価格競争は疲弊する 開発力こそ事業の要 - あきた企業活性化センター

がんばろう秋田! 元気な企業を応援するビジネスマガジン
ビックあきた
BICAkita
Business Information Center
公益財団法人
6
あきた企業活性化センター
Tel. 018-860-5610 http:// www.bic-akita.or.jp
2
経営探訪
飽和状態の業界を
新商品の開発力で乗り切る
2013
Vol.383
株式会社八郎めん
4
センター事業活用事例
株式会社 成文社
佐藤真デザイン事務所
6
経営さぷりメント
「投資育成制度」
活用のススメ
(1)
8
プラザ通信
あきた自動車人材育成研修
-中小企業が抱える株式分散・経営承継の悩み解決策- ほか
価格競争は疲弊する
開発力こそ事業の要
management
ヒット商品を持つ強みとスピード感のある商品開発力、
そして異分野の事業展開で企業体力の維持を図る。
株式会社 八郎めん
代表取締役 杉渕正英氏
商
品需給が飽和状態の業界で
企業体力維持のため別事業も
男鹿市の船越水道河畔に本社と工場を構え
る株式会社八郎めんは、麺類全般の製造販売会
業務用や袋詰めの一般消費社向け商品を製造販
社。昭和2年に現在の杉渕正英社長の祖父が東
売している。自社ブランドのみならず、プライ
京で創業したが、戦時中に空襲で焼け出された
ベートブランド商品も数多く手がけており、商
ため郷里の秋田に戻り、昭和25年に現在地で事
品アイテムは相当な数になる。
業を再開した。
新商品の開発や味の決定は社長自らが手が
現在の秋田県内の製麺業界は需給が飽和状
け、プライベートブランドの製造を受託する場
態で価格競争に向かいがちな局面だが、それで
合も製品の方向性について積極的な提案を行っ
は同業者間で苦しめ合うことになるので、八郎
ている。
めんでは企業体力を維持するため平成10年に
B級グルメブームがわき起こり横手やきそば
県外向け食品販売会社として東京に株式会社
が注目されるようになると、それに触発されて
周助本舗を設立した。
男鹿地区でも名物麺をつくり出したいという声
「東京ではギフト向けのカタログ販売を行っ
が商工関係者のあいだで上がり、八郎めんも参
ていますが、生麺の事業とは業態がまったく異
画して「男鹿しょっつる焼きそば」が誕生した。
なるので別会社にしました。東京で事業を行っ
男鹿らしさを前面に出すため、タレはしょっつ
ている秋田の製麺業者は当社だけではないか
る(ハタハタの魚醤)ベースにし、麺には粉末わ
と思います」
(杉渕社長)
かめと昆布ダシを練り込んでいる。柔軟な発想
ス
とスピード感ある新商品開発が八郎めんの社風
ピード感のある新商品開発
地域にとっても頼もしい存在
でもある。男鹿しょっつる焼きそばは男鹿市内
本社では八郎めんのブランドで飲食店向けの
めんは各店に麺とタレを供給している。
02 BICAkita 2013.6
の40軒ほどの飲食店で食べることができ、八郎
飽和状態の業界を新商品の開発力で乗り切る
を見るのみ。
持続可能な企業経営のためには価格競争以外の方策を探らねばならない。
report
狭い商圏の事業は同業者間のパイの奪い合いになり、
価格競争に走りがちになって結局は疲弊
経営
探訪
今年、男鹿水族館でシロクマの赤ちゃんが生
麺ベースの多彩な新商品が八郎めんから生み
まれたことにちなみ、食品プロデュース会社の
出されていくことだろう。
オリジナル企画商品として「シロクマヌード
次々に新商品が開発される一方で、約40年前
ル」というインスタントラーメンが発売される
からコンスタントに売れ続けているロングセ
ことになった。その製造を手掛けるのが八郎め
ラー商品もある。秋田市と男鹿市を中心に販売
んで、同社としては初の乾麺製造になるため試
している冷やし中華弁当は、味や形態は売り出
行錯誤も多かったようだが、低温ミスト熟成と
し当時からまったく変わらず、一日に千五百食
いう製法を独自に編み出し、3ヶ月足らずの準
も出ることもあるという。このような隠れた
