第2学年 図画工作科学習指導案 指導者 1 題材名 2 題材の目標 ほわほわ むくむくランドへ ようこそ!「A表現(1 )」 (1) 布の感触を体全体で楽しみながら,造形的な活動に取り組もうとしている。 〔 造形への感心・意欲・態度 〕 (2) 布の形や色,感触などからイメージを広げ,自分の活動を思い付いたり,考えたりする ことができる 。 〔 発想や構想の能力 〕 (3) 巻く,ねじる,包むなど,いろいろ試しながら,組み合わせたり,つないだりする方法 を工夫することができる 。 〔 創造的な技能 〕 (4) 感じたことを話したり,聞いたりしながら,形や色,表し方のおもしろさ,布の感じな どに気付くことができる 。 〔 鑑賞の能力 〕 3 指導にあたって ・題材について 学習指導要領では ,「材料を基に造形遊びをする活動」を通して,子どもの「発想や構想 の 能 力 」「創 造 的な 技 能」 を 育 て るこ と が示 さ れ て いる 。「 造 形遊 び 」は , 子 ども が 材料 な どに進んで働きかけ,自分の感覚や行為を通してとらえた形や色,イメージから発想や構想 を繰り広げていく学習活動である。 本題材は,低学年の子どもたちにとって,より身近で親しみやすい「布」を材料に使った 「造形遊び」の学習である 。「布」は,つないだり縛ったりするだけでなく,自分の体を覆 ったりかぶったりして ,身にまとうこともできる 。体全体を働かせながら ,様々な形で「 布 」 に触れ,そこから生まれた気持ちをもとにして,思いのままに表現することを楽しむ学習を 展開する。教室を「布」でいっぱいにしたり,手触りや肌触りを確かめる時間を十分に設定 したりして,子どもが「布」と触れ合うことを大切にしていきたい。その上で,発想を豊か に広げて「創造」を工夫する「造形遊び」の楽しさをたっぷり味わわせる学習にしたい。 ・児童について( 省略 ) ・指導の工夫 低学年では ,「造形遊び」に対して興味・関心をもち,学習活動そのものを第一に楽しむ ことが大切であると考える。そこで,本題材は,材料である「布」の色や触り心地を感じ, 自分が新たな「形」をつくり出すことを楽しむ学習を展開する。 第1時では,様々な質感の「布」に触れることで,子どもたちは肌触りの違いを感じ取る 活動を丁寧に行いたい。また,体育館で様々な大きさの「布」をいっぱいに広げるなど,ダ イナミックな活動を試みたい。さらに,友達と協力して「布」を持ち,ふわふわさせたり, 体にまとって走ったりなど,体全体で「布」とかかわる時間を設定する。 第2時では,自分が好きな形をつくっていく時間を十分に設ける。この時,つくる途中で も形を試しながらイメージできるように,鏡を置きたい。また ,「布」の形の変え方につい て紹介や交流をもつようにする。話合いで出された方法を参考にするとともに,新しい方法 はないか見付けながら活動を促し活動が発展していくように言葉がけしたい。 第3時では,鑑賞の時間を設定する。友達と作品や活動を見合い,よさやおもしろさを感 じ取る活動にしたい。 4 指導計画及び評価規準(総時数 時 1 主な学習活動 教師の支援 ○布に全身で触れ,思 ・いろいろな布の感 い思いの活動をする。 ( 2 ○いろいろな布の形を 本 3時間) 関 発 創 鑑 ○ 主な評価規準 ・布の肌触りの心地よ 触や大きさを十分 さを感じながら,布 に体感できるよう を使った活動を楽し に, 体育館で行う。 もうとしている。 ・変化の様子や自分 ○ ・巻いたり,ねじった 変化させることを楽 たちの姿を見て楽 り,包んだり,布の しむ。 しめるように,鏡 広がりや可塑性を確 を設置する。 かめたりしながら, ) 時 ・付け足す材料を提 形を変化させること 示したり,友達の を思い付いたり,考 活動を紹介したり えたりしている。 