資料2 - 日光市

資料2
◇日光市公共施設適正配置に係る市民検討委員会の役割
1.公共施設の更新問題とは・・
○
公共施設の多くは、都市化の進展や経済成長とともに、市民の皆さまの様々な行政需
要に応えるため、集中的に整備されてきました。
○
これら集中的に整備された公共施設は、今後、老朽化等により一斉に更新や大規模修
繕が必要となる時期を迎え、多額の費用が必要となります。
○
一方で、高齢化や人口減少の進展により財政状況が厳しさ増す中で、公共施設の更新
費用の確保が困難となり、現状のままでは、必要性の高い公共施設を良好な状態で保てな
くなることが予想されます。これが「公共施設の更新問題」です。
2.公共施設マネジメントとは・・
○ 公共施設の更新問題への対応、さらには、社会情勢の変化や地域特性に応じた適切な公
共サービスの提供と安定した財政運営を両立するため、質量両面から公共施設全体のあり
方を見直す必要があります。
○ そのために、公共施設を資産と捉え、中長期的な視点により総合的に経営し、施設の最
適化を図る仕組みが必要です。
○ つまりは、公共施設を市の身の丈に合った規模(施設数や総量(面積))とし、市の将
来を担う次の世代の過度な負担とならないよう、公共施設の有効活用と改善に向けて考え
ることが公共施設マネジメントであり、その早急な取り組みが求められています。
3.公共施設マネジメント計画策定への取り組み
○ マネジメントを進める上で必要なのは、市が保有し管理運営している公共施設について、
全体像を明らかにするとともに、その機能や配置状況、利用状況や稼働状況、また施設運
営に要する経費や施設の老朽度等について実態を把握することと考え、その基礎的な資料
となる「公共施設マネジメント白書」を平成24年6月に作成しました。
○ 現在、公共施設マネジメント白書から明らかになった様々な課題の解決に向け、公共施
設を市の身の丈にあった規模とし、市の将来を担う次の世代の過度な負担とならないよう、
公共施設の有効活用と改善に向けて、
「公共施設マネジメント計画」の策定に取り組んでい
ます。
○ 計画の展開概念は、資料2ページの(図1)及び(展開図2)のようなイメージです。
1
(図1)
(展開図2)
公共施設マネジメントにための具体的な方針及び計画の策定
施設の必要性・機能集約
・複合の可能性等判別す
るフィルター。
基準となるもの。
・市営住宅
・その他
≪地域別施設の課題解決
に向けた改善の方向性≫
への対応
保有量の最適化
施設適正配置
◎継続的・計画
長寿命化(計画保全)
的な施設維持
《維持すべき施設》
維持すべき施設》
維持すべき施設の計画的
保全の全体優先順位付け
施設機能の改善・充実
◎安全で、ニー
↓
ズに対応した、
施設価値の向上
(施設を長く・効果的に使う)
「個別長寿命化計画」
個別長寿命化計画」の見直し
長寿命化計画」
用途ごとの計画的保全の順番を再整理
2
機能重視の施設
コストの 最適化
コストの最適化
・市民文化系施設
将来余剰
見直し
コスト削減
平準化
・社会教育系施設
余剰施設の
合化 ・
複 合化・
・保健・福祉施設
《見直すべき施設》
見直すべき施設》
多機能化
・行政系施設
保有量の見直し(総量縮
廃止
・学校教育系
【将来の施設】
【現在の施設】
民営化
≪用途別改善の方向性≫
「個別整備
個別整備計画
整備計画等
計画等」の見直し
用途ごとの改善方針に基づき施設を選別
≪全体の改善の方向性を示す≫
公共施設マネジメントの実行
4.公共施設マネジメント計画・・市民合意形成の必要性
公共施設マネジメント計画の中の改善方針(施設の必要性・機能集約・複合の可能性等
を判別するフィルター、基準となるもの)の策定にあたっては、市民の皆さまと、市の抱
える現状・課題についての情報・認識を共有しながら、市の取り組みにご理解を求めると
ともに、また公共施設の適正配置・有効活用等について、広くご意見を聴き場を設けるこ
とが必要なことから、市民合意の形成に向けた様々な取り組みを行います。
○ 公共施設マネジメント計画策定を推進していくため、以下の図のような体制、手法によ
り検討、調整を図ります。
庁内推進体制
市民合意の
市民合意の形成の取組
形成の取組
所管課で意見集約
用途別施設あり方
検討会議
行政改革推進本部
報告・調整
行政改革委員会
公共施設MT
公共施設適正配置
に係る市民委員会
公共施設WT
事務局:行政改革課
≪情報共有・意見聴取≫
*シンポジウム
*e-モニター
*無作為抽出
市⺠アンケート
*ワークショップ
*出前講座等
*各種団体・各地域審議
会等との調整
5.日光市公共施設適正配置に係る市民検討委員会の構成及び役割
【市民検討委員会】
(資料1:日光市公共施設適正配置に係る市民検討委員会設置要綱に基づく)
○委員
委員会
委員会(委員)‥ 公共施設マネジメント計画の核となる公共施
委員(13名)
(推薦委員と公募委員)
設の適正配置に向けた改善方針(※)について、客観的かつ幅広
い視点から議論し、委員会としての改善方針(考え方)を取り
まとめていただきます。
