KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title 膀胱全摘・回腸導管造設時に心筋梗塞を起こし救命しえ た1例 Author(s) 泉, 武寛; 大前, 博志; 原, 信二; 守殿, 貞夫; 森川, 定雄; 斎藤, 清治 Citation Issue Date URL 泌尿器科紀要 (1984), 30(7): 919-924 1984-07 http://hdl.handle.net/2433/118226 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 919 .泌尿 紀 要30巻7据 ,1984年7月 膀胱 全摘 ・回腸 導管造 設時に心筋 梗塞 を 起 こ し 救 命 し え た1例 原泌尿器科病院 泉 武 寛 ・大 前 博 志 ・原 信二 神戸大学医学部泌尿器科学教室 守 殿 貞 夫 神戸大学医学部麻酔科学教室 森 川 定 雄 神戸労災病 院内科 斎 藤 A CASE OF MYOCARDIAL 清 治 INFARCTION RELATED TO TOTAL CYSTECTOMY AND ILEAL CONDUIT DIVERSION UNDER GENERAL ANAESTHESIA Takehiro IZUMI,Hiroshi OHMAEand Shinji HARA FromHara Urological Hospital Sadao KAMIDONO FromtheDepartment of Urology,KobeUniversity Schoolof Modicine Sadao MORIKAWA FromtheDepartment of Anaestheology, KobeUniversity Schoolof Medicine Seiji SAITO Fromthe Department of InternalMedicine, KobeRosaiHospital Prognosis is extremely poor when an aged patient is attacked by myocardial infarction during or after a major operation. This paper reports that a 63-year-old male patient who had not been specifi- cally diagnosed to have any coronary artery disease before operation recovered from a myocardial infarction which occurred during total cystectomy and ileal conduit diversion under general anesthesia. The continuous electrocardiogram monitoring carried out during general anesthesia discover and treat the disease early and save the patient's life. enabled us to References to the myocardial infarction and the general anesthesia are also discussed. Key words: Anaesthesia, Myocardial infarction, Total cystectomy, heal conduit diversion 老 齢 老 の 術 中 ・術 後 に お げ る呼 吸 器 ・循 環 器 障 害 の 症 発症 は,し ば しば重 篤 な結 果 を 招 く.と くに心 筋 梗 塞 併発 時 の予 後 は きわ め て悪 い.わ れ わ れ は,最 近 膀 胱 症 例:63歳,男,会 全摘 ・回 腸 導 管 造 設 時に 偶 然 に も心 筋 梗 塞 を起 こ し, 主 訴=血 尿 救 命 しえた 症 例 を 経 験 した の で報 告 す る. 