つなぐ通信 vol.14 発行者:特定非営利活動法人 いくの市民活動支援センター 介護よろず相談所つなぐ 介護センターつなぐ 大阪市生野区小路東 1-16-27 電話 06-6747-9643 FAX 06-6747-9644 平成 25 年 2 月 12 日発行 被災地に学ぶ講座第1弾「放射能を知る」を開催しました。 1月 26 日(土)、雪がちらつく中、夜 7 時から の開催にもかかわらず、多くの方が参加してください ました。 講師の兼高武仁先生は、今回のテーマに「大阪人に 必要な放射能の知識と未来への備え~私たちはどう 生きるべきか」というタイトルをつけてくださいまし た。 放射能の基礎知識、日本の放射能汚染の現状、健康 被害の基礎知識と現状、現在の放射能汚染への対策、 次の原発事故への備えについて、詳しいデータや資料、 実際に関東から避難されてきたご自身の経験を交え ながら、お話しいただきました。 先生は冒頭に、わからないから知りたい参加者の ために、「客観的科学的事実というものはそもそ も存在しない。すべては主観的事実であり、まず はこのことを真摯に受け止める必要がある。」と 述べられ、この講演会で先生が話されることは、 先生が正しいと信じていることであり、それぞれ が正しいと信じられることは何かを主体的に判断 し、行動することが大切だ、と促されました。 そのような覚悟と責任を感じながら聞かせてい ただいた内容は、あまりに壮絶なものでした。 私たちが子どもたちへ未来を託すうえで、知らなかったでは済まない現実がそこにはあり ました。 煮ても焼いてもなくならない放射能。中には半減期 が 87 年、6537 年、24000 年のものもすでに放出 されていること。なくならないので、食べずに捨てて も、食べてもやがて体の外に排泄されて、その地域で まわりまわって子どもの口に入る。健康被害について は、わからないことも多いが、とくに癌や遺伝的影響 があることは、原発推進団体もが認めている。危険な 可能性のあるものは、避けるべきであり、放射性物質 の付着しているものを非汚染地域に持ち込まないこと、放射性物質が含まれている可能性 があるものを食べる事は医学的には避けることが大事である。 これは被災地に対して冷たい話ではなく、現実的な対策であり、ひどい汚染の中で生活 している被災地の人は、政府の責任で移住する権利が保障されたうえで、除染が行われる のが筋である、と。 またいざという時の備えとして、大飯原発から 100 ㎞しか離れていない大阪は、南向 きの風なら 2~3 時間で被爆する危険があるため、いざという時は、普段と変わらない日 常の中にあっても、まわりに流されず、まずは自ら行動を起こすことが大切である、と。 通常運転でも 1 日 1000 万ベクレル/炉の放射性物質が処理しきれないために海などへ 放出されると言われ、処理不能な核のゴミも増えてしまう原発。先生は、原発問題は生存 権にかかわる問題であり、まったなし、賛成反対の議論の余地はなく「原発は間違い」で ある、と話されました。 被災地に学ぶ講座第2弾 できることからはじめたい! 先生は現在、大阪市内のクリニックで、最期の時 を病院ではなく住み慣れた自宅で迎えるための訪問 診療に携わっておられます。日々、命と向き合い、 命に寄り添われている先生の言葉は、ずしんと胸に つきささります。講演の最後に私たちに送ってくだ さったメッセージをここに記しておきたいと思いま す。 「東日本大震災における被災地と要援護 被災者の現実とこれからの展望」 [講師] 菊池正明さん NPO 法人奏海の杜理事長 CIL たすけっと事務局次長 太齋京子さん NPO 法人奏海の杜事務局長 [コーディネーター] 大薗拓郎さん ヘルパー 「原発がなくても生きられますが、安全な環境やきれい 日時:2013 年 3 月 2 日(土) な自然が無くなったら生きられません。我々が子孫に残 午後 6:00~8:00 すべきはお金ではなく、汚れのない美しい地球ではな 場所:生野区在宅サービスセンター いでしょうか。一人一人の可能な範囲で楽しく節電し、 2階多目的室 放射能・原発問題に強い関心を持ちながら、ほがらか 参加費無料、当日先着100人 に生きていきましょう!」 生野区ボランティア・市民活動センター開設準備会に参画します 社会福祉法人大阪市生野区社会福祉協議会からの依頼を受け、当法人からも委員として 事務局の竪川知子が参画することになりました。また、当法人の西浦理事が生野区ボラン ティアビューロー登録ボランティア代表として、金監事が特定非営利活動法人フェリスモ ンテを代表して参画しています。他には、地域団体や企業、ボランティアグループ、社会 福祉施設を代表する方々の参画があります。 この開設準備会では、生野区ボランティアビューローを生野区ボランティア・市民活動 センターへと発展させるにあたり、その使命、機能と役割、ハード面、周知等について検 討が行われます。ぜひ、みなさまのご意見を事務局までお寄せください。 会員募集中です! 「つなぐ」を支えてくださる方、募集中です。 正会員 個人・団体 1口 2,000 円 ※総会での議決権があります。 賛助会員 個人・団体 1口 1,000 円 ※総会での議決権はありません。 (いずれも口数に制限はありません。) 郵便振替口座 00910-1-328247 ト ク ヒ ) イ ク ノ シ ミ ン カツドウ シ エ ン セ ン タ ー NPO法人いくの市民活動支援センター
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