、加工が可能なパスに変換する機能もちゃんと付いていま す。 操作中の「ブラシ」設定がアクティブな状態で、「オブジェ クト」メニューの「分割・拡張」を選んで下さい。 設定ダイアログが表示されますので、そのままOKしてみま しょう。 これで、いつものパスになりましたので、変形が自在に行え ます。 他にも「ブラシ」のパターンやカリグラフィには、オリジナ ルを創れるオプションなどがありますが、細部の設定は講座 後半で紹介するとして、今日はここでお終いです。 ドラッグ 「絵筆」をクリック ドラッグ 「絵筆」をクリック テントウ虫 紅葉 画鋲 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 10-a 選択ツール Socio Computer Lesson 選択ツール イラストレータの操作で、最もよく使うのが「選択ツール」です。 作画後の移動や拡大・変形を行う場合、「選択」することが前提に なります。 また、選択する箇所や方法によって結果が違ってきますので、十分 な理解をしておきましょう。 <1>「選択ツール」 選択ツールは、図形やパス全体を選択するツールです。 図形がグループ化されている場合、グループ全体を選択しま す。 セグメント上を選択 した時のポインタ アンカーポイント上を 選択した時のポインタ 非選択エリア時 のポインタ セグメント上を選択 した時のポインタ アンカーポイント上を 選択した時のポインタ 非選択エリア時 のポインタ <2>「ダイレクト選択ツール」 選択ツールが全体を選択するのに対し、「ダイレクト選択ツ ール」はクリックまたはドラッグした際に、触れた箇所を選 択するツールです。 図形がグループ化されている場合でも、無視して選択できま す。 <3>「グループ選択ツール」 「ダイレクト選択ツール」の下に折り畳まれているのが「グ ループ選択ツール」です。 「選択ツール」と「ダイレクト選択ツール」の中間的な存在 で、グループ化された図形の最小単位を選択します。 グループ化された複数の図形の中から、ひとつだけを移動し たい場合などに用います。 <4>「選択解除」 では、ここから実習です。 イラストレータを起動して、新しいウインドに「円形ツール」 で丸を2つ書いて下さい。 作画後、何も操作しなければパスが青色(設定によって違う) で表示されているはずですが、これが選択されたオブジェク ト(図形)を示します。 この選択状態を解除してみましょう。 「円形ツール」から「選択ツール」に持ち替えて、ウインド 内の何もないところをクリックします。 選択色が消えたはずです。 *編集メニューの「選択を解除」でも解除できます。 クリック グループ化された 4つの図形 グループ化された図形 の最小単位を選択 クリックで 解除 <5>「クリックによる選択」 最も単純な選択方法が「選択ツール」でオブジェクトをクリ ックすることです。 最初に書いた丸をクリックして試して下さい。 選択できたはずです。 続けて『Shiftキー』を押さえながらもう一つの丸をク リックして下さい。 二つの図形が選択できれば正解です。 + Shift 『Shiftキー』を押しながら クリック クリック 解除 Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. 10-b 選択ツール Socio Computer Lesson <6>「移動するにはドラッグ」 オブジェクトを移動したい場合、直接図形をプレスして、そ のままドラッグすると図形が動きます。 「選択ツール」でひとつだけ選択した状態と二つを選択した 状態で試して下さい。 *ドラッグ以外の移動方法には「矢印キー」があります。 環境設定で設定された距離が、キーを押すごとに移動しま す。 <7>「ドラッグによる選択」 「選択ツール」はドラッグによって触れたオブジェクトを全 て選択できるようになっています。 1.二つの丸を囲うように「選択ツール」でドラッグしてみ て下さい。 両方とも選択できたはずです。 2.続けて今度は、二つのオブジェクトが少しだけ触れる程 度にドラッグしてみて下さい。 結果は同じく、両方とも選択できたはずです。 「選択ツール」は少しでも触れたオブジェクト全体を選択し ます。 では、同様のことを「ダイレクト選択ツール」で試してみま しょう。 1.での結果は「選択ツール」と同じになったはずですが、 2.の操作では、青色に表示された選択状態が違うはずです。 先程、書きましたが「ダイレクト選択ツール」では、クリッ クまたはドラッグした際に『触れた箇所』を選択するツール です。 試しに、今選択したブルーのライン上で「ダイレクト選択ツ ール」をプレスして左上にドラッグしてみてください。 先程、選択した部分だけが移動し丸が変形したはずです。 <8>「アンカーポイントとセグメントの差」 「ダイレクト選択ツール」でオブジェクトを選択する場合、 アンカーポイントを動かすのとセグメントを動かすのでは変 形の仕方が違います。 まず、「長方形ツール」で四角い図形を書いて下さい。 選択状態を解除してから、右上のアンカーポイントを「ダイ レクト選択ツール」でドラッグしてみましょう。 右上のアンカーポイントのみが移動したはずです。 次に、右端の縦のライン上(セグメント)でプレスし、ドラ ッグして下さい。 右端の縦のラインが移動し、オブジェクト全体が変形します。 いろいろな図形のいろいろな部分を選択して、移動する練習 をしておいて下さい。 移動 ドラッグ ドラッグ ドラッグ ドラッグ ドラッグ ドラッグ Daily Adobe Illustrator Lesson Level 1. No. <9>「塗り」の有無で結果が違う 「塗り」の設定が『透明』の場合、図形の内部をクリックし ても選択することができません。 逆に「塗り」が『透明』以外の時には、図形の内部をクリッ クすることでも「選択」「移動」が可能です。 また、重なったオブジェクトがある場合「塗り」が邪魔にな ることがあります。 この様な場合に、表示モードを「アウトワーク画面」に切り 換えることで、全てのオブジェクトの「塗り」が『透明』の 状態で認識されますので、便利です。 作画の状態に応じて切り換えて下さい。 ちなみに、切替は「編集メニュー」の一番上です。 バウンディングボックス <10>「バウンディングボックス」 環境設定によって違いますが、「バウンディングボックス」 と呼ばれる拡大縮小のための補助ラインが表示されている場 合があります。 便利な機能ですが、初心者のうちは他のラインと混同しやす いので、非表示にしておくことをお薦めします。 「ファイルメニュー」の「環境設定」「一般」のなかにある 「オプション」「バウンディングボックス使用」のチェック を外すことで表示されません。 今日のレッスンで、「基礎の基礎」はおしまいです。 次回からは、イラストレータのツールボックスやメニューを順番に 説明していきます。 イラストレータは、多機能なソフトですから、全てを深く知ること よりも「広く」何が出来るのかを知っていることが大切だと考えて います。 なるべくたくさんの操作や機能を紹介していきますので、あせらず 付いてきて下さい。 10-c 選択ツール Socio Computer Lesson <今日の作例> 下記に載せましたURLでは、イラストレータでどんなことができ るのかを具体的に理解していただくための参考となる作例がダウン ロードできます。 ht t p: //www. eal . or . j p/~scl /ai /06/pdf /0610_06. pdf ht t p: //www. macl esson. com/l zh06/0610_06. pdf . l zh (下段が圧縮タイプのPDFファイルです) *注意事項 ・このファイルには、パスワードを必要としませんので、一般購 読者のかたでもご覧頂けます。 ・今日の作例はAcr obatReader 3でもご覧頂けます。 ・作例紹介は、一作品ずつに分けて10点程度を順次アップロー ドしていく予定です。 ・作品の構造やパーツはどんどん使って頂いて構いませんが、全 体を転用することは著作権を侵害することになりますのでご注 意下さい。
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