低炭素都市づくりの知識プラットフォーム 「低炭素社会にむけた転換の力学―ライフスタイル変革及び都市における エネルギー需給に焦点をおいて―」第2回研究会 IGES、東京都市大、横浜市立大 共催 1. 開催場所:川崎産業振興会館 2. 日時:2012 年 12 月 7 日(金)13:00-17:00 11 階 第 6 会議室 3. 討議内容:「地域特性を考慮した低炭素社会構築の可能性」 2012 年 7 月に開催された第1回研究会では低炭素社会の構築むけた取り組みなどについて幅広い議論 を行い、情報共有を行った。 第2回研究会では、都市における低炭素街区の実現のために推進力の 1 つとなりうる企業と自治体の 動向に焦点をあてる。企業は,街区におけるエネルギー消費主体でもあり,新たなエネルギーサービス を提供しうる主体でもある。そのため、低炭素な都市形成推進に資するエネルギーサービス企業の現状 を把握する。さらに、これを推進するための課題を整理しつつ、自治体が果たしうる政策上の役割や課 題を検討していく。 本研究会では、首都圏内にあって、人口増加傾向にあり、エコタウン事業、メガソーラー等の新たな 電源開発、研究開発型産業開発が進む川崎市を検討対象として想定する。議論のポイントとしては、以 下の点を想定する。 (1) 低炭素な都市形成推進にむけた企業および市民の動向 1)企業によるエネルギーサービス多様化の現状と課題 電気の大口使用者への小売事業(電気の供給事業)については、参入規制が順次撤廃され、電力事業が いっそう自由化される動向にある。このような電力規制改革の動向を踏まえつつ、低炭素都市形成に向 けて、以下の点について議論する。 ① 特定規模電気事業者(新電力)及び電力サービス会社などエネルギーサービス分野における新し いビジネスモデルの現状と今後の展開可能性 ② 特に問題となっている課題およびそれに対する現状の取組 ③ 低炭素都市形成に向けて、今後自治体と企業との連携や企業間の連携のなかで想定される取り組 み 2)最近のエネルギー・環境問題をめぐる市民の省エネ行動と意識動向 東日本大震災と原発事故を受けて、市民の省エネ行動がどう変化しているか、原発と再生可能エネル ギーの選択についてどのような意識変化が見られるかなどについて、最近の社会調査結果等を提示し、 議論を行う。 (2) 低炭素都市づくりの政策課題整理 上記の議論を踏まえて、自治体が企業および市民と協力しながら、低炭素都市を形成していくために 何をしていくべきなのか。川崎市および北九州市など都市における取組を検討しつつ、現状の到達点を 共有するとともに、今後の低炭素都市づくりのための可能性と課題を議論する。 ・エネルギー消費削減に資するエネルギーサービス拡大について ・都市における分散型電源を普及させるための施策の方向性について ・企業の活力を活用する規制とインセンティブの在り方について など アジェンダ(案) 司会進行 荻原 朗(IGES ガバナンス・能力グループ 上席研究員) 開会の挨拶/趣旨説明 13:00-13:20(20 分) 井村 秀文(横浜市立大学特任教授/IGES シニアーアドバイザー) セッション 1:自治体の取り組み コーディネーター IGES ガバナンス・能力グループ 川崎グリーンイノベーション 牧 葉子(川崎市環境局理事環境技術情報センター所長事務取扱) 低炭素都市づくりにむけた地域エネルギー政策と省エネ・節電の取り組み 大庭 繁樹(北九州市環境未来都市推進室政策係長) セッション2:震災後の市民、企業および行政の動向 コーディネーター 東京都市大学 環境情報学部 助教授 13:50-14:20(30 分) 佐藤 真久 震災後の日本の低炭素型発展とエネルギー:地域と市民の視点から 荻原 朗(IGES ガバナンス・能力グループ 上席研究員) 自治体の省エネ政策とその課題-省エネ診断事業・建築物環境規制について- 木村 啓二(IGES ガバナンス・能力グループ フェロー) セッション3:企業の取り組み コーディネーター IGES ガバナンス・能力グループ 13:20-13:50(50 分) 上席研究員 荻原 朗 14:20-15:40(60 分) フェロー 木村 啓二 災害に強いまちづくりと低炭素に向けた取り組み 内田 健一朗(東急建設㈱ 建築総本部 建築本部 環境エンジニアリンググループ グループリーダー) スマートを支える最新技術とサービス事例 横山 健児 (NTT ファシリティーズ スマートビジネス部門長) 「創エネ」と「省エネ」がもたらす持続可能な社会 坂本 賢美(JFE エンジニアリング株式会社 エネルギー本部 発電プラント事業部 省エネソリューション部長) 日本の電力自由化議論の現状と今後の展望 高橋 洋(富士通総研 経済研究所 主任研究員) 15:40-15:50(10 分) (休憩) セッション 4:ディスカッション 15:50-16:50(60 分) コーディネーター 横浜市立大学特任教授/IGES シニアーアドバイザー 井村 秀文 16:50-17:00(10 分) まとめ/閉会のあいさつ 森 秀行(IGES 所長) ※ 同時通訳(日英双方向) あり
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