KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Complicated Renal Cystに対するCT,MRIによる鑑別診断の 比較検討 Author(s) 山崎, 雄一郎; 東間, 紘; 中沢, 速和; 中村, 倫之助; 加藤, 尚 子; 龍治, 修 Citation Issue Date URL 泌尿器科紀要 (1992), 38(6): 635-640 1992-06 http://hdl.handle.net/2433/117586 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 635 泌 尿 糸己要38:635-640,1992 ComplicatedRenalCystに CT,MRIに 対 す る よ る鑑 別 診 断 の 比 較 検 討 東京 女子医科大学泌尿器科学教室(主 任:東 間 山 崎 雄 一 郎,東 間 紘,中 沢 速和 中 村 倫 之 助,加 藤 尚 子,龍 治 修 EVALUATION OF COMPLICATED A COMPARISON Yuichiro 紘教授) Yamazaki, Rinnosuke OF Hiroshi Nakamura, CT RENAL AND Toma, MR Naoko : IMAGING Hayakazu Kato CYST Nakazawa, and Osamu Ryoji From the Department of Urology, Tokyo Women's Medical College We report 12 cases of renal cystic lesions that could not be diagnosed preoperatively. Sonography, computed tomography (CT), magnetic resonance (MR) imaging, and angiography were performed in all cases. Angiography was not helpful in evaluating cystic lesions, because all cystic lesions were hypovascular or avascular within the cystic mass. CT was useful in depicting the fine structural abnormalities, and especially bolus-contrast CT study was useful in the differentiation of cystic renal cell carcinoma from simple renal cyst. However, there were 5 false positive cases. MR imaging is superior to CT in distinguishing a hemorrhagic cyst or multiloculated cystic mass. In conclusion, CT is currently the primary imaging modality for evaluating complicated renal cysts, and surgical exploration is warranted for the undiagnosed cystic lesion by CT. However, MR imaging also has an important role in detecting the benign complicated cyst. Therefore if complicated cyst is thought to be benign by MR imaging, parechyma-sparing surgery should be considered preoperatively. (Acta Urol. Jpn. 38: 635-640, 1992) Key words: Complicated renal cyst, MR imaging (HC)3例 緒 近 年,超 言 音 波 検 査(US)の 普 及 に よ り腫 瘤 性 腎 病 変 の検 出 率 が 向 上 して お り,ま た これ らの腎 病 変 の 鑑 別診 断 もUSお よびCTの の12例 で あ る.12例 中4例 患 者 で 後 天 性 多 嚢 胞 腎(ACDK)の 解 像 力 の 向上 に 伴 い 容 易 全 例 にUS,CT,MRI,お よび 腎 血 管造 影 を 施 行 して お り,comphcatedcystと のUSお は慢 性 腎 不 全 合 併 を 認 め た. い う表 現 はPollackら1) よ びMcClennanら2)のCTに よ る単 純 性 とな って きて い る.し か しな が ら嚢胞 性 腎 腫 蕩 に お い 嚢 胞 の 定 義 を 満 た さ な い嚢 胞 性 腎腫 瘤 に た い して 用 い ては,い わ ゆ るcomplicatedcystと た.MRIは 称 され る画 像 診 断 の 困 難 な病 変 が少 なか らず 認 め られ る.