備期間で商品化の目途を付けた。シロクマヌー
ヒット商品を持っていることは企業としての
ドルは男鹿水族館の他に秋田駅や秋田空港で
強みである。
マヌードルのようなコラボ商品など今後は乾
management
乾麺は商品化の面で応用がきくため、シロク
経営
探訪
report
新
しい分野開拓の機会を得て
商品開発に拍車がかかる兆し
も販売されているが、パッケージのかわいらし
さも手伝ってか、ゴールデンウィーク期間中だ
けで1万食も売れるという好調な出だしと
なった。一般のノンフライ麺とは製法がまった
く異なり、食べてみれば食感が違って限りなく
生ラーメンの感覚を味わえるはずと、杉渕社長
は自負する。
株式会社八郎めん
〒010-0341
秋田県男鹿市船越字船越410
Tel.0185-35-2428
Fax.0185-35-3673
http://www.hachiroumen.co.jp/
E-mail [email protected]
A A
B
C
D
E
■創 業/昭和2年
■資 本 金/1000万円
■売 上 高/4億2000万円
(2012年9月期)
■社 員/28名
■事業内容/一般小売・
業務用麺類製造販売
今春から生産を開始した乾麺のための乾燥室
乾麺づくりでは試行錯誤の末、
低温ミスト熟成という
製法に辿り着いた
シロクマヌードルの袋詰め工程
シロクマヌードルはゴールデンウィークだけで1万
食を売り上げた
飲食店向けの業務用日配製品の生産が事業の柱の
一つ
秋田・男鹿2市を中心に販売している弁当スタイルの
冷やし中華とざるそばは熱心なファンがいるロング
セラー商品
D
B
C E
BICAkita 2013.6
03
(
)
業
事
ー
タ
ン
セ 活用事例
ワンストップ移動相談事業
建設建築図面の大判出力等、
他社とは競合しない
部門を持つ。
印刷業をベースにしつつ顧客の
求めで多様な業務を引き受ける
顧客のニーズに応え、どんなものでも引き受けるという、ある
意味では“便利屋”的な業態。優位性のある技術や守備範囲の広
さを生かして新規事業の可能性を追求し続ける。
顧客の求めに応じて多様な事業を
北秋田市鷹巣の株式会社成文社は昭和2年に成文社
印刷所として創業、戦時中は企業統廃合に遭ったもの
の戦後事業を再開して現在に至っている。
印刷が社業の主軸ではあるが、業務内容はきわめて
広範にわたっており、同社のホームページに記載され
ているものだけでも、
印刷の他に文具事務用品販売、
土
木測量機械販売、
コピー・データ入出力、
製本加工、
印章
製作、
事務機器レンタルなどがある。
「当社は“御用聞き商売”だと思っています。
印刷の仕
事などを通してお得意様に出入りしている中で、お客
様から要望があればなんでも応えようという仕事のや
り方です」
(檜森正社長)
会社存続のためあらゆる方策模索
最近の事例としては、冷凍食品のパッケージについ
て顧客から相談された。小ロットのためプラスチック
フィルムは使えずビニール袋も避けたいということ
で、檜森社長が提案したのは、ユポという耐水性の紙
を使うことだった。前例がなかったため、結局印刷し
て型抜きしたユポを両面テープで袋にするという工
程一式を自社で手がけて納品した。
1
2
株式会社成文社
〒018-3331
秋田県北秋田市鷹巣字上家下24
Tel. 0186-62-1231
Fax.0186-63-0092
http://www.kumagera.ne.jp/seibnsha/
E-mail [email protected]
印刷業者を取り巻く環境は、顧客である学校の統
廃合や個人の自家プリントの普及などできわめて厳
しいものがあり、会社の存続のためにあらゆる手を
惜しんではいられない。そのため成文社でも、あきた
企業活性化センターが北秋田市で開催(年間7回)す
るワンストップ移動相談には積極的に参加し、経営
全般や新分野進出等のアドバイスを受けている。
培ってきた技術で新規事業を検討
直近では、
インターネットでの受注体制を整える一