既 往歴:3∼4年 例 社員 前 よ り不 整 脈 が と き ど きあ った. 病 院 で 精査 を受 け る も特 別 な注 意 や 治 療 法 を受 け て い 920 泌尿 紀要30巻7号1984年 な か っ た.同 じ頃,糖 尿 も 指 摘 さ れ た が,こ れ は食 事 家 族 歴=特 記 す べ き こ とな し 現 病 歴:1966年 院 を 受 診.精 査iの 結 果, 右 残 遺 尿 管 腫 揚 と 診 断 さ れ 右 残 遺 尿 管 摘 除 術 ・膀 胱 部 が,再 の 後2回 来 院 して検 査 を 受 け た 発 の 兆 候 は な か っ た.遠 な か っ た た め 以 後2年6ヵ 1982年12月14日 方 で あ り,自 覚症状 も 月 間 来 院 し て い な か っ た. に 強 度 の 血 尿 が あ り,近 を 受 け 一 時 的 に 血 尿 は 消 失 し た.そ 24日 に 精 査 の た め 来 院,膀 医 に て処 置 の 後,1983年1月 養 状 態 良 好,胸 見 に 異 常 を 認 め ず.左 腹 部 理学 的 所 腎 は 触 知 せ ず 。 外 性 器,前 立腺 入 院 時 検 査 成 績: 術 中 経 過 をFig.1に mgミ 示 す.麻 オ ブ ロ ッ ク8mgに 酔 は ラボ ナー ル250 て 導入 され,気 般 血 液 所 見;赤 血 球498×10`/mm3,白 血球 小 板22・6 不 整脈)が 出現 した が,と ン60mgを 静 注 し,と くに 治療 せ ず 消 失 した.麻 素2L/min.に い て術 中 の脈 拍 は 正 常 で あ っ た.血 圧 は か な り変 動 し た が,フ ローセ ン,輸 血 お よび アル フ ォ ナ ー ドな ど で 液 は約1,000mlで あ った. 17時 に 手術 を終 了 した が,覚 醒 が悪 く呼 吸 も充 分 で 清 蛋 白7.49/dl,総 ビ リル 与 し, 続 け た.術 後 約10分 を経 過 した 頃 よ り2段 脈 と心 房 細 ビ ンo.8mg/dl,GoTIIKu/L,GPT15Ku/L, 動 が交 互 に 出 始 め,SickSinusSyndromeあ Ch-EI.OdPh,A1-p5.6KAU,LAP148G-R, 心 筋 梗 塞 が 疑 われ た.は LDH2841u/L,ア ミ ラ ー ゼ4031u/L,HDLコ ス テ ロ ー ル42mg/dl,ALsoI25単 レ 位,cRP(一), Hbs-Ag(一),FBS86mg/dl,PSP試 験15分 値28%, る いは っ き りと したQ波 やST変 化 を認 め な か った の で ア ダ ラ ー ト2capの 入,ア Ccr77.3ml/min. スパ ラK10mEqの を見 て い た.約2時 口腔 内注 点 摘 内 注 入 に よ って経 過 間30分 後 に は 不整 脈 は消 失 した. しか し,意 識 状 態 お よび呼 吸 状 態 は 改 善 され ず,人 工 所 見;蛋 白(一),尿 糖(一),赤 血 球(柵), 白 血 球(一)。 呼 吸を 続 け た. そ の後 の経 過 をFig.2に 泄 性 腎 孟 造 影;左 腎 の 排 泄 良 好,腎 孟 ・腎 杯 お よ び 尿 管 に 異 常 は 認 め な か っ た. 胱 造 影;膀 に手術室 よ り 病 室に 移 送 し,こ こ で レス ピ レータ ーで人 工 呼 吸 を続 ュー ブ よ りピ ン ク色,泡 沫 状 の 液 が 噴 出 し肺 水 腫 が 発 生 した.そ 胱 鏡 所 見;内 示 す.20時 け よ うと した と ころ,チ ア ノーゼ が 出 現 し,気 管 内 チ 胱 部 右 側 に 小指 頭 大 の 陰 影欠 損 を 認 め た. 6)膀 フ ローセ ンを 気 管 内 チ ュー ブ を挿 入 した ま ま酸素 のみ で人 工 呼 吸 を 液 生 化 学 所 見;血 5)膀 ペ ンタ ジ き ど き0.5%の なか った の で 筋 弛 緩 剤 パ ンク ロ ニ ウム12mg投 ×104/mm3. 