今 回 は この よ うな 嚢 胞性 腎腫 瘤 症 例 に お け るCT診 MRIの 断 の精 度 と, 組 織 型 評 価 上 の 有用 性 につ い て 検 討 した. 日 立 社 製0.5TG50型 した が,case3,casel2の2症 GlO)を 使 用 した.撮 象 像 条 件 はTl強 sE400/20(TRITE),T2強 調 画 像 と して 使 用 した. と 方 法 結 対象 は1991年1月 立 調 画 像 と してsE2000/80, 120(TRITE),を 対 機 の使 用 を 基 本 と 例 で はO.15T(日 果 まで に 当科 に て診 療 を 行 った 腫瘤 性 腎 病変 の うち術 前 の 画 像 診 断 で 良悪 性 の鑑 別 診 断 が 困 難 で あ ったcomplicatedcystで,観 血的に腎摘出 Tablelお 覧 を 示 した.Tablelは 術 も し くは腫 瘤 核 出 術 を 施 行 した 腎 細 胞 癌(RCC)7 ble2良 例,multilocularcyst(MC)2例,出1血1性 tedcystの 腎嚢胞 よ びTable2に 嚢胞性腎腫瘤症例の一 組 織 診 断 に て 悪 性 腫 瘤,Ta- 性 腫 瘤 と 診 断 さ れ た 症 例 で あ る.complica選 択 基 準 か ら してCT,USでRCCを 636 泌 尿 紀 一要38巻6号1992年 TableLCasesofcomplicatcdcystwithRCC Casemax.diameterTNMUSC丁MRI histologicfindin95 1.66yF 2,8cm T2NOMOHCRCCRCCcDearGl 2.36yM 2.Ocm TlNOMOHCreninomaRCCclearGl 3.60yM 4.5cm T2NOMORCCRCCcystclearGII 4.56yM 5.5cm ↑2NOMORCCcystRCCdearGlACDK 5,61yM 3.5cm T2NeMeHCRCCRCCgranularGIIACDK 6.55yM 3.2ce T2NOMOHCRCCHCgranularGlI 7.48yM 3.5。m T2NOMORCCRCCRCCciearGlACDK Table2.Casesofcomplicatedcystwithbenignrenaltumor histologicfindin95 Casemax、diameterUSCTMRI 8.65yF 2.3cm RCCRCCMCr鳳 9.65yM 3.Oem RCCRCCRCCrwltilocularcyst 10,59yM 1.5cm HCRCCRCChemorrha停ccYst 11.40yM 2.6cm RCCRCCRCChernorftiagicoystACDK 12,62yM 1.5c旧 cystRCCHChemorrhagiccyst 完 全 に 除 外 で き た 症 例 は1例 態,内 も な い が,腫 部 エ コ ー の 均 一 性,CTで 呈 し,鑑 多 く の 症 例 でUS,CTの に 施 行 し て お り,MRI診 結果 が でた 後 の た めMRIの US specificity:3/6(50%)5/10(50%)5/8(63%) 所見が 診 断 能 る.部 分 切除 の結 果 は 内 部 に黄 色 透 明 な 液 を 含 ん だ を 他 の 画 像 診 断 と一 律 に 比 較 す る の は 適 当 で は な い RCCで が,RCCに 2)Case4:慢 対 す る 各 画 像 診 断 のsensitivityとspe- cificityをTable3に ま と め て 示 し た.USはsen- sitivityが43%と 症 例 が7例 低 く特 にRCCをHCと 中4例 MCお で はCTでRCCと RCCよ 診 断 した 全 例RCCと 低 く 診 断 して い る.MRI を り除 外 し て お りspecificityが63%と 高 くな ぎ にMRIとCTで 診 断 の こ と な 一,た 症 例 を 提 示 す る. は嚢胞性病変の内側の 壁 が 動 脈 相 で よ くenhanccさ はT2強 に 描 出 さ れ る 壁 を 認 めR.CCも れ る こ と よ りRCCと 調 像 で 嚢 胞J:ld囲に 低 信 号 否定 は で き な か った が 内 部 の 信 号 強 度 よ り単 純 性 嚢 胞 と 診 断 し た.こ の症 例 はjn1管 造 影 で も壁 の 部 分 に 腫 瘍1飢 管 像 を 認 め て い 例で は 壁 の 一 部に 石 灰 化 を 認 め る もの の 内 部 は はT1強 調 像 で低 信 号 と高 信 号 な 部 分 が 混 在 し内 部 にseptation し くはMCが 強 く疑 わ れ た.腎 の摘 出標 本 で は 広 範 な 変 性 巣 の 周 囲 にciearcellか らな るRCCで あ っ た(Fig.2). 3)Case8:CTで は 直 径約23mmの 低濃度腫瘤 を 認 め 造影 剤増 強 効 果 が あ る こ と よ りRCCと 1)Gase3:dynamicCTで 診 断 し た.MRIで が,CTで も認 め られRCCも 診 断 したMC,HC各1例 っ て い る.