環としてPマーク(個人情報保護に関して一定の要件
を満たした事業者が使用を認められるサービスマー
ク。
個人情報の安全な取り扱いをする企業であること
をアピールできる)
を紹介され、
取得に向かっている。
成文社では大館能代空港の建設当時からゼネコン
向けの図面の出力や製本の実績があり、今後はそれ
らの培ってきた技術を生かして、病院の診察記録の
製本や遺言状の製本なども手がけていきたいと考え
ている。
3
1 一点ものの製本は得意分野の一つと
語る檜森正社長。B to Bで培ってき
た製本技術で今度は個人向けの遺言
状などの製本も手がけたいと言う。
2 職人の手作業による製本技術の蓄積
が強みになっている。
3 事業内容は広範にわたるが多能工化
を図り少人数の社員で操業してい
る。
4 社屋の一階は文具店になっていて品
揃えも豊富。
04 BICAkita 2013.6
ワンストップ移動相談事業
4
事 業 の解説
県内企業の事業推進をスピーディーにお手伝いするため、県内各地
域において移動相談所を開設しています。相談を希望される場合は
できるだけ開催日の3日前※までにお申し込みください。
[制度の利用・お問い合わせについて]
あきた企業活性化センター/企画・総合相談担当まで。
※3日前が土・日・祝日の場合はその前日までとなります。
なお事前のお申し込みは開設日当日の相談
を効率的に行うためのものであり、
事前のお申し込みがなくても当日のご相談は可能です
(
)
業
事
ー
センタ活用事例
創 業支援室の利 用
グラフィックデザイナーをベースに
マルチな活動をしている佐藤真代表。
オリジナルブランドのTシャツをプロデュース。
まもなく販売に着手する。
受注産業型の弱みから抜け出し
自らモノづくりに進出する
デザイナーなどのクリエイター系の仕事は、しばしば対価を抑
えられて事業としては不安定に推移する傾向がある。そのよう
な不安定要素の多い受注産業型事業形態からの脱却を図り、自
らモノづくりに関わって活路を探る。
守備範囲の広いマルチプレーヤー
秋田市のグラフィックデザイナー佐藤真さんは、東
京でデザイナーとして働いたのち、Uターンして秋田
でタウン情報誌のスタッフとしてエディトリアルデザ
インを担当した。
その後、
仙台を拠点にして音楽雑誌の
制作スタッフとしてカメラマン、
ライター、
デザイナー
などの仕事にも携わった経験を持つ。
また、
自らもライ
ブハウスやクラブでDJを行うなど音楽人としての一
面をもち、
毎年男鹿市で開催される
「男鹿ナマハゲロッ
クフェスティバル」にもブレーンとして関わり、ポス
ターなどのトータルデザインを手がけている。
受注産業型事業からの脱却を目指す
仙台から戻り秋田を拠点にして本格的にデザイン事
務所を開設しようとした3年前、開業資金の不足を補
うためにあきた企業活性化センターのアドバイスで県
庁第二庁舎の創業支援室に入った。
「創業支援室に入っていた時期に東日本大震災が起
こり、その影響で仕事が激減しただけでなく仙台方面
の取引先に未収金が発生したりしてかなり苦労しまし
た」
(佐藤さん)
そのような辛酸もあって、受注産業型の事業形態か
1
佐藤真デザイン事務所
〒010-0925
秋田県秋田市旭南2丁目6-20
GNオフィスビル201
Tel./Fax. 018-811-2026
携帯電話. 090-260-3819
E-mail [email protected]
らの脱却を図り自らモノづくりに関わっていきたい
と佐藤さんは考えている。
志を同じくする男鹿市の縫製工場との連携で釣り
をコンセプトにしたオリジナルブランドの立ち上げ
構想が進行中で、
間もなく売り出す予定である。
秋田発のモノづくりに意欲を燃やす
あきた産業デザイン協議会にも加わり、
秋田発の新
しいモノづくりにデザイナーとして関わっていきた
いと考えている。
つくりたいもののイメージはいくつ
かあり、そのうちの一つは、自分自身がライブハウス
DJとして使っている機材の改良品。
既存の製品は武骨
なので、
デザイナーの感性でスタイリッシュなものを
