ソブリン・リスクから通貨の選別へ - しんきんアセットマネジメント投信

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh in kin Asset Man age me nt Co., Ltd 加入協会/(社)投資信託協会 (社)日本証券投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 T el.03-5524-8161 URL : http:// www.skam.co.jp
< 来週の投資環境>
12 月 14 日 ~ 12 月 18 日
ソブリン・リスクから通貨の選別へ
● 来週の金融市場見通し
ドバイ・ショックに続く欧州格下げ懸念の台頭を受けて、ソブリン債の信用リスクが注目されている。
本来、国の信用は財政への信認と密接に関わっているが、ギリシャに限らず、どの国も財政事情は苦しい。
問題は、誰が国債を引き受けているかだ。海外依存度が高ければ、その国の債券と通貨は狙われやすい。
1.株価 : 堅調
【 予想レンジ 】日経平均株価
(来週)9,700~10,700 円
図1. 日経平均株価
(円)
(今月)9,000~10,500 円
週初の日銀短観では業況改善ペースの鈍化が確認さ
れる見通しだが、株式市場は既に織り込み済み。市場
の関心は、日米の金融政策決定会合を受けた為替市場
の反応に向かおう。現在の日米の金融政策スタンスか
ら導かれる回答は円安・ドル高だ。加えて、資産バブ
ルを収めきれない中国と、雇用の回復ペースが想定以
上の米国が、日本の輸出企業の業績回復に貢献する見
通し。来週の日本株は堅調な展開が予想される。
13,000
予想レンジ
上限
12,000
11,000
10,000
9,000
下限
8,000
7,000
6,000
(年/月)
09/1 09/2 09/3 09/4 09/5 09/6 09/7 09/8 09/9 09/1009/1109/12
(資料)Bloomberg
2.長期金利 : 横這い圏
【 予想レンジ 】新発 10 年債利回り
(来週)1.24~1.31%
1.8
(今月)1.20~1.45%
(%)
図2. 新発10年物国債利回り
1.7
日銀の新型オペ導入をきっかけに、ターム物金利の
水準が切り下がっており、3 ヵ月物LIBORの日米
逆転解消まであと一息だ。日銀あるいは政府としての
中間目標の達成が視野に入ってきただけに、最終目標
である為替市場が円独歩高とならない限り、日銀の追
加緩和期待は盛り上がらないであろう。ただ、ソブリ
ン・リスクが拡大した場合には、相対的な安全資産で
ある円や円債が一段と買われる可能性も。
1.6
予想レンジ
上限
1.5
1.4
1.3
1.2
下限
1.1
1.0
(年/月)
09/1 09/2 09/3 09/4 09/5 09/6 09/7 09/8 09/9 09/1009/1109/12
(資料)Bloomberg
3.為替 : 円安・ドル高へ
【 予想レンジ 】ドル円レート
(来週)87~90 円
80
図3. ドル円レート
予想レンジ
上限
(今月)85~90 円
米景気の回復期待からドルが買われるという「良い
ドル高」が、徐々に浸透しつつある。ギリシャとスペ
インの格下げが、ユーロからドルへの資金シフトを意
識させた面もあろう。円独歩高のリスクは、為替に押
される形で日銀が実際に動いたことが、市場に安心感
を与えている。追加緩和期待こそ乏しいが、少なくと
も政府から円高容認発言が飛び出すことも無くなっ
た。来週は円安・ドル高の展開を予想する。
85
90
下限
95
100
105
みやざき
(2009.12.11
(円/ドル)
投資調査グループ
チーフエコノミスト
宮嵜
(年/月)
09/1 09/2 09/3 09/4 09/5 09/6 09/7 09/8 09/9 09/1009/1109/12
(資料)Bloomberg
ひろし
浩
E-Mail : [email protected])
※ 本資料は、しんきんアセットマネジメント投信株式会社により作成されたものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありま
せん。また、投資判断の参考となる情報提供を目的としており、投資信託の勧誘を目的とするものではありません。
※ 本資料は、信頼できると思われる情報源に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。
※ 本資料の中で記載されている経済全般の実績、評価または将来動向の表示等は、作成日時点におけるものであり、将来の成果を示唆・
保証するものではなく、また今後予告なく変わる場合があります。
※ 投資信託は、リスクを含む商品であり預金と異なり元本の保証はありません。また、保険契約ではなく、保険契約者保護機構の補償