つ 性 腎 不 全 に と もな うACDK症 内 部 エ コ ーが 不 均 一 で あ る嚢 胞 を 認 め た ほ ぼ均 一rm-iで あ る嚢 胞 と診 断 した.MRIで 高 か っ た がspecificityが50%と よ びHCを あ った(Fig.1). あ る.USで と高 率 に 認 め ら れ た.CTはsensi- tivityは71%と MRI CT sensitivity:3/7(43%)5/7(71%)5/7(71%) 断 に はUS,CTの 参 考 と さ れ た こ と が 多 い.こ TheaccuracyofUS,CT,andMRhn thediagnosisofRCC 血L管造 影 で は し く はavascu豆arpatternを 別 診 断 上 ほ と ん ど 有 益 な 所 見 は え られ な か っ た 。MRIは Table3. は造 影 効 果 の 有 無 を 中 心 に 最 も 疑 わ れ た 診 断 を 記 載 した.腎 全 例hypovascularも 瘤壁 の形 」ltilocularcyst はT1強 診断 した.し か しMRIで 調 画1象で 低 信 号 強 度 でT2強 調画像で非常を こ高 い 信 号 強 度 を示 す 腫 瘤 と して 誌 め られ 嚢 胞 性 の成 分 が 中 心 で あ りMCと 診断 した.摘 出 標 本 で は 大小 の嚢 胞 性 病 変 が 繊 維 性 の 間 質 内 にみ られ るMCで あ った(Fig.3). 山 崎,ほ 1磁 塾 ノ 鯵 637 か:Complicatedrenalcyst。MRI 亭 6鐸 殉 軌 、 ・¥笥 五メ ㌔ 義 ・ 一(v ㍗ グ ,ノ (a) (c) / 壷璽 ノず 暁 藁灘. 診 曜 ズ 8 .汐 冨 嘱, 三 μ 、 ノ ぜ ・ 「 ・ ▼ 〃 。,ノ 欝:黛ジ .驚 ノ { ジ1 ㌧擁 % 螺 駕 鰯 阪 ㍗_∫ ζ J[ 一.懲 雛 滞:雛 観 纏 鮮雛=繍 「顯 (b)(d) Fig.1. Case3.Renalcellcarcinoma.(a)Contrast.enhancedCTscanshowsalargecysticmass withthickwall(arrow)intheleftkidney.(b)TransverseTl・wcightedimagcshowsafluid containlnglcsionoflowslgnalintcnsity(arrow).(c)TransverseT2・weightedimageshows amarkedlyjncreasedsignalintensltyinthesamelesion(arrow).(d)Grosspathologic sectlonofhemi・nephrectomy. 考 変 は 基 本 的 に 血 管 造影 でhypovascularpatternを 察 呈 す るた め5),CT,US以 腫 瘤 性 腎 病 変 の画 像診 断 に お い て は,USお CTの よび 解像 力 の 向上 に と もな い病 変 の検 出能 だ け で な 上の情報が」 肛管造 影 検 査 で え られ る こ とは 比 較 的 少 な い.今 回 検 討 した12症 例 に お い て,case3で は嚢 胞 壁 肥 厚 部 に 一致 して腫 瘍 血 く鑑 別 診 断能 も飛 躍 的 に 高 くな って き て い る.と くに 管 像 を 認 めRCCが CT検 は きわ めて 血 管 陰 影 に乏 し く,術 前 に 血管造 影 が 診 断 査 に お い てdynarnicstudyの 細 胞 癌(RCC)の 施 行 は 多 くの 腎 診 断 に きわ め て有 用 で あ り,充 実性 示 唆 され た が 他 のRCC症 の 決 め 手 とな った 例 は な か った.最 近MRIの 例で 管 蠕 動 に よ るartifactの 画質 腫 瘤 に 関 して は血 管 造 影 検 査 の必 要 性 は 以 前 に くらべ が 向 上 し呼 吸 性 移 動,腸 影 は るか に少 な くな って きて い る.嚢 胞 性 腎 病 変 に 関 し 響 を受 け に くい 後 腹 膜病 変 の診 断 に は 汎 用 され て きて て も,McClennanら2)に よれ ばCTで,① 内部が均 一 で 水 に近 いCT値 を 示 す 。 ② 壁 は 薄 くCTで は描 い る6).RCCに お い て は冠 状 断 や 矢状 断 が撮 影 で き るMRIは 腫 瘍 の進 展 範 囲 を 描 出 す る のに 優 れ て お 出で きな い.③ 実 質 との 辺縁 が 平 滑.④ 造 影 効 果 が な りMRIに よる病 期 分 類 も発表 され て い る7).し か し い.こ れ ら の診 断 基 準 を 満 たせ ば100%単 な が ら現状 で は空 間 分 解 能 がCTに 純性腎嚢胞 で あ る とい っ てい る.し か し この基 準に 当て は ま らな case3の い,い わ ゆ るcomplicatedcystと を 診 断 す る上 ではCTに 称 され る壁 肥 厚 や 比 べ て 劣 る ため よ うに 嚢 胞壁 の肥 厚 の 程 度 な どの形 態 異 常 お よば な い.