つくりたいと言う。
これについては県内の製造業の企
業と具体的な話が進んでいる。
音楽関係の機材については自身の音楽業界のネッ
トワークを利用して販路開拓できるが、
音楽以外の分
野の商品開発を行う際には、あきた企業活性化セン
ターから販路開拓の指導を受けたいと考えている。
2
3
1 音楽イベントのポスターからガイド
ブック類まで守備範囲は広い。
2 縫製工場との連携でアパレルのデザ
インも手がける。
3 以前関わっていた音楽雑誌ではカメ
ラ、
ライター、
エディトリアルデザイ
ンまで担当していた。
4 音楽や釣り、食べ歩きなど多彩な趣
味を持ち、それらも仕事につながっ
ている。
創業支援室
4
事 業 の 解説
創業・起業家や新事業分野進出を目指す意欲的な企業に、
事務スペー
スを提供します。
インキュベーション・マネジャー等への日常的な経
営相談が可能です。
[制度の利用・お問い合わせについて]
あきた企業活性化センター/企画・総合相談担当まで。
BICAkita 2013.6
05
各方面の専門家によるビジネスに役立つエッセンス
企業経営者にとって、
“経営をいかに円滑に承継するか”という
「投資育成制度」
活用のススメ
(1)
中小企業が抱える株式分散・
経営承継の悩み解決策
悩みは、
尽きることのない永遠のテーマです。
特に最近では、
団塊世代の引退が本格化することもあって、
書籍
や雑誌で経営承継問題が頻繁に特集されるなど、その関心は高ま
る一方です。
特に、
代表的な課題である
“株式分散や経営承継”
の悩みは、
単な
る経営者個人の問題に止まらず、会社の永続を目指す上でも大き
な壁となって立ちはだかります。有効な解決策が見出せない場合
は、将来、後継者が経営に苦労するだけではなく、これまで積み上
げてきた会社の信用低下にも繋がりかねません。
本稿では、
“中小企業が抱える株式分散・経営承継の悩み”
を解決
するための
「投資育成制度」
の活用法についてご紹介します。
自社株式を巡る経営承継の悩み
ば高いほど素晴らしい訳ですが、
一方で、
経営承継において
(1) 分散した株式構成の悩み
は、
自社株評価が高すぎると、
後継者への計画的な贈与が難
業歴の長い会社や複数人で共同創業した会社では、
株主
しくなる他、
役員OB株主や取引先株主等の外部株主から高
が多く持株比率も分散した会社が多く見受けられます。
額な買取要請を迫られる可能性も出てきます。
日常の経営には差し支えないものの、
経営者がまとまっ
自社株式の譲渡や買取りに困難が伴うと、多額の自己負
た持株比率を握っていないために、
株主総会での特別決議
担を迫られたり、会社の運転資金を活用せざるを得ないな
はおろか、
普通決議でさえ円滑に得られないケースがある
ど経営承継の悩みは深まります。
と、
迅速な経営判断が難しくなります。
もし仮に、
反体制派
の株主が経営者を解任する事態に発展すれば、
経営が不安
将来を見据えた資本政策の検討
定化し、対外的な信用も低下しかねないなど、経営承継の
経営承継の課題が表面化すると、上手くいっていた経営
悩みは深まります。
にも少なからず影響が及ぶことになります。経営承継の場
(2)高額な自社株評価の悩み
面では、どの会社においても多かれ少なかれ自社株式を巡
堅実経営による継続的な利益計上と内部留保の蓄積に
る課題は起き得る話です。
より、
一般的には税務上の自社株評価は毎期上昇していき
ポイントは、
将来の経営承継を見据え、
次世代における株
ます。
主構成はどうあるべきか
(これを
“資本政策”
と呼びます)
を
自社株評価は企業評価そのものですので、
本来は高けれ
早期に検討し実行することです。
「投資育成制度」の活用メリット
長期安定株主として支援
❶(平均保有年数は21年)
経営の自主性を尊重
❷(経営干渉・役員派遣なし)
経営の良き相談相手
❸ (経営者にとっての与党株主)
この3つを特徴としながら、下記のよ
うなメリットを受けることができます
経営権の安定化
経営力強化
●株主構成の是正
