年頭にあた って - 山形県立博物館

行事案 内��叶
催し物展
o やまがたのおしば展~湿原の植物から~
12月1 7日(土)----2月 5 日(日)
o新収蔵品展
2月18日(土)----4月8日( 日)
調査研究
0ニホンカモシカの生態と食害防止の調査
蔵王山系
2 月中
年頭にあた って
元 日を三元とも言 うそうです。 年のはじめ、 月
のはじめ、 日のはじめ、 つまりすべての物事 の始
源という意味だそうです。 加 えて、 今年の干支
(えと)は甲子(きのえね)。 乙 れも干支のはじ
めに当たります。 道に迷 ったときは元のところに
戻れと言います。 初 めと 言うのはそれほどに大 切
なととです。 さて、 現代の社 会は極度に情報が発
達しているにもかかわらず、 明日の乙とは誰もわ
からない。 ま さに混迷の時代です。 乙れは国際的
にも、 また国内的にも共通の乙とで、 ために大き
な不安さえ生んでいます。
こうした時代だからこそ、 物事 の根 源に 立ち戻
ってその本質を見定めることが、 ことさらに大切
であるように思われます。 博物館についても同じ
こと、 現在の社会において館が果たさねばならな
い最も大事なことは何か、 如何にしたらそれが十
全に達成されるかを根本的に考え、 かつ試行 しな
ければならないと痛感しています。
山 形 県 立 博 物 館 ニ ュ ース
(2)
第 7 7号
* ** **
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串 河' *
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やまがたのおし ば展
ー
湿 原 の 植 物
期間
ー
12月17日〈土)'"'-'2月5日〈日〉
本展は開館以来毎年開催さ れているもので、 今
年で13年目を迎えます。 乙の催し物展は、 植物同
好者の年度毎の研究成果を公開する場と情報交換
を行う乙とをねらいとしていますが、 展示標本は
学術的にも高く評価さ れています。
乙の度は、県内の植物同好者1 7名から寄せられた
180点のおしば標本を展示しました。 内容的には
点、 分
山形県のフロうに新 たに加えられた標本1 0
類・分布上特 記すべき標本42点も含まれています。
標本を提供して下さったのは次の方々です。
斎藤清、 鈴木暁、 藤井千尋、 富 沢裏、 小 形利
吉、 石山美恵子、 土門尚三、 佐川昇、 小笠原俊彦、
黒 沢美秋、 菅藤貞次郎、 加藤 信英、 大高滋、 若松
多八郎、 山田寛商、
土谷義幸 (順不同、敬称略 )
なお、 結城嘉美氏、 布施隆氏、 庄司清裕氏には
参考作品として県内に生育するテンツキ類、 ホシ
伊豆、 福井県以西の本州、 四国、 九州に広く分
布する暖地系のシダ植物。 東北地方では初採 集で
新北限地の植物です。
oイワヘゴ
高畠町露藤 (佐川昇採 )
クサ類、 ミズ‘コーケ類を出品していただきました。
わが国では関東 地方南部、 東海道、 富山県以西
標本をお寄せ下さいました方々には厚くお礼申し
に分布する暖地系 のシダ植物。 東北地方での初採
上げます。
集、 日 本列島での新北限地です。
oチドリノキ
山形市高 瀬川上流
合わせて、 本館からは琵琶沼の湿原植物を 中心
に、 本県の主な湿原植物標本を約200点展示しま