対象ではありません。
※ 特定ファンドの取得のお申込みにあたっては当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しい
たしますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該
販売会社を通じて交付いたします。
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● トピックス
ギリシャの格下げは、カントリー・リスクを見直す契機に
1.格下げを受けて、ギリシャ国債が急落
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が 12 月 7 日、ギリシャ国債の格付け見通しを
「ネガティブ(下向き)」に引き下げ、翌 8 日にはフィッチ・レーティングスが同国の信用格付けを「Aマ
イナス」から「BBBプラス」に引き下げた。格下げの理由はそれぞれ「公的財政の中期的見通しへの懸
念」(フィッチ)、「新政権が示した財政基盤強化策が、財政赤字と公的財務負担の持続的減少を保証しな
い」(S&P)、とのことだ。一連の格下げ報道を受けてギリシャ国債は急落、新発 10 年物国債利回りは格
下げ報道前の水準(5.00%、12/4)から 4 日間で、最大 73bp(1bp=0.01%)も上昇した(図表 1)。
格下げの動きはスペインにも及んだ。S&Pは 10 日、同国の長期債格付け見通しを「安定的」から「ネ
ガティブ」とし、引き下げ方向で見直すと発表。下方修正の理由はギリシャ同様、財政状況の悪化であり、
「経済のデフレ圧力が根強く、中期的に財政再建ペースが一段と遅れる可能性がある」(S&P)と指摘さ
れている。スペイン国債も格下げ報道後、ギリシャほどではないが、相場下落圧力に直面している。
ユーロ圏非公式財務省会合(ユーログループ)のユンケル議長は 10 日、「私はギリシャが国家として破
産する可能性を完全に排除する」と語っている。ドイツのメルケル首相も同日に、ギリシャの財政悪化問
題について、
「(ユーロ圏全体で)共通の責任がある」「特に共通通貨の場合、一参加国で起こったことは他
のすべてに影響する」と述べている。ギリシャがユーロ参加国である限り、ギリシャ国債は最終的に、他
参加国の協力によって債務不履行(デフォルト)を免れる可能性が高いとみられる。
2.財政が危機的な日本で、国債が下落しない理由
一方、財政状況の酷さではギリシャやスペインを遥かに上回る日本(図表 2)では、国債から資金が逃
避する兆しは全く見られない。相次ぐ国債増発報道にもかかわらず、日本の国債相場は堅調だ。スペイン
の格付け見直しの理由である「経済のデフレ圧力」も日本にも共通している。それでも日本国債が暴落せ
ず、信認低下から円が急落しない背景には、日本国債の大半が、国内の家計及び金融機関によって保有さ
れているという日本固有の事情がある。
リスクをできる限り回避したい日本人は、もし日本国債が格下げされても、国債以上に安全な投資先が
無い限り、国債を持ち続けるであろう。リスクに敏感になればなるほど、国債への資金流入が続く。幸か
不幸か、日本人の投資マインドは極度に冷え込んでいるため、国内の貯蓄は増加する方向にある。巨額の
国債増発を十分消化できるだけの貯蓄が存在する限り、格下げで日本の国債が売られる可能性は低いとい
える。
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(%)
図表1. 格下げで長期金利が上昇
(%)
6.0
図表2. 国債発行残高の対名目GDP比
180
ギリシャ
5.5
日本
ギリシャ
160
140
120
5.0
100
4.5
スペイン
4.0
3.5
ドイツ
3.0
09/6
09/7
09/8
09/9
(年、日次)
09/10 09/11 09/12
(資料)Bloomberg
80
60
40
20
0
99
00
01
02
03
04
05
06
07
(年)
08
(資料)Ecowin
3.財政赤字国よりも、経常赤字国に信用リスクあり
経常収支が構造的に赤字の国(構造赤字国)の場合、仮に現時点で財政が健全だったとしても、もし何
らかの理由で通貨が売られた場合、資金の海外流出を通じて、結果的に国債相場が下落する。構造赤字国
は国内貯蓄が不足している故に、国債の引受先を恒常的に海外に求めがちだ。今後、米国やユーロ圏が利
上げ局面に入った場合、構造赤字国の通貨は下落して資金が国外に流出する可能性がある。海外資金に依
存する構造赤字国では、財政赤字のファイナンスが困難となることから財政の健全性に対する懸念が台頭
し、国外への資金流出が加速する・・・という悪循環に陥り易い。
実際、各国の為替相場と資金フローの関係をみると、経常赤字が恒常化している国ほど、自国通貨の下