株主分散などに悩まれている場合に、株主構成の是正が図れます。
●長期安定株主
現経営陣の経営判断を尊重しますので、経営権が安定します。
●人材育成
階層別研修や、各種セミナーを多数開催し、経営幹部から新入社員までの人材育成
をお手伝いします。
●対外信用力の向上
自己資本が充実し、かつ公的機関が株主となることで、対外信用力が強化されます。
●開かれた会社作り
中立的な立場にある外部株主として、経営上の課題について相談が可能です。
●異業種交流
社長会や各種研修会、海外視察会などの場を通じて、広域ネットワークが形成でき、
情報交換が図れます。
経営承継の円滑化
●経営承継対策
円滑な経営承継を実現するための最適な株主構成をご提案します。
●後継者育成
地域や業種をまたぐ広域的な交流と専門的な育成支援をお手伝いします。
Valuable Business Information
先にご紹介したような悩みを抱えることなく、経営承継
スタンスであり、株式上場や企業再生を前提に投資するベ
にかかる負担を軽減し、後継者がリーダーシップを十分発
ンチャーキャピタルや投資ファンドとは性格を異にしてい
揮できるような株主構成作りには、
安心・信頼して付き合え
ます。
る長期安定株主が不可欠です。
「投資育成制度」には、公的機関としての信頼感と長期安
第2回(来月7月号)は・・・
定株主としての安心感がありますので、経営承継の場面で
“「投資育成制度」活用のススメ”第2回では、具体的な事
の悩みに対して事前に対策を講じることができ、経営の安
定化を実現し、
永続企業の礎を築くことができます。
例として、
次の2つをご紹介する予定です。
【事例1】
後継者の持株比率が低く、今後の安定した経営に不安を
「投資育成制度」とは
抱いていたところ、
「投資育成制度」を活用して資本政策の
「投資育成制度」
は、
1963年、
国の中小企業政策の一環と
見直しを図り、
将来、
後継者が持株比率に悩むことなくリー
して
“中小企業投資育成株式会社法”
に基づいて創設された
ダーシップを発揮できる体制を築いた事例。
制度で、
約50年にわたり、
累計4,700社の中小企業への投
【事例2】
資
(増資の引受け)
を行なってきました。
後継者への経営承継を控え、同族性の緩やかな脱皮によ
制度の目的は
「中小企業の自己資本の充実を促進し、
その
り開かれた会社作りを目指していたところ、
「投資育成制
健全な成長発展を図るため、中小企業に対する投資等の事
度」
の活用により、
安心かつ信頼して付き合える第三者株主
業を行なう」
と明確に規定され、
投資
(増資の引受け)
という
の導入に成功。併せて、投資育成が主催する“次世代経営者
性格でありながらも、ご利用先の経営の自主性を尊重する
ビジネススクール”などの後継者育成策を積極活用し、ス
スタンスを特徴に、良質な外部資金の他、安定株主機能、経
ムーズな経営承継に向けて第一歩を踏み出した事例。
営承継支援などをご提供しています。
「投資育成制度」が担う“自己資本の充実”という役割は、
昨今、
資金的な側面だけに止まらず、
自己資本の質に及ぶこ
とが増えています。
ここでいう
「質」
とは、
株主構成のことを
指し、
経営承継の負担を軽減するための株主構成、
安定した
経営権を確保するための株主構成等、将来起き得る課題を
未然に防ぎ、
きちんとした株主構成を持つことは、
安定した
経営を進めていくための必要な条件なのです。
なお、
「投資育成制度」が行なっている投資(増資の引受
け)は、経営の自主性を尊重しつつ、長期的に株式を保有し
て、企業が抱える経営上の課題解決を支援していくという
東京中小企業投資育成株式会社について
〔「投資育成制度」の運営機関〕
地方公共団体
金融機関等
(計122名)
監督
投資・育成
中堅企業
中小企業
国
(経済産業大臣)
1963年創立
出資
秋田県・秋田銀行・北都銀行が株主です
配当
全国で2,268社が
ご利用中
東京中小企業投資育成株式会社
業務第三部(秋田県担当) 部長代理
こ
ざき あき ひこ