(黒 沼美秋、 山田寛爾採 )
東北地方の南部から以西、 四国、 九州の特 産、
した。 以下、 特 記すべき標本を紹介します。
。 新採 集の植物
oハリゲコウゾリナ
山形市( 石山美恵子採 )
宮城県側からの越境植物υ 日本海側の新北限地。
。オオパノイノモトソウ鶴岡市善宝寺(加藤 信英採)
鶴岡市(若松多八郎採 )
金華山以南、 四国、 九州及び亜熱帯、 熱帯の全
欧州原産の帰化植物。1953年、 清水港(静岡 県)
世界に広く分布。 日本の北限地は秋 田県です。
oヒメイヌノヒゲ
東根市ズ、ック沼(高橋信弥採)
に初 めて帰化したもの。
oアメ リカホド
山形市(小 形利吉採 )
北米 原産の帰化植物。 わが国に明治中頃帰化。
ボ
o オカ、ルカヤ
上山市(鈴木暁採 )
宮城 県、 福島県から以南の本州に産する暖地系
cmほど、 頭花の数も
イヌ ノヒゲの変種で全草10
少なく雌花のがくは先端三裂します。
。
分類、 分布上特 記すべき植物
仮称ザオウハゴロモナナカマド(上山市)アサ
の植物。 山形 県では玉川I(小 国町) の記録があり
クラザンショウ(上山市高野 )シデシャジン(上
ますが、 上山市は第 2の産地で、
山市葉山)エゾハタザオ(上山市久保川、 蔵王温
泉)オオバ ショウマ(上山市葉山)クリノイガ、
日本海側での新
北限地と思われます。
oヌマイチゴツナギ、 遊佐町女鹿(土門尚三採 )
分布の中心は北米、 欧米 の 周北地域で、 わが国
(酒田港 ) ヒ メ ノキシノブ(平 田町)バイケイ ソ
ウ(山辺町)ハシカグサ ( 平 田町)エゾノリュウ
では北海道、 本州中北部の河川|、 池 や沼のふちに
分布。 帰化種、 在来種の両説があります。
o アオキガハラウサギ、シダ東根市関山(佐川昇採)
ジオシダ(白鷹町鮎貝 )シロパナウツギ、 ホ、ノパ
ノツルリンドウ、 ミヤマチドメ 、 オオベニシダ、
わが国では北海道、 本州の一部(東北、 関東、
中 部)に稀に分布するウサギ‘シダの変種。 表 日本
と裏日本の植物分布のナゾを解く植物といわれて
います。
o タ ニイヌワラビ
キンカ(遊佐町) オオハクウンラン(遊佐町) フ
アズマレイジンソ ウ、 コフタ パラン、 ハ、ンパミ、
ホソ パノイヌワラビ等。
早春の野山を探勝する前に、 ぜひ、 と観覧くだ
さるよう御案内申し上げます。
新庄市鳥越(佐川昇採 )
第77 号
日空白竺竺L
山 形 県 立 博 物 館 ニ ュ ース
ノ、
ハシバミ(Corylus heterophy lla Fisch.var.
thunbergii Blume )の種子は苦から食用となり
(3)
-・.
・­
・町、
ノ丈
ン
角状の萄葉に完全に包まれているものとは違いま
す。
山里の子どもたちの好物でしたが、 近ごろはナッ
ツ・ チョコレートやナッツ食品など菓子類の原料
や油料にも使用されています。
山形県に産するものは、 ほとんどツノハシバミ
(Corylus sieboldiana Blume ) で あ って、 花後
の総萄が筒形に長くのび、 表 面にはかたい刺毛が
密生していて、 種子も小さいため、 近ごろは全く
利用されていませ ん。
ハシバミ
葉の形はツノハ、ンパミに似ていますが、 幅が広
くチョウが羽をひろげたような形です。 葉先は、
急に鋭尖頭 あるいはやや切頭で、 基部は円形また