落が資金の国外流出を招きやすいという構図がみてとれる(図表 3)。従って、米国やユーロ圏の金利が上
昇トレンドに転じ、内外金利差の縮小から自国通貨に下落圧力が強まる局面で、構造赤字国の財政状況が
悪化する可能性がある。
先進国の利上げ局面を来年に控える中、我々が今回のギリシャ格下げ問題から学ぶべきことは、足元の
財政収支の健全性を警戒する前に、自国通貨の下落が財政ファイナンスのコスト増を招き易い「構造赤字
国」に対し、警戒感をより高める時期に来た、ということであろう(次ページへ)。
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図表3. 各国の通貨とマネーフローの関係
(1)ユーロ圏
120
100
(10億㌦)
経常収支(左目盛)
80
流入
60
(ユーロ/ドル) 1.8
1.7
1.6
資本の流出入(左目盛)
80
1.5
流入 60
40
20
1.4
40
1.3
20
0
-20
流出
通貨高
-60
99
00
01
02
03
04
05
06
07
(10億㌦)
(3)ブラジル
(リアル/ドル)
30
120
140
1.0
-40
流出 -60
160
-80
180
90
0.0
1.5
通貨高
流入
2.0
10
2.5
0
3.0
-10
3.5
4.0 通貨安
流出 -20
(年、四半期)
流出
95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09
(注)資本の流出入=外貨準備増減-経常収支 (資料)Ecowin
30
(10億㌦)
25
20
流入
15
(5)オーストラリア
経常収支(左目盛)
資本の流出入(左目盛)
豪ドル(対米㌦、右目盛)
(豪ドル/ドル)
1.0
05
(年、四半期)
(4)ハンガリー
(フォリント/ユーロ)
経常収支(左目盛)
180
200
資本の流出入(左目盛)
フォリント相場(対ユーロ、右目盛)
220
240
通貨高
260
280
300
通貨安
(年、四半期)320
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
(注)資本の流出入=外貨準備増減-経常収支 (資料)Ecowin
(6)インド
(10億㌦)
0.8
通貨高 流入 20
0.6
10
(ルピー/ドル)
経常収支(左目盛)
資本の流出入(左目盛)
ルピー相場(対米㌦、右目盛)
30
30
35
40
通貨高
45
0
0.4
50
-10
-10
0.2
流出 -15
通貨安 流出
(年、四半期) 0.0
90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09
(注)資本の流出入=外貨準備増減-経常収支 (資料)Ecowin
投資調査グループ
55
-20
通貨安
-30
-20
(2009.12.11
00
(10億ユーロ)
40
0
-5
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
50
1.2
10
5
95
通貨安
(注)資本の流出入=外貨準備増減-経常収支 (資料)Ecowin
1.0
20
通貨高
100
0
0.5
流入
80
-20
0.8
(年、四半期)
08 09
経常収支(左目盛)
資本の流出入(左目盛)
リアル相場(対米㌦、右目盛)
60
ドル円レート(右目盛)
1.1
(注)資本の流出入=外貨準備増減-経常収支 (資料)Ecowin
40
40
資本の流出入(左目盛)
1.2
0.9 通貨安
-40
(円/ドル)
経常収支(左目盛)
100
ユーロ相場(対米㌦、右目盛)
(2)日本
(10億㌦)
120
00
01
02
03
04
05
06
07
(年、四半期) 60
08
09
(注)資本の流出入=外貨準備増減-経常収支 (資料)Ecowin
チーフエコノミスト
みやざき
ひろし
宮嵜
浩
E-Mail : [email protected])
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4 ⁄ 8
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● 来週の投資戦略
財政悪化懸念から上昇する各国の信用リスク
1.台頭する財政リスク
ドバイ・ショックはやや落ち着きつつあるものの、新興国の信用不安は燻り続けている。信用不安は新興
国のみならず、先進国のリスク要因としても浮上してきた。8 日には格付け会社のフィッチが、財政悪化が
進んでいるギリシャについて格付けを「BBB+」に引き下げ(アウトルック「弱含み」)、S&Pも長期ソブリ
ン格付けを引き下げる方向で「クレジット・ウォッチ」に指定した。加えて、S&Pは成長見通しが著しく