4)排 管内挿管 が お こな われ た.導 入 中 に 約10分 間,心 勢 細 動(絶 対 輸 血 は800・nl,輸 6,400/mm3,Hb15.49/dl,Ht46.3%,血 3)尿 あ った. コ ン トロール され た. に も 異 常 は 認 め られ な か っ た. 2)血 血 量 は1,145mlで 麻 酔 経 過: 追 加 した.麻 酔 時 間 は3時 間35分 で あ り,導 入時 を除 格 中 等 度,栄 1)一 手 術 時 間 は3時 間30分,出 酔 維 持 は 笑気3L/min.,酸 胱 鏡検 査 に て腫 瘍 が認 め ら れ 入 院 し た. 現 症=体 周 囲 の リ ンパ 節 に は,転 移 を 思わ せ る所 見 は 認 め なか った, に 血 尿 が あ り,本 分 切 除 術 を 受 け た.そ づ い て 回腸 導 管 造 設 術 膀 胱 周 囲,左 右 の 内 ・外 腸 骨動 脈 お よび 総 腸 骨 動脈 に 鹿 児 島 の某 病 院 に て 右 腎孟 腫 瘍 で 右 腎 尿 管 摘 除 術 を 受 け た. 1977年1月 慎 重 に 剥離 し膀 胱 全 摘 除術,つ を施 行 した. 療 法 の み で コ ン ト ロ ー ル 可 能 で あ っ た, 尿 道 口 よ り膀 胱 三 角 部,さ らに こで陽 圧 呼 吸 を お こな い ラシ ッ クスお よび ジ ギ ラ ノ ゲ ンCを 投 与 した.心 電 図 ではST降 下 が見 膀 胱 右 側 壁 ・後 壁 に か け 大 小 多 数 のpapillaryturnor られ あ き らか な心 筋 梗 塞 の所 見 を呈 した の で,ウ ロキ が 広 範 囲 に 認 め られ た, ナ ーゼ,一 7)CT所 見;膀 を 認 め た.左 胱 前 壁,後 側 壁 お よび 内尿 道 口に 近 い部 分 に は 壁 の に コ ン トロー ル され て きたが 脈 拍(洞 調 律)数 が しだ い 瘍 の 漫 潤に よ る もの か の 手 術 の 影 響 か は 不 明 で あ っ た. しか し,脈 拍 が 増 加す る のみ で血 圧 は 上 昇 しなか った. 心 筋 梗 塞 後 の 肺 水 腫,さ 手 術 経 過: の 影 響 に よ る強 い 癒 着 が 膀 胱 周 囲 に み ら れ た.膀 なってき ブ トレ"Jク ス,ド ーパ ミンの持 続 点 滴 を お こな った . 胱 全 摘 ・回 腸 導 管 造 設 術 を 施 行 し た. 下 腹 部 正 中 切 開 に て 骨 盤 腔 に 達 し た.前2回 に 増 加 し,血 圧 も下 降 して60∼70mmHgと た の で ソル コ ー テ フ,ジ キ ラ ノー ゲ ンCを 追 加 し,ド 以 上 の 検 査 成 績 よ り膀 胱 腫 瘍 と 診 断 し,1983年2月 5日,膀 らに は ニ トロ グ リセ リン軟 膏 の塗 布 な どを追 加 した,肺 水 腫 は しだ い 肥 厚 と不 整 が 認 め ら れ た が,腫 前2回 トログ リセ リンの点 滴,さ 壁 お よび 左側 壁 に 腫 瘤 の手 術 胱 を らに シ ・ ノ ク状 態 で なす す べ もな い と思 わ れ た が,最 後 の試 み に 輸 液 を早 め 約30 分 間 に 約500ml注 入 した と ころ,血 圧 は しだ いに 上 921 泉 ・ほか:手 術 ・心 筋梗 塞 1983.2.5 一 13:訓)14'oo ,5:00 Is=oo 17=oo 心房細動 H 18:00 19=oo 一 20=00 2段 脈一心房細動の繰返 し H 脈拍正常 術中脈拾正常(不整療なし) 1 180 " 〉 >V 160 V V V>> 〉 140 〉 〉 V 120 V V 〉 ハ 7、 〉 100 A な^ ● 80 ● o '、 AA AAA V な Aハ 〈 .● '、 ・ 60 ハ t反 手足 応 動か 強 くな する し 覚醒雇い 40 20 騨 0 圏 園 レスピ レー ター N70 32 02 2A-一 フロー セ ン 一 一 一 一 一+一 一一一 一一2∼4珍 O.5%offandon 曾 曾 繁 言 瀞 、 オブ ニ。 