する。 3 ○友達とつないだり組 ・さらに布の形状が ○ ・巻いたり,ねじった み合わせたりしなが 変化することに気 り,包んだりなどを ら工夫して活動する。 付かせ,イメージ 試しながら,思いつ がふくらむように いたことにあわせて, させる。 つくり方や組み合わ せ方などを工夫して ・自分や友達のつく いる。 った形を自由に見 ・自分の活動について せ合いながら,お 話したり,友達の話 もしろさやよさが を聞いたりしながら, 感じ取れるように する。 ○ 活動のおもしろさに 気付いている。 5 本時の実際(2/3) ( 1 ) ね ら い 巻 い た り, ね じ った り , 包ん だ り など を 試 しな が ら ,い ろ いろ な形 を思 い ついたり考えたりすることができる。 (2) 学習過程 学習活動 予想される児童の反応 主な支援と評価 資料等 つ 1 本時のめあてを確か ・ 意 欲 を も っ て 活 動 で き る 前時で作 か める。 よ う , 前 時 の 作 品 を 取 り った作品 む ・ぐるぐる巻きにしてみ 上げ紹介する。 参考作品 ・ 布でいろんな形の よう。 ・安全に作業ができるよう 見 ものをつくってみよ ・ながくつなげてみよう。 に , は さ み な ど の 用 具 の 通 う。 扱い方や活動場所などを確 す 認する。 5 ・布のつなぎ方やとめ方につ 分 いては,輪ゴムやひもを使 ったりすることを確認する。 深 2 思い付いたものをつ ・頭にかぶると,ぼうし ・つくる途中でも映したり, 布(タオル め くる。 みたい。おしゃれにし 動いたりして試しながら, ・ハンカチ・ る てみよう。 さ ら に 工 夫 て い く こ と が シーツ・靴下 ・いろんな大きさの布を で き る よ う に 鏡 を 設 置 す ・古着・風呂 組み合わせるとおもし る。 敷など) ろいな。 ・ 制 作 が な か な か 進 ま な い 補助材料 35 ・細い形をつなげるとヘ 子 に は , 材 料 を 紹 介 し た ( 輪ゴムひ 分 ビみたい。 り , 一 緒 に 作 っ て み た り も類・ モー ・布を包んだらどうなる し な が ら , 活 動 の ヒ ン ト ル・ 洗濯ば かな。大きなあめ玉み を与える。 さみなど) たい。 ・活動中の子ども一人一人 鏡 の つ ぶ や き を 認 め た り , デジカメ 問いかけたりすることに より,具体的なイメージ が広がるようにする。 3 つくったものを見せ ・このカタツムリ,大き ・ 形 や 色 な ど を も と に 見 合 テレビ 合って,気付いたこと なぐるぐるが自慢だよ。 っ た り 話 し 合 っ た り で き を伝え合う。 ・ピンクの布の色がきれ るように,お互いにつく いだな。わたしも,同 ったものを交流する場面 じ色の布を集めてつく を設定する。 ってみよう。 4 新たな「形」を付け ・○○さんは,布をつな ・ 悩 ん で い る 子 ど も に は , 加えたり,友達の作品 いでつくってたな。 友達の活動をみせたりす のよいところを取り入 ることで,ヒントにさせ れたりしてつくる。 る。 巻いたり,ねじったり, 包んだりしながら,いろ いろな形を思い付いたり, 考えたりしている。 (観察・対話・作品) ま 5 次時の活動を確かめ ・いろんな形ができたな。 ・ 次 の 学 習 へ の 意 欲 が 高 ま と る。 ・いろいろな形を組み合 るように,それぞれに取 め わせると,おもしろい り組んだ表現を認め,紹 る 形ができるんだね。 介する。 5 分 6 用具の後片付けをす る。
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