低く、高水準の財政赤字が続く見通しであるとして、スペインの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げた。
他方、ムーディーズは 8 日のレポートで、「世界のマクロ経済と金融システムの危機の終息は近いとみられ
るが、多数の Aaa 格付けの国における財政危機は、数年間続く可能性がある」と結論づけた。先進国から新
興国まで、財政悪化がリスク要因として注目されてきている。各国の CDS スプレッドは概ね秋口まで順調に縮
小していたが、11 月に入り再び上昇に転じる国が多く見られる(図表 1)。10 月以降の CDS スプレッドの変化を
見ると、上位からベネズエラ、ドバイ、ウクライナ、ギリシャと続く(図表 2)。ベネズエラは地政学的リス
クの高まりが大きな要因と見られるが、その他の国は財政が主要因と思われる。
図表1. CDSスプレッド(5年)の推移
(bp)
1200
図表2. CDSスプレッド(5年)の最近の変化
(9月末比)
ドバイ
400
ギリシャ
1000
350
スペイン
800
300
英国
250
アメリカ
600
(bp)
450
アイスランド
200
150
400
100
50
200
イタリア
ポルトガル
スペイン
リトアニア
イスラエル
英国
クロアチア
エジプト
アイルランド
ベトナム
ブルガリア
アブダビ
バーレーン
アイスランド
ラトビア
ルーマニア
ギリシャ
ドバイ
ベネズエラ
09/12
09/11
09/10
09/9
09/8
09/7
09/6
09/5
09/4
09/3
09/2
09/1
ウクライナ
0
0
出所)Bloombergより当社作成
出所)Bloombergより当社作成
2.格下げを織り込む動きも
同じソブリン格付けであっても、CDS スプレッドには国により格差が見られる(図表 3)。AAA の英国はすで
に AA 格の水準、AA のアブダビもドバイが重石になってか A 格の水準まで上昇、格下げを織り込んできてい
る可能性がある。極端な動きは一部の国に限定されているものの、先進国、新興国ともに信用不安の拡大に
注意が必要な局面がしばらく続きそうだ。
図表3. ソブリン格付け vs. CDSスプレッド(5年)
図表4. 主要国のソブリン格付け(自国通貨建て長期債)
(bp)
500
※S&P
450
ギリシャ
アイスランド
400
イタリア
スペイン
英国
アブダビ
350
300
250
200
150
100
50
0
0
2
4
出所)Bloombergより当社作成
(2009.12.11
6
(格付け)※
8
10
投資調査グループ
12
格付け 数値
AAA
1
AA+
2
AA
3
AA4
A+
5
A
6
A7
BBB+
8
BBB
9
BBB10
BB+
11
BB
12
BB13
B+
14
B
15
B16
ストラテジスト
5年CDS(bp)
日本
67
アメリカ
34
英国
80
ドイツ
23
イタリア
95
スペイン
95
ポルトガル
79
ポーランド
119
ハンガリー
230
アイスランド
442
ギリシャ
216
ノルウェー
17
ブラジル
126
南アフリカ
155
39
オーストラリア
Moody's
Aa2
09/5/18
Aaa
96/2/6
Aaa
93/4/27
Aaa
93/4/29
Aa2
02/5/15
Aaa
01/12/13
Aa2
86/11/18
A2
02/9/18
Baa1
09/3/31
Baa3
09/11/11
A1
*- 09/10/29
Aaa
95/8/11
Baa3
09/9/22
A3
09/7/16
Aaa
99/7/29
出所)Bloombergより当社作成
鈴木和仁
AA
AAA
AAA
AAA
A+
AA+
A+
A
BBBBBB+
A*AAA
BBB+
A+
AAA
S&P
07/4/23
92/7/27
93/10/6
92/3/17
06/10/19
09/1/19
09/1/21
07/3/29
09/3/30
08/10/6
09/12/7
95/3/17
08/4/30
05/8/1
92/7/27
AAAAA
AAA
AAA
AAAAA
AA
A
BBB+
A*BBB+
AAA
BBBA
AAA
Fitch
02/11/21
95/10/26
95/10/26
95/10/26
06/10/19
03/12/10
98/7/14
04/5/6
08/11/10
08/10/8
09/12/8
95/10/26
08/5/29
05/8/25
96/1/25
*-:クレジットウォッチ・ネガティブ
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※ 本資料は、しんきんアセットマネジメント投信株式会社により作成されたものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありま
せん。また、投資判断の参考となる情報提供を目的としており、投資信託の勧誘を目的とするものではありません。
※ 本資料は、信頼できると思われる情報源に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。
※ 本資料の中で記載されている経済全般の実績、評価または将来動向の表示等は、作成日時点におけるものであり、将来の成果を示唆・
保証するものではなく、また今後予告なく変わる場合があります。
※ 投資信託は、リスクを含む商品であり預金と異なり元本の保証はありません。また、保険契約ではなく、保険契約者保護機構の補償
対象ではありません。
※ 特定ファンドの取得のお申込みにあたっては当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しい
たしますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該
販売会社を通じて交付いたします。
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しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh in kin Asset Man age me nt Co., Ltd 加入協会/(社)投資信託協会 (社)日本証券投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 T el.03-5524-8161 URL : http:// www.skam.co.jp
● 来週の注目点
1.日銀短観(12 月調査)
12 月 14 日(月)午前 8 時 50 分発表
製造業を取り巻く収益環境は複雑だ。アジア向け輸出を牽引役に、生産活動は順調に回復している。そ
の一方で、円高の進行や販売価格の下落圧力、原材料相場の高止まりといった収益圧迫要因も目白押しだ。
来週発表される日銀短観(12 月調査)で、大企業・製造業の業況判断DIの改善に陰りが見られた場合、
円高阻止に向けた日銀への追加緩和圧力は、一段と増すことになろう。
2.米連邦公開市場委員会(FOMC)
12 月 17 日(木)未明に結果発表
12 月 4 日に発表された米雇用統計(11 月)が、雇用情勢の予想以上の改善を示していたにもかかわらず、
7 日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演では、雇用の改善や利上げ時期に関する言
及が無かった。FRBは引き続き、超低金利政策を通じて、米景気の回復を粘り強く支えるとみられる。
もっとも、同講演では、利上げ実施までの工程や考え方が詳しく述べられており、かつ「実際、FRB
のバランスシートは既に調整を始めている」とも発言している。超低金利を維持しつつ資金を吸収すると
いうFRBの「出口戦略」は、事実上始まっているといえよう。来週のFOMCでも、超低金利の維持は
強調しつつ、リバースレポの導入や流動性供給ファシリティーの終了にも言及する可能性がある。
3.日本銀行・金融政策決定会合
12 月 18 日(金)午後に結果発表
12 月 1 日の臨時金融政策決定会合では、市場が想定していた国債買入れ増額や「時間軸」の導入は見送
られた。新たに導入された資金供給手段(新型オペ)は、従来の企業金融支援特別オペの担保範囲を拡大
した半面、資金供給量に枠を設けた仕組みとなっており、新型オペが市中金利の一段の低下を促すかは疑
わしい。そもそも、日銀が本気で「量的緩和」に取り組むかも不透明だ。
政府からの円高・デフレ阻止圧力に押されるかたちで踏み切った先週の追加緩和だが、為替市場では再
び円高が進んでいる。来週の決定会合でも、更なる追加緩和の可能性について検討される可能性がある。
● 主な内外経済スケジュール
12 月 14 日(月)
15 日(火)
・ 日銀短観(12 月調査)
・ 11 月の製造業部門別投入・産出物価指数
・ 11 月の首都圏・近畿圏マンション契約率
・ 10 月の鉱工業生産指数(確報値)・稼働率指数
・ 10 月の商業販売統計(確報値)
・ ユーロ圏 10 月の鉱工業生産指数
・ 国庫短期証券入札(1 年)、20 年利付国債入札
・ 10 月の家計消費状況調査(確報値)
【 米連邦公開市場委員会(FOMC、16 日まで)】
2009年
6月
FFレート
誘導目標
0.25
7月
0.25
8月
0.25
9月
0.25
10月
0.25
11月
0.25
12月(予)
0.25
(注)月末値、誘導目標の上限、直近の数値は当社予測
・
・
・
・
・
米 12 月のNY連銀製造業景況指数
米 12 月のNAHB住宅市場指数
米 11 月の生産者物価指数