ク、ζ鑑 。①_ρL。_ρ 輸血 Fig.1.術 2!5 20;oo 一 琴グミン翻 ア ダラー ト2A(口 腔 内) 騰 驚・ 一1。 「 中経 過 2/6 0;00 231co 22:co 2璽:00 曾 ミ ン蝦 ソ リタT4500曜 ◎ソ 馴 駕 輸液 曾 勢 最辮 1=00 2:co 4.oo 3;oo 500 6'oo 頻脈,低 血圧 S■nusrhythm 180 160 ● T40 〉 ● ● ● o ● o 120 100 V ● > >V V>V V V ひ 〉 〉 80 V A 〉 A >V V VV> o V VV 60 VV o V AA AAAAAAA AAハ AAA AAAハ ハA AA 40 LSt*M ECGは し 反 応強 気管 内 く,vitalSlgn内 チ ュー ブ抜 管 ,チ アノ ー ゼ 心筋梗塞パターン 20 o 學 一 ・・ 一 一 レス ピ レー タ ーO,2-・42Xn■nw》-M十 ラn7aラ 40㎎ 輸液 シ・ ンクス2α㎎ シギラノゲンC ラシックス40㎎ ウロ キナ ー セ1200U O.2㎎ ソル コ ーテ フ500㎎ ウ ロキ ナ ーセ1200U シキラノケンCO.4㎎ ソ リタ丁4号 ト 急速に輪液(ソリタT5号) トトソ リタT4号200ne十 二 トログリセリン1A-一 一. ト1三 惚 クス鵬 Fig.2.術 点・開始一 後経過 一一一マ ス クに て0殺 与 定 922 泌尿 紀 要30巻7号1984年 昇 し脈 拍 も減 少 して きた.こ の 間 レス ピ レー タ ーに よ に 近 い 波形 が 得 られ てい た.術 中に は,麻 酔 導 入 時 に る換 気,ウ 約10分 間2段 脈 と心 房 細 動 が あ った ほか は,と ロキ ナ ーゼ の時 間 ご との投 与,ラ シ ッ クス の投 与 な どを お こな った.尿 の流 出 が認 め られ た の は この 頃か ら であ った. くに 波 形 に 変 化 は見 られ な か った. c)手 術 終 了直 後 の心 電 図所 見 午 前3時 頃 に は意 識 は 明瞭 とな り,呼 吸 も充 分 で人 手 術 終 了時 よ り2段 脈 と 心 房 細 動 が 交 互 に 出 現 し 工 呼 吸,気 管 内 チ ュー ブを い や が り,バ イ タル サ イ ン た.こ れ らの不 整 脈 が 消 失 し,脈 拍 が70分 後 に 安 定 し も安 定 して きた の で抜 管 し マ ス クで 酸素 を 投 与 した. た 時 点 で はQRS幅 が や や延 長 し,陰 性T波 して きた.異 常Q波 は な く,ま たST部 午 前8時 頃 に は顔 色 も改 善 し,呼 吸,脈 拍,血 圧, 体 温 の いず れ も安定 した.心 電 図 ではSTの 変 化 が認 め られ た が 不整 脈 は見 られ な か った, を 認め なか った が,心 筋 梗 塞 をふ くめ な ん らか の心 の 虚 血 性 変 化 を 示 唆す る所 見 と考 え られ た. 術 後 か ら 翌 朝9時 ま で の 輸 液 は約2,200ml,尿 は1,800mlで が出現 分 に も変 化 量 あ った. d)肺 水 腫 発 生 時 の心 電 図所 見 不 整 脈 が 消 失 した た め,病 室 へ 移 送 した とこ ろ,急 そ の後 の経 過 は非 常 に 順 調 で,創 部 も一 次 的に 治癒 した. 性 肺 水 腫 が発 生 した.こ の 時 の心 電 図(Fig.4)で 心 拍 数80∼90の 心 電 図経 過: の延 長 が 認 め られ る.V2-V4にQS波 a)手 術 前 心 電 図 所 見 上 昇が,Vs・V6,aVLに 術 前 の心 電 図所 見 は,Fig。3に 内 と考 え られ る.皿,aVFに 示 す ご と く正 常範 囲 お いてP波 がm型 を呈 は 心 房 細 動,軸 の左 偏 位 化 とQRS幅 型 とSTの はsmallq波 が 出現 して き た.