Vol.154 _れんこんの新品種を育成しています

新品種育成
れんこんの新品種を育成しています
徳島県のレンコンは全国第2位の収穫量を誇り、主力品種である『備中』は形状や歯ざわりの
良さから市場から高い評価を得ています。しかし、晩生種であることから台風の被害を受けやす
く、収量や品質の低下が問題となっています。そこで、備中のように優良な形状を持った早生品
種の育成に取り組んでいます。
『備中』
『ロータス』
晩生
中生
『オオジロ』
『金澄』
早生
備中を中心に、県内の
主要栽培品種間で人
工交配を行い、F1種
子を採取します。
1.人工交配の実施
2.有望系統の育成
①催芽処理
⑥生産力検定
⑦新品種育成
②実生養成
F1実生を養成
し、 生長し た地
下茎の肥大性
や形状から選
抜を実施し、そ
の後圃場展開
する方法で品
種育成を行い
ます。
繰り返す
⑤2・3次選抜
④更に養成
③1次選抜
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(高品質で安定的に生産可能なレンコン新品種育成)
備中(晩生)
交配
オオジロ(早生)
ロータス(早生)
金澄(早生)
F1種子採取
実生育成
1
・
2
年
目
肥大性やレンコン部の収量・形状
で選抜(1次選抜)
母本
3
年
目
以
降
播
育
選
種
成
抜
可食部の成績
数
数
数
数 (本 )
レンコン本 総
重
量 (g)
備中
オオジロ
40
28
7
11.7
578
オオジロ
備中
50
38
16
9.3
579
オオジロ
ロータス
55
23
5
9.4
611
ロータス
オオジロ
55
43
2
7.0
583
200
132
30
-
-
合計
肥 大性やレンコン
現地圃場で生産
父本
部の形状で選抜(2次選抜)
力検定を行い、3次選抜を実施
新品種の育成
種苗需要の調査・品種登録
(農業研究所作成資料を引用)
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