ダウン症 Down Syndrome 発表日発表者 2001年10月18日板橋紀夫松嶋信康サポーター塚田恭平新村博隆１．ダウン症とは・名前の由来 1866 年イギリスのラングドン・ダウン(J. L. H. Down)が論文を発表。 1959年フランスのレジューヌ(Lejeune)らが原因は21番染色体が３個ある（21トリソミー）という染色体異常であることを発見。・原因（資料①）卵子か精子のいずれかができる時の染色体の分裂がうまくいかずに起こる。また、受精卵の発育初期の分裂異常も原因となる。・種類標準型：21 番目の染色体が１個多い。転座型：過剰な染色体が他の染色体上に転座している。モザイク型：１個体に正常な染色体をもつ細胞と 21 トリソミーとが混在する。正常標準型トリソミー・出生率おおよそ 1000 人に１人。母親の出産年齢が高くなるとダウン症児の出産率も高くなる。転座型２．ダウン症の症状、特徴ダウン症は先天性の染色体異常という体質で、ダウン症自体が直接体に害があるわけではない。・顔の特徴彫りが深くなく、頬が丸く、目尻があがっていてまぶたの肉が厚い。・身体的特徴出生時より身長、体重、胸囲、頭囲ともに標準に比べると小さく生まれる。・行動特徴おとなしく、人柄がよく、行儀もよい。・発達の特徴（資料②）軽度から中度の知的発達の遅れ。・合併症先天性心疾患（40％）消化管の奇形（十二指腸狭窄、鎖こう）（３∼８％）白内症（２％）急性白血病（１％）環軸間接不安定性（２∼３％）一過性骨髄異常増殖症甲状腺疾患（３％）眼の屈折異常（近視、遠視、乱視）点頭てんかん（10％）浸出性中耳炎など・平均寿命従来、ダウン症者の平均寿命は短く成人することは困難と言われてきたが、最近では、感染治療の進歩をはじめ先天性心疾患に対する健康管理の向上等により平均生存年齢は著しく延長されてきている。天国の特別なこども会議が開かれました。地球からはるか遠くで ”また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ” 天においでになる神様に向かって ”この子は特別の赤ちゃんでこの子の成長はもしかしてだから天使たちは言いました。たくさんの愛情が必要でしょう。とてもゆっくりに見えるかもしれません。一人前になれないかもしれません。この子は下界で出会う人々にとくに気をつけてもらわなければならないのです。もしかしてこの子の思うことは中々わかってもらえないかもしれません。何をやってもうまくいかないかもしれません。ですから私たちはこの子がどこに生まれるか注意深く選ばなければならないのです。この子の生涯がどうぞ神様しあわせなものとなるようにこの子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。その二人はすぐに気がつかないかもしれません。彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。けれども天から授けられたこの子によってますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。やがて二人は自分たちに与えられた特別の神の思召しをさとるようになるでしょう。神からおくられたこの子を育てることによって。柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ天から授かった特別な子どもなのです” Edena Massimilla 作（大江祐子訳）参考文献・『ダウン症の子どもたち』（大月書店）茂木俊彦監修、池田由紀江編・『ダウン症児のことばを育てる』（福村出版）・『ダウン症』（医療薬出版株式会社）池田由紀江・菅野敦編著日暮眞・高野貴子・池田由紀江共著・http://infofarm.cc.affrc.go.jp/~momotani/dowj1.html（JDSNデータライブラリー）・http://web.kyoto-inet.or.jp/people/angle-3/index.html（京都ダウン症児を育てる親の会トライアングル）・http://www.kobato.gr.jp/db/rensai01.htm（ダウン症児のことばについて） etc.