急 性 心 筋 梗 塞 の所 見 と考 え られ た. 心 房 細 動 は血 圧 の低 下,肺 水 腫 の進 行 とと もに 拍 動 して お り,い わ ゆ る僧 帽Pの 所見 が み られ た.し か し, 数 を増 した が,各 種 の治 療 に よ りそれ らが 回復 した 午 心音 も純 で胸 部X線 写 真 上 で も心 肺 と もに異 常所 見 は 前2時 頃 に は 洞 調律 に 回復 し,ま たV2-V4のST上 み られ ない こ とか ら,僧 帽 弁 疾患 は考 え られ な い.し 昇 も お さ ま って きた.し か し,V2-V4で たが っ て このP波 は心 房 内 に 軽度 の伝 導 障 害 が あ るた を呈 し てお り,V2-V5で め と考 え られ た, の経 過 で あ るが これ ら所 見 か ら も急 性 心 筋 梗 塞 の 経過 b)手 術 中心 電 図所 見 て いた.こ の誘 導 では,12誘 導 心 電 図 に お け るV誘 導 賜ll籍薩 照 輯 羅 認 灘.11, 一与 輯 ム_国 一一 †廿 「 一≒ 士」 . ;.拳 ト・ 一一LL.L⊥ 」_L⊥ 封 一汗m-一 屋 丑 一ほ 髭 ・f,1. ‡1潮 勲 一 糾LI・t e)回 復 期 の心 電 図 所 見 汁 「r-Il廿Tr『1一 甲 棄…1.、 籔 T1` ・▼f 日 ・Ilj・ 耳 丁π 癖 議主1恕 }!涯 講 轟 ‡,i開 葎 、 辮 脚1卜. ロ ニ:∵' 端 捲… 譲 ご「 誠 灘 蔵嚢1 琴} 疑獄 欄 ∵ 控ll l罵 難懸 環 旺 鑑 蕾匿 臨 硝皇 T・ ワ■ ▼. 畔 縣 笙 層1U悌r ・ 翻 卜 滋1 .,震 oΨL 型 時間 翌 日の午 前 中 に は,γ 波 が 出 現 して きた.ま た,洞 ∴iド 重 はQS波 もみ られ,短 と考 え られ た. 手 術 中 は テ レメー タ ーに て心 電 図 を モ ニタ リ ング し : 冠 性T波 闘 .社 ▼・ . 〔 隠 薩 挫鐘 瞬 控鐙上 研;… ヨ= 」 一. 、M-一' イ }粥猛 」1 d 識羅 享 罪鷹 飛 量享 i、 ・ 曹高 漏 丑 班 三Eエ ▼. 、 ・. 、11油1,目 輯 Fig.3.術 前 心電 図.正 常 範 囲 内の所 見 で あ る η ▼● '† rr→-i .. → ‡ 923 泉 ・ほ か:手 術 ・心 筋 梗 塞 1 墨盛 嵯 躯 … 『 ヨ 荘 二τ二L「 瓢{丁葺 罪1 ■ 7T7F「-1-.一 讐盤鑓警翌雛 瓢 窪 ユ;il∫ 冨 翫 璽纒 双 ▼禽 鋤 伽輪 晒 雲 そ罵 ・ 羅狸 コト1[塔.■,1「{.ミ .璽謹燈錘鐙 驚 ≡三 荘 ▼・ 鐵競 翌 嬢亜 、 讐y L[;噛1雫 儲 士轄 #搬 ・▽ 匡 ∫ 警 騨盤 一 了=π τ7τ ▼昌 鍋丁 』 ▼` 琶 _L 一「 1-丁 πr-→ 一↑一 評一1〒 『 粕 一丁一za・L{-v-t-IA-一1 士砿 韮 芽 工 ・t際満 ヰ出 DVL 'i÷ 四i コユ リ ,「. t -」4__」. r謄 引'「1ナ' 11「1「1「 F」ltfユ,,r」.. 1' 韮 噺 へ 一 禰 ..-F,T・ 1 一 ・・ 菰 漏 一 「==『'「!肝 「 「刀 寸f-1 … 牛..∵ ∫「菖 ・ 二押 ユ主=T4=}i一 ト ー三・ 一 」: 1、'-tユ=「4書=ngi 」 `▼` Fig.4. 上田lu⊥'轄 『1「"「.「T一 ・lI.1て Vy鯛Y一 、,・ 「 ・L」 ・ ・-r 術 後 肺 水 腫 発 生 時 の 心 電 図.心 びV5-V6とaVLのsmallg波 房 細 動,QRS幅 の 延 長,V2-V4のST上 の 出現 急 性 心 筋 梗 塞 の 所 見 で あ る. 購蜘 撒 題 頸 i鰹 雌 温 豊〕一 凱1瀦,挑 騰 」汁 .`班 壬 i1.「 1 ↓r 陰 ・ じ 一}1-一一ド ー.一.・.} 『 こ 一L讃 」 コユ # 誌 と 「7 層lb」 Tt,不, 昇お よ ▼` T・ ヤ 慧 弄嚢[.一 『 』藤 、 避 懲 無 継醗 畢 顎 薫葦 。