逆 にCTは 内 部 が不 均 一 な嚢 胞 性 病 変 の 発 見 も増 えて お り,そ の た 空 間 分解 能 を持 ち今 回Table2に よ うな症 例 では 良 悪 性 の 鑑 別 が 困 難 なた め に 治 療 方 針 胞 性 病 変5例 は いず れ も3cm以 の 設定 に難 渋 す る こ とが 多 い3・4).こ れ らの 嚢 胞性'病 検 出 され て お り,し か もcase8に 優れ ま とめ た 良性 嚢 下の小病変であるが み られ る よ うな わ 638 泌 尿 紀 要38巻6号1992年 「/" 響 「販 / ' /・難 儀 唯% 雛識 峯 聴嚥 〃∫ 〆 ㌧ 、 亀雀 第「 惚'磁 麟1 、. ノ 鴇 〆 蓼2 野篠 窄 《 .;彩 ダ・ 甑 診 _人 二.. (c) (a) ノ ド 'づ デ 論 粛 へ く畿 噸 餐 纐華 、鷲 く な 門 ∴筋 ご 趣磁'・'蓼 /8 レ・ 漏 』贈 、 紬 .「、/の ダ ・ ・ 盗 『='ド_..一 ・ ≦τ ゲニ (b)(d) Fig.2・ Case4.Renalcellcarcinomawithacquiredcyst三cdiscaseofthekidney.(a)Contrast. enhancedCTscanshowsapoorlyenhancingsolld且csion(arrow)intheleftkidney.(b) TransverseTI-weighted{mageshowsthesameIesionofheterogenoushighandinterme. diatesignalintensity(arrow)-featurcsthatsuggestmalignancy.(c)TransverseT2-weighted imageshowsthecysticlesion(arrow)withfluidsignalintensity.(d)Grosspathologic sectlonofnephrectomyspecimen. ず か な造 影 効果 やcasel2で み られ た 嚢胞 壁 の微 少 な石 灰 化 な ど よ り良性 病 変 全 例 をRCCの いcomplicatedcystと 疑いの強 過 剰 評 価 して い る.MRIは 当 初 考 え られ た ほ ど 質 的 診 断 能 は 高 くな って い な い しか し一 方 で 嚢 胞 内 容 の 信 号 強 度 か ら 良 悪 性 を 判 断 す る こ と は で き な い と も い わ れ て い る9)な 性 腎 嚢 胞(HC),multilocularcyst(MC)と い った 画 像 診 断 上 の 診 断 名 は か な らず し も組織 学 上 の 良性 嚢 が,そ の際 だ った 濃 度 分解 能 は 嚢 胞 内 容 が水 な の か 出 胞 を 意 味 す る こ と は で き ず,12∼25%のHCは 血 な の か とい った 内 容成 分 の評 価 と い った 点 でCT 細 胞 を 含 ん で お り5).ま よ り有 利 で あ る.実 loculatedrenalcellcarcinomaの 際case4で はCTで が 均 一 で あ る と しな が らMRIで 嚢胞内 容 は 内 部 は 種 々の 信 号 強 度 を 早 した た め 出 血を 伴 っ たRCCも MCが 疑 わ れ,ま たcase8で は 摘 出標 本 で 肉 眼 的 に は 充 実性 に 見 え る腫 瘤 部分 がT1,T2の を示 した た めcysticなcomponentの 著明な延長 多いMCと 診 断 し組 織 学 的 所 見 と 一 致 し て い る,こ MRIで しくは の よ うに の 信 号 強 度 は組 織 内容 を 予 測す る 上で 有 用 で あ り,良 悪 性 の 鑑 別 に お い て も嚢 胞 液 の 信 号強 度 が 尿 と同 じであ れ ぽ 嚢 胞 は 良性 で あ る とい う 報 告 もあ るs) ぜ な ら出血 たMCに 悪性 お い て もmulti存 在 を認 め る た め で あ る10) 結 論 と し てCTでcomplicatedcystと 性 を 否 定 で き な い 場 合,MRIを 診 断 し悪 施 行 し嚢 胞 内 容 を 予 測 す る こ とは 意味 が あ る が そ の結 果 如 何 に か か わ らず 観 血的 診 断 も しくは 外 科 的 切除 が 必 要 で は な いか と考 え られ る.し か しMRIに てHCやMCと 診断 さ れ 他 に 悪 性 を 疑 わ せ る 所 見 が 少 な い 場 合 に は,術 前 よ り腫 瘤 核 出 な ど の 腎 保 存 手 術 が 検 討 さ れ て よ い と 思 わ れ た,以 上 か らcomplicatedcystに 関 して 現 時 点 で 山 崎,ほ 639 か:Complicatedrenalcyst・MRI / ヒ 灘 .タ 辱 瀞.・ 圏 髪 塗 響 箋..「' c∴ ㌦∴ ノ , 一 ・ (a) (c) Ut4膨 悔 」 飯 、. ■ 、 壷函 嘗靴 ノ 炉 4 、7 「'1'『 ヒロロロココロロ ・1・ 1.