小 崎 明 彦
【略歴】
宮城県仙台市出身
明治大学経営学部卒
1996年、
東京中小企業投資育成株式会社入社
2010年より秋田県を担当
年間200社を超える東北エリアの中堅中小企業を訪問し、
「投
資育成制度」
の普及や経営支援に力を注いでいる
【東京中小企業投資育成株式会社】
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-29-22
電話03-5469-5853
U R L http://www.sbic.co.jp/
E-mail [email protected]
プラザ通信
B i c A k i t a P l aza Communi cati on
秋田県・あきた企業活性化センターより
あきた自動車人材育成研修について
「モノづくりは、ヒトづくり」~秋田を引っ張る次世代リーダーの育成に向けて~
秋田県及びあきた企業活性化センターでは、クルマづくりに求められる技術力、生産力、経営力等を担う人材を育成する
ため、次のとおりセミナーを実施します。
平成25年度研修コース 受講料:無料 会場:秋田市内
研修コース名
内 容
実施時期
1
原価管理セミナー
新規の受注獲得に際しての原価見積や収益確保のための原価
低減では、
製品別の製造原価を把握し、
販売・管理費を配賦するな
ど、
原価管理の仕組みの導入が必要です。
<対象:経営者、
工場長>
2
QCサークル・小集団活
動導入セミナー
企業の生産性、
質向上の根源は職場で働く人々です。
ひとり一
人の
「仕事の喜び」
・
「働きがい」
を高め、
結果として企業全体の生
産性を向上させるためには、
QCサークルや小集団活動の導入が
有効です。
<対象:経営者、
工場長>
8/6
(火)
3
工程改善セミナー
優れた生産工程は物言わぬ優れたセールスマンと言われます。
受注を増やし業績を向上させるためには、
品質を高め、
原価を低
減し、
多品種にも柔軟に対応できる工程づくりが求められます。
<対象:製造管理者>
8月予定
4
自動車部品要求性能セ
ミナー(2回シリーズ)
自動車には数千点もの多くの部品が使用されますが、
高品質・
低コストは当然として、
それぞれに求められる機能・性能を満足
させる必要があり、
それらを十分に理解することが大切です。
<対象:製造・設計担当者>
8月~9月
予定
経営者セミナー
企業経営には成長戦略の立案と実行、
顧客ニーズを真摯に受け
止めてそれを実現する粘り強さ、
社員の全員が前向きに課題を捉
えてその実現に取り組む企業風土の醸成など全方位での取組み
が望まれます。
<対象:経営者、
工場長>
9月予定
6
VE・VAセミナー
原価低減のために自社の強み
(技術・加工設備等)
を設計段階へ
提案し図面に反映してもらう
「VE提案」
、
生産中でも原価低減の
ために様々な改善をする
「VA提案」
がTier1企業から求め
られています。
<対象:製造・設計担当者>
10月予定
7
品質管理
(自工程完結)
セミナー
最高の品質を確保するためには検査に頼らず、
品質が製造工程
で造り込まれる状態
(自工程完結)
を実現する必要があります。
オ
フィスの業務でも上司のチェックなどに頼らない仕事の仕方
(自
工程完結)
が望まれます。
<対象:製造・設計担当者>
11月予定
設備を導入するだけではダントツの生産能力は手に入りませ
ん。
プレス、
樹脂成形等の最新加工技術を知り、
それらを手の内化
する取組が望まれます。
「他を知ることによって己を知る」
ベンチ
マーキングが重要です。
<対象:製造・設計担当者>
H25年11月
~H26年2月
予定
5
8
加工技術セミナー
(4回シリーズ)
※詳細は、
各コース開催の1カ月前に御案内する予定です。
※内容等は変更になる場合がありますので、
御了承ください。
お問い合わせ先
秋田県産業労働部 地域産業振興課 担当:高坂、干場
TEL 018(860)2242 FAX 018(860)3887 E-mail [email protected]