、 鳳 ▼曾 摯tr=比 環琵[羅 溝 ↓ 卜十F 日 Ψ騎 ゐ 層 ▼・ 「 「ri1.泊L ■サ 配 細 」止 土1↓⊥1L. .VL 齢罎 「li麗左 黙 jlヰ 主蓋 諏珊 罫.劉}u{研.騰. ヨ モ「ト「一 算 二._.∴ 二 に にL、. 童_:.・ 一二二旨 世 土 戯 6vP 幽 葦 …三二=∵ヨ 羅 術 後3日 目の心 電 図. 術 前 の 所 見 に 近 い が,V3-Vsに 圧 な どに と くに 変 化 は 認 め られ なか った. 術 後3日 目の心 電 図(Fig・5)で それ に近 くな って きた.し か し,V3-V5に .d。, て 巨 大 陰 性T波 が み られ る 巨大 陰 性T波 が認 め られ る. 術 後 約1ヵ 月 目に 施 行 した 心 エ コー検 査 では 弁 の動 は,QS波 昇 は消 失 し,胸 部 誘 導 のQRS波 ・・i嚢、.・vs fa{、i-1+ifiv-tttt,.. 調 律 と心 房 細 動 が 交 互 に認 め られ た が,自 覚症 状 や 血 ST上 IIL・# 論 瀬 註購 難,・ 菱嘉←聴 譲 Fig.5. 蜷 ▼邑 型や きに 異 常 な く,心 室 壁 の動 き もほ ぼ 正常 に 近 い所 見で 型は術 前の あ り,本 症 に認 め られ た 心 筋 梗 塞 は 比較 的 小範 囲 の も てい わ ゆ る の と考 え られ た. 924 泌 尿 紀 要30巻7号1984年 考 時 的 に 増 や して 血圧,脈 察 こ とか ら,恐 手 術 後 の心 筋 梗塞 の発 生 率 は0.1∼0.6%,死 亡率は 拍 な ど循 環 状 態 の安 定 を み た ら く梗 塞 の範 囲が 小 さか った た めCar- dioge甑icshockの 状 態 に は 陥 って い なか った も の と思 そ の うち の20∼83%と され,術 前 に 心 筋 梗 塞 の既 往 の わ れ る.し か し,こ の よ うな肺 水 腫,低 血 圧 な どの激 あ る場 合 は50∼55%で あ る1).麻 酔 あ るい は 手術 後 に 変 が そ の よ うな 小 さ い範 囲 の梗 塞 に よ っ て惹 起 され う 発 生 す る心筋 梗 塞は,通 常 生 活 中に 発 症 す る場 合 よ り るか は 疑 問 で,梗 塞 の程 度 ・範 囲 に つ い ては 充 分 に説 重 篤 であ る.急 性 期 の死 因 の 多 くは,心 室 細 動,心 停 明 しが た い点 が あ る.い ず れ に し て も,患 者 を救 命 し 止に よ る急死 で あ り,そ の ほ か不 整 脈,シ えた のは 非 常 に幸 運 で あ った と考 え て い る. 不 全 お よび心 破裂 な どに よ る.と shockに ョッ ク,心 くにCardiogenic 結 よる心 不 全 では,死 亡率 は80%に 達 す る と言 わ れ て い る2). 語 高 齢 者 の術 中 。術 後 に 発 生 した 心 筋 梗 塞 の 予後 は非 虚 血 性 心 疾患 の多 い欧 米 で は,手 術 時 の 麻 酔に 関 係 常 に 悪 い.今 回わ れ わ れ は,術 前 に 心 疾患 の既 往 な く, した 心 筋 梗 塞 例 が多 く報 告 され て い るが3∼6),日 本 で 膀 胱 全 摘 ・回 腸 導管 造 設 時 に 心 筋 梗 塞 を起 こ し救 命 し の報 告 例 は 非 常 に少 なか った.し か し,近 年 に い た り え た症 例 を経 験 した の で報 告 した. 高齢 者 の手 術 の増 加 とと もに 増加 しつ つ あ る7). 麻 酔方 法,麻 酔剤 の相 違 と心筋 梗 塞 の発 生 率 お よび 本 論文 の 要 旨 は 第103回 日本 泌 尿 器 科 学 会 関 西 地 方 会 に お い て発 表 した. 死 亡 率 との 間 に は直 接 的 な 関 係は 認 め られ て いな い8). 術 後 の心 筋 梗 塞 で注 意 しな けれ ば な らな い の は,典 文 型 的 な臨 床 症 状 が欠 如 しや す い こ とであ る.