は浅心形で、す。 縁l乙は重鋸歯があり、 若葉にはと
きに紫はんが現われます。
実が食用になるほか、 材質がち密で強いので、
杖や道具の柄などに用いられ、 雄花のついた小枝
ツノJ、シ1'<ミ
ハシバミは、 北海道から東海道地方の沿岸部を
除いた本州全域、 四国・九州までの 日の当たる山
野K分布しますが、 自生は比較的にまれなものです。
山形県では、 1932 年比加藤 運弥氏が尾花沢市銀
山温泉で採 集した標本が ありますが、 長い問、 そ
の自生地の詳細が わ かり ま せ ん で した。 そ の 後
1979年になって菅藤貞次郎氏が自生する場所を確
は花材として、 晩秋から冬にか けて生 け花に用い
られます。
ハシバミの語源は、 若葉のときにしわがあるの
で葉雛(ハシワミ)、 実が食用になるため葉柴実、
端柴実、 羽柴 実 あるいは榛柴実(ハリ、ンパミ) の
意といろいろに解釈されています。
山形県内ハシバミの分布地
認しています。
また、 196 9年 8 月には、 大谷正実氏が野外観察
で児童を引率した際、 山形市の千歳山で偶然にそ
の群生地を発 見し、 1976 年には東根 市の堂ノ前で
も同様群生 地を発 見しています。 現在、 山形県内
での産地は以上の 3 か所だ けで、す。
ハシバミの花は雌花と雄花が別々にありますが
雌雄同株の植物です。 4---- 5 月若葉が出る前に開
花します。 雄花はがくも花べんもなく 8本の雄し
べが2枚の直に囲まれた小さなもので、
5 ----6 cm
のひも状の花序をなし、 枝先に垂れ下がります。
雌花は芭葉に包まれた雌しべが数個ずつ頭状l乙 集
まり、 淡緑色の芽鱗に包まれ、 開花時は淡紫色の
柱頭だ けが芽鱗の先に出ています。
果実は直径1.5cmほどの球形をなし、 葉状の芭
葉に半ば被われて裸出し、 ツノハシバミのように
Azuma
山 形 県立 博 物 館 ニ ュ ース
(4)
日扉乞; 山竺
鈴
石
県内産の「鈴石」・「高帥小僧」について、 今野高
佐寄氏(中山町)が月刊誌『農業山 形� (1955年
12月号) に紹介していますが、 県内では、 f鈴記」
「ー高師小僧」という名前の鉱物はあまり知られ
ていません。
・
高
師
第77 号
小
僧
といい下剤とし て使用していたようです。
「高師 小僧」 は、 直径数T111fI--- 数cmほどで、 長さ
は一定ではありませんが、 管状、 瓢箪形などいろ
いろな形 をし た沼鉄鉱( 褐鉄鉱の一種)の団塊で
一見、 腐っ た鉄管のようなものもあります。
「鈴石Jは、 小児の頭大のものから野球のボー
ル大の球形、 または、 馬鈴薯のような形で、 沼鉄
鉱( 褐鉄鉱の一種)の殻をもち、 内部は空洞か淡
黄色の粉が入っているものがあり、 手に持って振
愛知県豊橋市高師ケ原から産するものが有 名で
その名がついたようです。
本草綱自には「土股薬J( ドインケツ)の名で
I土股薬・キツネノコマクラ、 ク
載っています。
ると" コトコト" ttカタカタ"と音を出すものが
あるので「鈴石」の名でよばれています。
県内では、 今野 高佐寄氏が東村山 郡山辺町作谷
沢で採 集しており 「作谷沢鈴石」として紹介して
います。
高師小僧 上;大江町産、 下;戸沢村産
ダイシ、 キツネノラウソク( 越中)、 キ ツネノ マ