アドバイザー(2名)
※公共施設全体の改善の方向性を示すもので、施設の必要性・機能集約・複合化
等を判別するための基準(フィルター)となるもの。
○アドバイザー
アドバイザー・・専門的な知識や経験を踏まえ、必要な助言を行
アドバイザー
っていただきます。
○会議の進め方
会議の進め方
・公共施設に係る現状・課題やマネジメントの考え方を踏まえ、市が提示する改善方針検討素
案を参考として、市民検討委員会の中で方針の検討を行なっていただきます。
・検討した改善方針について、市民検討委員会として報告書に取りまとめていただきます。
・取りまとめた改善方針について、市に報告していただきます。
○会議予定
会議予定‥
平成26年度中に、4回程度の会議開催予定。詳細は別途資料参照(スケジュール)
会議予定
○委員
委員報酬
会議1回(2時間程度)につき日額
委員報酬‥
報酬
3
2,000円(税込み)
日光市の公共施設マネジメント取組み
①
施設白書
①
②
保全計画
➂
改善方針
H24年6月
H26年3月
H27年3月
資料2-1
個別事業・再配置計画
④
再編
計画
⑥公共施設
マネジメント
計画
H27年6月
H27年6月
実態把握
市勢状況の実態把握
• 人口が今後20年間で
約26%減少
• 高齢化による扶助費
の増加
• 保有する公共施設
51.6万㎡ 5.73㎡/人
• 合併特例制度の活
用による投資的経費
の増加
用途別実態把握
• 小学校・中学校41校
において、今市地域
を除いて全て小規模
校化等
• 集会機能が重複して
おり、低稼働率
地域別実態把握
• 地域によって、施設
配置及び将来人口動
向が大きく異なる
保全計画
建物の実態把握
• 市有建築物の保有状
況(築年・用途・規模・
構造・地域別)
• 劣化状況評価
保全方針の設定
• 今後の建替え・大規
模改修の整備レベル
の設定
• 維持管理レベルの設
定
• 施設の長寿命化
• 目標耐用年数の設定
財政制約の設定
• (35.7億円/年)
・保全計画を実施しても
すべての施設を保持で
きない
改善方針
市勢状況
(人口・財政・その他
人口・財政・その他)の
人口・財政・その他 の
実態・課題
建物の実態・課題
• 保全方針の設定
• 財政制約の設定
市民アンケートの
実施
用途別実態・課題
• 基本方針(
基本方針(全体方針)
全体方針)
• 公共施設マネジメント
改善方針(全体方針)
公共施設マネジメント計画
• 改善方針(
改善方針(全体/
全体/用
途/地域
• 公共施設マネジメント計画とは
• 用途別/
用途別/個別施設
再編計画
・公共施設を取り巻く現状及び将
来の見通し
• 地域別再編計画
(モデル地区)
• 計画推進に向けて
・年次別アクションプラン
(具体的実行計画)
・公共施設マネジメントの必要性
・基本方針(
・基本方針(全体方針)
全体方針)
改善モデル編
・削減目標・期間
・公共施設保全検討
⑤
中長期
保全計画
今後の展開
保全編
・今後の展開
H27年6月
• 用途別方針
• 地域別方針
• 削減目標・期間
都市のリノベーション
(コンパクトシティ)(PRE)
改善方針に基づく再編計画
・公共施設改善検討
• 公共施設マネジメント
の必要性
個別事業
(新たな事業方式の検討)
改善方針に基づく中長期保全計画
• 優先順位付け
• 保全スケジュール(中長
期保全計画の策定)
公共施設等総合管理計画
(基本的な考え方)
・長期財政見通しの作成
【改善方針検討⇒
方針検討⇒策定
検討⇒策定イメージ
策定イメージ】
イメージ】
改善方針(※市全体の改善の方向性)
全体
目標
用途別改善方針(※施設用途ごとの改善の方向性)
指標1
ハコモノを減らす
指標 2
コストを圧縮する
を圧縮する
コスト
指標3
指標3
適正なサービスとす
適正なサービスとする
なサービスとする
地域別改善方針(※地域ごとの課題改善の方向性)
行動指標
課題解決の方策
(改善の方向性)
現状と課題
(検討の観点)
ヒ ト
(人口)
人口減少、少子高
齢化(生産年齢人
口の減)地域差
カ ネ
(財政)
税収減、合併財政
支援措置終了等歳
入減。扶助費増大、
多額の更新費用
ハコモノ
(公共施設)
現状と課題
(検討の観点)
施設・
設備状況
耐震安全性。老
朽・劣化状況、機
能面等
利用状況
稼働・利用率、利
用形態等
運営状況
運営方法、使用形
態等
コスト
トータルコスト、
利用コスト等
現状と課題
(検討の観点)
公共施設
数・特徴
地域背景
改善方策
(取り組みの基本的考え方)
・施設重視から機能(サ
ービス)重視へ
・複合化・機能集約化
・民間活力の活用
・資産マネジメントのた
めの一元管理
・既存施設の長寿命化
・広域的施設と地域的施
設の役割明確化
・総量縮減に向けた適正
規模、配置、サービスの
見直し
(例)
施設老朽化への対
応、過大な施設保
有、地域ギャップ
人口動態
資料2-2
改善の方向性
改善の方向性
・地域の将来像を見据えた
適正配置、規模、サービス
への転換
・地域性、地域ニーズに合
った施設再編。
・核となる施設への機能集
約、統廃合。