と くに 意 識 が 明瞭 で な い 時 は胸 痛 を 訴 え る こ と もな く,ま た 胸 1)EliottHW:Anesthesiaforthecardiacpa. 痛 を訴 えて も術 後痛 と間 違 え やす い.低 血 圧,不 整 脈 お よび シ 。ッ クな ど も,出 血 や落 痛 な どに よ り術 後 し tient.AmHeartJ87'134∼136,1974 2)劔 ば しば み られ る こ とで あ る.こ こで も っ と も重要 な こ とは そ の疑 い を もつ ことで,と くに 術 前 に 冠 不全,不 修 ・石 突 美 保 中 の 心 筋 梗 塞 ・並 木 昭 義 麻 酔24;923∼927,1975 ,Endrey-WalderP,BauerGE andStephensFO:Myocardialinfarction 内 で あ ったが,状 態 が急 変 した時 点 で モ ニ ター して い followingsurgicatoperations.BritMedJ4: た心 電 図 よ り心 筋 梗 塞 の発 生 が示 唆 され た.ま た そ の 725∼728,1968 常 に幸 い で あ った.本 症 の発 生 時期,す 5)MauneyFMJr,EbertPAandsabistonDc なわ ち術 中か JrPostoperativemyocardialinfarction. AnnSurgl72:49フ 術 後 か につ い ての 判 断 は きわ め て 困難 で あ り,ま た そ の前 兆 がす でに 術 前 よ りあ った もの かに つ いて も問題 ∼503,1970 6)TarhanS,Mo田ttEA,TaylorWFandGiu- であ る.心 電 図 上2段 階 と心 房 細 動 が術 後 ま もな く交 1ianiER=Myocardia里infarctionaftcr 互 に 認 め られ た こ とを 重視 す れ ば,お そ ら く手 術終 了 gcncralanesthesia.JAMA220:1451∼1454. 前 後 に 発症 した もの と推測 してい る.そ の正 確 な 時期 ・原 因 に つ い ては 不 明 で あ っ て も,本 症 の発 生 が 麻 酔 ・手 術 と時 期 を 同 じに す る もの であ った こ とは 事 実 で あ る, 本 症 例 は心 筋 梗 塞 後 に 肺 水腫,つ 酔 Gyne&Obst1201315∼322,1965 '1)HunterPR 本症 例 では 術 前 に冠 不 全 は な く,心 電 図 も正 常範 囲 時点 で 循環 器 内科 の 専 門医 の参 加 が得 られ た こ と も非 ・ 高 橋 長 雄=麻 perativemyocardialinfarction。Surgery ョッ クな どが あ れ ば,心 筋 梗 塞 の発 生 を 疑 い心 電 図を と る必 要 が あ る. 物 3)BearS,NakhjavanFandK助aniM:P・sto- 整 脈,高 血 圧,糖 尿病 な どが あ る患 者 や 高 齢 者 で術 後 頑 固 な不 整 脈,低 血 圧,シ 献 1972 7)中 条 信 義 ・友 松 栄 二 び 虚 血 性 心 疾 患,麻 ・高 折 益 彦:手 術 と 麻 酔 お よ 酔 と 蘇 生.10:3∼9,1974 8)ArkinsR,SmessaertAAandHicksR.G: いで 低血 圧,頻 脈 Mortalityandmorbidityinsurgicalpatients な どを 呈 し シ 。 ッ ク状 態 に 陥 り,強 心 剤,昇 圧 剤 に 対 withcoronaryartervdisease。JAMA190: しほ とん ど反 応 しな か った た め,Cardiogcn三cshock 485∼488,1964 か と思 われ た.し か し,臨 床 症 状 を 見 な が ら輸 液 を 一 (1981年1月26日 受 付)
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