クラ( 筑後)、 土中ニ生ジテ細長ク小サキ鐘乳ノ
鈴石
左;山辺町産、 右;北海道名寄市産
むかしは、 「鈴石jは、 「再飴椴Jとか「太一
能椴.J ( タイチヨロウ)とよばれていたζとがあ
ります。
小野 蘭山( 1810年没)の『本草綱目』第6巻に
高齢粧の和名として、 イシダンゴ、 ハッタイイシ
如シ。 …… 略……皆内空ニシテ黄粉アリ。 文黄粉
脱シテ孔ノ通リタルモノ アリ。 …... J
県内では、 西 村 山 郡大江町、寒河江 市、山形市、
山辺町の須川河岸などで今野高佐寄氏が採 集して
おり、 近年では最上郡戸沢村 から浅沼敏勝氏が採
集しています。
( 讃州)、ハッタイセキ(土州)、コモチイシ( 勢
北海道名寄市で発見された鈴石・高師 小僧は、
州)の方言を挙げ、 太一齢根の和名とし てイワ ツ
昭和14年に国の天然記念物に指定されて「名寄鈴
ボ 、 ツボイシ( 阿州)、 オニノツブテ、 フクロイ
石J
シ、 タルイシ、ス ズイシ等の方言で載せてあります。
I名寄高師小僧」 の 名で有 名です。
沼鉄鉱や褐鉄鉱は、 含水酸化鉄の鉱物で、すが、
再齢棋と太一銭椴の|玄別は、 明瞭ではないよう
含水分の多少に よりいろいろな鉱物として産出し
ですが、 「再齢椴 ハ 東海ノ池津及ヒー山 地ニ生ジ、
太一齢根ハ大山ノ谷ニ生ジ、 石中黄 ハ 齢椴ノ出ル
ます。 褐鉄鉱は、 一般に Fe2 0・
3 nH20の化学式
処ニアルモノデ殻中デマダ蝕根ニ成ラヌ黄濁ノ水」、
る含水酸化鉄の結品質の鉱物に は、針鉄鉱や鱗鉄
つまり「 池 津ニ生ズ、ル モノガ再徐根 、 UJ谷ニ生
鉱があります。
ズ、Jレ モノガ、末一齢 根、 ソノ中ノ水ノ黄 濁 ナ モ ノ
乙れらの含水酸化鉄鉱の多くは、 硫化鉄鉱の酸
化によってで、きるもので、 硫化鉄鉱床の地表付近の
ガ石中黄水、 ソノ水ノ凝結シテ粉ノ如 クナッタモ
ノガ齢椴、 凝結シテ石ノ如クナッタ モノが石水黄
で表され、 非結晶の鉱物です。 含水 分の量の異な
卜イウコトニナル 」 さらに再徐根については「舶
「焼け」といわれるものは、含水酸化鉄鉱としての褐
鉄鉱です。 岩石l乙含まれる鉄分が湖沼水や地下水 に
来和産共ニ有リ、 …ーソノ内空虚ニシテ細粉アリ
溶解し、酸化されたり、バクテリアの作用ち不純な鉄
又内ニ数隔アル者アリ。 薬ニハ此粉ヲ用ユ。 …」
中国大陸やアイ ヌの人びとは、 乙の粉を石水黄
質沈澱物として形成される沼鉄鉱も褐鉄鉱です。
鈴石も高師小僧も沼鉄鉱で褐鉄鉱の一種なのです。
第 77号
山 形 県 立 博 物 館 ニ ュ ース
限緩i泌総議潔民認i芯
渋
滋
中山川
(5)
誌沼泌釘:お滋渋渋:認 誌j
t己 高等学校郷土クラブ(部 ) 研究発表会開かれる 以
去る11月25日(金)、 第 9 回高等学校郷土クラブ
(部)研究発表会が、 本館の講堂・学習室の 2分科
会場に分かれて行われました。
中心に一
山形中央高校
新圧北高校
心に
今年は例年より多い 14校1 5テ ーマの発 表、
140
米沢商業高校
社会科学部
o酒田大火後のモ ール街の現状
先生から懇切丁寧な指導助言をいただ‘きました。
酒田北高校
社 会研究部
o寒河江市における市街地の拡大一道路の新設
テ ーマと発表校は次の通りです。
を中心として一
o朝日 町・白鷹町の神社の研究
左沢高校朝日分校
郷土歴史研究クラブ
寒河江高校
山形商業高校