米 11 月の鉱工業生産、設備稼働率
米週間小売売上高指数
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15 日(火)
16 日(水)
17 日(木)
・ 米ABC消費者信頼感指数
・ 独 12 月のZEW指数
・ 国庫短期証券入札(3 ヵ月)
・ 11 月の工作機械受注(確報値)
・ 10 月の第三次産業活動指数
・ 10 月の毎月勤労統計(確報値)
・ 10 月の特定サービス産業動態統計(確報値)
・ 米 11 月の住宅着工・許可件数
・ 米 11 月の消費者物価指数
・ 米 7-9 月期の経常収支
・ 米MBA住宅ローン申請指数
・ ユーロ圏 12 月のPMI製造業景況指数
・ ユーロ圏 11 月の消費者物価指数(確報値)
・ 2 年利付国債入札
【 日銀金融政策決定会合(18 日まで) 】追加緩和策を検討へ
コールレート(%)
2009年
6月
0.10
7月
0.10
8月
0.10
9月
0.10
10月
0.10
11月
12月(予)
0.10
0.10
(注1)月末値。無担保・オーバーナイト物の誘導目標。
(注2)直近の数値は当社予測
18 日(金)
(2009.12.11
・
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11 月の日本製半導体製造装置BBレシオ
10 月の景気動向指数(改訂値)
7-9 月期の資金循環統計
米 12 月のフィラデルフィア連銀景況指数
米 11 月の景気先行指数
北米 11 月の半導体製造装置BBレシオ
米新規失業保険申請件数、米失業保険継続受給者数
ECB理事会
白川日銀総裁会見
11 月の電力需要実績
11 月の全国百貨店売上高
ユーロ圏 10 月の貿易収支、経常収支
独 12 月のIFO指数
投資調査グループ
チーフエコノミスト
みやざき
ひろし
宮嵜
浩
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【お申込みに際しての留意事項】
 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資
元本が保証されていないため、当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動
等により投資一単位当たりの価値が変動します。従ってお客様のご投資された金額を
下回ることもあります。
また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市
場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資
に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
 投資信託に係る費用について
(お客様に直接ご負担いただく費用)
 お申込時の費用・・・申込手数料 上限 2.625%(税抜 2.50%)
 ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3%
(保有期間中に間接的にご負担いただく費用)
 信託報酬 上限 1.554%(税抜年率 1.48%)
 その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸
費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、フ
ァンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動
するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。
投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファ
ンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
交付目論見書、契約締結前交付書面等でご確認ください。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定し
ております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用
するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載し
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ので、ご投資をされる際には、事前によく交付目論見書や契約締結前交付書面をご覧
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