6/25
(火)
プラザ通信
Bi c Ak ita P l aza Communi cati on
あきた企業活性化センターより
あきた企業活性化センターより
「創業補助金」
の第2回公募開始について
新たに起業・創業や第二創業を行う方に対して、その創
業等に要する経費の一部を補助することにより新たな需要
や雇用の創出を図り、経済を活性化させることを目的とし
た創業補助金の公募を開始しています。
本事業は、経済産業省から補助金を受け、独立行政法人
中小企業基盤整備機構との委託に基づき都道府県毎に設
けられる事務局が実施するもので、秋田県では当センター
が事務局となっています。
なお、本補助金は複数回の公募を予定しています。
【公募期間】
第1次締切:平成25年6月 7日(金)[当日消印有効]
第2次締切:平成25年6月28日(金)[当日消印有効]
お問い合わせ先
補助対象者
起業・創業や第二創業を行う個人、中小企業・小規模事業者
の皆様向けに国が認定する専門家などの助言機関(認定支援機
関たる金融機関等)と一緒に取り組んでいただきます。
①地域の需要や雇用を支える事業を興す起業・創業[地域需要
創造型起業・創業]を行う方
②既に事業を営んでいる中小企業・小規模事業者において後継
者が先代から事業を引き継いだ場合などに業態転換や新事
業・新分野に進出する[第二創業]を行う方
③海外市場の獲得を念頭とした事業を興す起業・創業[海外需
要獲得型起業・創業]を行う方
総務相談グループ 企画・総合相談担当 TEL 018(860)5610
詳細はホームページでご確認ください http://www.bic-akita.or.jp/
秋田県発明協会より
商標等活用研修会
「ビジネスが変わるネーミング!」
in大館を
開催します!!
(受講料無料)
顧客の注目・関心を呼び、売上アップにつなげるネーミングの技術や、生み出した商品名を知的財産として商標登録す
る際の実務を学ぶ研修会を開催します。この機会をぜひご活用ください。
※今回の大館のほか、9月に横手市、12月に秋田市で同内容の研修を開催予定です。
開 催 日 時
平成25年6月26日(水) 13:30~16:30
会 場
秋田職業能力開発短期大学校 529教室
定 員
10名(お申込み先着順)
内
・ネーミングデザインについて
・商標の基礎知識 ・商標検索の実習と申請手続き
容
講 師
公益財団法人あきた企業活性化センター
産業デザイン相談員 武藤貴臣、鈴木弓子
知 財 窓 口 支 援 担 当 田嶋正夫
受講対象者
パソコンで文字入力できる方
秋田県発明協会とは
発明協会は、日露戦争が始まった明治37年(1904年)に創立されており、秋田県発明協会は当初、昭和13年
に(社)発明協会秋田県支部として設立しました。その後、平成23年4月1日から公益法人制度の改革により地域協
会として独立、新たに秋田県発明協会として発足しております。
発明の奨励と産業財産権制度の普及等により、科学技術を振興し、産業経済の発展に寄与することを目的として
います。
お問い合わせ・申し込み先
秋田県発明協会事務局 担当:笹尾・小松
TEL/FAX(共通)018(824)4282 E-mail [email protected] プラザ通信
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秋田大学より
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2013
Vol.
6383
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平成25年6月1日発行 6月号 編集・発行/公益財団法人 あきた企業活性化センター 〒010-8572 秋田市山王三丁目1番1号 Tel.018-860-5610 Fax.018-863-2390
本誌は、賛助会員への配布となっております。講読を希望される場合は、上記までお申し込みください。 印刷:秋田中央印刷株式会社