産業調査部
宮 内高校
社会研究部
o地域と医療一西川 町大井沢地区一
山形工業高校
郷土研究部
。東根市荷口地区の養鱒業
東海大学山形高校
o最上三十三観音の研究
o真室川の年中行事について
天童高校
郷土史部
郷土研究部
。徳良湖による地域開発と花笠おどりについて
尾花沢高校
郷土研究愛好会
o最上義光の領国経営一家臣団編成のあり方を
女
地域研究サ ーク ル
谷地高校
真室川高校
社会部
o踏み とどまる住民一金山 町有屋地区一
。宮内熊野 大社の成立過程と大社信仰の現況
o天童城 の研究
地歴部
。文献に見る測量の歴史
余名の参加があり、 山形大学教授横山昭男、 同助
教授中川重、 県高教研社会科部会長板井 角也の 3
郷土研究部
o最上川流域の歴史と文化一本合海~清'"争-þ
o林家舞楽の考察
郷土研究クラブ
谷地高校
郷土研究部
日本学生科学賞応募作品展開かれる 大
第27回をむかえた 日本学生科学賞の作品展が、
「松山 町の 気象」松山中・科学部。
Iヨシキリの
昨年1 1月13日 から 19日まで開催されました。
生息分布とカ ッコウの托卵についてJ米沢 四中・
1 2日に県内の総合審査が行われ、 最優秀賞、 優
秀賞作品が次のように選ばれ、 19日比表彰式が行
科学クラブ。
われました。
の一年間の水質の変化」山形七中 ・科学部。
<最優秀賞>
沢川付近の地層の観察」山形七中 ・悪七淳子。
一中学校の部一
「アゲ、ハチョウの研究」
「平田の自然その1
酒田二中
第三報」
本間 明美
飛鳥中科学部
「荒 瀬川流域の河岸段丘に関する研究」
山形三中科学部
一高等学校の部一
佐藤尚宏。
Iクサグモの生いたち」 酒田中央高・
最優秀作品 6点は、 乙のあと中央審査に出品し
酒田東高生物部
西高地学部の作品が文部大臣賞、 山形三中科学部
と酒田東高生物部の作品がそれぞれ二等賞に選ば
れるなど、 すばらしい成績を 収めました。
<優秀賞>
一中学校の部一
「タンポポの生態研究」 遊佐中・理科部。
ました。 中央審査の結果、 本間明美さんの作品が
内閣総理大臣賞に選ばれたのを初めとして、 酒田
酒田西高地学部
「カイエビの泥もぐり開始期と幼生の 2つの形質
しかし、 高等学校の部の県内応募作品は、 昨年
I 太陽
黒 点の活動変化 (4年次泊酒田一中 ・木川祥一。
「 卜ウホクサンショウウオの生態」羽黒 中・大111
裕。
一高等学校の部一
生物部。
「秋田県象潟・金浦方面に分布する小丘陵群の成
変化との関連」
「 アサガオのつるの観察」山形七中 ・山川典子。
「カエ ルの色のかわり」山形七中 ・会田直樹。
地電流ク
酒田一中理科部
因に関する研究」
I水
「地電流の諸条件lι乙よる変イ化七幻」山形南高.科学部
「 コ ップの汚れがビールの泡の消え方に及ぼす影
響について」
I木の年輪の研究」 酒田一中・堀裕。
I印11
「タンポポの研究」山形三中・加藤律子。
I雨水の電流の通し方」酒田一中・斎藤宏之。
より 1点増えて 5点とな ったものの、 中学校の部
の 16点とくらべるとまだまだ少ないと言わざるを
えません。 来年度の研究に期待したいものです。
山 形 県 立博 物 館 ニ ュース
(6)
県内博物館等職員研修会開かれる
第 7 7号
資料寄贈者紹介
県内博物館等職員研修会が、 11月1 7日に、本館
く地
学>