量1.1』7 45 6/78、 ` (b) (d) Case8.Multilocularrenalcyst.(a)Gontrast-enhancedCTscanshowsasofttissuetumor nodule(arrow).(b)TransverseTl-weightedimagerevealsaseptationinthelowsignal intensitymass(arrow).(c)TransverseT2-weightcdimageshowsmakedlyincreasedsignal intcnsityinthesamelesion.(d)Grosspathologicsectionofnephrectomyspecimen. Fig.3. はCTの 補 助診 断 と してMRIを 施行 し,治 療 方 針 稿 を 終 え るに あ た り,御 校 閲 を 賜 っ た本 学 放 射 線 医 学 教 室 河野 決定 に 利 用す る こ とが 望 ま しい と考 え られ た. 敦 助 教 授 に 深 甚 な る謝 意 を 表 し ます 旨 は 第79回 日本 泌 尿器 科 学 総 会(金 結 沢)に なお本論文の要 於 い て 発 表 した. 語 文 献 嚢 胞 性 腎 腫 瘤 の うち 良 悪 性 の 鑑 別 が 困 難 で あ っ た complicatedcystl2例 に 対 しUS,CT,MRIお び 血 管 造 影 検 査 を 施 行 し た.血 hypovascularも 管 造 影 所 見 は 全 例 し くはavascularpatternを 診 断 的 価 値 は 低 か っ た.RCCの dynamicstudyを 含 むCT診 検 出 に お い て は な っ た 症 例 を5例 濃 度 分 解 能 が 優 れ て お り,特 胞 やmultilocu且arcystの か し 現 時 点 で はCTに 呈 し, 断 が優 れ て い る と 考 え ら れ た が,falsepositiveと た.MRIは よ 認め に 出血 性 嚢 診 断 に 有 用 と 思 わ れ た.し て 悪性 を 疑わ れ た 嚢 胞 性 腫 瘤 に 対 し て は 補 助 診 断 と し てMRIを 施 行 し,腎 保存手 術 の 適 応 を 考 え る 上 で 参 考 に す る と い った 利 用 方 法 が 望 ま し い と 思 わ れ た. 1)PollackHM,BannerMP,ArgerPH,etaL Theaccuracyofgray-scalerenalultrasonographyindifferentiatingcysticncoplasms frombenigncysts,Radiology143:741-745, 1982 2)McClennanBL,stanleyRJ,MelsonGL,et al.:CToftherenalcyst:Iscystaspiration necessary?AJR133:671-675,1979 3)BalfeDM,McclennanBL,StanleyRJ,ct al.:Evaluationofrenalmassesconsidered indeterminateoncomputedtomography. Radiology142:421-428,1982 4)RosenbergER,KorobkinM,FosterW,et aL:Thesignificanceofseptationsinarenai cyst.AJR144:593-595,1985 5)HartmanDs,DavlsCJ,JohnsT,etaL: 640 泌尿 紀 要38巻6号1992年 Cysticrenalcellcarcinoma。 Urology28: 145-153,1986 6)ChoykePL 162:679-684,1987 9)q。i・tLE,Glaze・GM・Ch・n・v・ :MRimagingin renalcellcar一 cinoma.R.adiology169: 572-573,1988 7)HricakH,ThoeniRF,CarrollPR,etaL: Detectionandstagingofrenalneoplasms: AreassessmentofMRimaging.Radiology l66=643-649,1988 8)MarottiM,HricakH,FritzscheP,etal.: Complcxandsimplerenalcysts=ComparativeevaluationwithMRimaging.Radiology 。L、lnvi。 ・tTL,ct 。andinvit・ ・MRim・gi・g・f renaltumorsHistopathologiccorrelaロon 。ndpl・ ・…q・ ・nce・P・imi・a・i・n・R・di・10gy 169:359-362,1988 10)Bann・ ・MP.P・ll・ ・kHM,Ch・tt・nJ,・t・1・: Multilocularrenalcysts:Radiologic-pathologicc・rr・1・d・nAJR136・239-247・1981 (膿 部:船 器,?6:}器D
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