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Institute for Global Environmental Strategies
リオ+20成果文書ゼロドラフト(1月10日版)
我々が望む未来 (環境省仮訳) 目次
I. 序文/舞台設定
II. 政治的コミットメントの更新
A.リオ原則と過去の行動計画の再確認
B. 持続可能な開発に関する主要サミットの成果の実施におけるこれまで の前進
及び残されたギャップの評価並びに新たな課題への対応(統合、実施、一貫性)
C. 主要グループの関与
D. 行動のための枠組み
III. 持続可能な開発及び貧困撲滅に関連するグリーン経済
A. グリーン経済、課題及び機会の文脈の骨組み
B. ツールキット及び経験の共有
C. 行動の枠組み
IV. 持続可能な開発のための制度的枠組み
A. 3つの柱の強化/改革/統合
B. GA、ECOSOC、CDS、SDCに関する提案
C. UNEP、環境に関する提案の専門機関、IFI、各国レベルの国連業務活動
D. 地域、国、地方
V. 行動とフォローアップのための枠組み
A. 優先順位/カギ/テーマ/分野横断的問題及び分野
B. 進展の加速及び測定
C. 実施方法(資金、技術へのアクセス及び移転、能力開発)
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着眼点:
 成果物:焦点を絞った政
治的文書(”a focused
political document”)か。
 リオ宣言(1992)に基づ
く政治的コミットメント(特に
、「共通だが差異ある責任」
)の捉え方は?
各テーマの具体案をどこ
まで入れ込むのか?
優先課題のバランスは(
エネルギー、気候変動、防
災 etc.)?
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優先課題
-
主要国・機関の見解・姿勢(1)
主要国・機関・各地域
*言及が多い課題
*食糧危機・エネルギ *都市化・都市化
ー危機・経済危機
*海洋酸性化
*資源の非持続可能 干ばつ・砂漠化
な利用
土地荒廃
*雇用(グリーン雇用) 異常気象現象の社
*気候変動と適応・レ
会的影響
ジリエンス
保健
*生物多様性
氷河の融解
*水と衛生
洪水・山域の荒廃
*震災対策
技術移転
-
リオ+20事務局
グリーン雇用と社会的包
摂による貧困根絶
食糧安全保障と持続可
能な農業
エネルギー
水
持続可能な都市
海洋管理
レジリエンスの改善と震
災対策
日本
-
防災
エネルギー
食糧安全保障
水
都市
持続可能な開発のための教
育
全球地球観測システムのシ
ステム(GEOSS)
技術革新とグリーン革新
生物多様性
持続可能な開発のための制度的枠組み(IFSD)
国際環境ガバナンス(IEG):EU、アフリカ地域をはじめとする多くの国や機関が、UNEPの専門機関
化を支持、または、前向きに検討。アメリカ、カナダ、インドのみが、否定的な見解。多くの国・機関が、
UNEP管理理事会への普遍加盟方式の導入、多国間環境協定(MEAs)間のシナジー化を支持。
IFSD:持続可能な開発理事会の創設(Sustainable Development Council)案への関心の高まり、
ECOSOCの変革、またはCSDの格上げなど、その機能や管理体制の改革案は不明確。
その他の案:ピア・レビュー、意思決定における市民参加、地域レベル機関の強化、持続可能な開発
のための国家委員会の強化、国際金融機関(IFIs)や国際開発金融機関(MDBs)との調整強化など
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主要国・機関の見解・姿勢 (2)
グリーン経済
 グリーン経済が持続可能な開発を達成するために必要(多数国)
 積極的にグリーン経済への移行を推進・支持( EU、スイス、韓国、世界銀行)
(グリーン経済ロードマップの作成 etc.)
 各国の状況に基づく政策余地が必要である(新興国、途上国諸国)
 先進国の率先的な取組、開発途上国に対する資金協力・技術移転が必要(新興国、途上国)
 グリーン保護主義や新たな援助の条件などを認めるべきではない(多数国)
 社会的側面を強調した包括的グリーン経済(ブラジルや南アフリカ共和国)、海洋の重要性を強調し
たブルー経済(オーストラリアや島嶼国)などの提案
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持続可能な開発目標(SDGs)
 SDGsの提案に対し、明示的に反対する国・機関は見られない
 MDGs の評価を基に、持続可能な開発の全ての側面に包括的かつ普遍的に対応(韓国、コロンビア
、スイス、UNEP 等)
そもそも先進国が先にコミットメントを示すべき(インド)
 GDP に替わる指標(日本、UNEP 等)やモニタリング・メカニズムの必要性(ケニア等)
 対象分野や実施方法については様々な見解あり
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リオ+20に対する展望
1.持続可能な開発に関する新たな政治的コミットメント
 焦点を絞った文書(政治宣言+付録?)
2.各国の能力に応じた国際的な役割分担などの側面でも問題提起を行う視点
「共通だが差異ある責任」に関する議論の進展
3.「持続可能な開発(SD)」に関する議論の進展
 環境、経済、社会の3つの側面の統合とその方策
 多発する自然災害の教訓による、防災及びレジリエントな社会の構築の重要性
SDに関する取組みを推進するためのガバナンス・メカニズムの青写真の構築
4.具体的方策の方向性
<リオ+20に向けた展望>
 グリーン経済ロードマップの構築
 「持続可能な開発目標(SDGs)」の概念と策定プロセスの合意
 「持続可能な消費と生産に関するマラケシュ・プロセス(10 Year Framework of
Programmes on Sustainable Consumption and Production)」の合意
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 今回のゼロドラフト検討会合は3日間開催され、前半は各国がゼロドラフト全般に対
するステートメントを発言、後半はでは、セクションI、IIについて交渉が行われた。
 多くの国が、ゼロドラフトは今後の交渉の良いスターティング・ポイントであるとの意
見。
 他方では、テキストをより「野心的、行動志向型、かつ、前向き」にし、「焦点を絞る」
必要があるとのことで概ね合意。
 交渉では、各国のパラ毎のコメントや修正案の共有に留まり、オープンディスカッショ
ンで終了。アメリカ、カナダ、日本等はテキストの短縮に努めたが、G77やスイスが
多くの修正テキストの追加を提案。2.5ページのテキストが最終的には30ページに
なった。
 南北の二項対立が目立つ。アメリカ、EUを始めとする欧米諸国や日本はCBDRの
言及を避けたが、G77(開発途上国諸国)は原文(パラ9)以外にも追記を提案。今
後は、グリーン経済やIFSDのセクションでも論点になっていく見込み。途上国側はセ
クションI,IIの強化を主張する一方、先進国側は各テーマの具体案を入れ込みたい
意向。
 「行動枠組み」に関しては、ゼロドラフト全体に3つのセクションがあるため、最終的に
は統合すべきとの意見が多かった(日本、韓国等)。
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(参考)持続可能な開発目標(SDGs)とは
 優先分野の行動志向型の開発目標
(食糧、水、エネルギー等)
 コロンビア・グアテマラ・ペルーによる共同提案
 多くの国・機関・市民社会が支持
 リオ+20の成果文書に盛り込まれる方向性
 持続可能な開発の3つの側面(経済、社会、環境)に統合的に対応
 先進国・途上国を対象とする普遍的目標
 新たな課題(防災、都市等)も検討
持続可能な開発に係る実施を担保するための枠組み
論点
MDGsとの関係性
「共通だが差異のある責任」原則
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GDPに替わる指標
対象課題・分野、実施手段等
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