と山形 県博物館連絡協議会の共催で開催さ れまし
龍津ト ヨ氏(盛岡 市)
方 鉛鉱他鉱物標本
た。 乙の研修会は、県内の博物館・資料館の運営
原田憲一氏(山形市)
マンガ、ンノジ ュ ール
のあり方や、資料の収集・保存・展示などの質的
斎藤常正氏( 山 形市)
オオムガイ他
向上を図るために開催されるものです。 今 回は 県
今野高佐寄氏( 中山 町)
アンモナイト他
内の市町 村 から 22名の参 加を得 て、本館で開催さ
井上 義正氏(真室川町)
二枚貝 化 石他
れました。
く動
本年度は、特に希望の多かった民俗資料の収集
・保存・展示 について、鈴木仁氏(農村 文化研究
所理事長) と野口一雄(本館学 芸員)を問題提起
者とし、研究 協議が活発に行われました。 その後
金 内重次郎氏(致道博物館嘱託)を 講師 に、民俗
物>
アオザメ上 下顎
佐藤義孝氏( 山形 市)
<考
古>
高瀬助次郎氏(山形市)
<歴
石庖丁・ 土偶他
史>
高瀬助次郎氏(山形 市)
資料の実測の 実 習 を行 いました。
高瀬助次郎著「明治
天皇御巡幸百 周年記
念誌J他
<民
俗>
高瀬助次郎氏(山形 市)
高瀬助次郎著「百姓
生活百年記」
巻 1 ""'巻 4
佐藤久太郎氏( 河北 町)
天冠飾り
志田菊摩日氏(西)11町)
宮本忠孝氏(河北町)
く教
と けし他
小 絵馬
育>
種村一郎氏(米沢 市) 馬陵
く文
「郷土と歴史j講座終る
さる12月 2 日(金)の 渡辺信三先生による 「信仰
と絵馬」を最終 回として、今年度の「郷土と歴 史J
山形女子短期大学
紀要15
鮭川本撒育委員会
薬師長 嶺墳墓
西村 山地域 史 研究会 西村山地域史の研究
酒田東高校生物部 ヤモリ研究の記録
山形 史学研究会
講座が終了しました。
粛藤篤信行迩
献>
山形 史学研究19
120名という多数の受講申込みを得て 5固 にわ
たって行われましたが、どの 回も好評で、特に、
米沢市史編3 ん委員会
御代々御式 目ω
上 山 市史編さん委員会
金森家関係文書集Nn36
1 0月16 日(日)、紅葉に映える山 寺 を 会場に行 われ
た 「演習一 山 寺 の信仰と文化を探る 」 は、小 雨 の
私立さゆ り幼椎圏
中にもかかわらず多数の参加者があり、立石 寺貫
山形 市郷土館
郷土館資料主要目録第 2 集
仏母 山金勝寺
悌母 山金勝寺誌
主清原浄田氏の 講演や奥の院まで上 りながらの実
地学習 で、山 寺 を改めて見直したようでした。
寺 泉分校閉校事業実行委員会 寺 泉学校のあゆみ
創立3 0周年記 念誌
寒河江市教育委員会
寒河江市史編叢書
28集""'29集
言卜
報
本館研究 員玉井茂氏、昨年夏以来入院加療
中でしたが、薬効かなわず去る 11月 21日逝去
されました。ここ に謹んで哀悼の 意 を 表します。
山形県立博物館ニュース第77号
山 形県立博物館
山形 県立博物館 教育資料館
米沢商業高校社会科学部
山形地方気象台
玉井 茂
稚児車
真室川町 教育委員会
米沢市教育委員会
昭和 5 9 年
献於笹野観音算題
山形県気象 月 報
心のふるさ とまむろ)11
大清水遺跡
1 月 1 0 日発行
〒9 9 0 山形市霞城 町 l番8号(TEL023 6 ー ( 4 5)ー1 1 11)
〒9 9 0 山形市緑町 二丁目2番8号(TEL023 6 ー ( 4 2)- 4 3 9 7)